252 / 885
第五章 破滅を招くもの
357 森を行く旅人たち
しおりを挟む
「しかし水棲人というのは不思議な人種だったな。こっちで初めて見たが。もちろん森人や大地人や山岳の民と親しんでいた訳じゃないからほかの種族により詳しい訳でもないが」
本来なら少し歩くだけで体力のほとんどを持って行かれる森歩きなのだが、メルリルのおかげで楽をさせてもらっている。
その楽の分、勇者の口も動くようだ。
「西にはほとんどいないからな」
勇者が話題にしている水棲人は、隠れ里の水源担当の役割を担っていた。
青みがかったテカリのある肌をしているが、テカリは汗ではなくて粘液のようなものらしい。
それだけに乾燥に弱く、一日に一度も水浴びをしないと病気になるのだそうだ。
あの里では森人の次に少ない人種で、しかも子どもは一人もいなかった。
豊かな水場じゃないと子育てが出来ないのだそうだ。
水棲人は水を引き寄せる力を持つので、東国では井戸掘り奴隷として使われていたらしい。
西には大きな水場が少なく、水棲人の集落がない。
そのため、俺もここで初めて出会った種族だった。
「聞いてみたら海はそれほど得意じゃないらしい。同じ水なんだが、海に長時間入っていると病気になってしまうと言っていたな。なかなか苦労しているようだった」
「いろいろ話をしたんだな」
「子どもたちがあちこち連れ回してくれたから、いろんな人と話をすることになったんだ」
勇者はややげっそりとした風に言った。
そう言えば宴の翌日から例の山岳の民の兄妹に引っ張り回されていたようだ。
「気に入られたんだな」
「逆だ。気に入らないから勝負しろとか。今までどんなことをして来たんだとか、しつこく言って来て大変だったんだぞ」
口を尖らせて言うが、なんとなく楽しげだ。
友達が少なそうな勇者にとってはいい経験だったのだろう。
付きまとわれる勇者を想像していたら、ふと思い出した。
「そう言えばクルスにはうちの師匠が迷惑をかけていたようですまないな」
「え? いえ、勉強になりましたよ。私はダスター殿とは逆だと言われました」
「そりゃあそうだろ」
剣の才能が全くないと言われた俺と、あらゆる剣技、武術を修めた聖騎士では真逆もいいところだ。
「才走りすぎると叱られました」
「なんで才能があるのに叱られるんだ。才能があってそれを正しく伸ばしてるんだから文句を言われる筋合いはないだろう」
「寄り道をしない才能は粘りがないとのことです」
「ああ言えばこう言うみたいな。それで結局やりあったのか? 誰の話にも出て来なかったからしつこい師匠から逃げ切ったんだと思ってたんだが」
「立ち会いはしませんでしたが、不意打ちをされましてね。それを弾いたら『その腕で弾くな臆病者』と」
「……うちの師匠が申し訳ない」
「いえ、勉強になりました」
聖騎士は楽しげだが、師匠も無茶苦茶するな。
師匠の剣はいわば我流だ。
一方で聖騎士の剣は何代も続いた剣術や武術の正式な教えのなかで磨かれている。
師匠は確かに強いが、聖騎士の強さには到底及ばないはずだ。
一人では到達出来ない場所に聖騎士は立っているのだから。
「さすがはダスター殿のお師匠さまです。私もまだまだ未熟だと思い知りましたよ」
「謙虚すぎるだろ」
俺よりも十近く年下なのに聖騎士はときに俺よりも大人びたところを見せる。
武人というものはそういうものなのかもしれないな。
「ほんと、面白い人だったよ」
モンクが笑いながら言った。
ああ、そう言えば、聖騎士よりも遥かに絡まれていたのがモンクだった。
絡まれているというか口説かれているというか。
矛先がメルリルに変わると困るので止めなかった負い目があるんだよなぁ。
「そう言ってくれると助かるよ。迷惑を掛けていたようだったし」
「ん~、最初はうざいと思ったけど、こっちの気分に合わせて距離を取ってくれるし、気遣いもしてくれて大人だなって感じたね。ダスター師匠も大人だけどさ、その師匠は大人の男って感じかな」
「あーうん、なるほど」
「ダスター師匠の子どもの頃の話も聞いた」
「うっ、そう、か」
師匠、マジで誰でも彼でも俺の昔の失敗話を広めるのは止めて欲しい。
「聞きたい」
すかさず勇者が口を挟む。
「ん~、折を見て教えたげるよ。今はダスターを気疲れさせたくないしね」
