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第五章 破滅を招くもの
414 南海国の軍艦
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最初に乗った船はそれなりの大きさだったが、常識的なものだった。
川船よりは大きいが、海路の商船を見たことがあったので十人近く乗せられる船というものに驚きはなかった。
しかし、その船の到着した先にあった巨大な姿にはおののくこととなった。
それはまるで海のなかに巨大な館が建っているように見えたものだ。
よくもまぁひっくり返らないものだと感心する。
真下から見上げると山のようだ。
「でかいな!」
「おお、これが軍艦か!」
俺が驚いていると、勇者が何やら感動している。
そういえば、ウルスが前に海王の沖には南海の軍艦が浮かんでいるとかなんとか言っていたような。
ということはこれが噂の軍艦という奴か。
船上から何かが押し出され、それが組み上がって階段になった。
どうやらこの階段で上まで登るらしい。
「足元気をつけてくださいね。落ちると回収が面倒なので」
南海の軍人らしき男が、真顔で本気なのか冗談なのかわからないことを告げる。
最初に子ども達を上げるのも不安だろうし、ここは好奇心いっぱいの勇者に先陣を切ってもらうことにした。
「ちょっと揺れるか。でも亀裂のなかに生えている木を渡るよりは全然安心感があるな」
とは勇者の感想である。
治療の帰りのときの話か。
あのときはお前、体力減って足元ふらふらだったからだろう。
勇者が渡って行くのを見て、子どもたちも次々と階段を登る。
勇者はなぜか子ども達からの信頼が篤いのだ。
「お、おもしれ~」
と、二段飛ばしで上がって行くお調子者がいると思えば、半泣きで這いつくばりながら登る子もいる。
ほんと、子どもって全員が全員全然違うよな。
もう二艘ほど、子どもと乗組員を積んだ小型の船が近くにいて、俺たちが乗り組むのを待っているので、俺は急いで途中で動けなくなった子ども達を拾って船に上がる。
俺たちの一艘目は男ばっかり十人で、次が女性ばかり十人だ。
上から引っ張り上げるように上って来る女の子達に手を貸していると、メルリルがネスさんとアカネを支えるようにしながら上がって来た。
「ご苦労さま」
「いえ、船って面白いです」
メルリルは階段を踊るような足取りで上がって来ていて、全く転落を怖れないその足取りに、船の乗組員も感心したほどだ。
まぁ落ちても風に乗ればいいし。
全員が乗船したことで余裕が出来た俺は、船の甲板と呼ばれる場所を見渡した。
甲板上には船を動かすための帆となるものが見当たらなかった。
その代りとでも言うように船の中心と思えるところと舳先に、大きな宝玉のようなものが設置してある。
魔法石か? それにしては透明度がない。
宝玉のなかでは何かが渦巻いているのが見える。
また、宝玉の前後には砦などにある小型の塔のようなものが生えていた。
その根本の部分に扉がある。
「ここから降りたところに居住空間があります。何しろ船のなかなのでかなり狭っ苦しいんですが、我慢していただけると幸いです」
船に到着すると大使が寄って来て説明してくれた。
館で見たときよりもなにか活き活きとしている。
船が好きなんだな。
その後、全員の部屋割りを説明された。
部屋の扉には番号が振ってあるのでそれで自分の部屋を把握するとのことだ。
荷物入れの鍵を渡される。
この鍵に部屋と同じ数字が振ってあるので、この国の文字がいまいちよくわからない俺でも安心だ。
部屋は本当に狭かった。
壁に棚状になった寝台が三段あり、ここに三人が寝るのだが、寝転がると身動きが取れない狭さだ。
左右だけでなく高さもないので圧迫感が凄い。
この寝台は畳めるようになっていて、普段は真ん中の一つだけを広げてテーブルとして使うらしい。
荷物入れとしては作り付けの箱が三つあり、それぞれに鍵がかかる。
この箱も椅子として使えるようになっていた。
徹底したスペースの有効活用が感動的ですらある。
同じ部屋には俺と勇者と聖騎士、あとフォルテだ。
フォルテは外でもいいんだが、基本的には俺と接していないと落ち着かないようで今は首に巻き付いている。
本当の生き物じゃないんで意識しなければ熱を放出したりはしないんだが、なんか暑苦しいんだよな。
女性陣はメルリルと聖女とモンクが一緒だ。
子どもたちもそれぞれ大きい子と小さい子で組み合わされて部屋割りされた。
以前俺が組んだ感じに近い。
船が動き出すまでは危ないから絶対に外に出ないように言われていたが、動き出した後は自由に甲板は動き回ることが出来た。
甲板に出ると、なんとあの宝玉から巨大な透明の羽根のようなものが出現していた。
