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第五章 破滅を招くもの
335 迷宮跡~魔物も棲まない場所~
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闇大トカゲの居座っていた場所だからか、周囲に特に危険な魔物はいなかったので、その場で休憩を取ることにした。
倒した闇大トカゲの体は、血抜きをして内臓を取り出し皮を剥いで、それら全てを勇者に燃やしてもらう。
残った肉には聖女の魔力を無理やり送り込んだせいで、本来なら死んだ後すぐは固くなるはずの肉が、ほのかにピンク色になって柔らかかった。
まさかと思うが、少し回復効果があったのかもしれない。
もともと入っていた魔力と違い、外部から押し込まれた魔力は抜けやすい。
勇者によって作られた灰をまとめると、量的には問題なさそうだったので、脚のモモや脇腹などの肉の締まったところを切り取り、そのところどころに切り込みを入れてそこに灰を詰め込んだ。
本当はアクの強い草木の灰を使うのが正道なのだが、これでも問題はあるまい。
「何をしているんだ?」
「毒抜きだ。と言っても下準備のようなものだがな」
「魔物を食べるのか? 前に師匠が処理してくれたのはうまかったな」
俺の説明に勇者がかなり前のことを思い出してしみじみと言う。
そう言えば、初めて勇者たちに魔物の肉を食べさせたのは身分け山だったな。
食料をまともに持って来ていなかったので足りなくなって、仕方なしにやったんだが、そのせいでまさか後に勇者と聖女が死にかけるとは予想もしなかった。
人生何が起こるかわからないものだ。
「いいか、いい加減な知識で物事を処理するな。特に食い物は命がかかっているんだからな」
「わ、わかってる。もうあんな無様なことはしない」
「わからないことはわかっている奴に聞けばいいんだ。そのための言葉や文字なんだからな」
「……知識を共有するための言葉や文字、か。前もそう言ってたな。俺も理屈ではわかっていたつもりなんだけどな。師匠の口から聞くと、俺の知識と全然違って聞こえるのが不思議だ」
勇者の言葉を聞きながら、俺は荷物の隙間に詰め込んでいる、木の皮を薄く削り取ったものを三枚取り出す。
そのうち二枚に丁寧に肉を包むと、勇者に残った肉をまた燃やしてもらい、その灰をもう一枚に包んで荷物へとしまい込んだ。
「じゃあ、甘いものを配るぞ。干しナツメを一こずつだ。あと、それぞれの水袋の水を補充しておこう」
「おお、俺も干しナツメをもらっていんだな」
勇者がキラキラとした目で腰の物入れから取り出した干しナツメを見る。
だんだん不憫になって来たが、甘い顔は見せずに対応することにした。
「ああ、だが、これはおまけのようなものだぞ。探索中は気を抜くな。ましてやケンカは絶対だめだ」
「わかってる。ケンカみたいな子どもじみたことはしない」
「ピュイ!」
勇者とフォルテが並んで真面目な顔をしていると逆にひどく疑わしくなるのはどうしてだろうな。
まぁいいか。
俺は二人に干しナツメを渡した。
「ふっ、勝ったな。俺のほうが粒が大きい」
「ピャッ、キューウウ、リャ!」
「おい、メルリル。こいつなんと言ってるんだ? なんか腹立つこと言ってる気がするぞ」
「え? ええっと……」
メルリルが俺に助けを求めるような目を向けた。
ちなみにフォルテは自分のほうが甘いと言っているのだ。
「お前たち、俺が今言ったばかりのことを一瞬で忘れ去ったのか?」
「え? ケンカなんかしてないぞ、なぁ、フォルテ」
「ピャッ、キュウウ」
二人して全く同じことを主張している。
どうやら自覚がないらしい。
「お前らえらく気が合うな。いいか、絶対ケンカするなよ? やったら晩飯抜きだからな」
「えっ! い、いや、ケンカなんかしないから大丈夫だぞ」
「ピャッ、ピャ」
「フォルテお前なんで文句言ってるんだ? ケンカする気だったのか?」
「なに、こいつやる気か!」
「ピャウ!」
睨み合った勇者とフォルテの頭を、俺は無言で左右の手それぞれで鷲掴みにした。
「いいか、俺は本気だ。お前らの分の飯を全員で分けて眼の前で食って見せてもいいんだぞ?」
「キュウ……」
「お、俺は最初からケンカなんかやらないって言ってるだろ! 師匠、そんな残酷なことしないよな?」
やっと大人しく干しナツメをちびちび齧りだしたのを横目に水の魔具を持って全員を回り、やっと腰を下ろして自分の分の干しナツメを齧りながら水袋の水を少し飲む。
休憩のはずが余計疲れたな。
そうだ、聖騎士に剣のことを確認しておくか。
「クルス、剣は大丈夫か?」
