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第八章 真なる聖剣
912 勇者の華麗ではない戦い
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黒鋼熊は、そうとう空腹だったのだろう。
俺達を追うことに一切のためらいがなかった。
ただただ、その肉に食らいつくために全力を出す。
飢えた魔物の執念が感じられた。
メルリルには風に乗って、一度黒鋼熊の認識から外れてもらい、いざというときのサポートを頼んだ。
勇者は剣の柄に手を掛けたまま、油断なく黒鋼熊をうかがいつつ間合いを計っていた。
完全にやる気だ。
仕方がない。
やるだけやらせるしかないだろう。
ここで不満を溜め込めば、後に更に無茶をやる。
それなら、コントロールの利く状況で、やらせるほうがいい。
「いいか、無理だと思ったら引け。引くのは恥じゃないし、むしろ自分のやれることとやれないことの見極めが出来ないほうが恥ずかしいことだ。少なくとも俺はそう思う」
「わかった」
勇者はうなずく。
本当にわかっているのかは不明である。
「グオオオオオオオッ!」
黒鋼熊が吠えた。
魔力の乗った、相手の心を折る咆哮だ。
しかし、俺も勇者も、メルリルですら、その程度の攻撃で揺らぐことはない。
勇者は、すり足気味に黒鋼熊に斜めに走り寄る。
咆哮のために後ろ足で立ち上がっていた黒鋼熊は、自分の足下に得物が自ら飛び込んで来たことに気づき、上半身の体重を加算した両腕の振り下ろし攻撃を行った。
斜めに横切る形で黒鋼熊の目前を走り抜けた勇者は、黒鋼熊の攻撃に地面が揺れるのを逆に利用して、黒鋼熊の背に駆け上る。
そして一瞬で剣を抜き打つと、黒鋼熊の首を狙って一閃した。
――……ガギンッ!
鈍い音と共に、勇者の剣が弾かれる。
当然だろう。
黒鋼熊の名は伊達ではない。
鋼同士がぶつかれば、ダメージを受けるのは密度が薄く、重量の軽いほうだ。
勇者は剣を手放しこそしなかったが、かなりの衝撃が両手に伝わったことだろう。
下手したら両手が痺れているかもしれない。
だが、勇者は悔しそうな顔一つ見せず、そのまま黒鋼熊の背を足場に飛び、近くの木の枝に降りた。
一方で、攻撃を受けた黒鋼熊は、煩わしそうに体をブルブルと震わせる。
まるで虫を追い払うような仕草だ。
勇者はその様子をじっと見ると、おもむろに樹上から飛び降り、その途中、空中で、一回転しながら黒鋼熊の鼻先を剣で薙ぐように斬りつける。
これには、さすがの黒鋼熊も恐怖を感じたのか、ギャンッ! という悲鳴じみた声を上げながら、後ずさった。
それを好機と見た勇者が追撃をしかける。
「深追いするな!」
忠告は少し遅かったようだ。
顔を斬りつけられて、引いた黒鋼熊だったが、勇者が向かって来るのを見て、すばやく片手を横薙ぎに振るった。
勇者もバックステップを踏むが、黒鋼熊の鋭い爪に引っ掛けられ、ふっとばされて木の幹に背中から衝突する。
さらにそこに黒鋼熊が突っ込む。
危険を感じて、俺が剣を構えると同時に、勇者は、何もない宙を足場に体勢を入れ替えた。
黒鋼熊は木に衝突して、バキバキッという音を立てながら幹を折る。
そのまま勇者は地上に下りると、剣を構え直して、まっすぐに突き刺した。
「うわっ、エグい」
思わず唸る。
勇者の剣は、勢いあまって倒れた黒鋼熊のケツに突き刺さっていたのだ。
いかな黒鋼熊とて、ケツの穴は鋼の硬さには出来ない。
「ピギャアアアアアアッ!」
黒鋼熊の悲痛な悲鳴が、大森林に響き渡ったのだった。
「よし!」
「まだだ!」
勇者は、致命傷を与えたと思ったのだろう。
内臓を貫いたのだ。
もはやこの黒鋼熊は死ぬ運命となった。
しかし、魔物の生き汚さを、勇者は甘く見ている。
「グアアアアアッ!」
怒りの咆哮と共に、ダラダラと血を流しながらも黒鋼熊は立ち上がり、自分に痛みを与えた不埒者に報復せんと睨み据えた。
