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第六章 その祈り、届かなくとも……
516 暗闇に光が差して
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俺はそれほど斥候は得意じゃないんだが、このメンバーなら俺が行くしかないだろう。
「俺が先行するから合図をしたら後に続いてくれ」
「みんなで行けばいいだろ?」
「罠があるかもしれないと言っただろ。とは言え仲間のガサツな盗賊たちが間違ってひっかからないようにするには繊細な罠を設置するのは無理だろうからな。おそらくわかりやすいとは思う」
洞窟に踏み込む。
しびれ草の煙は無事排出されていて、既に問題はない。
メルリルの存在のありがたさを感じるな。
洞窟を入ってしばらくすると明らかにおかしい位置に岩が出っ張っていた。
岩の周囲を見ると亀裂が入っている。
丹念に亀裂をたどると、壁のところに埋め込まれた板のようなものがあり、叩くと内側が虚ろな音がした。
俺は後ろに続く勇者に止まるように合図する。
自然にほかのみんなも足を止める。
岩は切れ目に沿って押し込めるようになっていた。
岩を押し込むとそれが板部分を抑え込む形になる。
つまり岩を押し込まずにここを通ると板が外れて通路が埋まるようになっているようだ。
俺は岩を固定して、合図を出して先へと進む。
次に通路が別れている場所に出た。
いかにも通りやすそうな広い通路のほうが怪しい。
俺は途中で拾った少し大きめの石を転がす。
するとボコッと地面が沈んだ。
原始的な落とし穴だが、カモフラージュがなかなか巧みだ。
「こっちだ」
少し狭いほうの通路へと進む。
しばらく行くと途中から地面の様子が違うのがわかった。
常に使われている通路は地面がある程度たいらにならされているのだが、そこから先は地面に細かいデコボコが多い。
丁度その境目に燭台が設置されている。
燭台に触れると、それが一方向だけに動くことがわかった。
カチッと音がするまで引き倒すと、留めが外れて壁の一部が引き上げられた。
「こっちだ」
「師匠の言う通り妙な罠が多いな」
「よほど暇があったんだろう」
盗賊は長く同じ場所にとどまるとその隠れ家を砦のようにしてしまうことがある。
この盗賊団はだいぶ長い間討伐されていなかったのだろう。
そこからは特に罠もなく、盗賊たちの生活空間のような場所に出た。
洞窟をそのまま利用して段差を付け、一段高い棚状になった場所に毛皮が敷いてある。
今はその周辺に数人の盗賊らしき男共が気絶していた。
どうやらしびれ草が強烈に作用したらしい。
普通は流れる間に効果が薄まるものだが、メルリルが風を使って運んだので効果が濃いまま浸透したようだ。
まぁ涙とか鼻水やらしょんべんなんかが流れ出てるが、死にはしないからいいだろう。
そこからは通路がいくつかあって、小部屋も多かった。
アリの巣みたいだ。
「とりあえず拘束します」
聖騎士がテキパキと縛り上げて行く。
こいつら持ち出すときが大変だな。
広間の奥に小さな扉つきの通路があり、扉を蹴破るとそこに首領がいた。
顔がヘビのようにのっぺりとしたものになり、肌がうろこ状にひび割れている。
それどころかチロチロと細長い舌を覗かせているぞ。
「お前、それ元に戻れるのか?」
「グ、グルザイ、チカズグト、コイヅ、ゴロス」
もはやお約束と言っていい悪あがきである。
ヘビのような外見になってしまった首領は、どうやら身の回りの世話をさせていたらしい女を盾にしてさらに逃げ延びようとしていた。
「見苦しい!」
ヒュッと何かが風を切って飛び、首領の男が握っていたナイフを叩き落とす。
いや、首領の手に棒状の細いナイフが突き刺さっていた。
投擲ナイフだ。
「ギャアアア! イデエ!」
くねくねと骨がないかのようにのたうつ首領のみぞおちを蹴飛ばす。
効き目があるかな?
