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第五章 破滅を招くもの
350 土のなかの家
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「ところでボリスは東部生まれなのか? 実は西部の帝国から大地人が誘拐された事件があって、何人かすでにその北冠ってとこに連れて行かれてしまったらしんだが」
「誘拐だぁ? またなんでそんなことしやがったんだ? 俺ら大地人は数が少ないとは言え鉱山とかで働いてる奴隷は多いんだぞ。おっと、質問の答えがまだだったな。ああ、俺はこっち生まれで間違いねえよ」
どうやら帝国の大地人が誘拐されていることをボリスは知らないようだった。
「帝国には冶金ギルドってのがあるんだが、そこの技術者はほとんどが大地人なんだ。その技術者が狙われたらしい」
「……冶金てのはなんだ?」
「俺もあまり詳しくはないんだが、金属加工技術らしい」
「へえ。なるほどな。俺たちはこっちじゃ人間扱いされてないから、平野人の技術に触れる機会がないんだ。その帝国? ってところでは大地人が普通に技術を勉強出来るってことだよな? なら答えは簡単だ。大地人は大地のなかにあるもんを加工する特殊な能力があるんだが、知らないものは作りようがない。俺らじゃ役に立たない分野で他所に使える便利そうな大地人がいたから持って帰ったぐらいの考えじゃないか? やつら俺らを同じ人間とは思ってないからそれが誘拐とは思っていないのかもしれねぇぞ」
「うそだろ。自分たちの国ではともかくとして、帝国では大地人は立派な国民だぞ。バレたら国家間の問題だ。そんな気軽にやられちゃあたまったもんじゃないな」
「バカな奴ってのはどこでも自分たちの常識で行動するのさ」
そう言って、ボリスは周囲に視線を走らせた。
周囲には、俺たちが気になるのか徐々に足を止めて様子を窺う人間も増えはじめている。
ボリスはふうと息を吐いた。
「お前ら、面倒になる前にうちに来い」
「え? いいのか?」
「お前さんたちを巡って諍いが起きでもしたら気分がわりい。この里はずっと団結してやって来たんだ。あんま波風立てんでくれ」
「そういうつもりじゃなかったんだが、偶然遭遇して連れて来られて俺たちも困ってるんだ。先に進ませてもらえればそれでいいんだが」
「バカ言うな。俺たちの里が知られたのに、簡単に外に出せる訳ねぇだろ。ほれ、ここが俺んちだ」
ボリスの言葉にやっぱそうだよなと思いつつ付き従う。
彼らは奴隷にされていてそこから逃げたのだ。
いわば追われる身、見知らぬ相手を無条件に信じられるはずもない。
なかなか面倒くさい事態と言える。
「おじゃまする」
「おじゃまします」
「キュル」
「ガフ?」
外からの見た目は屋根が地面に置いてあるだけという家だが、なかに入ってみて驚いた。
地面が深く掘り広げられていて、なかなかに広いのだ。
岩をそのまま加工したような家具も揃っていて、外からは想像出来ない立派な家だった。
「おお、立派な家だな」
「言ったろ。俺たちは地面のなかにあるもんを加工する特別な能力があるんだ。とは言え、この敷物やドアとかは森人が、毛皮を張った椅子や寝台なんかは山岳の民の手によるもんだから、全員の力を合わせた家と言ったほうがいいだろう」
「なるほどな」
思わず感心していると、メルリルが急に恥ずかしそうに頭を下げた。
「ごめんなさい」
「ど、どーした嬢ちゃん」
「私、この里のことを自分の里と比べてみすぼらしい貧しい集落だと思っていました。でも森人風の家ではないけれど、立派なお家です。知りもしないでいつの間にか見下してしまっていました。とても申し訳ないです」
メルリルの言葉に胸を打たれる。
俺だってこの里の様子を初めて見たときには貧しい粗末な家だとしか思わなかった。
実際に見て認識を改めたが、その自分の心の動きを特に気にしてはいなかったのだ。
しかしメルリルは自分の心の動きが他人を見下すものであると気づいて、相手に頭を下げた。
なかなか出来ることではない。
「よせやい。実際この里はみすぼらしいからな。常に里の周囲を警戒せにゃあならんから、大規模な狩りや採取が難しいんだ。そのせいでいつも物不足さ」
