246 / 885
第五章 破滅を招くもの
351 子どもたちの話
しおりを挟む
「妹の跳び足と、隣に住んでるサリだ」
ぶすっとした顔で堅い角という名を持つ山岳の民の少年が連れ立った少女たちを紹介してくれた。
おう、モテモテじゃないか。
俺があの年頃の時分は女の子と口も利かなかったぞ。
「おめぇらなんでこそこそ盗み聞きしてたんだ?」
ボリスが怖い顔を作りながら子どもたちに問いただした。
「そいつらが悪さをしないか見張ってたんだ! そしたらそのトカゲが俺に噛みつきやがって!」
そう、この坊主たちは家同士の地下の連絡通路を使ってボリスの家に侵入し、俺たちの様子を窺っていたらしい。
そこにフォルテと若葉が突入して、若葉が堅い角少年の少しクルンと巻いた角に齧りついたとのことだった。
「若葉お前な、人に危害を与えるならどっか適当な岩とかに封印しちまうぞ?」
「グギャッ!」
堅い角少年の角から離れないままガウガウ言っていた若葉だったが、叱り飛ばすと驚いたように固まった。
「うちには聖女さまも勇者もいるんだぞ? そのぐらいちょちょいとやってもらえる」
『ヤダヨ~』
あ、逃げた。
「えっ? トカゲがしゃべった?」
子どもたちと、ボリスのおっさんが仰天している。
「従魔だからな」
「へーすげえや!」
「私もじゅーま欲しい!」
「ヒック、グスッ、……じゅーまってなに?」
子どもたちは俺の説明に目をキラキラさせて喜んでいる。
今の今まで泣いていた幼い跳び足少女も泣き止んだ。
さすがに大人であるボリスのおっさんは懐疑的な顔をしているが、西の常識を知っている訳ではないから否定しきれないのだろう。
とりあえずそれで納得しておくことにしたようだ。
「フォルテ、若葉を見張ってろよ」
「キュッ! ピャウ!」
「……こいつめ」
ちゃっかり代価を要求されたので、干しナツメを一個やると張り切って飛んで行った。
む? 視線を感じる。
「それ、なんだ?」
堅い角少年がむちゃくちゃ食いついて来た。
「干しナツメだ」
「木の実を干したの?」
次に興味津々といった風に聞いて来たのは、森人の少女サリだ。
「そうだ。大陸中央辺りにある植物の実らしい」
「へぇ」
子どもたちがじいっと見つめるので、仕方なく答える。
驚く程の熱視線に、俺はため息をついた。
「俺の質問に答えてくれたらこれをやってもいい」
「ほんと!」
「おい」
ボリスのおっさんが困ったように眉をひそめた。
仕方ないだろ。
見せびらかしてそのままという訳にもいかんだろうし。
「メルリル。どうすれば才能がある子を見分けられるんだ?」
「え? あ、まず絶対条件として、歌や踊りが得意な女の子であること、ね。導き手なら歩いている姿や話している声だけでわかる場合もあるみたい」
俺の突然の問いに、それでもメルリルはすぐに答えてくれた。
「ふむ」
メルリルに聞いたのはメッセリの素質とやらがある子どもの見分け方だ。
しかし歌と踊りね、魔力の量や質とか精霊の声が聞こえるなんていうものじゃないんだな。
つくづく森人の使う力って不思議だな。
「この里で歌や踊りが上手い女の子は誰だ?」
俺の質問に、堅い角少年と、跳び足という少女、そして森人のサリは顔を見合わせた。
「うーん、歌ならサリだろ。踊りはミヤ、かな?」
「歌は好きだけど、みんなで一緒に歌うから私だけ上手じゃないよ」
「あのね、サリねーちゃんのお歌好き!」
三人はごしょごしょ筒抜けの状態で話し合った末、サリを指さした。
「歌が上手いのはサリだ。踊りはミヤねーちゃんだ」
「ミヤという人のお年はわかるかな?」
メルリルに尋ねられて、堅い角少年が真っ赤になる。
案外うぶだな。
「ミヤねーちゃんは十八だ!」
「十八はもう遅すぎるかも。素質を見ないとわからないけど」
堅い角少年の言葉にメルリルは少し考え込む。
「ふむ。で、そのどのくらいの時間があれば一人前になれるんだ?」
