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第五章 破滅を招くもの
336 迷宮跡~箱庭~
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「あっ!」
メルリルの小さな声。
振り向くと、真っ青な顔でガタガタと震えていた。
「どうしたメルリル」
「い、今、風が……この先は外に通じてる。そ、そして外には、ドラゴンが……」
俺の差し出した手にしがみつくようにしながら、メルリルが言う。
なんだと?
フォルテを先に行かせるか?
いや、もしドラゴンがいたらフォルテでもまずい。
外ってどういうことだ?
俺は頭のなかで混乱する思いを必死に抑え込みながら、全員を集めて二枚の地図を取り出す。
もちろん狭い通路で腹ばい状態なので、頭だけを突き合わせたような感じになるが。
「今メルリルがこの先が外に通じていることを確認した。地図を見てくれ。世界地図と迷宮の地図ではサイズ感が違うのでわかりにくいが、迷宮の形と、山との位置関係から考えて、今、竜の谷のちょうど真ん中辺りだと考えることが出来る。実際メルリルはドラゴンを察知している」
「まずい……ですね」
聖騎士がうめくように言う。
「ミュリア、『隠れ鬼』の魔法は継続しているか?」
「大丈夫」
聖女が声をひそめて答える。
ここにいる全員が実際にドラゴンと遭った経験があるので、今更ドラゴンの恐ろしさを説く必要はない。
「……ずっとここにいる訳にもいかない。とりあえず出口まで慎重に進もう。フォルテも先行はするな」
「キュ」
俺の頭に乗る空間がないため、顔のそばをチョンチョンと跳ね歩くフォルテに注意する。
見事な青い羽を大きく広げて窮屈さをアピールしているが、飛び出したら怒るからな。
ゆっくりと進むと、前方が明るくなって来た。
突起部分を避けて、余裕がある空間を選びながらズリズリと体を進める。
「うわ……」
狭い通路は縦には狭いが、横には広いため、全員が横並びで開けた場所を確認することとなった。
メルリルの言った通り、その場所に天井はなく、大きく口を開けた崖の底のようになっている。
降り注ぐ陽の光によって、谷底部分には緑が生い茂り、ちょっとした森のようだ。
森と言うには視界が開けているので、大きな木が生えた草原という感じだろうか。
そして、そこには魔物が群れ単位でいた。
草食の魔物が多いが、肉食や雑食の魔物もいる。
俺の常識からしたら、魔物同士のテリトリーが近すぎた。
なんと言ったらいいか、まるで魔物を集めて作った箱庭のようだ。
「壮観だな。このなかを突っ切るのはぞっとしないが、これに更にドラゴンが加わったら全員が無事に切り抜けられる保証はないぞ」
勇者が今までの戦いで培った感覚で判断したのか、不安要素を口にした。
これまでは、戦いのときには強がって全く不安などは口にしなかったが、これは成長したということなのだろう。
とは言え、勇者は多少強がっていたほうがいいような気もする。
そういうのは俺の身勝手なんだろうな。
「冒険者のなかにはいろいろな与太話が伝わっているんだが、そのなかにドラゴン牧場という話があってな。ドラゴンは自分たちの食料を確保するために、人間のように魔物を飼育していると言うんだ」
「これが、その牧場という訳か」
「それっぽいよな」
牧場、つまり餌場だ。
そのなかを突っ切るとか正気とは思えないな。
しかしこの場所、地図にある広場よりもかなり広い感じがする。
いくつかの迷宮内の空間を繋いで作ってる可能性が高い。
俺は必死に地図を確認した。
もともと枝分かれした通路同士もあまり離れた場所に広がることはないのが迷宮の特徴だ。
どう考えてもここを通過しないと先へは進めないようだった。
「突っ切るしかない」
「嘘でしょ」
「ひぅ」
俺の言葉にモンクとメルリルの悲鳴のような声が上がった。
「少しミュリアには負担をかけるが、全員に『隠れ鬼』の魔法をかけてもらって一気に駆け抜けるしかない。頼めるか?」
聖女はコクリと小さくうなずいた。
ここまで見て来た感じだと、この隠れ鬼という魔法は相手の存在を確認しにくくなるだけで、最初から相手がいることを知っている場合にはほとんど意味がない。
