641 / 885
第八章 真なる聖剣
746 伝説を鍛えし者
しおりを挟む
「マジか!」
俺は驚いてテーブルの上に鎮座している銀色の金属のかたまりをマジマジと見た。
魔法真銀と言えば、伝説の金属と言われている。
なんでも、魔法剣と呼ばれる剣には、必ずわずかにでも魔法真銀が使用されているらしい。
一応鉱物の一種とされてはいるが、地面のなかの鉱脈から見つかったことはないと言う。
迷宮でのみ発見されると言われていた。
「ほう、これがあの有名な魔法真銀か。なるほど、銀に似ているな」
勇者が感心したように言った。
持ち込んだのはお前だろうに。
「まぁ美しいものですね」
聖女も近寄って嬉しそうに眺めている。
というか、全員が近寄って来たな。
「魔法真銀の名前は私達の一族にも伝わっています。小さな一粒でもあれば、強力な結界を張れるそうです」
「ほう」
メルリルの言葉からすると、森人は、魔法真銀を武器としてではなく、結界の触媒として使っていたようだ。
「ということは、素材については解決したんだよな」
勇者が満足そうにうなずいた。
もはや全て解決したような安心した様子だ。
「いやいやいや、言っただろうが。俺は、ナイフを作ったり農具を直したりする程度の鍛冶屋だって。魔法真銀なんてもの扱える訳がないだろ」
「がんばれ」
固辞するロボリスに、勇者が何気に酷い。
あ、ロボリスが泣きそうだ。
「まぁ待て」
さすがに気の毒になって、俺は勇者を諫めた。
「出来ないというものを無理にやらせるのはよくない。それに、今回は単に見せるためのガワがあればいいんだ。魔法真銀で刃を作る必要はない」
俺がそう言うと、なんとなく俺の背後側に移動したロボリスが、少し涙目でうなずいた。
いや、髭面の男が、涙目になっても可愛くもなんともないぞ。
見苦しいだけだ。
「そ、そうだぞ。それに、魔法真銀を鍛えるには、特別な窯が必要になる。平野人の鍛冶師で、扱える者は、限られているはずだ」
ロボリスが気になることをポロリとこぼした。
「平野人ではということは、大地人なら扱える者は多いということか」
「そりゃあそうだろ。俺は半端者だが、大地人の血が入っているおかげで、遅れた修行でも鍛冶師の免許皆伝まで行けたんだ。本物の大地人なら、鉱物に対する親和力はとてつもないって話だぞ」
「あー。なるほど」
俺はそう言えばと、思い出す。
帝国の、冶金ギルドの連中は、特殊な技術力を持っていて、そのせいで東方の国に狙われたんだったな。
「いや、師匠」
「……師匠?」
勇者が気を抜いて、いつもの呼び方で呼びかけて来た。
それを聞きとがめたロボリスが、俺を未知の生物でも見るような目で見やがった。
「勇者殿は、年上に対する礼儀として、ああいう呼び方を時折するんだ。気にするな」
「礼儀……だって?」
ロボリスは厚顔不遜を絵に描いたような勇者を疑わしい目で見る。
くそっ、話を逸らさねば。
「そう言えば、勇者殿。さっき何か言いかけていませんでしたか?」
ギロリと睨みながら言うと、勇者は慌てたように、わざとらしく微笑んだ。
「ドラゴンの素材を扱える鍛冶師なら、魔法真銀も扱えるんじゃないかと」
「あ、ああ」
そう言えば、アドミニス殿の使っていた窯は、ドラゴンの心臓を利用したものだったか。
「ロボリス、どうだ?」
振り向くと、ロボリスはまたもやぽかーんと口を開けて固まっていた。
「おい?」
呼びかけると、俺に掴みかかって来た。
「ドラゴン素材と言ったか!」
「お、おう」
「ほ、本当に、ドラゴンの素材を扱える鍛冶師がいるのか?」
「ま、まあな。ほら、これを見てみろ」
大興奮のロボリスに、俺はドラゴンの鱗で作ったナイフを見せてやる。
ドラゴンの爪で作った星降りを見せるのは、さすがにヤバいが、鱗なら、まだ流通があるからな。
「おおっ! これはまさしく! し、しかも、この仕事の美しさ……研ぎが神技の域に達している。この拵えも、細工師に発注したものではないな。ナイフの刃と同じ、鍛冶師の美意識が感じられる。今まで見た、どんな鍛冶師の作よりも、力強くありながら、気品に溢れている。……ううむ」
さすがは同じ鍛冶師同士、感じるところがあるようだ。
小ぶりのナイフを宝物のように捧げ持ち、うなり声を上げている。
「ど、どうだろう? 俺は、その、神剣の偽物を鉄を使って、死力の限りを尽くして作ろう。その代わり、これを打った鍛冶師を、紹介してはもらえないだろうか?」
俺は思わず聖女を見た。
聖女も困ったように俺を見返す。
「どういうことだ? まさかお前、その鍛冶師に弟子入りしたいって言うんじゃないだろうな?」
「違うんだ。俺じゃねえ。実は俺の長男なんだが、鍛冶師として稀有の才能があると、俺は見ているんだ。いわゆる先祖返りでな、大地人の能力をかなり高い基準で備えているようなんだ」
「なるほどな。でも、もう鍛冶師の弟子として働いているんだろ?」
先ほどの話を思い出して聞く。
「そうなんだが。ここらの鍛冶師じゃあ、俺と似たり寄ったりで、あいつの真価を引き出せねえ。まさに宝の持ち腐れよ。おりゃあ、親として、あいつの才能を伸ばしてやりてえ」
「なるほどなぁ」
俺は今一度聖女を窺う。
聖女はこっくりとうなずいてみせた。
え? 本当に? 大丈夫なのか?
