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第11章 陰謀編
発動?
しおりを挟む「縮め!」
「なっ? ぐっ!」
「っ!」
オルセーの言葉とともに足枷と壁を結ぶ鎖が縮み、そして。
ドン!
ギリオンと俺の足が石壁に縫い付けられてしまった。
「何しやがる!」
「ふふ、うるさいあなたは色々と邪魔なんですよ」
両足首に付けられた枷は壁に密着している。
これじゃあ、移動なんてできない。
「なのでね、そこで大人しくしていなさい」
「てんめえ!」
下半身に比べ上半身は若干の余裕があるものの、両手首にも強固な枷がかけられている状態だ。
ガシャン、ガシャン!
「卑怯だぞ!」
こうなってしまうともう、自由には動けない。
「卑怯? ふふ、捕えられたあなたが悪いんです」
「ちっ、放しやがれ!」
「本当に愚か者ですねぇ。ここで解放するわけないでしょ」
「こんのやろう!」
「さあ、さあ、楽しい時間の始まりですよ」
さらに深い嗤いを浮かべるオルセー。
「何を考えている? 俺を捕えて何がしたい?」
「そうですねぇ、時間はたっぷりありますけど……」
目の中の残忍な光が強さを増していく。
「そんな話をする暇はないですねぇ」
「この状態じゃ、抵抗なんてできないんだ。時間があるなら説明してくれ」
「ああ、確かに」
情報を得るついでに、少しでも時間を稼いで。
「抵抗は難しいでしょうね」
何とか態勢を整えないと、どうにもならない。
「それでも、駄目です。あなた相手に油断をすると痛い目に合いますから」
「……」
「さて、まずは挨拶代わりに痛めつけてあげましょうか」
「何言ってやがる!」
「ああ、安心してください。殺しはしませんから。今はまだね」
「なっ!」
「では、手加減して……ファイヤーボール、ファイヤーボール」
「っ!」
至近距離から放たれた炎の玉を、上半身を振って回避。
ファイやボールは壁に当たって霧散していく。
「ギリオン?」
「問題ねえ」
ギリオンも回避に成功したようだ。
「お見事! 2人とも素晴らしいです」
称賛を口にするオルセーの顔は余裕で溢れている。
しかし、そんなことより。
「ここで魔法が使えるのか?」
「うん? ああ、なるほど。あなたは使えませんもんね」
石牢内でも魔法を使える、となると。
「おまえのことだ、また魔道具でも使ってるんだな?」
「どうでしょ」
夕連亭での対戦時と同様、オルセーが阻害無効化の魔道具を持っている可能性は高い。なら、それを奪えれば。
「さあ、話すより次に備えてくださいよ」
そう言って一拍おいた後。
「ファイヤーボール、ファイヤーボール」
今度は俺だけへの2連発。
まともに動けない下半身に向かってくる。
避けられない。
「!?」
両太腿に直撃した!
「……」
受けた衝撃に身を屈めてしまう。
そこにまた。
「ファイヤーボール、ファイヤーボール」
さらなる2連撃。
それが、太腿に!
「ぐっ……」
「コーキ!!」
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