「あと使えて一、二回ですね。ヒビを利用してわざと剣を砕く戦い方をするというやり方もありますし、最後までそれなりに使ってやりますよ」
聖騎士は戦いに関してはシビアだな。
「替えはあったか?」
「剣はもうこれだけですね。ですが、短槍もありますし。もし短槍が折れても今はドラゴン素材のナイフもありますからなんとでもなりますよ」
「武器はなんでも使えるんだよな。頼もしいぜ」
騎士というよりも傭兵っぽい戦い方だが、聖騎士はあらゆる武術、剣術の流派に教えを受けたため、どんな得物でも自在に使えると聞いていた。
まぁ本人が言った訳ではなくて、情報屋の話だが。
「なんでも使えると言ってもやっぱり得意なものはあります。剣はそれほど得意ではないのですよ。剣聖などと持ち上げられていたのにおかしな話ですよね」
「騎士団に入ってから剣で負けたことがないと聞いたぞ」
「まったく、ダスター殿は油断出来ませんね。そんな内々の話をどこで聞いたのやら。でも、剣が得意ではないのは本当です。どうもしっくりこないのですよ。やはり一番使いやすいのは長槍ですね。馬上からなら一択です。地に足をつけた戦いなら短槍がいいですね。盾を使いながらでも動きやすいという利点もありますし、守りの戦いなら好きな得物です」
「さすがというか、戦いの専門家という感じだな。俺はどうも対人がネックでな。まぁ魔物を相手にしている冒険者はだいたいそうなんだが、魔物相手に武器や装備を調整しているからな」
「逆に私は対人のほうが得意ですね。人の悪意を相手にするには勇者も聖女さまも純粋に過ぎますから。ここに私がいる意味もあるのだと思っています」
「頼もしいな。それに魔物との戦いだって頼りになるし。勇者パーティの常識担当でもある。正直クルスがいてくれなかったら俺はこいつらを旅に出した連中に文句を言って、大聖堂に押し込めて飾っておくように言っただろうな」
俺がそう言うと、聖騎士は笑い声を上げた。
こいつがこんな風に笑うのは珍しいな。
「過分な評価をありがとうございます。しかしそれはダスター殿こそが果たされていることではないですか。ダスター殿が我らを救い、導いてくださったおかげでここまで来れたのです。私は旅の始めのうちは、命を賭して勇者をお守りするという気持ちで必死でしたが、今は少しこの旅を楽しんでいますよ」
なるほどな。
俺の評価が高すぎる気はするが、肩の力が抜けて来て、余裕が出来たということだろう。
いいことだ。
余裕のない奴は思わぬミスを犯してそれに気づかないことがある。
ある程度心に余裕があるのは大切だ。
さて、休憩を終えた俺たちは、そこからさらに先に進み、ぞっとするような竪穴を下り、やっと這って進める狭い通路を通った。
「もうちょっとマシな道はないのか?」
一番体力があるはずの勇者が不平を鳴らした。
口に出したのは勇者だけだが、全員が疑問と不安により余計な気疲れをしているようだった。
そこで俺は全員に聞かせるように丁寧に説明することにした。
「一見きつい道ばっかりだが、昔の冒険者殿の地図にある安全性の高い場所を選んでいるんだ。もちろん三百年も昔だからだいぶ違う部分もあるが、危険のチェックが入っているほかの通路を確認してみたところ、書かれている以上にヤバいところもかなりあった。書き込み自体は今のところ大きく外してない。迷宮で最も危険で神経を使うのは初探索のときだ。全てを手探りで踏破していく必要があるからおそろしいほどの注意力を必要とするし時間がかかる。もしこの地図がなかったら、俺たちは入り口付近で堂々巡りをしていてもおかしくないんだ」
俺の言葉に、勇者は納得したようにうなずいた。
「なるほど。そう言われると、道にケチをつけるのは悪い気がするな」
「キツイ道なのは間違いないがな。魔物が生息しない場所だとどうしてもそういう道を選ぶことになるってことだ」
「道理に適ってるね。私だってこんな場所に住もうとは思わないさ」
勇者と俺の言葉に、モンクが同意する。
現在いるのは天井と地面の間の空間が俺たちの頭よりも少し余裕がある程度の場所だ。
空気はちゃんとあるのだが、気分的に息苦しい。
「ここを抜けたら広場だ。テスタ流に言うと、魔物が棲みたい場所だな。気をつけろよ」
俺の言葉に、全員がため息を吐いた音が、見事に重なって聞こえたのだった。
倒した闇大トカゲの体は、血抜きをして内臓を取り出し皮を剥いで、それら全てを勇者に燃やしてもらう。
残った肉には聖女の魔力を無理やり送り込んだせいで、本来なら死んだ後すぐは固くなるはずの肉が、ほのかにピンク色になって柔らかかった。
まさかと思うが、少し回復効果があったのかもしれない。
もともと入っていた魔力と違い、外部から押し込まれた魔力は抜けやすい。
