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第五章 破滅を招くもの
416 女王との謁見
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しばらくくつろいでいると、今まで壁と思っていたところがゆっくりと開いた。
サアァァ……という涼しげな音と共に壁があったところに上のほうから水が流れ落ちてベールを形作る。
「アンリカ陛下、これより謁見を行います」
女官の一人が歌うように言った。
いきなり女王陛下がおいでになったようだ。
慌ててくつろいでいた状態から姿勢を正す。
椅子に座ったままではさまにならないので降りようとするが、周囲の女官がそれを制した。
「普段のままでかまいません」
「わ、わかりました」
緊張するが、このふんぞり返ったような体勢で応じるしかない。
いや、ないだろ、勘弁してくれ。
水のベールの向こうに透けて見えるのは輪郭ぐらいだ。
よく考えたら相手もこっちがよく見えないに違いない。
そう思って腹をくくる。
「まずはお礼を言わせていただきます」
発せられた声は不思議な響きを持っていた。
よく見ると、女王が言葉を発するごとに水のベールが大きく揺らぎ、テーブルに灯されたロウソクの火も揺れる。
「我が血に連なる者をお救いいただきありがとうございました」
その言葉に、俺も思わず頭を下げた。
そこには真摯な響きが籠もっている。
「我らは北の海はあまり好きではありません。そして北の民も嫌いです。だから関わらないようにして来ました。しかし私共がそう思っても、相手はそうではなかった。暴力によって我が子を襲い、王の因子を持つ者を攫った。本来我らは武を貴む者、戦いに否やはありませぬ。ならば北の冷たき海を流れる血潮によって熱く沸き立たせてみせる所存」
おおう、女王で優しげな声だから温厚だとばかり思っていたが、無茶苦茶好戦的だった。
「ですが、あなた方には関わりのない戦。もし我が国に留まっていただけるなら飢えない豊かな暮らしをお約束いたします。我らの血を守ったこと、そのお礼をあなた方の生涯を豊かにすることでお返しすると約束いたしましょうぞ」
ん? この言葉をそのまま捉えると、勇者たちを戦わせるつもりはないということになるな。
てっきり南海国とアンリカ・デベッセの意思は統一しているのだと思っていたがそうではないのかな?
「失礼いたします。発言よろしいでしょうか?」
東方流に手を挙げて問う。
怒られないといいな。
「どうぞ。謁見とは言っても、共に語らっているようなもの、言いたいこと、聞きたいことがおありの方は遠慮せずにおっしゃってください」
「ではお言葉に甘えて。実は南海国の大使殿から勇者一行に対して作戦に参加して欲しいとのご依頼をいただいております。陛下のお国と南海とでは意向が違うと考えていいのでしょうか?」
女王は少し黙り、しばし時間を置いて答えた。
「友好の儀を結びし隣国からの依頼の件確認いたしました。彼らには彼らの国の考えがあり、それは我らとは別とお受け取りいただいて間違いありません。なれど、もしあなた方が戦いを厭うのならば、我らは隣国からもあなた方を保護します」
なるほど、アンリカ・デベッセと南海国は同盟国ではあっても考え方に違いがあるということか。
「とてもありがたいお申し出ですが、その件につきましては仲間との話し合いも終わっています。我らは南海の要請にお応えするつもりですが、それで陛下のご予定に影響はありませんでしょうか?」
「そう、ですか」
女王は小さく吐息をこぼした。
「陸地の民は繋がり無くバラバラでか弱き者と思うていましたが、そなたらの勇気に心打たれました。もとより我らは陸地の奥である邪神の山とは相性が悪いのは確か。あなた方がかの悪しき神を相手してくださるとおっしゃるのならばありがたい限りです。ですが、それは我らの都合。感謝の思いと謝礼は別の話です。我らはあなた方に出来る限りの恩義を返す所存です。何か望みがあれば言ってくだされば叶えましょうぞ」