ただ、これまで行き逢った魔物が、勇者と聖女を意識せずに行動していた様子からして、認識されない間はほぼ無視されると思っていいだろう。
よほどはっきりと認識されない限りは、発見されずに移動するのは難しくないはずだ。
ただ、ドラゴンにそれが通じるかはわからない。
今見渡した感じではドラゴンの姿は見えないようだが、あまり気を抜く訳にはいかないしな。
俺たちのいる隙間のような通路から谷底に降りるには少し段差があった。
壁面はひび割れや突起、さらには木や草があるので、足場には不自由しないが、慎重に降りる必要があるだろう。
「俺が先に降りるから、並び順に一人ずつ降りて来い。慌てているときほど、慎重に動くんだ」
俺はガタガタと震えているメルリルに耳打ちした。
「風に乗って、一気に次の通路まで行けるか?」
メルリルは否定するように首を横に振る。
「わかった。動けるか?」
メルリルはゆっくりと俺から指を外すと、体を前進させようとしてカクリと脱力した。
体に力が入らない状態らしい。
どうもメルリルは下手に精霊から入る情報があるからか、ドラゴンからの影響を強く受けているようだ。
仕方ないので、先に狭い通路から抜け出した俺は、メルリルを引っ張り出した。
「悪い。担ぐぞ?」
驚いているメルリルの返事を待たず、肩に担ぎ上げると、足場を探しながらゆっくりと降りる。
メルリルは硬直しているようで、ちょうどよかった。
「キュウ?」
狭いところから開放されたフォルテが、メルリルの頭に乗って問いかけるように顔を覗き込む。
こらこら、メルリルはいっぱいいっぱいなんだからやめてあげなさい。
「よし、アルフ。すぐ下に木が生えているから飛び降りるなよ?」
「わかった」
勇者は出口の下にちょうど斜めに生えていた木に足を掛けると、幹に足を引っ掛けた状態でくるりとぶら下がり、次の足場に見当をつけると再び木の幹に体を引き上げて今度は両手でぶら下がり、足場に降り立って、次から次へと足場を渡り、トントントンと、まるで階段を降りるように軽くステップを踏んで地表に到達した。
おお凄いな、身体能力を魔力で引き上げたか?
勇者も魔力の細かい使い方が上達して来たな。
次にこわごわと隙間から体を出した聖女の手をモンクが上で支える。
聖女は必死で足元を探るが、どうやら足場が見つからないようだった。
「受け止めるからそのまま飛び降りろ」
勇者が呼びかける。
その声を聞いた途端、聖女はモンクの手を離し、下をも見ずに落ちて来た。
勇者は、ふわっと、落下の衝撃を感じさせずにうまく受け止めて、そのまま地上に立たせる。
こんな場所でなかったら思わず口笛を吹いて、拍手していたところだ。
「やるじゃないか」
そう声をかけておく。
途端に誇らしげな顔をする勇者。
うん、まぁ、今のは確かに誇っていいと思うぞ。
そういう自信満々な顔をしていたほうがお前らしいしな。
一方地上に降ろされた聖女はキョロキョロと周囲を見回し、不安そうだ。
次はモンク。
彼女はひょいと顔を出して下の様子を確認すると、そのまま身軽に迷いなく降りて来た。
さすがはモンクという感じだな。
最後は聖騎士だ。
聖騎士の出てくる場所にはほぼ足場がない。
聖騎士は、下を確認してため息を吐くと、隙間から這い出して、そのまま縁に捕まり落下した。
ぎょっとしたが、落下音がほとんどしない。
どうやら落下の瞬間膝を曲げ、体を丸めたまま、ゴロゴロと二、三回転して素早く立ち上がったようだった。
こっちもさすがだな。
とりあえず全員地表には下りた訳だが、ここからが本番という感じだな。
思ったよりも地表の草が深いことがありがたくもあり、邪魔でもある。
相手からこっちが見えないということはこっちからも相手が見えないということでもあるからな。
ついでに反対側の通路も見えない。
不平を言ってもどうしようもない。とにかく動くしかないだろう。
メルリルの小さな声。
振り向くと、真っ青な顔でガタガタと震えていた。
「どうしたメルリル」
「い、今、風が……この先は外に通じてる。そ、そして外には、ドラゴンが……」
俺の差し出した手にしがみつくようにしながら、メルリルが言う。
なんだと?
