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第一章 おけつの危機を回避したい
七十二話
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ドォン……!
音高く、夜空に花火が打ちあがる。
布団代わりのカーテンに包まり、床に寝そべったまま、おれはきらきらした花を眺めた。どこかから、歓声が聞こえてきて、みんなもこの花火を見とるんやなあ、と思う。
「花火、きれいやなぁ」
「おう」
隣に寝そべる晴海が、穏やかに頷く。
優しい目で見つめられて、照れくさい。裸の肩にほっぺをつけると、晴海が笑う気配がする。
「シゲル。体、しんどないか?」
「うん……大丈夫」
あれからも、さんざん抱き合って……腰から下が、ぐったり腑抜けたみたいや。でも、お腹の中でぐるぐるしとった熱はなくなって、すっきりしとる。
そう言うたら、晴海はホッとしたみたいに笑った。
「そうか。良かった」
「晴海……」
頭を撫でられて、ふわんと胸があったかくなる。
そのとき、ピリリリ、と着信音が鳴る。起き上がった晴海が、電話に出た。
「はい、有村です。――すんません、大丈夫です……はい、ご心配おかけして」
はきはき話す晴海をぼーっと見上げとったら、また花火が上がった。
鍛えられたきれいな背中が、ちかちかと色とりどりに照らされる。そこに、無数のひっかき傷をみとめ、ほっぺが熱くなった。
――はるみ……っ、もっとこすって……!
必死になって縋ったことを思い出して、「わああ」と内心で悶える。
あらためて……おれら、エッチしてしもたんやなあ。
いや、治療なんやけどっ。
薬が効かへんくらい、おれがヤバかったから。晴海が、その……いっぱい出して助けてくれたんやって、わかってるけど……!
ごろごろと床を転げまわってたら、通話を切った晴海が隣に滑り込んできた。
「どないした? じたばたして」
「な、なんでもないっ。えっと……電話、何やったん?」
「ああ、斉藤先輩と竹っちや。「大丈夫か?」って。何べんか、電話くれてたそうなんやけど」
「えっ」
話を聞いて、おれはびっくりした。
S・Y――竹っちの好きな人が、優姫くんやってこともびっくりやったけど。あれから、榊原に捕まったおれを助けるために、ずっと奔走してくれてたなんて。
「そうやったんや……」
「お前に、「無事でよかった。ゆっくり休んで」やって」
「そっか。優姫くん、竹っち……」
答える声が小さくなる。
――おれ、やっちゃった……。
竹っちが、榊原なんかと恋してるなんて、早とちりするし。
挙句、晴海の言う事聞かんと、勝手に追いかけて。結果的に、晴海にもみんなにも、いっぱい心配かけてしもた……。
申し訳なくて、しおしおと項垂れる。
「あの、晴海……んっ」
ごめんって言おうとした唇に、ふにっと指が当てられる。びっくりして見上げたら、晴海が包むような目でおれを見とった。
「ええねん。お前が戻ってきて、良かった」
「はるみ……」
あったかい胸に抱き寄せられて、心が震える。涙がぽろっと零れたのを、親指で優しく拭われて。
――きゅんっ……!
「あっ……!?」
突然、おなかがツキンと切なくなる。背中を丸めたおれに、晴海はおろおろと慌てだした。
「どうした! 腹が痛いんか?」
「ううん……なんか、おへその下が熱うなって……?」
不思議に思って、わが身を見下ろして――おれは目を丸くした。
おへその下あたりに、タマゴ大の赤い痣が出来とる。
しかも、世にも珍しいハートの形をしとるんや。晴海も、不思議そうにまじまじと見つめてくる。
「ぶつけたんやろか……? こうしたら、痛いか?」
「んっ。い、痛ないけど、さわったらあかんかも……」
痣を覆うように撫でられて、ちりっとお腹の奥で火花が散った。
なんかまずい気がして、慌てて背中を向けると――ちょうど良く、タラランと着信音が響く。
「あっ、姉やん!」
「お姉さん?!」
おれも晴海も裸やから、スピーカーにして受話器を上げる。
「はーい」って言うと、向こうはシーンと無言のまんま。
あら? どうしたんやろ。
「もしもし、姉やん?」
『シゲル~~ッ! 何よ、あんた無事だったんじゃない!? さっさと連絡しなさいよ馬鹿ー!』
キーン、と鼓膜に大声が突き刺さり、おれは目を白黒させる。
晴海が、姉やんも事情を知っとることを隣で説明してくれた。めっちゃ心配してくれてたんやって。
おれはじーんとしてまう。電話口で怒鳴りまくってる姉やんに、ぺこりと頭を下げた。
「めっちゃ、心配かけてごめんなさい。あとな、姉やんの薬のおかげで命が助かったねん。本当にありがとう」
『……っ!』
心から感謝を伝えると、姉やんはぶっきら棒な調子で返す。
『ふーん、そりゃ良かったわ。まあ、天才の私にかかれば、それくらいは余裕なんだけどね』
「うん、ありがとう!」
つっけんどんな言葉は、照れとる証拠やねんかな。へらへらしてたら、晴海が隣で改まった。