「ダスター、あれ、風の精霊を集めている」
「おお、なにげにメルリル以外が精霊を使っているのを見るのは初めてだな」
「近くで見たい」
「そうだな」
二人で船の中心の宝玉を見に行く。
船員が二人ほどついて、宝玉の表面に手を触れて何やらなぞるように指を動かしている。
「制御盤に興味がおありで?」
大使が声をかけて来た。
「ああいえ、実は彼女、メルリルは森人なんです」
そう言えば、認識阻害がかかったままなので、今のメルリルは平野人の女性に見えているのだった。
他種族に偏見がないという南海の人間に対して隠し立てし続けるのもおかしな話だし、そもそもッエッチはメルリルが森人と知っている。俺は改めて大使にメルリルを紹介した。
メルリルは髪飾りを外してみせる。
「ほう? 姿を偽る魔道具があることは知っていましたが、なるほど、この東方で森人であることを隠すのは賢いことだと思いますよ。実を言うと東方は森人が激減していて、私も実際にお会いしたのは初めてです」
「そうなんですか」
隠れ里には少しはいたが、東方ではもはや森人は絶滅しつつあるようだった。
故郷から離れると死病に至るというその性質からすれば当然かもしれない。
「嘆かわしいことです」
大使が怒りの表情で呟く。
彼らのこの怒りが、戦争の原動力なのだろうなと感じる。
南海国と水棲人の国は親密な付き合いをしている。ということは、知り合いや親族などがいるのかもしれない。
その親しい相手がたびたび集落を襲われて水棲人たちが奴隷として、そしてハーフの人たちは実験体として攫われているとなると、その怒りもわかる気がした。
その同じ感覚で他種族の悲劇も受け止めているのかもしれない。
「それで、実は彼女は精霊を感じることが出来るのですが、精霊の気配をあの宝玉から感じると言っていたので、気になって」
「ほうほう森人はあれを精霊と呼ぶのですね。私達は風の精と呼びます。あの宝玉は風門と言って、風の精を集めて圧縮し、コントロールしながら開放します。その力で船が進むという訳です」
「すごい!」
メルリルが感動したようにその宝玉、風門をしげしげと眺めた。
「麗しい森人のお嬢さんにお褒めいただき、我ら乗組員一同感激の至りです。触らせてさしあげることは出来ませんが、もっと近くで見てみますか?」
「ぜひ!」
「どうぞどうぞ」
メルリルが嬉しそうで何よりだが、大使、ちょっと距離が近い。
俺はさりげなく、大使とメルリルの間に割り込んだのだった。
川船よりは大きいが、海路の商船を見たことがあったので十人近く乗せられる船というものに驚きはなかった。
しかし、その船の到着した先にあった巨大な姿にはおののくこととなった。
それはまるで海のなかに巨大な館が建っているように見えたものだ。
よくもまぁひっくり返らないものだと感心する。
真下から見上げると山のようだ。
「でかいな!」
「おお、これが軍艦か!」
俺が驚いていると、勇者が何やら感動している。
そういえば、ウルスが前に海王の沖には南海の軍艦が浮かんでいるとかなんとか言っていたような。
ということはこれが噂の軍艦という奴か。
船上から何かが押し出され、それが組み上がって階段になった。
どうやらこの階段で上まで登るらしい。
「足元気をつけてくださいね。落ちると回収が面倒なので」
南海の軍人らしき男が、真顔で本気なのか冗談なのかわからないことを告げる。
最初に子ども達を上げるのも不安だろうし、ここは好奇心いっぱいの勇者に先陣を切ってもらうことにした。
「ちょっと揺れるか。でも亀裂のなかに生えている木を渡るよりは全然安心感があるな」
とは勇者の感想である。
治療の帰りのときの話か。
あのときはお前、体力減って足元ふらふらだったからだろう。
勇者が渡って行くのを見て、子どもたちも次々と階段を登る。
勇者はなぜか子ども達からの信頼が篤いのだ。
「お、おもしれ~」
と、二段飛ばしで上がって行くお調子者がいると思えば、半泣きで這いつくばりながら登る子もいる。
ほんと、子どもって全員が全員全然違うよな。
もう二艘ほど、子どもと乗組員を積んだ小型の船が近くにいて、俺たちが乗り組むのを待っているので、俺は急いで途中で動けなくなった子ども達を拾って船に上がる。
俺たちの一艘目は男ばっかり十人で、次が女性ばかり十人だ。
上から引っ張り上げるように上って来る女の子達に手を貸していると、メルリルがネスさんとアカネを支えるようにしながら上がって来た。
「ご苦労さま」
「いえ、船って面白いです」
メルリルは階段を踊るような足取りで上がって来ていて、全く転落を怖れないその足取りに、船の乗組員も感心したほどだ。
まぁ落ちても風に乗ればいいし。
全員が乗船したことで余裕が出来た俺は、船の甲板と呼ばれる場所を見渡した。
甲板上には船を動かすための帆となるものが見当たらなかった。