「優しさが染みるな」
「後で、絶対だぞ!」
「お前はもっと俺を気遣え」
モンクはなんだかんだ言ってパーティ内の人間関係の調整をしているところがある。
他人に感心がなさそうな態度を取るが、案外と面倒見がいい女の子なのだ。
配慮のカケラもない勇者とは全く違う。
「ダスター、この先に滝があるみたい。そこで休憩する?」
森の様子を巫女の力で認識しながら道案内のような役割をしていたメルリルが確認して来た。
「待ってくれ、フォルテに見て来てもらう」
メルリルの情報は精霊を介した又聞きのような感じなので、詳しいことがわからない。
そこでフォルテに直接見に行ってもらって安全確保をするのだ。
「キュッ!」
「ブフン?」
フォルテが俺の意を受けて飛び立つと、それを追うように若葉が勇者の背後から飛び出す。
若葉は最近は勇者のマントの裏辺りがお気に入りだ。
というか、若葉はいつになったら戻るんだろう? けっこうプレッシャーなんだが。
気を取り直してフォルテの視界を共有する。
メルリルが言った滝は上空からはすぐに見えた。
背の高い木々の間に白い飛沫が美しく上がり、キラキラと虹を纏っている。
周辺には小動物や鳥、虫の類が多い。
俺たちが進んでいる今の場所から行けるのは、滝の上側のやや下にある棚のようなところで、草の少ない岩盤がむき出しになっていて、休憩にはよさそうだ。
その周辺に危険な大きな動物や魔物の姿はないようだった。
落差の大きい滝の下側の滝壺から川になっている辺りが開けているので、大きな生き物は下のほうにいるのだろう。
そんな風に観察していたら、若葉が下へと凄い勢いで降りて行き、川から何かを掬い上げた。
体の半分が口のようになっている平たくて大きな魚のような何かだ。
自分の倍以上はあるソレを、若葉はぺろりとひと呑みにする。
「あー」
「師匠? 強そうな魔物がいたのか?」
「いや、大丈夫そうだ。滝の近くで一休みしよう。メルリル、植物系の魔物や昆虫系の魔物に注意してくれ」
「はい」
若葉よりも強そうな魔物がいたら、いくら勇者でも勝てないんじゃないかな。
何かした訳でもないのに精神的な疲れを感じながら、俺たちは一旦休憩を取ることにしたのだった。
本来なら少し歩くだけで体力のほとんどを持って行かれる森歩きなのだが、メルリルのおかげで楽をさせてもらっている。
その楽の分、勇者の口も動くようだ。
「西にはほとんどいないからな」
勇者が話題にしている水棲人は、隠れ里の水源担当の役割を担っていた。
青みがかったテカリのある肌をしているが、テカリは汗ではなくて粘液のようなものらしい。
それだけに乾燥に弱く、一日に一度も水浴びをしないと病気になるのだそうだ。
あの里では森人の次に少ない人種で、しかも子どもは一人もいなかった。
豊かな水場じゃないと子育てが出来ないのだそうだ。
水棲人は水を引き寄せる力を持つので、東国では井戸掘り奴隷として使われていたらしい。
西には大きな水場が少なく、水棲人の集落がない。
そのため、俺もここで初めて出会った種族だった。
「聞いてみたら海はそれほど得意じゃないらしい。同じ水なんだが、海に長時間入っていると病気になってしまうと言っていたな。なかなか苦労しているようだった」
「いろいろ話をしたんだな」
「子どもたちがあちこち連れ回してくれたから、いろんな人と話をすることになったんだ」
勇者はややげっそりとした風に言った。
そう言えば宴の翌日から例の山岳の民の兄妹に引っ張り回されていたようだ。
「気に入られたんだな」
「逆だ。気に入らないから勝負しろとか。今までどんなことをして来たんだとか、しつこく言って来て大変だったんだぞ」
口を尖らせて言うが、なんとなく楽しげだ。
友達が少なそうな勇者にとってはいい経験だったのだろう。
付きまとわれる勇者を想像していたら、ふと思い出した。
「そう言えばクルスにはうちの師匠が迷惑をかけていたようですまないな」
「え? いえ、勉強になりましたよ。私はダスター殿とは逆だと言われました」
「そりゃあそうだろ」
剣の才能が全くないと言われた俺と、あらゆる剣技、武術を修めた聖騎士では真逆もいいところだ。
「才走りすぎると叱られました」
「なんで才能があるのに叱られるんだ。才能があってそれを正しく伸ばしてるんだから文句を言われる筋合いはないだろう」