「つながり方を覚えれば、目覚めるのは一瞬なの。ただし、目覚めがいつ訪れるかはわからない。ほかに代々伝えられる口伝があるから半年ぐらい必要になる」
「結界だけに限ればどうだ?」
「それなら覚えのいい子なら数日で大丈夫だと思うけど……ダスターまさか?」
メルリルは俺のやりたいことを察したようだ。
「無理だと思うか?」
「……変則的だけど、出来なくはないわ。だけど……ううん。それ以外は自分たちで新しく作っていくことも出来る、か」
メルリルの目はやってみたいと言っていた。
「よし、わかった。ありがとう。参考になったよ」
俺は三人に一個ずつ干しナツメを渡す。
三人はさっそくそれを口に入れた。
「甘い!」
「ほんとーだ、とろけるみたいに甘い」
「おいしい!」
なんだかんだ言ってもやっぱり子どもだ。
おやつに夢中になっている。
「はぁ。ああいう姿を見るとつくづく情けなくなるぜ。俺ら大人がしっかりしないから、ガキ共に美味いもんを食わせてやれねえ」
ボリスが子どもたちを眺めながらぼやく。
「甘味はどこでも貴重だからな、仕方ないさ」
「この森は豊かだ。もっと俺らに余裕があれば甘いおやつぐらいなんとかしてやれるって里長も言ってるんだが、その余裕がねぇ」
「そうだろうな」
俺の子どもの頃のおやつと言えば、ベリーやヤマモモ、イモ蔓、葛の根、蜂の巣に蜂の子、朽木に潜む蜜虫ってのもいたっけ。
そうそう、花の蜜も吸ってたなぁ。
森は安全さえ確保出来れば食い物の宝庫だ。
その分、獣も魔物も多い。
常に激しい生存競争が起きていて、魔物のテリトリーの入れ替わりも頻繁だ。
俺たちのような平野人は、普通森の端っこを切り取りながら自分たちの場所を確保して、そこから森に侵入してその恵みを採取する程度がせいぜいだ。森の真ん中にいきなり居住地を作ることは到底出来ない。
その点、森人は安全に森の中で暮らす技術に長けている。
その能力が万全なら、森の豊かさの恩恵で、独立して生活出来る程だ。
だが、この里は森人もいるが、その力は十分ではない。
その分、いろいろな種族が補い合いながらなんとか里として形にしようと頑張っているんだろう。
だから、もう少しだけ、足りないものを手に入れさえすればなんとか自立出来るはずだ。
急ごしらえでも精霊と繋がれる巫女がいれば、状況は大きく変わるだろう。
俺の見たところ、この里の人間は総じて魔力が多い。
歌が上手いと紹介されたサリという少女と、堅い角という少年は特に魔力が多かった。
まぁそのせいで若葉に齧りつかれたんだろうけどな。
「なんとなく方向性は見えた気がする。里長に提案してみるか」
「いったい何を考えてるんだ?」
ボリスが俺を見て不安そうに言った。
「誰もが得をする方法を考えている」
「はっ、そんなもんがあるわけねえだろ」
ボリスは呆れたように笑った。
「そうかな? 俺はあると思うぞ。そりゃあ人間だから間違えるし、駄目なことだってあるだろうけどな。そこに辿り着くまで何度だって繰り返せば、いつかはその方法に到達する」
「気が長え話だ」
「やってみれば考えているよりも意外と早く到達するもんだ」
俺は笑った。
それが俺のずっと変わらない信条だからだ。
何かを叶えたいなら叶うまでやる。
「ダスターのやろうとしていることは前例のないことだけど、私も挑戦してみる。だって、出来ないって言うほうが簡単だけど、それは全然楽しくないもの。大変でも、ダスターのやることのほうがずっと幸せで、楽しい」
「メルリル……」
メルリルの言葉に不覚にも胸を打たれる。
俺のことを諦めが悪いだの、しつこいだの言う奴は多かったが、そんな風に言ってくれた奴はいなかった。
「へぇー、やっぱおっさん、その森人のねーちゃんといい仲なんだ。驚いた。外道人と森人なんて有り得ないと思ってたぜ」
「ちゅーする?」
堅い角少年と跳ね足少女の兄妹が俺とメルリルを揶揄する。
おい、今いい雰囲気だっただろうが! 空気を読めよ!