「お姉さん、本当にありがとうございます。おかげでシゲルを失わんで済みました」
『晴海くん……こっちの台詞よ。シゲルを助けてくれて、ありがとう』
「いや、俺は……」
「そうやで、晴海!」
珍しくまごまごしとる晴海の肩に、ほっぺをくっつける。
「晴海と姉やんは、おれの命の恩人や」
「シゲル……」
姉やんの薬がなかったら――晴海が抱いてくれへんかったら。
おれは今、ここにおれへんねんもん。
ぎゅっと腕を組むと、晴海の顔がほころんだ。
『ふふ。これで本当に、シゲルも悪役モブの運命から逃れられたってわけね』
姉やんが、ぽんと手を打ち合わせた。
「ほんま? やったー!」
『おめでとう、シゲル! あー、久しぶりにホッとしたわ! 薬が効いたなら、後遺症もないだろうし』
「後遺症?」
しみじみと言うた姉やんに、晴海が首を傾げる。
『ああ……あの媚薬ってふつう、後遺症が残るのよ。っていうのも、あれ本当は薬じゃなくて――人の粘膜に棲みつく、特殊な粘液生物なの。主食の精液を効率よくゲットするために、宿主を定期的に発情させるっていう。だから、精液で中和しちゃうと、いっときは楽になるけど、完全に棲みついちゃうんだわ』
「え」
おれと晴海は、顔を見合わせた。たらーっと汗が米神を伝い落ちる。
な、なんか、嫌な予感がするんやけど……。
『私の薬で駆除できるから、心配いらないんだけどね! にしても、精液を入れないと発情が止まんない後遺症なんて、どんなエロゲーだって話よね~。って、エロゲーか。さらに傑作なのが、寄生完了するとハート形の痣が出んのよ。マジで淫紋じゃん! なんつって……どうかした? 黙り込んで』
AHAHA! と明るく話しとった姉やんは、おれらの様子にきょとんとした。
「あ……あう……」
「シ……シゲル……?」
おれは、わなわなと震えた。
青ざめた晴海が、おれのお腹を心配そうに見つめる。――この、お腹の痣ってそういうこと?
――じゃあ、おれって……定期的におけつでエッチせな、ヤバいってこと?!!
だばあっと涙を流すおれを、晴海がギューしてくれる。
「うわぁ~! 晴海ぃ~!」
「お、落ち着けシゲル! 俺がついとるから!」
音高く、夜空に花火が打ちあがる。
布団代わりのカーテンに包まり、床に寝そべったまま、おれはきらきらした花を眺めた。どこかから、歓声が聞こえてきて、みんなもこの花火を見とるんやなあ、と思う。
「花火、きれいやなぁ」
「おう」
隣に寝そべる晴海が、穏やかに頷く。
優しい目で見つめられて、照れくさい。裸の肩にほっぺをつけると、晴海が笑う気配がする。
「シゲル。体、しんどないか?」
「うん……大丈夫」
あれからも、さんざん抱き合って……腰から下が、ぐったり腑抜けたみたいや。でも、お腹の中でぐるぐるしとった熱はなくなって、すっきりしとる。
そう言うたら、晴海はホッとしたみたいに笑った。
「そうか。良かった」
「晴海……」
頭を撫でられて、ふわんと胸があったかくなる。
そのとき、ピリリリ、と着信音が鳴る。起き上がった晴海が、電話に出た。
「はい、有村です。――すんません、大丈夫です……はい、ご心配おかけして」
はきはき話す晴海をぼーっと見上げとったら、また花火が上がった。
鍛えられたきれいな背中が、ちかちかと色とりどりに照らされる。そこに、無数のひっかき傷をみとめ、ほっぺが熱くなった。
――はるみ……っ、もっとこすって……!
必死になって縋ったことを思い出して、「わああ」と内心で悶える。
あらためて……おれら、エッチしてしもたんやなあ。
いや、治療なんやけどっ。
薬が効かへんくらい、おれがヤバかったから。晴海が、その……いっぱい出して助けてくれたんやって、わかってるけど……!
ごろごろと床を転げまわってたら、通話を切った晴海が隣に滑り込んできた。
「どないした? じたばたして」
「な、なんでもないっ。えっと……電話、何やったん?」
「ああ、斉藤先輩と竹っちや。「大丈夫か?」って。何べんか、電話くれてたそうなんやけど」
「えっ」
話を聞いて、おれはびっくりした。
S・Y――竹っちの好きな人が、優姫くんやってこともびっくりやったけど。あれから、榊原に捕まったおれを助けるために、ずっと奔走してくれてたなんて。
「そうやったんや……」
「お前に、「無事でよかった。ゆっくり休んで」やって」
「そっか。優姫くん、竹っち……」
答える声が小さくなる。
――おれ、やっちゃった……。
竹っちが、榊原なんかと恋してるなんて、早とちりするし。
挙句、晴海の言う事聞かんと、勝手に追いかけて。結果的に、晴海にもみんなにも、いっぱい心配かけてしもた……。
申し訳なくて、しおしおと項垂れる。
「あの、晴海……んっ」
ごめんって言おうとした唇に、ふにっと指が当てられる。びっくりして見上げたら、晴海が包むような目でおれを見とった。
「ええねん。お前が戻ってきて、良かった」
「はるみ……」
あったかい胸に抱き寄せられて、心が震える。涙がぽろっと零れたのを、親指で優しく拭われて。
――きゅんっ……!