「やっぱ森のなかに住むのに結界がないのはキツイか」
「だなぁ。獣だけならまだなんとでもなるが、魔物の侵入を防ぐには戦える者が大勢必要だ。結果的に外に出せるのはもともと数の少ない森人だけってことになる。本来は山岳の民なんかは狩りが上手いんだが、戦闘能力が高いんで里の防衛から外せない。森人は木の実や食べられる草とかを採取するのは得意なんだが里からあまり離れられない。その上狩りは大きな獲物を獲るのが苦手だから結果的に収穫が少なくなって食料不足だ。里長にはほんと、苦労を掛けてると思うぜ」
なるほどな。
と、突っ立ったままそんな話をしていた俺たちだったが、人間の事情など知ったこっちゃない若葉がチョロチョロと家の奥に行ってしまった。
それを追ってフォルテまで潜り込む。
「あ、おい、戻って来い!」
「いいって、獣に言い聞かせるにも限度があるしな」
ボリスはフォルテと青葉の見た目で、小さい鳥やトカゲに何も出来ないだろうとたかをくくっているのだろうが、あいつらはとんでもない存在だ。
自由にさせておくと何をするかわからないという怖さがある。
「ガルルル」
「キュ!」
「きゃぁああ!」
「何だこいつら!」
さっそく騒ぎが持ち上がっているようだ。
「ああん? すまねえ、そこらに腰掛けてちょっと待っていてくれ」
ボリスが奥へと入って行く。
付いて行きたいが、まさか他人の家にズカズカ入って行く訳にもいかない。
俺はフォルテに向かって「絶対若葉に人を傷つけさせるなよ、お前もだぞ!」と意識を飛ばす以外術がなかった。
「ダスター……」
メルリルが深刻な顔で俺を見る。
「どうした?」
「私、この里に手をかしてあげたい」
ああ、言い出すと思った。
メルリルは懇願するようにじっと俺を見ている。
「それはこの里に留まりたいってことか?」
「違う! それは出来ない。私はダスターに付いて行く。絶対離れない!」
「お、おう、ありがとう」
焦るメルリルの表情はぐっと来るものがあるな。
いやいや、そうじゃなくって。
「もしメルリルが一時的にこの里に結界を張ったとして。それってどのくらい持つんだ?」
「一年ぐらい」
おお、けっこう持つんだな。
「そうだな。一年結界があるのとないのではずいぶん違うだろうな。だけど、一度結界のある生活を一年続けて、後はその恩恵がなくなってしまう。そうなると彼らは今よりずっと苦しくなるだろう」
「どうして?」
「人は豊かさを経験すると、貧しさに耐え難くなるんだ。貧しい生活が普通ならそれ以上をあえて欲したりはしない人間も、一度体験して取り上げられたら、豊かだったときのことを思い出して辛くなる。もしかしたらメルリルを恨むかもしれない。そういうのは俺はいいとは思えない」
メルリルの耳と尻尾がしょんぼりとうなだれる。
「ここの人たちに必要なのは、継続して得られる豊かさだ。その、俺には全くわからないことなんだが、メッセリになるのは難しいのか?」
「メッセリは才能が全てなの。才能があればあとは精霊との親和性だけど、それは単に得意な分野にすぎないから、工夫次第でメッセリならだれでも結界は張れる」
「なるほどな。ってことはこの里にメッセリ候補がいれば問題は解決しそうなんだが。結界がないってことはいないってことなんだろうな」
「う~ん。そうとも言えない。メッセリ候補はメッセリにしかわからないの。だからこの里に最初からメッセリがいない場合は、そこでメッセリの継承は途切れてしまう」
「そういうことか。ってことは子どもたちのなかにもしかすると才能を持った子がいるかもしれないんだな」
俺の言葉にメルリルはうなずいた。
「森で暮らしていれば一定数のメッセリ候補は生まれるはずだから。子どもがそれなりにいるなら可能性はあると思う」
その辺も里長に提案してみるか。
「待たせてすまねえな。実はそれぞれの家には地下の連絡通路があるんだが、そっから小ネズミどもが紛れ込んだらしくって」
「ネズミじゃねえ!」
「うえーん。堅角の兄ちゃんが無理やり連れて来るから」
「泣いちゃだめでしょ、男の子なんだから」
ちゃっかり奥から飛び戻って来たフォルテと、見覚えのある角の上にちょこんと乗った若葉。