「ガフッ!」
腹を押さえて転がったところを、聖騎士が篭手で殴りつけると気絶してしまった。
どうもかなり弱っていたようだ。
俺は一緒にいた人質にされていた女を用心深く観察する。
一見捕まっていた被害者のようにも見えるが、拘束もされずに首領の部屋にいるのがどうも怪しい。
「た、助かった、ありがとう!」
片手を後ろに回したまま駆け寄って来るのを避けて腕をひねる。
やっぱりナイフを持っていた。
「ちぃっ! クソ野郎! 離せ!」
「口汚いぞ。捕まるときぐらい大人しくしてな」
「うるさい! 絶対逃げてやるからな!」
そんな風に女が俺に気を取られている間に、聖騎士が容赦なく手刀を叩き込んだ。
軽く後頭部を殴ったように見えたのだが、いきなりくずおれて気絶してしまった。
すげえな。
「後は起きている人はいないかな?」
拘束した盗賊は広間に集める。
「師匠、こっちにも頑丈な扉があるぞ」
扉があるところは風が通りにくい。
つまりその向こうには意識がある賊がいる可能性がある。
そのため慎重に行こうと思ったのだが、どうやら厳重に鍵がかかっているようだ。
仕方ないので星降りの剣で軽く叩き割る。
相変わらず斬った感触がないのが物足りないな。
ガラガラという音を立ててしまったので、用心して進む。
なかは階段になっていて、細い通路を下ると、そこに二人程盗賊がいて、震えながら地面に体をへばりつけて震えていた。
「い、命ばかりは!」
「お、俺はまだ入ったばかりなんだ! 無理やり脅されて、た、頼む、殺さないでくれ!」
ほかの盗賊よりかなり若い。
言っていることが本当かどうかはともかくとして、最初から戦うつもりがないなら話は早い。
「そうか。大人しく捕まってくれるなら引き渡すときにある程度便宜をはかってもらえるように口を利いてやるぞ」
「あ、ありがたい」「お、お願いします!」
二人の若者はボロボロ涙をこぼしながら降伏した。
「実はこっちは倉庫で、手前には奴隷商に引き渡す商品が……」
「商品だと!」
「ひいっ!」
そこが何かを悟った勇者が怒鳴りつける。
盗賊の青年は恐怖のあまり尻もちをついてしまった。
「片方は悪いが拘束する。もう片方、お前、案内してくれ」
「へ、へい」
俺は尻もちをついたほうの青年に案内させる。
捕まった人たちが押し込められていた部屋は、思ったよりもきちんと居住空間になっていて、環境は悪くないようだった。
そう言えば商品と言ったか。
「俺たちは盗賊を討伐に来た者だ。助けに来た」
なかにいた若い男女五人程に声をかけると、おそるおそる顔を上げてこちらを見る。
「……助け?」
そのなかの若い女性が信じられないという顔からくしゃくしゃの泣き顔に変わった。
「よかった。よかった……」
「ありがたい。ほら、助かったぞ。精霊様のお導きだ」
「あ、本当だ! 精霊王様だ!」
泣き崩れた女性から離れた場所にいた若い男がさらに奥にいた子どもたちに声をかける。
その子どもたちの一人がめざとく俺の頭の上のフォルテを見つけてはしゃいだ声を上げた。
「おお、本当だ!」
なにやら一気に変な流れになったが、まぁいいか。
「せ、精霊王様……我が罪をお赦しください」
案内して来た盗賊の青年が泣きながら手を合わせる。
いや、フォルテはそういうものじゃないから拝むのはやめてくれ。
「俺が先行するから合図をしたら後に続いてくれ」
「みんなで行けばいいだろ?」
「罠があるかもしれないと言っただろ。とは言え仲間のガサツな盗賊たちが間違ってひっかからないようにするには繊細な罠を設置するのは無理だろうからな。おそらくわかりやすいとは思う」
洞窟に踏み込む。
しびれ草の煙は無事排出されていて、既に問題はない。
メルリルの存在のありがたさを感じるな。
洞窟を入ってしばらくすると明らかにおかしい位置に岩が出っ張っていた。
岩の周囲を見ると亀裂が入っている。
丹念に亀裂をたどると、壁のところに埋め込まれた板のようなものがあり、叩くと内側が虚ろな音がした。
俺は後ろに続く勇者に止まるように合図する。
自然にほかのみんなも足を止める。
岩は切れ目に沿って押し込めるようになっていた。
岩を押し込むとそれが板部分を抑え込む形になる。
つまり岩を押し込まずにここを通ると板が外れて通路が埋まるようになっているようだ。
俺は岩を固定して、合図を出して先へと進む。
次に通路が別れている場所に出た。
いかにも通りやすそうな広い通路のほうが怪しい。
俺は途中で拾った少し大きめの石を転がす。
するとボコッと地面が沈んだ。
原始的な落とし穴だが、カモフラージュがなかなか巧みだ。
「こっちだ」
少し狭いほうの通路へと進む。
しばらく行くと途中から地面の様子が違うのがわかった。
常に使われている通路は地面がある程度たいらにならされているのだが、そこから先は地面に細かいデコボコが多い。
丁度その境目に燭台が設置されている。
燭台に触れると、それが一方向だけに動くことがわかった。
カチッと音がするまで引き倒すと、留めが外れて壁の一部が引き上げられた。
「こっちだ」
「師匠の言う通り妙な罠が多いな」
「よほど暇があったんだろう」
盗賊は長く同じ場所にとどまるとその隠れ家を砦のようにしてしまうことがある。
この盗賊団はだいぶ長い間討伐されていなかったのだろう。
そこからは特に罠もなく、盗賊たちの生活空間のような場所に出た。
洞窟をそのまま利用して段差を付け、一段高い棚状になった場所に毛皮が敷いてある。
今はその周辺に数人の盗賊らしき男共が気絶していた。
どうやらしびれ草が強烈に作用したらしい。
普通は流れる間に効果が薄まるものだが、メルリルが風を使って運んだので効果が濃いまま浸透したようだ。
まぁ涙とか鼻水やらしょんべんなんかが流れ出てるが、死にはしないからいいだろう。
そこからは通路がいくつかあって、小部屋も多かった。
アリの巣みたいだ。
「とりあえず拘束します」
聖騎士がテキパキと縛り上げて行く。
こいつら持ち出すときが大変だな。
広間の奥に小さな扉つきの通路があり、扉を蹴破るとそこに首領がいた。
顔がヘビのようにのっぺりとしたものになり、肌がうろこ状にひび割れている。
それどころかチロチロと細長い舌を覗かせているぞ。
「お前、それ元に戻れるのか?」
「グ、グルザイ、チカズグト、コイヅ、ゴロス」
もはやお約束と言っていい悪あがきである。
ヘビのような外見になってしまった首領は、どうやら身の回りの世話をさせていたらしい女を盾にしてさらに逃げ延びようとしていた。
「見苦しい!」
ヒュッと何かが風を切って飛び、首領の男が握っていたナイフを叩き落とす。
いや、首領の手に棒状の細いナイフが突き刺さっていた。
投擲ナイフだ。
「ギャアアア! イデエ!」
くねくねと骨がないかのようにのたうつ首領のみぞおちを蹴飛ばす。
効き目があるかな?