「んー。一応、引き合わせるだけなら出来なくもないが、それ以上のことは出来ないぞ。その鍛冶師、だいぶ偏屈だからな」
「まぁ!」
俺がそう言うと、聖女が背後で文句を言った。
聖女にとっては大事なおじい様なので、身内びいきがあるのだろうが、俺からしてみれば、人を避けて城の地下の工房にずっと籠っているようなお人は、偏屈としか表現出来ない。
いや、もちろん、愛剣を作ってもらったし、城から脱出させてもらった、大恩ある人ではあるんだけどな。
俺は、腰の星降りを撫でた。
「ありがたい! それでいい。弟子入りってのは、結局は師匠と弟子の間の問題だ。むしろ安請け合いされるよりも、ずっと安心だ」
あ、ロボリスの奴泣いてやがる。
さっきまで無理難題を言われていたときには我慢していたくせに、我が子のことでは、泣くのか。
「その代わり、バレないように見せかけの剣をきっちり作ってくれよ」
なんか話が変な方向に行っちまったが、とりあえず話はまとまったからよしとするか。
俺は驚いてテーブルの上に鎮座している銀色の金属のかたまりをマジマジと見た。
魔法真銀と言えば、伝説の金属と言われている。
なんでも、魔法剣と呼ばれる剣には、必ずわずかにでも魔法真銀が使用されているらしい。
一応鉱物の一種とされてはいるが、地面のなかの鉱脈から見つかったことはないと言う。
迷宮でのみ発見されると言われていた。
「ほう、これがあの有名な魔法真銀か。なるほど、銀に似ているな」
勇者が感心したように言った。
持ち込んだのはお前だろうに。
「まぁ美しいものですね」
聖女も近寄って嬉しそうに眺めている。
というか、全員が近寄って来たな。
「魔法真銀の名前は私達の一族にも伝わっています。小さな一粒でもあれば、強力な結界を張れるそうです」
「ほう」
メルリルの言葉からすると、森人は、魔法真銀を武器としてではなく、結界の触媒として使っていたようだ。
「ということは、素材については解決したんだよな」
勇者が満足そうにうなずいた。
もはや全て解決したような安心した様子だ。
「いやいやいや、言っただろうが。俺は、ナイフを作ったり農具を直したりする程度の鍛冶屋だって。魔法真銀なんてもの扱える訳がないだろ」
「がんばれ」
固辞するロボリスに、勇者が何気に酷い。
あ、ロボリスが泣きそうだ。
「まぁ待て」
さすがに気の毒になって、俺は勇者を諫めた。
「出来ないというものを無理にやらせるのはよくない。それに、今回は単に見せるためのガワがあればいいんだ。魔法真銀で刃を作る必要はない」
俺がそう言うと、なんとなく俺の背後側に移動したロボリスが、少し涙目でうなずいた。
いや、髭面の男が、涙目になっても可愛くもなんともないぞ。
見苦しいだけだ。
「そ、そうだぞ。それに、魔法真銀を鍛えるには、特別な窯が必要になる。平野人の鍛冶師で、扱える者は、限られているはずだ」
ロボリスが気になることをポロリとこぼした。
「平野人ではということは、大地人なら扱える者は多いということか」
「そりゃあそうだろ。俺は半端者だが、大地人の血が入っているおかげで、遅れた修行でも鍛冶師の免許皆伝まで行けたんだ。本物の大地人なら、鉱物に対する親和力はとてつもないって話だぞ」
「あー。なるほど」
俺はそう言えばと、思い出す。
帝国の、冶金ギルドの連中は、特殊な技術力を持っていて、そのせいで東方の国に狙われたんだったな。
「いや、師匠」
「……師匠?」
勇者が気を抜いて、いつもの呼び方で呼びかけて来た。
それを聞きとがめたロボリスが、俺を未知の生物でも見るような目で見やがった。
「勇者殿は、年上に対する礼儀として、ああいう呼び方を時折するんだ。気にするな」