どっちも実に楽しそうでうらやましい限りだ。
ボリスに連れられてぞろぞろと出て来た子どもたちにケガがないことを見て取って、とりあえず俺はホッとしたのだった。
「誘拐だぁ? またなんでそんなことしやがったんだ? 俺ら大地人は数が少ないとは言え鉱山とかで働いてる奴隷は多いんだぞ。おっと、質問の答えがまだだったな。ああ、俺はこっち生まれで間違いねえよ」
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「帝国には冶金ギルドってのがあるんだが、そこの技術者はほとんどが大地人なんだ。その技術者が狙われたらしい」
「……冶金てのはなんだ?」
「俺もあまり詳しくはないんだが、金属加工技術らしい」
「へえ。なるほどな。俺たちはこっちじゃ人間扱いされてないから、平野人の技術に触れる機会がないんだ。その帝国? ってところでは大地人が普通に技術を勉強出来るってことだよな? なら答えは簡単だ。大地人は大地のなかにあるもんを加工する特殊な能力があるんだが、知らないものは作りようがない。俺らじゃ役に立たない分野で他所に使える便利そうな大地人がいたから持って帰ったぐらいの考えじゃないか? やつら俺らを同じ人間とは思ってないからそれが誘拐とは思っていないのかもしれねぇぞ」
「うそだろ。自分たちの国ではともかくとして、帝国では大地人は立派な国民だぞ。バレたら国家間の問題だ。そんな気軽にやられちゃあたまったもんじゃないな」
「バカな奴ってのはどこでも自分たちの常識で行動するのさ」
そう言って、ボリスは周囲に視線を走らせた。
周囲には、俺たちが気になるのか徐々に足を止めて様子を窺う人間も増えはじめている。
ボリスはふうと息を吐いた。
「お前ら、面倒になる前にうちに来い」
「え? いいのか?」
「お前さんたちを巡って諍いが起きでもしたら気分がわりい。この里はずっと団結してやって来たんだ。あんま波風立てんでくれ」
「そういうつもりじゃなかったんだが、偶然遭遇して連れて来られて俺たちも困ってるんだ。先に進ませてもらえればそれでいいんだが」
「バカ言うな。俺たちの里が知られたのに、簡単に外に出せる訳ねぇだろ。ほれ、ここが俺んちだ」
ボリスの言葉にやっぱそうだよなと思いつつ付き従う。
彼らは奴隷にされていてそこから逃げたのだ。
いわば追われる身、見知らぬ相手を無条件に信じられるはずもない。
なかなか面倒くさい事態と言える。
「おじゃまする」
「おじゃまします」
「キュル」
「ガフ?」
外からの見た目は屋根が地面に置いてあるだけという家だが、なかに入ってみて驚いた。
地面が深く掘り広げられていて、なかなかに広いのだ。
岩をそのまま加工したような家具も揃っていて、外からは想像出来ない立派な家だった。
「おお、立派な家だな」
「言ったろ。俺たちは地面のなかにあるもんを加工する特別な能力があるんだ。とは言え、この敷物やドアとかは森人が、毛皮を張った椅子や寝台なんかは山岳の民の手によるもんだから、全員の力を合わせた家と言ったほうがいいだろう」
「なるほどな」
思わず感心していると、メルリルが急に恥ずかしそうに頭を下げた。
「ごめんなさい」
「ど、どーした嬢ちゃん」
「私、この里のことを自分の里と比べてみすぼらしい貧しい集落だと思っていました。でも森人風の家ではないけれど、立派なお家です。知りもしないでいつの間にか見下してしまっていました。とても申し訳ないです」
メルリルの言葉に胸を打たれる。
俺だってこの里の様子を初めて見たときには貧しい粗末な家だとしか思わなかった。
実際に見て認識を改めたが、その自分の心の動きを特に気にしてはいなかったのだ。
しかしメルリルは自分の心の動きが他人を見下すものであると気づいて、相手に頭を下げた。
なかなか出来ることではない。
「よせやい。実際この里はみすぼらしいからな。常に里の周囲を警戒せにゃあならんから、大規模な狩りや採取が難しいんだ。そのせいでいつも物不足さ」
「やっぱ森のなかに住むのに結界がないのはキツイか」