「ありがたき幸せです」
その後、女王は小さな子ども達一人一人にまで要望を聞いて、それに応えるように女官達に指示を出した。
本気で叶えられることはなんでも叶えてしまうつもりのようだ。
ただ、エイエイ、イチカ、ブッカ達が言い方は違うものの家に帰りたいと言ったときには謝っていた。
「すまぬな。すぐにその望みを叶えてやれはしないけれど、そなたたちの家族の名と家の場所を教えておいてもらえたら、戦いになっても力を尽くして守ると約束する。北の者たちの心がけがよくなれば、いつか帰れるときも来るであろう」
難しい言い回しに戸惑いつつも、子どもたちは一種の達観のような心地に至っていたのだろう。それ以上のわがままは言わなかった。
自分たちが無理を言っていることはわかっていたのだ。
それでも言わずにはいられなかった。
その気持ちが尚更哀れだ。
優しげな女官達がそれぞれの子どもを胸に抱いて慰めていた。
まだ小さいあの子達には、自分が魔人という悪いものになってしまったから捨てられてしまったのだという思いがあるのだ。
そのように生まれたことに責任があるはずもない。
人と違うことを悪だと教えた者こそがあの子たちから家族を奪ったのである。
謁見が終わり、女王のいた場所の扉がしまり、また壁の一部としか見えなくなった。
俺たちは進められるままに、足を水につけて涼みながら、だいぶ心もとなくなった食料や道具類などを補充してもらったのだった。
夜にあてがわれた部屋は船とは全く違って広々としたものだった。
一人一人個室を割り振ることも出来るが、大部屋をしきりで区切って大勢で使うことも出来ると聞いて、俺たちは大部屋を頼んだ。
どうせどこかの部屋に集まるのだから無駄は省くことにしたのである。
部屋の柱や壁、しきりも全てが美しく装飾してあって、優美だ。
さすが女王が中心の国というか、女性的な優しさが感じられる造りだった。
「師匠聞いたか、この筒に向かって欲しいものを言うとすぐに届けてくれるらしいぞ」
「聞いた。だがむやみに使うなよ。なにせ大勢でいきなり押しかけたんだ。子どもたちの世話だけでこのお城のなかはてんてこ舞いなんじゃないか?」
「これだけ広ければ使用人も多いだろう。隣国との付き合いも長そうだし、大勢の客を迎えた経験もあるんじゃないか? それに師匠、ゲストに気を使わせるのはホスト側にとっては恥になるから、あんまりそういう風に気を使わないほうがいいぞ。いつものようにどっしりと構えてればいい」
「俺は今初めて、何処に行っても態度を変えないお前が羨ましくなった」
「そ、それほどでもないぞ」
勇者がなぜか照れるのを横目で見ながら今までやっていた話を続ける。
「天守山に行くには天杜国に上陸してまっすぐ向かうのが一番だろうな」
「ネスさんのお話では天守山の登り口には祭壇があり、天守という巫女が神と対話をするために年に一度山に登るとのことでしたね」
「つまりその祭壇を目指せばいいということだな」
「ええ」
聖騎士が地図を広げて難しい顔で俺の言葉にうなずいた。
「問題は天杜の詳細な地図がないので人に訪ねながら行くしかないということです」
「う~ん」
それをやると大声で俺達の存在を宣伝して歩いているようなもんなんだよな。
しかし、仕方ないか。
「ネスさんは道順とかは覚えていないの?」
モンクが首をかしげる。
「ネスさんは自分の集落から祭壇までの道、というか、行き方は知っているんだが地図なんか見たことなかったし、歩いて行ったこともないから列車や乗り合いバスを使ったルートしか知らないとのことだった」
「それなら師匠、フォルテを先に飛ばして簡単な地図を作ってから行動したらどうだ?」
勇者の言葉に全員が注目する。
「え? なんだ?」
「なるほど。ちょっと時間はかかるが確実性はあるな」
「さすがは勇者様です!」
悔しいが勇者の提案が一番確実性がありそうだった。
今まで空から地上を俯瞰して安全を確保するという使い方はして来たがそれの発展型ということだな。
聖女様も褒めているぞ!