「あっ……!?」
突然、おなかがツキンと切なくなる。背中を丸めたおれに、晴海はおろおろと慌てだした。
「どうした! 腹が痛いんか?」
「ううん……なんか、おへその下が熱うなって……?」
不思議に思って、わが身を見下ろして――おれは目を丸くした。
おへその下あたりに、タマゴ大の赤い痣が出来とる。
しかも、世にも珍しいハートの形をしとるんや。晴海も、不思議そうにまじまじと見つめてくる。
「ぶつけたんやろか……? こうしたら、痛いか?」
「んっ。い、痛ないけど、さわったらあかんかも……」
痣を覆うように撫でられて、ちりっとお腹の奥で火花が散った。
なんかまずい気がして、慌てて背中を向けると――ちょうど良く、タラランと着信音が響く。
「あっ、姉やん!」
「お姉さん?!」
おれも晴海も裸やから、スピーカーにして受話器を上げる。
「はーい」って言うと、向こうはシーンと無言のまんま。
あら? どうしたんやろ。
「もしもし、姉やん?」
『シゲル~~ッ! 何よ、あんた無事だったんじゃない!? さっさと連絡しなさいよ馬鹿ー!』
キーン、と鼓膜に大声が突き刺さり、おれは目を白黒させる。
晴海が、姉やんも事情を知っとることを隣で説明してくれた。めっちゃ心配してくれてたんやって。
おれはじーんとしてまう。電話口で怒鳴りまくってる姉やんに、ぺこりと頭を下げた。
「めっちゃ、心配かけてごめんなさい。あとな、姉やんの薬のおかげで命が助かったねん。本当にありがとう」
『……っ!』
心から感謝を伝えると、姉やんはぶっきら棒な調子で返す。
『ふーん、そりゃ良かったわ。まあ、天才の私にかかれば、それくらいは余裕なんだけどね』
「うん、ありがとう!」
つっけんどんな言葉は、照れとる証拠やねんかな。へらへらしてたら、晴海が隣で改まった。
「お姉さん、本当にありがとうございます。おかげでシゲルを失わんで済みました」
『晴海くん……こっちの台詞よ。シゲルを助けてくれて、ありがとう』
「いや、俺は……」
「そうやで、晴海!」
珍しくまごまごしとる晴海の肩に、ほっぺをくっつける。
「晴海と姉やんは、おれの命の恩人や」
「シゲル……」
姉やんの薬がなかったら――晴海が抱いてくれへんかったら。
おれは今、ここにおれへんねんもん。
ぎゅっと腕を組むと、晴海の顔がほころんだ。
『ふふ。これで本当に、シゲルも悪役モブの運命から逃れられたってわけね』
姉やんが、ぽんと手を打ち合わせた。
「ほんま? やったー!」
『おめでとう、シゲル! あー、久しぶりにホッとしたわ! 薬が効いたなら、後遺症もないだろうし』
「後遺症?」
しみじみと言うた姉やんに、晴海が首を傾げる。
『ああ……あの媚薬ってふつう、後遺症が残るのよ。っていうのも、あれ本当は薬じゃなくて――人の粘膜に棲みつく、特殊な粘液生物なの。主食の精液を効率よくゲットするために、宿主を定期的に発情させるっていう。だから、精液で中和しちゃうと、いっときは楽になるけど、完全に棲みついちゃうんだわ』
「え」
おれと晴海は、顔を見合わせた。たらーっと汗が米神を伝い落ちる。
な、なんか、嫌な予感がするんやけど……。
『私の薬で駆除できるから、心配いらないんだけどね! にしても、精液を入れないと発情が止まんない後遺症なんて、どんなエロゲーだって話よね~。って、エロゲーか。さらに傑作なのが、寄生完了するとハート形の痣が出んのよ。マジで淫紋じゃん! なんつって……どうかした? 黙り込んで』
AHAHA! と明るく話しとった姉やんは、おれらの様子にきょとんとした。
「あ……あう……」
「シ……シゲル……?」
おれは、わなわなと震えた。
青ざめた晴海が、おれのお腹を心配そうに見つめる。――この、お腹の痣ってそういうこと?
――じゃあ、おれって……定期的におけつでエッチせな、ヤバいってこと?!!
だばあっと涙を流すおれを、晴海がギューしてくれる。
「うわぁ~! 晴海ぃ~!」
「お、落ち着けシゲル! 俺がついとるから!」
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