仕方なく、俺はメルリルのほうへ伸ばそうとしていた手を止める。
はぁ、とりあえず里長のところに戻って相談してみるか。
ぶすっとした顔で堅い角という名を持つ山岳の民の少年が連れ立った少女たちを紹介してくれた。
おう、モテモテじゃないか。
俺があの年頃の時分は女の子と口も利かなかったぞ。
「おめぇらなんでこそこそ盗み聞きしてたんだ?」
ボリスが怖い顔を作りながら子どもたちに問いただした。
「そいつらが悪さをしないか見張ってたんだ! そしたらそのトカゲが俺に噛みつきやがって!」
そう、この坊主たちは家同士の地下の連絡通路を使ってボリスの家に侵入し、俺たちの様子を窺っていたらしい。
そこにフォルテと若葉が突入して、若葉が堅い角少年の少しクルンと巻いた角に齧りついたとのことだった。
「若葉お前な、人に危害を与えるならどっか適当な岩とかに封印しちまうぞ?」
「グギャッ!」
堅い角少年の角から離れないままガウガウ言っていた若葉だったが、叱り飛ばすと驚いたように固まった。
「うちには聖女さまも勇者もいるんだぞ? そのぐらいちょちょいとやってもらえる」
『ヤダヨ~』
あ、逃げた。
「えっ? トカゲがしゃべった?」
子どもたちと、ボリスのおっさんが仰天している。
「従魔だからな」
「へーすげえや!」
「私もじゅーま欲しい!」
「ヒック、グスッ、……じゅーまってなに?」
子どもたちは俺の説明に目をキラキラさせて喜んでいる。
今の今まで泣いていた幼い跳び足少女も泣き止んだ。
さすがに大人であるボリスのおっさんは懐疑的な顔をしているが、西の常識を知っている訳ではないから否定しきれないのだろう。
とりあえずそれで納得しておくことにしたようだ。
「フォルテ、若葉を見張ってろよ」
「キュッ! ピャウ!」
「……こいつめ」
ちゃっかり代価を要求されたので、干しナツメを一個やると張り切って飛んで行った。
む? 視線を感じる。
「それ、なんだ?」
堅い角少年がむちゃくちゃ食いついて来た。
「干しナツメだ」
「木の実を干したの?」
次に興味津々といった風に聞いて来たのは、森人の少女サリだ。
「そうだ。大陸中央辺りにある植物の実らしい」
「へぇ」
子どもたちがじいっと見つめるので、仕方なく答える。
驚く程の熱視線に、俺はため息をついた。
「俺の質問に答えてくれたらこれをやってもいい」
「ほんと!」
「おい」
ボリスのおっさんが困ったように眉をひそめた。
仕方ないだろ。
見せびらかしてそのままという訳にもいかんだろうし。
「メルリル。どうすれば才能がある子を見分けられるんだ?」
「え? あ、まず絶対条件として、歌や踊りが得意な女の子であること、ね。導き手なら歩いている姿や話している声だけでわかる場合もあるみたい」
俺の突然の問いに、それでもメルリルはすぐに答えてくれた。
「ふむ」
メルリルに聞いたのはメッセリの素質とやらがある子どもの見分け方だ。
しかし歌と踊りね、魔力の量や質とか精霊の声が聞こえるなんていうものじゃないんだな。
つくづく森人の使う力って不思議だな。
「この里で歌や踊りが上手い女の子は誰だ?」
俺の質問に、堅い角少年と、跳び足という少女、そして森人のサリは顔を見合わせた。
「うーん、歌ならサリだろ。踊りはミヤ、かな?」
「歌は好きだけど、みんなで一緒に歌うから私だけ上手じゃないよ」
「あのね、サリねーちゃんのお歌好き!」
三人はごしょごしょ筒抜けの状態で話し合った末、サリを指さした。
「歌が上手いのはサリだ。踊りはミヤねーちゃんだ」
「ミヤという人のお年はわかるかな?」
メルリルに尋ねられて、堅い角少年が真っ赤になる。
案外うぶだな。
「ミヤねーちゃんは十八だ!」
「十八はもう遅すぎるかも。素質を見ないとわからないけど」
堅い角少年の言葉にメルリルは少し考え込む。
「ふむ。で、そのどのくらいの時間があれば一人前になれるんだ?」
「つながり方を覚えれば、目覚めるのは一瞬なの。ただし、目覚めがいつ訪れるかはわからない。ほかに代々伝えられる口伝があるから半年ぐらい必要になる」
