246 / 885
第五章 破滅を招くもの
351 子どもたちの話
しおりを挟む
「妹の跳び足と、隣に住んでるサリだ」
ぶすっとした顔で堅い角という名を持つ山岳の民の少年が連れ立った少女たちを紹介してくれた。
おう、モテモテじゃないか。
俺があの年頃の時分は女の子と口も利かなかったぞ。
「おめぇらなんでこそこそ盗み聞きしてたんだ?」
ボリスが怖い顔を作りながら子どもたちに問いただした。
「そいつらが悪さをしないか見張ってたんだ! そしたらそのトカゲが俺に噛みつきやがって!」
そう、この坊主たちは家同士の地下の連絡通路を使ってボリスの家に侵入し、俺たちの様子を窺っていたらしい。
そこにフォルテと若葉が突入して、若葉が堅い角少年の少しクルンと巻いた角に齧りついたとのことだった。
「若葉お前な、人に危害を与えるならどっか適当な岩とかに封印しちまうぞ?」
「グギャッ!」
堅い角少年の角から離れないままガウガウ言っていた若葉だったが、叱り飛ばすと驚いたように固まった。
「うちには聖女さまも勇者もいるんだぞ? そのぐらいちょちょいとやってもらえる」
『ヤダヨ~』
あ、逃げた。
「えっ? トカゲがしゃべった?」
子どもたちと、ボリスのおっさんが仰天している。
「従魔だからな」
「へーすげえや!」
「私もじゅーま欲しい!」
「ヒック、グスッ、……じゅーまってなに?」
子どもたちは俺の説明に目をキラキラさせて喜んでいる。
今の今まで泣いていた幼い跳び足少女も泣き止んだ。
さすがに大人であるボリスのおっさんは懐疑的な顔をしているが、西の常識を知っている訳ではないから否定しきれないのだろう。
とりあえずそれで納得しておくことにしたようだ。
「フォルテ、若葉を見張ってろよ」
「キュッ! ピャウ!」
「……こいつめ」
ちゃっかり代価を要求されたので、干しナツメを一個やると張り切って飛んで行った。
む? 視線を感じる。
「それ、なんだ?」
堅い角少年がむちゃくちゃ食いついて来た。
「干しナツメだ」
「木の実を干したの?」
次に興味津々といった風に聞いて来たのは、森人の少女サリだ。
「そうだ。大陸中央辺りにある植物の実らしい」
「へぇ」
子どもたちがじいっと見つめるので、仕方なく答える。
驚く程の熱視線に、俺はため息をついた。
「俺の質問に答えてくれたらこれをやってもいい」
「ほんと!」
「おい」
ボリスのおっさんが困ったように眉をひそめた。
仕方ないだろ。
見せびらかしてそのままという訳にもいかんだろうし。
「メルリル。どうすれば才能がある子を見分けられるんだ?」
「え? あ、まず絶対条件として、歌や踊りが得意な女の子であること、ね。導き手なら歩いている姿や話している声だけでわかる場合もあるみたい」
俺の突然の問いに、それでもメルリルはすぐに答えてくれた。
「ふむ」
メルリルに聞いたのはメッセリの素質とやらがある子どもの見分け方だ。
しかし歌と踊りね、魔力の量や質とか精霊の声が聞こえるなんていうものじゃないんだな。
つくづく森人の使う力って不思議だな。
「この里で歌や踊りが上手い女の子は誰だ?」
俺の質問に、堅い角少年と、跳び足という少女、そして森人のサリは顔を見合わせた。
「うーん、歌ならサリだろ。踊りはミヤ、かな?」
「歌は好きだけど、みんなで一緒に歌うから私だけ上手じゃないよ」
「あのね、サリねーちゃんのお歌好き!」
三人はごしょごしょ筒抜けの状態で話し合った末、サリを指さした。
「歌が上手いのはサリだ。踊りはミヤねーちゃんだ」
「ミヤという人のお年はわかるかな?」
メルリルに尋ねられて、堅い角少年が真っ赤になる。
案外うぶだな。
「ミヤねーちゃんは十八だ!」
「十八はもう遅すぎるかも。素質を見ないとわからないけど」
堅い角少年の言葉にメルリルは少し考え込む。
「ふむ。で、そのどのくらいの時間があれば一人前になれるんだ?」