「寄り道をしない才能は粘りがないとのことです」
「ああ言えばこう言うみたいな。それで結局やりあったのか? 誰の話にも出て来なかったからしつこい師匠から逃げ切ったんだと思ってたんだが」
「立ち会いはしませんでしたが、不意打ちをされましてね。それを弾いたら『その腕で弾くな臆病者』と」
「……うちの師匠が申し訳ない」
「いえ、勉強になりました」
聖騎士は楽しげだが、師匠も無茶苦茶するな。
師匠の剣はいわば我流だ。
一方で聖騎士の剣は何代も続いた剣術や武術の正式な教えのなかで磨かれている。
師匠は確かに強いが、聖騎士の強さには到底及ばないはずだ。
一人では到達出来ない場所に聖騎士は立っているのだから。
「さすがはダスター殿のお師匠さまです。私もまだまだ未熟だと思い知りましたよ」
「謙虚すぎるだろ」
俺よりも十近く年下なのに聖騎士はときに俺よりも大人びたところを見せる。
武人というものはそういうものなのかもしれないな。
「ほんと、面白い人だったよ」
モンクが笑いながら言った。
ああ、そう言えば、聖騎士よりも遥かに絡まれていたのがモンクだった。
絡まれているというか口説かれているというか。
矛先がメルリルに変わると困るので止めなかった負い目があるんだよなぁ。
「そう言ってくれると助かるよ。迷惑を掛けていたようだったし」
「ん~、最初はうざいと思ったけど、こっちの気分に合わせて距離を取ってくれるし、気遣いもしてくれて大人だなって感じたね。ダスター師匠も大人だけどさ、その師匠は大人の男って感じかな」
「あーうん、なるほど」
「ダスター師匠の子どもの頃の話も聞いた」
「うっ、そう、か」
師匠、マジで誰でも彼でも俺の昔の失敗話を広めるのは止めて欲しい。
「聞きたい」
すかさず勇者が口を挟む。
「ん~、折を見て教えたげるよ。今はダスターを気疲れさせたくないしね」
「優しさが染みるな」
「後で、絶対だぞ!」
「お前はもっと俺を気遣え」
モンクはなんだかんだ言ってパーティ内の人間関係の調整をしているところがある。
他人に感心がなさそうな態度を取るが、案外と面倒見がいい女の子なのだ。
配慮のカケラもない勇者とは全く違う。
「ダスター、この先に滝があるみたい。そこで休憩する?」
森の様子を巫女の力で認識しながら道案内のような役割をしていたメルリルが確認して来た。
「待ってくれ、フォルテに見て来てもらう」
メルリルの情報は精霊を介した又聞きのような感じなので、詳しいことがわからない。
そこでフォルテに直接見に行ってもらって安全確保をするのだ。
「キュッ!」
「ブフン?」
フォルテが俺の意を受けて飛び立つと、それを追うように若葉が勇者の背後から飛び出す。
若葉は最近は勇者のマントの裏辺りがお気に入りだ。
というか、若葉はいつになったら戻るんだろう? けっこうプレッシャーなんだが。
気を取り直してフォルテの視界を共有する。
メルリルが言った滝は上空からはすぐに見えた。
背の高い木々の間に白い飛沫が美しく上がり、キラキラと虹を纏っている。
周辺には小動物や鳥、虫の類が多い。
俺たちが進んでいる今の場所から行けるのは、滝の上側のやや下にある棚のようなところで、草の少ない岩盤がむき出しになっていて、休憩にはよさそうだ。
その周辺に危険な大きな動物や魔物の姿はないようだった。
落差の大きい滝の下側の滝壺から川になっている辺りが開けているので、大きな生き物は下のほうにいるのだろう。
そんな風に観察していたら、若葉が下へと凄い勢いで降りて行き、川から何かを掬い上げた。
体の半分が口のようになっている平たくて大きな魚のような何かだ。
自分の倍以上はあるソレを、若葉はぺろりとひと呑みにする。
「あー」
「師匠? 強そうな魔物がいたのか?」
「いや、大丈夫そうだ。滝の近くで一休みしよう。メルリル、植物系の魔物や昆虫系の魔物に注意してくれ」
「はい」
若葉よりも強そうな魔物がいたら、いくら勇者でも勝てないんじゃないかな。
何かした訳でもないのに精神的な疲れを感じながら、俺たちは一旦休憩を取ることにしたのだった。
11
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。