「くっ!」
「アルフ! 魔法を使え! こだわりなど捨てろ!」
瞬間、勇者の手にした剣が燃え上がる。
剣は鋼で出来ているのだが、それが真っ赤に溶けるほどの炎が剣に宿り、剣に貫かれている黒鋼熊の体内も焼いた。
さすがに、この攻撃は耐えられなかったようだ。
黒鋼熊は口から泡を溢れさせると、ビクビクと痙攣しながら、ドウと地面に倒れる。
凄い地響きが起き、地面が抉れた。
「おい、大丈夫か?」
まぁ死にはしないだろうとわかっていたが、俺は一応声をかける。
「ゲホッ! ガハッ! くそっ、コイツ、倒れたときに俺の背中にぶつかりやがって」
先程木にぶつかったときも背中を打っていたので、偶然にも、黒鋼熊は自分を殺した相手に、死に際に手痛い反撃を食らわせたことが出来たようだ。
「身体を魔力で強化していたんだろうな?」
「当然だ。師匠が、無意識でも出来るようにと鍛錬してくれたんだからな」
背中を強く打って死んでしまう者は意外と多い。
だが、勇者の魔力による強化は、その膨大な魔力に支えられて、たとえ剣で斬られても、叩かれた程度の痛みを感じるぐらいで済ませることが出来る。
そのため、強化を意識的に解除していなければ、よほどのことがない限りは安心出来るのだ。
魔法なしにこだわり過ぎて、魔力による強化まで解除していなくてよかった。
「やれやれ。最後はよくやったな。もしあそこで魔法を使わずにケガでもしていたら、俺はお前の師匠を止めていたぞ」
「えっ!」
「真正の馬鹿は指導をしても意味がないからな」
「お、俺は大丈夫なんだよな? 師匠、見捨てたりしないよな?」
半分熔けた剣を投げ捨て、勇者はオロオロと不安そう尋ねる。
俺はそれを放置して、黒鋼熊の状態を確認した。
酷い臭いがする。
体内で腸が破れ、さらに熱によって一気に焼かれたのだ。
腹部は丸ごと使い物にならないだろうな。
とは言え、黒鋼熊は、頑丈な毛皮が防具の素材として人気で、針金のような毛も、さまざまな用途に使われる。
捨てる部分があるにせよ、このまま回収したほうがいいだろう。
「ししょー」
勇者が情けない声を出すので、無視するのは諦めて、深くため息を吐き出す。
まぁしかし、勇者の戦い方は、なかなか見るべきものがあり、さすがは聖騎士の指導だけあって、エグい工夫のある剣技だった。
少しは褒めてもいいか、とも思うが、下手に褒めると増長するので、加減が難しいのだ。
なんで俺、勇者の師匠なんか引き受けたのかな。
俺達を追うことに一切のためらいがなかった。
ただただ、その肉に食らいつくために全力を出す。
飢えた魔物の執念が感じられた。
メルリルには風に乗って、一度黒鋼熊の認識から外れてもらい、いざというときのサポートを頼んだ。
勇者は剣の柄に手を掛けたまま、油断なく黒鋼熊をうかがいつつ間合いを計っていた。
完全にやる気だ。
仕方がない。
やるだけやらせるしかないだろう。
ここで不満を溜め込めば、後に更に無茶をやる。
それなら、コントロールの利く状況で、やらせるほうがいい。
「いいか、無理だと思ったら引け。引くのは恥じゃないし、むしろ自分のやれることとやれないことの見極めが出来ないほうが恥ずかしいことだ。少なくとも俺はそう思う」
「わかった」
勇者はうなずく。
本当にわかっているのかは不明である。
「グオオオオオオオッ!」
黒鋼熊が吠えた。
魔力の乗った、相手の心を折る咆哮だ。
しかし、俺も勇者も、メルリルですら、その程度の攻撃で揺らぐことはない。
勇者は、すり足気味に黒鋼熊に斜めに走り寄る。
咆哮のために後ろ足で立ち上がっていた黒鋼熊は、自分の足下に得物が自ら飛び込んで来たことに気づき、上半身の体重を加算した両腕の振り下ろし攻撃を行った。
斜めに横切る形で黒鋼熊の目前を走り抜けた勇者は、黒鋼熊の攻撃に地面が揺れるのを逆に利用して、黒鋼熊の背に駆け上る。
そして一瞬で剣を抜き打つと、黒鋼熊の首を狙って一閃した。
――……ガギンッ!
