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第五章 破滅を招くもの
403 海王:鍛錬
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「なあ、ウルス。お前魔法の性質というものを知っているか?」
「魔法の性質?」
ウルスは俺の言葉に怪訝な表情を見せた。
よく考えてみれば魔力持ちが魔人として差別されている上に他種族も亜人として排斥されているような場所で魔法のことに詳しい人間がいるはずもないか。
俺は気が進まないながら、今後のことも考えてウルスに忠告することにした。
「魔力というのはその人間の意識と密接に結びついている。まぁこれは魔力に限ったことじゃない。例えば右を見ようと思えば目の玉は右へと動く。体の機能というものは本人の意思に基本的に従うものだ」
「ふむ、その理屈はわかる」
「それでだな、魔法というのは人の意識の先にあるものだ。何かをしたいという意識の働きを魔力によって叶えようとする」
「まぁそうだろうな」
「で、だ。それで考えた場合、予知とはどういう魔法だと思う?」
「は? 身に迫る危険とか、未来に大きく何かが変わることなんかを教えてくれる能力だろ?」
「その認識は少し違う。予知とはその人間が見たい未来を見せてくれる能力だ」
「んん?」
ウルスは顔をしかめた。
俺も予知についてそう詳しい訳じゃないんだよな。
なにしろ予知者は珍しいし、見つかるとすぐ囲い込まれちまうからな。
「人は不快なものから目を反らす。道に汚物が転がっていたら見ないようにするだろうし、普通の人間は恐怖を感じたら目を瞑ってしまうことが多い。予知も同じなんだ。本人が望まない未来、こうあって欲しくない未来は予知しない。もちろん命の危険があるような場合は本能的に予知するが、大切な人が死んでしまうとか、信じてた人に騙されるとか、あって欲しくない未来は予知しないことがある。これは予知者本人の資質によるものだ」
ウルスは驚愕したような顔で俺を見た。
「つまり俺は部下の裏切りを見たくなかったからあえて予知しなかったということか?」
「まぁそういう感じだ。だから予知者というのは不快なもの、恐ろしいものにあえて目を向ける訓練をすると言われている」
「嫌な力だな」
「いや、違う、力が悪いんじゃないんだ。コントロールの方法を学ぶ必要があるだけだ。別にそこまで徹底することはない。問題が生じるならその問題がどこから発生するのかを常に知ろうとするように魔力をコントロールして予知を鍛えるんだ」
ウルスは困惑したような顔をする。
「魔力をコントロールするとか、雲を掴むような話だぞ」
「なら、ウルスさんもダスターの鍛錬を一緒に受けませんか?」
消沈したウルスにメルリルがそんな風に声をかけた。
いや、ちょっと何言ってるんだ?
「ダスターは魔力コントロールの達人です。少なくとも私の知る限り、ダスターほど自分の魔力を完全に把握している人はいません」
え? メルリル、初耳なんだけど。
ウルスはさきほどの驚きよりもさらに驚きが増した顔で俺をマジマジと見た。
「そ、そうだったのか。いや、勇者さまとやらから師匠と言われているから変だなとは思っていたんだ。しかしこいつ全く凄みを感じさせないだろ? 普通何かの達人ってのは立っているだけで凄みを感じさせるもんだ」
「そこがダスターの凄いところなんです。ダスターは魔力にも人にも、魔物にも完全に自然体で対峙することが出来るんです。誰にでも出来ることではありません」
メルリルさん? ものすごく俺を買いかぶってない?
「いや、メルリル……その」
ああでも、ここで俺は凄くないとか言って、メルリルの夢を壊すのはどうなんだろう?
もしメルリルに幻滅されたらちょっと立ち直れないんだが。
「私、ウルスさんはあまり好きではありません」
「……正直だな」
真正面から好きじゃないと言われて、ウルスは渋面を作った。
「でも、ダスターが気にかけているなら、私もお手伝いしたいと思っています。だから大切な鍛錬の時間にあなたが加わっても、気にしません」
それ、気にするって言ってるよね?