「結界だけに限ればどうだ?」
「それなら覚えのいい子なら数日で大丈夫だと思うけど……ダスターまさか?」
メルリルは俺のやりたいことを察したようだ。
「無理だと思うか?」
「……変則的だけど、出来なくはないわ。だけど……ううん。それ以外は自分たちで新しく作っていくことも出来る、か」
メルリルの目はやってみたいと言っていた。
「よし、わかった。ありがとう。参考になったよ」
俺は三人に一個ずつ干しナツメを渡す。
三人はさっそくそれを口に入れた。
「甘い!」
「ほんとーだ、とろけるみたいに甘い」
「おいしい!」
なんだかんだ言ってもやっぱり子どもだ。
おやつに夢中になっている。
「はぁ。ああいう姿を見るとつくづく情けなくなるぜ。俺ら大人がしっかりしないから、ガキ共に美味いもんを食わせてやれねえ」
ボリスが子どもたちを眺めながらぼやく。
「甘味はどこでも貴重だからな、仕方ないさ」
「この森は豊かだ。もっと俺らに余裕があれば甘いおやつぐらいなんとかしてやれるって里長も言ってるんだが、その余裕がねぇ」
「そうだろうな」
俺の子どもの頃のおやつと言えば、ベリーやヤマモモ、イモ蔓、葛の根、蜂の巣に蜂の子、朽木に潜む蜜虫ってのもいたっけ。
そうそう、花の蜜も吸ってたなぁ。
森は安全さえ確保出来れば食い物の宝庫だ。
その分、獣も魔物も多い。
常に激しい生存競争が起きていて、魔物のテリトリーの入れ替わりも頻繁だ。
俺たちのような平野人は、普通森の端っこを切り取りながら自分たちの場所を確保して、そこから森に侵入してその恵みを採取する程度がせいぜいだ。森の真ん中にいきなり居住地を作ることは到底出来ない。
その点、森人は安全に森の中で暮らす技術に長けている。
その能力が万全なら、森の豊かさの恩恵で、独立して生活出来る程だ。
だが、この里は森人もいるが、その力は十分ではない。
その分、いろいろな種族が補い合いながらなんとか里として形にしようと頑張っているんだろう。
だから、もう少しだけ、足りないものを手に入れさえすればなんとか自立出来るはずだ。
急ごしらえでも精霊と繋がれる巫女がいれば、状況は大きく変わるだろう。
俺の見たところ、この里の人間は総じて魔力が多い。
歌が上手いと紹介されたサリという少女と、堅い角という少年は特に魔力が多かった。
まぁそのせいで若葉に齧りつかれたんだろうけどな。
「なんとなく方向性は見えた気がする。里長に提案してみるか」
「いったい何を考えてるんだ?」
ボリスが俺を見て不安そうに言った。
「誰もが得をする方法を考えている」
「はっ、そんなもんがあるわけねえだろ」
ボリスは呆れたように笑った。
「そうかな? 俺はあると思うぞ。そりゃあ人間だから間違えるし、駄目なことだってあるだろうけどな。そこに辿り着くまで何度だって繰り返せば、いつかはその方法に到達する」
「気が長え話だ」
「やってみれば考えているよりも意外と早く到達するもんだ」
俺は笑った。
それが俺のずっと変わらない信条だからだ。
何かを叶えたいなら叶うまでやる。
「ダスターのやろうとしていることは前例のないことだけど、私も挑戦してみる。だって、出来ないって言うほうが簡単だけど、それは全然楽しくないもの。大変でも、ダスターのやることのほうがずっと幸せで、楽しい」
「メルリル……」
メルリルの言葉に不覚にも胸を打たれる。
俺のことを諦めが悪いだの、しつこいだの言う奴は多かったが、そんな風に言ってくれた奴はいなかった。
「へぇー、やっぱおっさん、その森人のねーちゃんといい仲なんだ。驚いた。外道人と森人なんて有り得ないと思ってたぜ」
「ちゅーする?」
堅い角少年と跳ね足少女の兄妹が俺とメルリルを揶揄する。
おい、今いい雰囲気だっただろうが! 空気を読めよ!
仕方なく、俺はメルリルのほうへ伸ばそうとしていた手を止める。
はぁ、とりあえず里長のところに戻って相談してみるか。
11
お気に入りに追加
9,275
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。