フォルテを先に行かせるか?
いや、もしドラゴンがいたらフォルテでもまずい。
外ってどういうことだ?
俺は頭のなかで混乱する思いを必死に抑え込みながら、全員を集めて二枚の地図を取り出す。
もちろん狭い通路で腹ばい状態なので、頭だけを突き合わせたような感じになるが。
「今メルリルがこの先が外に通じていることを確認した。地図を見てくれ。世界地図と迷宮の地図ではサイズ感が違うのでわかりにくいが、迷宮の形と、山との位置関係から考えて、今、竜の谷のちょうど真ん中辺りだと考えることが出来る。実際メルリルはドラゴンを察知している」
「まずい……ですね」
聖騎士がうめくように言う。
「ミュリア、『隠れ鬼』の魔法は継続しているか?」
「大丈夫」
聖女が声をひそめて答える。
ここにいる全員が実際にドラゴンと遭った経験があるので、今更ドラゴンの恐ろしさを説く必要はない。
「……ずっとここにいる訳にもいかない。とりあえず出口まで慎重に進もう。フォルテも先行はするな」
「キュ」
俺の頭に乗る空間がないため、顔のそばをチョンチョンと跳ね歩くフォルテに注意する。
見事な青い羽を大きく広げて窮屈さをアピールしているが、飛び出したら怒るからな。
ゆっくりと進むと、前方が明るくなって来た。
突起部分を避けて、余裕がある空間を選びながらズリズリと体を進める。
「うわ……」
狭い通路は縦には狭いが、横には広いため、全員が横並びで開けた場所を確認することとなった。
メルリルの言った通り、その場所に天井はなく、大きく口を開けた崖の底のようになっている。
降り注ぐ陽の光によって、谷底部分には緑が生い茂り、ちょっとした森のようだ。
森と言うには視界が開けているので、大きな木が生えた草原という感じだろうか。
そして、そこには魔物が群れ単位でいた。
草食の魔物が多いが、肉食や雑食の魔物もいる。
俺の常識からしたら、魔物同士のテリトリーが近すぎた。
なんと言ったらいいか、まるで魔物を集めて作った箱庭のようだ。
「壮観だな。このなかを突っ切るのはぞっとしないが、これに更にドラゴンが加わったら全員が無事に切り抜けられる保証はないぞ」
勇者が今までの戦いで培った感覚で判断したのか、不安要素を口にした。
これまでは、戦いのときには強がって全く不安などは口にしなかったが、これは成長したということなのだろう。
とは言え、勇者は多少強がっていたほうがいいような気もする。
そういうのは俺の身勝手なんだろうな。
「冒険者のなかにはいろいろな与太話が伝わっているんだが、そのなかにドラゴン牧場という話があってな。ドラゴンは自分たちの食料を確保するために、人間のように魔物を飼育していると言うんだ」
「これが、その牧場という訳か」
「それっぽいよな」
牧場、つまり餌場だ。
そのなかを突っ切るとか正気とは思えないな。
しかしこの場所、地図にある広場よりもかなり広い感じがする。
いくつかの迷宮内の空間を繋いで作ってる可能性が高い。
俺は必死に地図を確認した。
もともと枝分かれした通路同士もあまり離れた場所に広がることはないのが迷宮の特徴だ。
どう考えてもここを通過しないと先へは進めないようだった。
「突っ切るしかない」
「嘘でしょ」
「ひぅ」
俺の言葉にモンクとメルリルの悲鳴のような声が上がった。
「少しミュリアには負担をかけるが、全員に『隠れ鬼』の魔法をかけてもらって一気に駆け抜けるしかない。頼めるか?」
聖女はコクリと小さくうなずいた。
ここまで見て来た感じだと、この隠れ鬼という魔法は相手の存在を確認しにくくなるだけで、最初から相手がいることを知っている場合にはほとんど意味がない。
ただ、これまで行き逢った魔物が、勇者と聖女を意識せずに行動していた様子からして、認識されない間はほぼ無視されると思っていいだろう。