その代りとでも言うように船の中心と思えるところと舳先に、大きな宝玉のようなものが設置してある。
魔法石か? それにしては透明度がない。
宝玉のなかでは何かが渦巻いているのが見える。
また、宝玉の前後には砦などにある小型の塔のようなものが生えていた。
その根本の部分に扉がある。
「ここから降りたところに居住空間があります。何しろ船のなかなのでかなり狭っ苦しいんですが、我慢していただけると幸いです」
船に到着すると大使が寄って来て説明してくれた。
館で見たときよりもなにか活き活きとしている。
船が好きなんだな。
その後、全員の部屋割りを説明された。
部屋の扉には番号が振ってあるのでそれで自分の部屋を把握するとのことだ。
荷物入れの鍵を渡される。
この鍵に部屋と同じ数字が振ってあるので、この国の文字がいまいちよくわからない俺でも安心だ。
部屋は本当に狭かった。
壁に棚状になった寝台が三段あり、ここに三人が寝るのだが、寝転がると身動きが取れない狭さだ。
左右だけでなく高さもないので圧迫感が凄い。
この寝台は畳めるようになっていて、普段は真ん中の一つだけを広げてテーブルとして使うらしい。
荷物入れとしては作り付けの箱が三つあり、それぞれに鍵がかかる。
この箱も椅子として使えるようになっていた。
徹底したスペースの有効活用が感動的ですらある。
同じ部屋には俺と勇者と聖騎士、あとフォルテだ。
フォルテは外でもいいんだが、基本的には俺と接していないと落ち着かないようで今は首に巻き付いている。
本当の生き物じゃないんで意識しなければ熱を放出したりはしないんだが、なんか暑苦しいんだよな。
女性陣はメルリルと聖女とモンクが一緒だ。
子どもたちもそれぞれ大きい子と小さい子で組み合わされて部屋割りされた。
以前俺が組んだ感じに近い。
船が動き出すまでは危ないから絶対に外に出ないように言われていたが、動き出した後は自由に甲板は動き回ることが出来た。
甲板に出ると、なんとあの宝玉から巨大な透明の羽根のようなものが出現していた。
「ダスター、あれ、風の精霊を集めている」
「おお、なにげにメルリル以外が精霊を使っているのを見るのは初めてだな」
「近くで見たい」
「そうだな」
二人で船の中心の宝玉を見に行く。
船員が二人ほどついて、宝玉の表面に手を触れて何やらなぞるように指を動かしている。
「制御盤に興味がおありで?」
大使が声をかけて来た。
「ああいえ、実は彼女、メルリルは森人なんです」
そう言えば、認識阻害がかかったままなので、今のメルリルは平野人の女性に見えているのだった。
他種族に偏見がないという南海の人間に対して隠し立てし続けるのもおかしな話だし、そもそもッエッチはメルリルが森人と知っている。俺は改めて大使にメルリルを紹介した。
メルリルは髪飾りを外してみせる。
「ほう? 姿を偽る魔道具があることは知っていましたが、なるほど、この東方で森人であることを隠すのは賢いことだと思いますよ。実を言うと東方は森人が激減していて、私も実際にお会いしたのは初めてです」
「そうなんですか」
隠れ里には少しはいたが、東方ではもはや森人は絶滅しつつあるようだった。
故郷から離れると死病に至るというその性質からすれば当然かもしれない。
「嘆かわしいことです」
大使が怒りの表情で呟く。
彼らのこの怒りが、戦争の原動力なのだろうなと感じる。
南海国と水棲人の国は親密な付き合いをしている。ということは、知り合いや親族などがいるのかもしれない。
その親しい相手がたびたび集落を襲われて水棲人たちが奴隷として、そしてハーフの人たちは実験体として攫われているとなると、その怒りもわかる気がした。
その同じ感覚で他種族の悲劇も受け止めているのかもしれない。
「それで、実は彼女は精霊を感じることが出来るのですが、精霊の気配をあの宝玉から感じると言っていたので、気になって」
「ほうほう森人はあれを精霊と呼ぶのですね。私達は風の精と呼びます。あの宝玉は風門と言って、風の精を集めて圧縮し、コントロールしながら開放します。その力で船が進むという訳です」
「すごい!」
メルリルが感動したようにその宝玉、風門をしげしげと眺めた。
「麗しい森人のお嬢さんにお褒めいただき、我ら乗組員一同感激の至りです。触らせてさしあげることは出来ませんが、もっと近くで見てみますか?」
「ぜひ!」
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メルリルが嬉しそうで何よりだが、大使、ちょっと距離が近い。
俺はさりげなく、大使とメルリルの間に割り込んだのだった。
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