「あー、ダスターの旦那。いや、俺もお師匠さまとお呼びするべきか?」
ウルスが妙な顔をして俺を見る。
からかっていいのか、真面目にしたほうがいいのか悩んでいる顔だ。
「今まで通りダスターでいい。弟子は打ち止めだ。おっさんはいらん!」
「は? 俺とお前そんなに年離れてないだろ。俺がおっさんならお前もおっさんだぞ」
「うっさいわ! 俺もちょくちょくおっさんと呼ばれて傷ついているんだ。お前もその気分を味わえ」
「いや、俺はまだ若いから」
こいつめ。
真顔で言ったウルスに殺意を覚えたが、よく考えたらウルスが若いなら俺なんかもっと若いということになる。
そう考えるとそれはそれでいい気がして来た。
「ダスターはカッコイイです!」
メルリルからおかしな支援が入る。
メルリルの感覚もちょっとときどき変だよな。
「ピャ!」
フォルテがどさくさに紛れてこのなかでは自分が一番若いとか謎の主張をし始める。
そりゃあなお前一歳程度の赤ん坊だからな。
「ジジッ!」
「イテェ! 若いって褒めたんだろ! こらっ! 髪を抜くな!」
「俺は格好悪いと思うけどな」
ウルスが呆れたように言った。
「あなたにはダスターの良さがわからないんです」
メルリルも一歩も譲らない。
いやいや、おかしな空気になって来たぞ。
俺は慌てて咳払いした。
「ウォッホン! ともかくだ。ウルスは自分の力を使いこなしたほうがいい。そうしないとこの先何度も同じことが起きるぞ」
「……ふう」
ウルスは大きくため息を吐いた。
「わかった。で、どうやって訓練すればいいんだ?」
「そうだな。まずは渦潮行きの列車があとどのくらいで来るのかを予知してみるか。あ、魔宝石使っていいぞ」
「せこい予知の使い方だな」
「せこいとか言うな。予知を繊細にコントロールするんだ。あんたたちの使う細かい時間があるだろ。あれを目安にするといいかもな。今日の何時には何が起こるかという感じで予知を働かせることを体に慣れさせるんだ。ただし頭が痛くなったり、体がぐったりして来たら休め」
「簡単なような難しいような……」
ウルスは尚もブツブツ言っていたが、おとなしく赤い魔宝石を出してそれをじっと見つめる。
「……くっそ、集中しようとすると色んな映像が見えて訳がわからなくなる」
「それはお前が今抱えている不安や不信がそのまま反映されているんだ。しばらくじっと眺めてれば落ち着くさ」
ウルスは押し黙った。
どうやら集中しているようだ。
俺は一つ息を吐くと、メルリルを見た。
輝くような笑顔で俺を見ている。
ええっと……。
「メルリル、俺は君の思っているほど凄い奴じゃないぞ?」
「ダスターは自分をわかっていないだけ。この世にあなたのような人はほかにいない」
メルリルはその細くしなやかな手をそっと俺の無骨な手に重ねた。
「おい。人が集中している隣でイチャコラするな」
ウルスがニヤニヤしながらこっちを見る。
お前は黙って魔宝石に集中してろ!
「魔法の性質?」
ウルスは俺の言葉に怪訝な表情を見せた。
よく考えてみれば魔力持ちが魔人として差別されている上に他種族も亜人として排斥されているような場所で魔法のことに詳しい人間がいるはずもないか。
俺は気が進まないながら、今後のことも考えてウルスに忠告することにした。
「魔力というのはその人間の意識と密接に結びついている。まぁこれは魔力に限ったことじゃない。例えば右を見ようと思えば目の玉は右へと動く。体の機能というものは本人の意思に基本的に従うものだ」
「ふむ、その理屈はわかる」
「それでだな、魔法というのは人の意識の先にあるものだ。何かをしたいという意識の働きを魔力によって叶えようとする」
「まぁそうだろうな」
「で、だ。それで考えた場合、予知とはどういう魔法だと思う?」
「は? 身に迫る危険とか、未来に大きく何かが変わることなんかを教えてくれる能力だろ?」
「その認識は少し違う。予知とはその人間が見たい未来を見せてくれる能力だ」
「んん?」
ウルスは顔をしかめた。
俺も予知についてそう詳しい訳じゃないんだよな。
なにしろ予知者は珍しいし、見つかるとすぐ囲い込まれちまうからな。
「人は不快なものから目を反らす。道に汚物が転がっていたら見ないようにするだろうし、普通の人間は恐怖を感じたら目を瞑ってしまうことが多い。予知も同じなんだ。本人が望まない未来、こうあって欲しくない未来は予知しない。もちろん命の危険があるような場合は本能的に予知するが、大切な人が死んでしまうとか、信じてた人に騙されるとか、あって欲しくない未来は予知しないことがある。これは予知者本人の資質によるものだ」
ウルスは驚愕したような顔で俺を見た。
「つまり俺は部下の裏切りを見たくなかったからあえて予知しなかったということか?」
「まぁそういう感じだ。だから予知者というのは不快なもの、恐ろしいものにあえて目を向ける訓練をすると言われている」
「嫌な力だな」
「いや、違う、力が悪いんじゃないんだ。コントロールの方法を学ぶ必要があるだけだ。別にそこまで徹底することはない。問題が生じるならその問題がどこから発生するのかを常に知ろうとするように魔力をコントロールして予知を鍛えるんだ」
ウルスは困惑したような顔をする。
「魔力をコントロールするとか、雲を掴むような話だぞ」
「なら、ウルスさんもダスターの鍛錬を一緒に受けませんか?」
消沈したウルスにメルリルがそんな風に声をかけた。
いや、ちょっと何言ってるんだ?