「だなぁ。獣だけならまだなんとでもなるが、魔物の侵入を防ぐには戦える者が大勢必要だ。結果的に外に出せるのはもともと数の少ない森人だけってことになる。本来は山岳の民なんかは狩りが上手いんだが、戦闘能力が高いんで里の防衛から外せない。森人は木の実や食べられる草とかを採取するのは得意なんだが里からあまり離れられない。その上狩りは大きな獲物を獲るのが苦手だから結果的に収穫が少なくなって食料不足だ。里長にはほんと、苦労を掛けてると思うぜ」
なるほどな。
と、突っ立ったままそんな話をしていた俺たちだったが、人間の事情など知ったこっちゃない若葉がチョロチョロと家の奥に行ってしまった。
それを追ってフォルテまで潜り込む。
「あ、おい、戻って来い!」
「いいって、獣に言い聞かせるにも限度があるしな」
ボリスはフォルテと青葉の見た目で、小さい鳥やトカゲに何も出来ないだろうとたかをくくっているのだろうが、あいつらはとんでもない存在だ。
自由にさせておくと何をするかわからないという怖さがある。
「ガルルル」
「キュ!」
「きゃぁああ!」
「何だこいつら!」
さっそく騒ぎが持ち上がっているようだ。
「ああん? すまねえ、そこらに腰掛けてちょっと待っていてくれ」
ボリスが奥へと入って行く。
付いて行きたいが、まさか他人の家にズカズカ入って行く訳にもいかない。
俺はフォルテに向かって「絶対若葉に人を傷つけさせるなよ、お前もだぞ!」と意識を飛ばす以外術がなかった。
「ダスター……」
メルリルが深刻な顔で俺を見る。
「どうした?」
「私、この里に手をかしてあげたい」
ああ、言い出すと思った。
メルリルは懇願するようにじっと俺を見ている。
「それはこの里に留まりたいってことか?」
「違う! それは出来ない。私はダスターに付いて行く。絶対離れない!」
「お、おう、ありがとう」
焦るメルリルの表情はぐっと来るものがあるな。
いやいや、そうじゃなくって。
「もしメルリルが一時的にこの里に結界を張ったとして。それってどのくらい持つんだ?」
「一年ぐらい」
おお、けっこう持つんだな。
「そうだな。一年結界があるのとないのではずいぶん違うだろうな。だけど、一度結界のある生活を一年続けて、後はその恩恵がなくなってしまう。そうなると彼らは今よりずっと苦しくなるだろう」
「どうして?」
「人は豊かさを経験すると、貧しさに耐え難くなるんだ。貧しい生活が普通ならそれ以上をあえて欲したりはしない人間も、一度体験して取り上げられたら、豊かだったときのことを思い出して辛くなる。もしかしたらメルリルを恨むかもしれない。そういうのは俺はいいとは思えない」
メルリルの耳と尻尾がしょんぼりとうなだれる。
「ここの人たちに必要なのは、継続して得られる豊かさだ。その、俺には全くわからないことなんだが、メッセリになるのは難しいのか?」
「メッセリは才能が全てなの。才能があればあとは精霊との親和性だけど、それは単に得意な分野にすぎないから、工夫次第でメッセリならだれでも結界は張れる」
「なるほどな。ってことはこの里にメッセリ候補がいれば問題は解決しそうなんだが。結界がないってことはいないってことなんだろうな」
「う~ん。そうとも言えない。メッセリ候補はメッセリにしかわからないの。だからこの里に最初からメッセリがいない場合は、そこでメッセリの継承は途切れてしまう」
「そういうことか。ってことは子どもたちのなかにもしかすると才能を持った子がいるかもしれないんだな」
俺の言葉にメルリルはうなずいた。
「森で暮らしていれば一定数のメッセリ候補は生まれるはずだから。子どもがそれなりにいるなら可能性はあると思う」
その辺も里長に提案してみるか。
「待たせてすまねえな。実はそれぞれの家には地下の連絡通路があるんだが、そっから小ネズミどもが紛れ込んだらしくって」
「ネズミじゃねえ!」
「うえーん。堅角の兄ちゃんが無理やり連れて来るから」
「泣いちゃだめでしょ、男の子なんだから」
ちゃっかり奥から飛び戻って来たフォルテと、見覚えのある角の上にちょこんと乗った若葉。
どっちも実に楽しそうでうらやましい限りだ。
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