「クルル……」
フォルテはちょっと不服そうだったが、まぁ我慢してもらうしかない。
そう言えば盟約を結んでフォルテが俺と共に在るようになってから、あまり長い時間や長い距離を離れたことはなかったな。
ものすごく嫌そうだが、がんばれフォルテ。
サアァァ……という涼しげな音と共に壁があったところに上のほうから水が流れ落ちてベールを形作る。
「アンリカ陛下、これより謁見を行います」
女官の一人が歌うように言った。
いきなり女王陛下がおいでになったようだ。
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「わ、わかりました」
緊張するが、このふんぞり返ったような体勢で応じるしかない。
いや、ないだろ、勘弁してくれ。
水のベールの向こうに透けて見えるのは輪郭ぐらいだ。
よく考えたら相手もこっちがよく見えないに違いない。
そう思って腹をくくる。
「まずはお礼を言わせていただきます」
発せられた声は不思議な響きを持っていた。
よく見ると、女王が言葉を発するごとに水のベールが大きく揺らぎ、テーブルに灯されたロウソクの火も揺れる。
「我が血に連なる者をお救いいただきありがとうございました」
その言葉に、俺も思わず頭を下げた。
そこには真摯な響きが籠もっている。
「我らは北の海はあまり好きではありません。そして北の民も嫌いです。だから関わらないようにして来ました。しかし私共がそう思っても、相手はそうではなかった。暴力によって我が子を襲い、王の因子を持つ者を攫った。本来我らは武を貴む者、戦いに否やはありませぬ。ならば北の冷たき海を流れる血潮によって熱く沸き立たせてみせる所存」
おおう、女王で優しげな声だから温厚だとばかり思っていたが、無茶苦茶好戦的だった。
「ですが、あなた方には関わりのない戦。もし我が国に留まっていただけるなら飢えない豊かな暮らしをお約束いたします。我らの血を守ったこと、そのお礼をあなた方の生涯を豊かにすることでお返しすると約束いたしましょうぞ」
ん? この言葉をそのまま捉えると、勇者たちを戦わせるつもりはないということになるな。
てっきり南海国とアンリカ・デベッセの意思は統一しているのだと思っていたがそうではないのかな?
「失礼いたします。発言よろしいでしょうか?」
東方流に手を挙げて問う。
怒られないといいな。
「どうぞ。謁見とは言っても、共に語らっているようなもの、言いたいこと、聞きたいことがおありの方は遠慮せずにおっしゃってください」
「ではお言葉に甘えて。実は南海国の大使殿から勇者一行に対して作戦に参加して欲しいとのご依頼をいただいております。陛下のお国と南海とでは意向が違うと考えていいのでしょうか?」
女王は少し黙り、しばし時間を置いて答えた。
「友好の儀を結びし隣国からの依頼の件確認いたしました。彼らには彼らの国の考えがあり、それは我らとは別とお受け取りいただいて間違いありません。なれど、もしあなた方が戦いを厭うのならば、我らは隣国からもあなた方を保護します」
なるほど、アンリカ・デベッセと南海国は同盟国ではあっても考え方に違いがあるということか。
「とてもありがたいお申し出ですが、その件につきましては仲間との話し合いも終わっています。我らは南海の要請にお応えするつもりですが、それで陛下のご予定に影響はありませんでしょうか?」
「そう、ですか」
女王は小さく吐息をこぼした。
「陸地の民は繋がり無くバラバラでか弱き者と思うていましたが、そなたらの勇気に心打たれました。もとより我らは陸地の奥である邪神の山とは相性が悪いのは確か。あなた方がかの悪しき神を相手してくださるとおっしゃるのならばありがたい限りです。ですが、それは我らの都合。感謝の思いと謝礼は別の話です。我らはあなた方に出来る限りの恩義を返す所存です。何か望みがあれば言ってくだされば叶えましょうぞ」
「ありがたき幸せです」
その後、女王は小さな子ども達一人一人にまで要望を聞いて、それに応えるように女官達に指示を出した。
本気で叶えられることはなんでも叶えてしまうつもりのようだ。