「つながり方を覚えれば、目覚めるのは一瞬なの。ただし、目覚めがいつ訪れるかはわからない。ほかに代々伝えられる口伝があるから半年ぐらい必要になる」
「結界だけに限ればどうだ?」
「それなら覚えのいい子なら数日で大丈夫だと思うけど……ダスターまさか?」
メルリルは俺のやりたいことを察したようだ。
「無理だと思うか?」
「……変則的だけど、出来なくはないわ。だけど……ううん。それ以外は自分たちで新しく作っていくことも出来る、か」
メルリルの目はやってみたいと言っていた。
「よし、わかった。ありがとう。参考になったよ」
俺は三人に一個ずつ干しナツメを渡す。
三人はさっそくそれを口に入れた。
「甘い!」
「ほんとーだ、とろけるみたいに甘い」
「おいしい!」
なんだかんだ言ってもやっぱり子どもだ。
おやつに夢中になっている。
「はぁ。ああいう姿を見るとつくづく情けなくなるぜ。俺ら大人がしっかりしないから、ガキ共に美味いもんを食わせてやれねえ」
ボリスが子どもたちを眺めながらぼやく。
「甘味はどこでも貴重だからな、仕方ないさ」
「この森は豊かだ。もっと俺らに余裕があれば甘いおやつぐらいなんとかしてやれるって里長も言ってるんだが、その余裕がねぇ」
「そうだろうな」
俺の子どもの頃のおやつと言えば、ベリーやヤマモモ、イモ蔓、葛の根、蜂の巣に蜂の子、朽木に潜む蜜虫ってのもいたっけ。
そうそう、花の蜜も吸ってたなぁ。
森は安全さえ確保出来れば食い物の宝庫だ。
その分、獣も魔物も多い。
常に激しい生存競争が起きていて、魔物のテリトリーの入れ替わりも頻繁だ。
俺たちのような平野人は、普通森の端っこを切り取りながら自分たちの場所を確保して、そこから森に侵入してその恵みを採取する程度がせいぜいだ。森の真ん中にいきなり居住地を作ることは到底出来ない。
その点、森人は安全に森の中で暮らす技術に長けている。
その能力が万全なら、森の豊かさの恩恵で、独立して生活出来る程だ。
だが、この里は森人もいるが、その力は十分ではない。
その分、いろいろな種族が補い合いながらなんとか里として形にしようと頑張っているんだろう。
だから、もう少しだけ、足りないものを手に入れさえすればなんとか自立出来るはずだ。
急ごしらえでも精霊と繋がれる巫女がいれば、状況は大きく変わるだろう。
俺の見たところ、この里の人間は総じて魔力が多い。
歌が上手いと紹介されたサリという少女と、堅い角という少年は特に魔力が多かった。
まぁそのせいで若葉に齧りつかれたんだろうけどな。
「なんとなく方向性は見えた気がする。里長に提案してみるか」
「いったい何を考えてるんだ?」
ボリスが俺を見て不安そうに言った。
「誰もが得をする方法を考えている」
「はっ、そんなもんがあるわけねえだろ」
ボリスは呆れたように笑った。
「そうかな? 俺はあると思うぞ。そりゃあ人間だから間違えるし、駄目なことだってあるだろうけどな。そこに辿り着くまで何度だって繰り返せば、いつかはその方法に到達する」
「気が長え話だ」
「やってみれば考えているよりも意外と早く到達するもんだ」
俺は笑った。
それが俺のずっと変わらない信条だからだ。
何かを叶えたいなら叶うまでやる。
「ダスターのやろうとしていることは前例のないことだけど、私も挑戦してみる。だって、出来ないって言うほうが簡単だけど、それは全然楽しくないもの。大変でも、ダスターのやることのほうがずっと幸せで、楽しい」
「メルリル……」
メルリルの言葉に不覚にも胸を打たれる。
俺のことを諦めが悪いだの、しつこいだの言う奴は多かったが、そんな風に言ってくれた奴はいなかった。
「へぇー、やっぱおっさん、その森人のねーちゃんといい仲なんだ。驚いた。外道人と森人なんて有り得ないと思ってたぜ」
「ちゅーする?」
堅い角少年と跳ね足少女の兄妹が俺とメルリルを揶揄する。
おい、今いい雰囲気だっただろうが! 空気を読めよ!