「ガフッ!」
腹を押さえて転がったところを、聖騎士が篭手で殴りつけると気絶してしまった。
どうもかなり弱っていたようだ。
俺は一緒にいた人質にされていた女を用心深く観察する。
一見捕まっていた被害者のようにも見えるが、拘束もされずに首領の部屋にいるのがどうも怪しい。
「た、助かった、ありがとう!」
片手を後ろに回したまま駆け寄って来るのを避けて腕をひねる。
やっぱりナイフを持っていた。
「ちぃっ! クソ野郎! 離せ!」
「口汚いぞ。捕まるときぐらい大人しくしてな」
「うるさい! 絶対逃げてやるからな!」
そんな風に女が俺に気を取られている間に、聖騎士が容赦なく手刀を叩き込んだ。
軽く後頭部を殴ったように見えたのだが、いきなりくずおれて気絶してしまった。
すげえな。
「後は起きている人はいないかな?」
拘束した盗賊は広間に集める。
「師匠、こっちにも頑丈な扉があるぞ」
扉があるところは風が通りにくい。
つまりその向こうには意識がある賊がいる可能性がある。
そのため慎重に行こうと思ったのだが、どうやら厳重に鍵がかかっているようだ。
仕方ないので星降りの剣で軽く叩き割る。
相変わらず斬った感触がないのが物足りないな。
ガラガラという音を立ててしまったので、用心して進む。
なかは階段になっていて、細い通路を下ると、そこに二人程盗賊がいて、震えながら地面に体をへばりつけて震えていた。
「い、命ばかりは!」
「お、俺はまだ入ったばかりなんだ! 無理やり脅されて、た、頼む、殺さないでくれ!」
ほかの盗賊よりかなり若い。
言っていることが本当かどうかはともかくとして、最初から戦うつもりがないなら話は早い。
「そうか。大人しく捕まってくれるなら引き渡すときにある程度便宜をはかってもらえるように口を利いてやるぞ」
「あ、ありがたい」「お、お願いします!」
二人の若者はボロボロ涙をこぼしながら降伏した。
「実はこっちは倉庫で、手前には奴隷商に引き渡す商品が……」
「商品だと!」
「ひいっ!」
そこが何かを悟った勇者が怒鳴りつける。
盗賊の青年は恐怖のあまり尻もちをついてしまった。
「片方は悪いが拘束する。もう片方、お前、案内してくれ」
「へ、へい」
俺は尻もちをついたほうの青年に案内させる。
捕まった人たちが押し込められていた部屋は、思ったよりもきちんと居住空間になっていて、環境は悪くないようだった。
そう言えば商品と言ったか。
「俺たちは盗賊を討伐に来た者だ。助けに来た」
なかにいた若い男女五人程に声をかけると、おそるおそる顔を上げてこちらを見る。
「……助け?」
そのなかの若い女性が信じられないという顔からくしゃくしゃの泣き顔に変わった。
「よかった。よかった……」
「ありがたい。ほら、助かったぞ。精霊様のお導きだ」
「あ、本当だ! 精霊王様だ!」
泣き崩れた女性から離れた場所にいた若い男がさらに奥にいた子どもたちに声をかける。
その子どもたちの一人がめざとく俺の頭の上のフォルテを見つけてはしゃいだ声を上げた。
「おお、本当だ!」
なにやら一気に変な流れになったが、まぁいいか。
「せ、精霊王様……我が罪をお赦しください」
案内して来た盗賊の青年が泣きながら手を合わせる。
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