ただ、エイエイ、イチカ、ブッカ達が言い方は違うものの家に帰りたいと言ったときには謝っていた。
「すまぬな。すぐにその望みを叶えてやれはしないけれど、そなたたちの家族の名と家の場所を教えておいてもらえたら、戦いになっても力を尽くして守ると約束する。北の者たちの心がけがよくなれば、いつか帰れるときも来るであろう」
難しい言い回しに戸惑いつつも、子どもたちは一種の達観のような心地に至っていたのだろう。それ以上のわがままは言わなかった。
自分たちが無理を言っていることはわかっていたのだ。
それでも言わずにはいられなかった。
その気持ちが尚更哀れだ。
優しげな女官達がそれぞれの子どもを胸に抱いて慰めていた。
まだ小さいあの子達には、自分が魔人という悪いものになってしまったから捨てられてしまったのだという思いがあるのだ。
そのように生まれたことに責任があるはずもない。
人と違うことを悪だと教えた者こそがあの子たちから家族を奪ったのである。
謁見が終わり、女王のいた場所の扉がしまり、また壁の一部としか見えなくなった。
俺たちは進められるままに、足を水につけて涼みながら、だいぶ心もとなくなった食料や道具類などを補充してもらったのだった。
夜にあてがわれた部屋は船とは全く違って広々としたものだった。
一人一人個室を割り振ることも出来るが、大部屋をしきりで区切って大勢で使うことも出来ると聞いて、俺たちは大部屋を頼んだ。
どうせどこかの部屋に集まるのだから無駄は省くことにしたのである。
部屋の柱や壁、しきりも全てが美しく装飾してあって、優美だ。
さすが女王が中心の国というか、女性的な優しさが感じられる造りだった。
「師匠聞いたか、この筒に向かって欲しいものを言うとすぐに届けてくれるらしいぞ」
「聞いた。だがむやみに使うなよ。なにせ大勢でいきなり押しかけたんだ。子どもたちの世話だけでこのお城のなかはてんてこ舞いなんじゃないか?」
「これだけ広ければ使用人も多いだろう。隣国との付き合いも長そうだし、大勢の客を迎えた経験もあるんじゃないか? それに師匠、ゲストに気を使わせるのはホスト側にとっては恥になるから、あんまりそういう風に気を使わないほうがいいぞ。いつものようにどっしりと構えてればいい」
「俺は今初めて、何処に行っても態度を変えないお前が羨ましくなった」
「そ、それほどでもないぞ」
勇者がなぜか照れるのを横目で見ながら今までやっていた話を続ける。
「天守山に行くには天杜国に上陸してまっすぐ向かうのが一番だろうな」
「ネスさんのお話では天守山の登り口には祭壇があり、天守という巫女が神と対話をするために年に一度山に登るとのことでしたね」
「つまりその祭壇を目指せばいいということだな」
「ええ」
聖騎士が地図を広げて難しい顔で俺の言葉にうなずいた。
「問題は天杜の詳細な地図がないので人に訪ねながら行くしかないということです」
「う~ん」
それをやると大声で俺達の存在を宣伝して歩いているようなもんなんだよな。
しかし、仕方ないか。
「ネスさんは道順とかは覚えていないの?」
モンクが首をかしげる。
「ネスさんは自分の集落から祭壇までの道、というか、行き方は知っているんだが地図なんか見たことなかったし、歩いて行ったこともないから列車や乗り合いバスを使ったルートしか知らないとのことだった」
「それなら師匠、フォルテを先に飛ばして簡単な地図を作ってから行動したらどうだ?」
勇者の言葉に全員が注目する。
「え? なんだ?」
「なるほど。ちょっと時間はかかるが確実性はあるな」
「さすがは勇者様です!」
悔しいが勇者の提案が一番確実性がありそうだった。
今まで空から地上を俯瞰して安全を確保するという使い方はして来たがそれの発展型ということだな。
聖女様も褒めているぞ!
「クルル……」
フォルテはちょっと不服そうだったが、まぁ我慢してもらうしかない。
そう言えば盟約を結んでフォルテが俺と共に在るようになってから、あまり長い時間や長い距離を離れたことはなかったな。
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