鈍い音と共に、勇者の剣が弾かれる。
当然だろう。
黒鋼熊の名は伊達ではない。
鋼同士がぶつかれば、ダメージを受けるのは密度が薄く、重量の軽いほうだ。
勇者は剣を手放しこそしなかったが、かなりの衝撃が両手に伝わったことだろう。
下手したら両手が痺れているかもしれない。
だが、勇者は悔しそうな顔一つ見せず、そのまま黒鋼熊の背を足場に飛び、近くの木の枝に降りた。
一方で、攻撃を受けた黒鋼熊は、煩わしそうに体をブルブルと震わせる。
まるで虫を追い払うような仕草だ。
勇者はその様子をじっと見ると、おもむろに樹上から飛び降り、その途中、空中で、一回転しながら黒鋼熊の鼻先を剣で薙ぐように斬りつける。
これには、さすがの黒鋼熊も恐怖を感じたのか、ギャンッ! という悲鳴じみた声を上げながら、後ずさった。
それを好機と見た勇者が追撃をしかける。
「深追いするな!」
忠告は少し遅かったようだ。
顔を斬りつけられて、引いた黒鋼熊だったが、勇者が向かって来るのを見て、すばやく片手を横薙ぎに振るった。
勇者もバックステップを踏むが、黒鋼熊の鋭い爪に引っ掛けられ、ふっとばされて木の幹に背中から衝突する。
さらにそこに黒鋼熊が突っ込む。
危険を感じて、俺が剣を構えると同時に、勇者は、何もない宙を足場に体勢を入れ替えた。
黒鋼熊は木に衝突して、バキバキッという音を立てながら幹を折る。
そのまま勇者は地上に下りると、剣を構え直して、まっすぐに突き刺した。
「うわっ、エグい」
思わず唸る。
勇者の剣は、勢いあまって倒れた黒鋼熊のケツに突き刺さっていたのだ。
いかな黒鋼熊とて、ケツの穴は鋼の硬さには出来ない。
「ピギャアアアアアアッ!」
黒鋼熊の悲痛な悲鳴が、大森林に響き渡ったのだった。
「よし!」
「まだだ!」
勇者は、致命傷を与えたと思ったのだろう。
内臓を貫いたのだ。
もはやこの黒鋼熊は死ぬ運命となった。
しかし、魔物の生き汚さを、勇者は甘く見ている。
「グアアアアアッ!」
怒りの咆哮と共に、ダラダラと血を流しながらも黒鋼熊は立ち上がり、自分に痛みを与えた不埒者に報復せんと睨み据えた。
「くっ!」
「アルフ! 魔法を使え! こだわりなど捨てろ!」
瞬間、勇者の手にした剣が燃え上がる。
剣は鋼で出来ているのだが、それが真っ赤に溶けるほどの炎が剣に宿り、剣に貫かれている黒鋼熊の体内も焼いた。
さすがに、この攻撃は耐えられなかったようだ。
黒鋼熊は口から泡を溢れさせると、ビクビクと痙攣しながら、ドウと地面に倒れる。
凄い地響きが起き、地面が抉れた。
「おい、大丈夫か?」
まぁ死にはしないだろうとわかっていたが、俺は一応声をかける。
「ゲホッ! ガハッ! くそっ、コイツ、倒れたときに俺の背中にぶつかりやがって」
先程木にぶつかったときも背中を打っていたので、偶然にも、黒鋼熊は自分を殺した相手に、死に際に手痛い反撃を食らわせたことが出来たようだ。
「身体を魔力で強化していたんだろうな?」
「当然だ。師匠が、無意識でも出来るようにと鍛錬してくれたんだからな」
背中を強く打って死んでしまう者は意外と多い。
だが、勇者の魔力による強化は、その膨大な魔力に支えられて、たとえ剣で斬られても、叩かれた程度の痛みを感じるぐらいで済ませることが出来る。
そのため、強化を意識的に解除していなければ、よほどのことがない限りは安心出来るのだ。
魔法なしにこだわり過ぎて、魔力による強化まで解除していなくてよかった。
「やれやれ。最後はよくやったな。もしあそこで魔法を使わずにケガでもしていたら、俺はお前の師匠を止めていたぞ」
「えっ!」
「真正の馬鹿は指導をしても意味がないからな」
「お、俺は大丈夫なんだよな? 師匠、見捨てたりしないよな?」
半分熔けた剣を投げ捨て、勇者はオロオロと不安そう尋ねる。
俺はそれを放置して、黒鋼熊の状態を確認した。
酷い臭いがする。
体内で腸が破れ、さらに熱によって一気に焼かれたのだ。
腹部は丸ごと使い物にならないだろうな。
とは言え、黒鋼熊は、頑丈な毛皮が防具の素材として人気で、針金のような毛も、さまざまな用途に使われる。
捨てる部分があるにせよ、このまま回収したほうがいいだろう。
「ししょー」
勇者が情けない声を出すので、無視するのは諦めて、深くため息を吐き出す。
まぁしかし、勇者の戦い方は、なかなか見るべきものがあり、さすがは聖騎士の指導だけあって、エグい工夫のある剣技だった。
少しは褒めてもいいか、とも思うが、下手に褒めると増長するので、加減が難しいのだ。
なんで俺、勇者の師匠なんか引き受けたのかな。
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