「ダスターは魔力コントロールの達人です。少なくとも私の知る限り、ダスターほど自分の魔力を完全に把握している人はいません」
え? メルリル、初耳なんだけど。
ウルスはさきほどの驚きよりもさらに驚きが増した顔で俺をマジマジと見た。
「そ、そうだったのか。いや、勇者さまとやらから師匠と言われているから変だなとは思っていたんだ。しかしこいつ全く凄みを感じさせないだろ? 普通何かの達人ってのは立っているだけで凄みを感じさせるもんだ」
「そこがダスターの凄いところなんです。ダスターは魔力にも人にも、魔物にも完全に自然体で対峙することが出来るんです。誰にでも出来ることではありません」
メルリルさん? ものすごく俺を買いかぶってない?
「いや、メルリル……その」
ああでも、ここで俺は凄くないとか言って、メルリルの夢を壊すのはどうなんだろう?
もしメルリルに幻滅されたらちょっと立ち直れないんだが。
「私、ウルスさんはあまり好きではありません」
「……正直だな」
真正面から好きじゃないと言われて、ウルスは渋面を作った。
「でも、ダスターが気にかけているなら、私もお手伝いしたいと思っています。だから大切な鍛錬の時間にあなたが加わっても、気にしません」
それ、気にするって言ってるよね?
「あー、ダスターの旦那。いや、俺もお師匠さまとお呼びするべきか?」
ウルスが妙な顔をして俺を見る。
からかっていいのか、真面目にしたほうがいいのか悩んでいる顔だ。
「今まで通りダスターでいい。弟子は打ち止めだ。おっさんはいらん!」
「は? 俺とお前そんなに年離れてないだろ。俺がおっさんならお前もおっさんだぞ」
「うっさいわ! 俺もちょくちょくおっさんと呼ばれて傷ついているんだ。お前もその気分を味わえ」
「いや、俺はまだ若いから」
こいつめ。
真顔で言ったウルスに殺意を覚えたが、よく考えたらウルスが若いなら俺なんかもっと若いということになる。
そう考えるとそれはそれでいい気がして来た。
「ダスターはカッコイイです!」
メルリルからおかしな支援が入る。
メルリルの感覚もちょっとときどき変だよな。
「ピャ!」
フォルテがどさくさに紛れてこのなかでは自分が一番若いとか謎の主張をし始める。
そりゃあなお前一歳程度の赤ん坊だからな。
「ジジッ!」
「イテェ! 若いって褒めたんだろ! こらっ! 髪を抜くな!」
「俺は格好悪いと思うけどな」
ウルスが呆れたように言った。
「あなたにはダスターの良さがわからないんです」
メルリルも一歩も譲らない。
いやいや、おかしな空気になって来たぞ。
俺は慌てて咳払いした。
「ウォッホン! ともかくだ。ウルスは自分の力を使いこなしたほうがいい。そうしないとこの先何度も同じことが起きるぞ」
「……ふう」
ウルスは大きくため息を吐いた。
「わかった。で、どうやって訓練すればいいんだ?」
「そうだな。まずは渦潮行きの列車があとどのくらいで来るのかを予知してみるか。あ、魔宝石使っていいぞ」
「せこい予知の使い方だな」
「せこいとか言うな。予知を繊細にコントロールするんだ。あんたたちの使う細かい時間があるだろ。あれを目安にするといいかもな。今日の何時には何が起こるかという感じで予知を働かせることを体に慣れさせるんだ。ただし頭が痛くなったり、体がぐったりして来たら休め」
「簡単なような難しいような……」
ウルスは尚もブツブツ言っていたが、おとなしく赤い魔宝石を出してそれをじっと見つめる。
「……くっそ、集中しようとすると色んな映像が見えて訳がわからなくなる」
「それはお前が今抱えている不安や不信がそのまま反映されているんだ。しばらくじっと眺めてれば落ち着くさ」
ウルスは押し黙った。
どうやら集中しているようだ。
俺は一つ息を吐くと、メルリルを見た。
輝くような笑顔で俺を見ている。
ええっと……。
「メルリル、俺は君の思っているほど凄い奴じゃないぞ?」
「ダスターは自分をわかっていないだけ。この世にあなたのような人はほかにいない」
メルリルはその細くしなやかな手をそっと俺の無骨な手に重ねた。
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