仕方なく、俺はメルリルのほうへ伸ばそうとしていた手を止める。
はぁ、とりあえず里長のところに戻って相談してみるか。
ぶすっとした顔で堅い角という名を持つ山岳の民の少年が連れ立った少女たちを紹介してくれた。
おう、モテモテじゃないか。
俺があの年頃の時分は女の子と口も利かなかったぞ。
「おめぇらなんでこそこそ盗み聞きしてたんだ?」
ボリスが怖い顔を作りながら子どもたちに問いただした。
「そいつらが悪さをしないか見張ってたんだ! そしたらそのトカゲが俺に噛みつきやがって!」
そう、この坊主たちは家同士の地下の連絡通路を使ってボリスの家に侵入し、俺たちの様子を窺っていたらしい。
そこにフォルテと若葉が突入して、若葉が堅い角少年の少しクルンと巻いた角に齧りついたとのことだった。
「若葉お前な、人に危害を与えるならどっか適当な岩とかに封印しちまうぞ?」
「グギャッ!」
堅い角少年の角から離れないままガウガウ言っていた若葉だったが、叱り飛ばすと驚いたように固まった。
「うちには聖女さまも勇者もいるんだぞ? そのぐらいちょちょいとやってもらえる」
『ヤダヨ~』
あ、逃げた。
「えっ? トカゲがしゃべった?」
子どもたちと、ボリスのおっさんが仰天している。
「従魔だからな」
「へーすげえや!」
「私もじゅーま欲しい!」
「ヒック、グスッ、……じゅーまってなに?」
子どもたちは俺の説明に目をキラキラさせて喜んでいる。
今の今まで泣いていた幼い跳び足少女も泣き止んだ。
さすがに大人であるボリスのおっさんは懐疑的な顔をしているが、西の常識を知っている訳ではないから否定しきれないのだろう。
とりあえずそれで納得しておくことにしたようだ。
「フォルテ、若葉を見張ってろよ」
「キュッ! ピャウ!」
「……こいつめ」
ちゃっかり代価を要求されたので、干しナツメを一個やると張り切って飛んで行った。
む? 視線を感じる。
「それ、なんだ?」
堅い角少年がむちゃくちゃ食いついて来た。
「干しナツメだ」
「木の実を干したの?」
次に興味津々といった風に聞いて来たのは、森人の少女サリだ。
「そうだ。大陸中央辺りにある植物の実らしい」
「へぇ」
子どもたちがじいっと見つめるので、仕方なく答える。
驚く程の熱視線に、俺はため息をついた。
「俺の質問に答えてくれたらこれをやってもいい」
「ほんと!」
「おい」
ボリスのおっさんが困ったように眉をひそめた。
仕方ないだろ。
見せびらかしてそのままという訳にもいかんだろうし。
「メルリル。どうすれば才能がある子を見分けられるんだ?」
「え? あ、まず絶対条件として、歌や踊りが得意な女の子であること、ね。導き手なら歩いている姿や話している声だけでわかる場合もあるみたい」
俺の突然の問いに、それでもメルリルはすぐに答えてくれた。
「ふむ」
メルリルに聞いたのはメッセリの素質とやらがある子どもの見分け方だ。
しかし歌と踊りね、魔力の量や質とか精霊の声が聞こえるなんていうものじゃないんだな。
つくづく森人の使う力って不思議だな。
「この里で歌や踊りが上手い女の子は誰だ?」
俺の質問に、堅い角少年と、跳び足という少女、そして森人のサリは顔を見合わせた。
「うーん、歌ならサリだろ。踊りはミヤ、かな?」
「歌は好きだけど、みんなで一緒に歌うから私だけ上手じゃないよ」
「あのね、サリねーちゃんのお歌好き!」
三人はごしょごしょ筒抜けの状態で話し合った末、サリを指さした。
「歌が上手いのはサリだ。踊りはミヤねーちゃんだ」
「ミヤという人のお年はわかるかな?」
メルリルに尋ねられて、堅い角少年が真っ赤になる。
案外うぶだな。
「ミヤねーちゃんは十八だ!」
「十八はもう遅すぎるかも。素質を見ないとわからないけど」
堅い角少年の言葉にメルリルは少し考え込む。
「ふむ。で、そのどのくらいの時間があれば一人前になれるんだ?」
「つながり方を覚えれば、目覚めるのは一瞬なの。ただし、目覚めがいつ訪れるかはわからない。ほかに代々伝えられる口伝があるから半年ぐらい必要になる」
「結界だけに限ればどうだ?」
「それなら覚えのいい子なら数日で大丈夫だと思うけど……ダスターまさか?」
メルリルは俺のやりたいことを察したようだ。
「無理だと思うか?」
「……変則的だけど、出来なくはないわ。だけど……ううん。それ以外は自分たちで新しく作っていくことも出来る、か」
メルリルの目はやってみたいと言っていた。
「よし、わかった。ありがとう。参考になったよ」
俺は三人に一個ずつ干しナツメを渡す。
三人はさっそくそれを口に入れた。
「甘い!」
「ほんとーだ、とろけるみたいに甘い」
「おいしい!」
なんだかんだ言ってもやっぱり子どもだ。
おやつに夢中になっている。