よほどはっきりと認識されない限りは、発見されずに移動するのは難しくないはずだ。
ただ、ドラゴンにそれが通じるかはわからない。
今見渡した感じではドラゴンの姿は見えないようだが、あまり気を抜く訳にはいかないしな。
俺たちのいる隙間のような通路から谷底に降りるには少し段差があった。
壁面はひび割れや突起、さらには木や草があるので、足場には不自由しないが、慎重に降りる必要があるだろう。
「俺が先に降りるから、並び順に一人ずつ降りて来い。慌てているときほど、慎重に動くんだ」
俺はガタガタと震えているメルリルに耳打ちした。
「風に乗って、一気に次の通路まで行けるか?」
メルリルは否定するように首を横に振る。
「わかった。動けるか?」
メルリルはゆっくりと俺から指を外すと、体を前進させようとしてカクリと脱力した。
体に力が入らない状態らしい。
どうもメルリルは下手に精霊から入る情報があるからか、ドラゴンからの影響を強く受けているようだ。
仕方ないので、先に狭い通路から抜け出した俺は、メルリルを引っ張り出した。
「悪い。担ぐぞ?」
驚いているメルリルの返事を待たず、肩に担ぎ上げると、足場を探しながらゆっくりと降りる。
メルリルは硬直しているようで、ちょうどよかった。
「キュウ?」
狭いところから開放されたフォルテが、メルリルの頭に乗って問いかけるように顔を覗き込む。
こらこら、メルリルはいっぱいいっぱいなんだからやめてあげなさい。
「よし、アルフ。すぐ下に木が生えているから飛び降りるなよ?」
「わかった」
勇者は出口の下にちょうど斜めに生えていた木に足を掛けると、幹に足を引っ掛けた状態でくるりとぶら下がり、次の足場に見当をつけると再び木の幹に体を引き上げて今度は両手でぶら下がり、足場に降り立って、次から次へと足場を渡り、トントントンと、まるで階段を降りるように軽くステップを踏んで地表に到達した。
おお凄いな、身体能力を魔力で引き上げたか?
勇者も魔力の細かい使い方が上達して来たな。
次にこわごわと隙間から体を出した聖女の手をモンクが上で支える。
聖女は必死で足元を探るが、どうやら足場が見つからないようだった。
「受け止めるからそのまま飛び降りろ」
勇者が呼びかける。
その声を聞いた途端、聖女はモンクの手を離し、下をも見ずに落ちて来た。
勇者は、ふわっと、落下の衝撃を感じさせずにうまく受け止めて、そのまま地上に立たせる。
こんな場所でなかったら思わず口笛を吹いて、拍手していたところだ。
「やるじゃないか」
そう声をかけておく。
途端に誇らしげな顔をする勇者。
うん、まぁ、今のは確かに誇っていいと思うぞ。
そういう自信満々な顔をしていたほうがお前らしいしな。
一方地上に降ろされた聖女はキョロキョロと周囲を見回し、不安そうだ。
次はモンク。
彼女はひょいと顔を出して下の様子を確認すると、そのまま身軽に迷いなく降りて来た。
さすがはモンクという感じだな。
最後は聖騎士だ。
聖騎士の出てくる場所にはほぼ足場がない。
聖騎士は、下を確認してため息を吐くと、隙間から這い出して、そのまま縁に捕まり落下した。
ぎょっとしたが、落下音がほとんどしない。
どうやら落下の瞬間膝を曲げ、体を丸めたまま、ゴロゴロと二、三回転して素早く立ち上がったようだった。
こっちもさすがだな。
とりあえず全員地表には下りた訳だが、ここからが本番という感じだな。
思ったよりも地表の草が深いことがありがたくもあり、邪魔でもある。
相手からこっちが見えないということはこっちからも相手が見えないということでもあるからな。
ついでに反対側の通路も見えない。
不平を言ってもどうしようもない。とにかく動くしかないだろう。
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