「礼儀……だって?」
ロボリスは厚顔不遜を絵に描いたような勇者を疑わしい目で見る。
くそっ、話を逸らさねば。
「そう言えば、勇者殿。さっき何か言いかけていませんでしたか?」
ギロリと睨みながら言うと、勇者は慌てたように、わざとらしく微笑んだ。
「ドラゴンの素材を扱える鍛冶師なら、魔法真銀も扱えるんじゃないかと」
「あ、ああ」
そう言えば、アドミニス殿の使っていた窯は、ドラゴンの心臓を利用したものだったか。
「ロボリス、どうだ?」
振り向くと、ロボリスはまたもやぽかーんと口を開けて固まっていた。
「おい?」
呼びかけると、俺に掴みかかって来た。
「ドラゴン素材と言ったか!」
「お、おう」
「ほ、本当に、ドラゴンの素材を扱える鍛冶師がいるのか?」
「ま、まあな。ほら、これを見てみろ」
大興奮のロボリスに、俺はドラゴンの鱗で作ったナイフを見せてやる。
ドラゴンの爪で作った星降りを見せるのは、さすがにヤバいが、鱗なら、まだ流通があるからな。
「おおっ! これはまさしく! し、しかも、この仕事の美しさ……研ぎが神技の域に達している。この拵えも、細工師に発注したものではないな。ナイフの刃と同じ、鍛冶師の美意識が感じられる。今まで見た、どんな鍛冶師の作よりも、力強くありながら、気品に溢れている。……ううむ」
さすがは同じ鍛冶師同士、感じるところがあるようだ。
小ぶりのナイフを宝物のように捧げ持ち、うなり声を上げている。
「ど、どうだろう? 俺は、その、神剣の偽物を鉄を使って、死力の限りを尽くして作ろう。その代わり、これを打った鍛冶師を、紹介してはもらえないだろうか?」
俺は思わず聖女を見た。
聖女も困ったように俺を見返す。
「どういうことだ? まさかお前、その鍛冶師に弟子入りしたいって言うんじゃないだろうな?」
「違うんだ。俺じゃねえ。実は俺の長男なんだが、鍛冶師として稀有の才能があると、俺は見ているんだ。いわゆる先祖返りでな、大地人の能力をかなり高い基準で備えているようなんだ」
「なるほどな。でも、もう鍛冶師の弟子として働いているんだろ?」
先ほどの話を思い出して聞く。
「そうなんだが。ここらの鍛冶師じゃあ、俺と似たり寄ったりで、あいつの真価を引き出せねえ。まさに宝の持ち腐れよ。おりゃあ、親として、あいつの才能を伸ばしてやりてえ」
「なるほどなぁ」
俺は今一度聖女を窺う。
聖女はこっくりとうなずいてみせた。
え? 本当に? 大丈夫なのか?
「んー。一応、引き合わせるだけなら出来なくもないが、それ以上のことは出来ないぞ。その鍛冶師、だいぶ偏屈だからな」
「まぁ!」
俺がそう言うと、聖女が背後で文句を言った。
聖女にとっては大事なおじい様なので、身内びいきがあるのだろうが、俺からしてみれば、人を避けて城の地下の工房にずっと籠っているようなお人は、偏屈としか表現出来ない。
いや、もちろん、愛剣を作ってもらったし、城から脱出させてもらった、大恩ある人ではあるんだけどな。
俺は、腰の星降りを撫でた。
「ありがたい! それでいい。弟子入りってのは、結局は師匠と弟子の間の問題だ。むしろ安請け合いされるよりも、ずっと安心だ」
あ、ロボリスの奴泣いてやがる。
さっきまで無理難題を言われていたときには我慢していたくせに、我が子のことでは、泣くのか。
「その代わり、バレないように見せかけの剣をきっちり作ってくれよ」
なんか話が変な方向に行っちまったが、とりあえず話はまとまったからよしとするか。
20
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。