「はぁ。ああいう姿を見るとつくづく情けなくなるぜ。俺ら大人がしっかりしないから、ガキ共に美味いもんを食わせてやれねえ」
ボリスが子どもたちを眺めながらぼやく。
「甘味はどこでも貴重だからな、仕方ないさ」
「この森は豊かだ。もっと俺らに余裕があれば甘いおやつぐらいなんとかしてやれるって里長も言ってるんだが、その余裕がねぇ」
「そうだろうな」
俺の子どもの頃のおやつと言えば、ベリーやヤマモモ、イモ蔓、葛の根、蜂の巣に蜂の子、朽木に潜む蜜虫ってのもいたっけ。
そうそう、花の蜜も吸ってたなぁ。
森は安全さえ確保出来れば食い物の宝庫だ。
その分、獣も魔物も多い。
常に激しい生存競争が起きていて、魔物のテリトリーの入れ替わりも頻繁だ。
俺たちのような平野人は、普通森の端っこを切り取りながら自分たちの場所を確保して、そこから森に侵入してその恵みを採取する程度がせいぜいだ。森の真ん中にいきなり居住地を作ることは到底出来ない。
その点、森人は安全に森の中で暮らす技術に長けている。
その能力が万全なら、森の豊かさの恩恵で、独立して生活出来る程だ。
だが、この里は森人もいるが、その力は十分ではない。
その分、いろいろな種族が補い合いながらなんとか里として形にしようと頑張っているんだろう。
だから、もう少しだけ、足りないものを手に入れさえすればなんとか自立出来るはずだ。
急ごしらえでも精霊と繋がれる巫女がいれば、状況は大きく変わるだろう。
俺の見たところ、この里の人間は総じて魔力が多い。
歌が上手いと紹介されたサリという少女と、堅い角という少年は特に魔力が多かった。
まぁそのせいで若葉に齧りつかれたんだろうけどな。
「なんとなく方向性は見えた気がする。里長に提案してみるか」
「いったい何を考えてるんだ?」
ボリスが俺を見て不安そうに言った。
「誰もが得をする方法を考えている」
「はっ、そんなもんがあるわけねえだろ」
ボリスは呆れたように笑った。
「そうかな? 俺はあると思うぞ。そりゃあ人間だから間違えるし、駄目なことだってあるだろうけどな。そこに辿り着くまで何度だって繰り返せば、いつかはその方法に到達する」
「気が長え話だ」
「やってみれば考えているよりも意外と早く到達するもんだ」
俺は笑った。
それが俺のずっと変わらない信条だからだ。
何かを叶えたいなら叶うまでやる。
「ダスターのやろうとしていることは前例のないことだけど、私も挑戦してみる。だって、出来ないって言うほうが簡単だけど、それは全然楽しくないもの。大変でも、ダスターのやることのほうがずっと幸せで、楽しい」
「メルリル……」
メルリルの言葉に不覚にも胸を打たれる。
俺のことを諦めが悪いだの、しつこいだの言う奴は多かったが、そんな風に言ってくれた奴はいなかった。
「へぇー、やっぱおっさん、その森人のねーちゃんといい仲なんだ。驚いた。外道人と森人なんて有り得ないと思ってたぜ」
「ちゅーする?」
堅い角少年と跳ね足少女の兄妹が俺とメルリルを揶揄する。
おい、今いい雰囲気だっただろうが! 空気を読めよ!
仕方なく、俺はメルリルのほうへ伸ばそうとしていた手を止める。
はぁ、とりあえず里長のところに戻って相談してみるか。
11
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
追放された『修理職人』、辺境の店が国宝級の聖地になる~万物を新品以上に直せるので、今さら戻ってこいと言われても予約で一杯です
たまごころ
ファンタジー
「攻撃力が皆無の生産職は、魔王戦では足手まといだ」
勇者パーティで武器や防具の管理をしていたルークは、ダンジョン攻略の最終局面を前に追放されてしまう。
しかし、勇者たちは知らなかった。伝説の聖剣も、鉄壁の鎧も、ルークのスキル『修復』によるメンテナンスがあったからこそ、性能を維持できていたことを。
一方、最果ての村にたどり着いたルークは、ボロボロの小屋を直して、小さな「修理屋」を開店する。
彼の『修復』スキルは、単に物を直すだけではない。錆びた剣は名刀に、古びたポーションは最高級エリクサーに、品質すらも「新品以上」に進化させる規格外の力だったのだ。
引退した老剣士の愛剣を蘇らせ、村の井戸を枯れない泉に直し、ついにはお忍びで来た王女様の不治の病まで『修理』してしまい――?
ルークの店には、今日も世界中から依頼が殺到する。
「えっ、勇者たちが新品の剣をすぐに折ってしまって困ってる? 知りませんが、とりあえず最後尾に並んでいただけますか?」
これは、職人少年が辺境の村を世界一の都へと変えていく、ほのぼの逆転サクセスストーリー。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。