勇者によって作られた灰をまとめると、量的には問題なさそうだったので、脚のモモや脇腹などの肉の締まったところを切り取り、そのところどころに切り込みを入れてそこに灰を詰め込んだ。
本当はアクの強い草木の灰を使うのが正道なのだが、これでも問題はあるまい。
「何をしているんだ?」
「毒抜きだ。と言っても下準備のようなものだがな」
「魔物を食べるのか? 前に師匠が処理してくれたのはうまかったな」
俺の説明に勇者がかなり前のことを思い出してしみじみと言う。
そう言えば、初めて勇者たちに魔物の肉を食べさせたのは身分け山だったな。
食料をまともに持って来ていなかったので足りなくなって、仕方なしにやったんだが、そのせいでまさか後に勇者と聖女が死にかけるとは予想もしなかった。
人生何が起こるかわからないものだ。
「いいか、いい加減な知識で物事を処理するな。特に食い物は命がかかっているんだからな」
「わ、わかってる。もうあんな無様なことはしない」
「わからないことはわかっている奴に聞けばいいんだ。そのための言葉や文字なんだからな」
「……知識を共有するための言葉や文字、か。前もそう言ってたな。俺も理屈ではわかっていたつもりなんだけどな。師匠の口から聞くと、俺の知識と全然違って聞こえるのが不思議だ」
勇者の言葉を聞きながら、俺は荷物の隙間に詰め込んでいる、木の皮を薄く削り取ったものを三枚取り出す。
そのうち二枚に丁寧に肉を包むと、勇者に残った肉をまた燃やしてもらい、その灰をもう一枚に包んで荷物へとしまい込んだ。
「じゃあ、甘いものを配るぞ。干しナツメを一こずつだ。あと、それぞれの水袋の水を補充しておこう」
「おお、俺も干しナツメをもらっていんだな」
勇者がキラキラとした目で腰の物入れから取り出した干しナツメを見る。
だんだん不憫になって来たが、甘い顔は見せずに対応することにした。
「ああ、だが、これはおまけのようなものだぞ。探索中は気を抜くな。ましてやケンカは絶対だめだ」
「わかってる。ケンカみたいな子どもじみたことはしない」
「ピュイ!」
勇者とフォルテが並んで真面目な顔をしていると逆にひどく疑わしくなるのはどうしてだろうな。
まぁいいか。
俺は二人に干しナツメを渡した。
「ふっ、勝ったな。俺のほうが粒が大きい」
「ピャッ、キューウウ、リャ!」
「おい、メルリル。こいつなんと言ってるんだ? なんか腹立つこと言ってる気がするぞ」
「え? ええっと……」
メルリルが俺に助けを求めるような目を向けた。
ちなみにフォルテは自分のほうが甘いと言っているのだ。
「お前たち、俺が今言ったばかりのことを一瞬で忘れ去ったのか?」
「え? ケンカなんかしてないぞ、なぁ、フォルテ」
「ピャッ、キュウウ」
二人して全く同じことを主張している。
どうやら自覚がないらしい。
「お前らえらく気が合うな。いいか、絶対ケンカするなよ? やったら晩飯抜きだからな」
「えっ! い、いや、ケンカなんかしないから大丈夫だぞ」
「ピャッ、ピャ」
「フォルテお前なんで文句言ってるんだ? ケンカする気だったのか?」
「なに、こいつやる気か!」
「ピャウ!」
睨み合った勇者とフォルテの頭を、俺は無言で左右の手それぞれで鷲掴みにした。
「いいか、俺は本気だ。お前らの分の飯を全員で分けて眼の前で食って見せてもいいんだぞ?」
「キュウ……」
「お、俺は最初からケンカなんかやらないって言ってるだろ! 師匠、そんな残酷なことしないよな?」
やっと大人しく干しナツメをちびちび齧りだしたのを横目に水の魔具を持って全員を回り、やっと腰を下ろして自分の分の干しナツメを齧りながら水袋の水を少し飲む。
休憩のはずが余計疲れたな。
そうだ、聖騎士に剣のことを確認しておくか。
「クルス、剣は大丈夫か?」
「あと使えて一、二回ですね。ヒビを利用してわざと剣を砕く戦い方をするというやり方もありますし、最後までそれなりに使ってやりますよ」
聖騎士は戦いに関してはシビアだな。
「替えはあったか?」
「剣はもうこれだけですね。ですが、短槍もありますし。もし短槍が折れても今はドラゴン素材のナイフもありますからなんとでもなりますよ」
「武器はなんでも使えるんだよな。頼もしいぜ」
騎士というよりも傭兵っぽい戦い方だが、聖騎士はあらゆる武術、剣術の流派に教えを受けたため、どんな得物でも自在に使えると聞いていた。
まぁ本人が言った訳ではなくて、情報屋の話だが。
「なんでも使えると言ってもやっぱり得意なものはあります。剣はそれほど得意ではないのですよ。剣聖などと持ち上げられていたのにおかしな話ですよね」
「騎士団に入ってから剣で負けたことがないと聞いたぞ」
「まったく、ダスター殿は油断出来ませんね。そんな内々の話をどこで聞いたのやら。でも、剣が得意ではないのは本当です。どうもしっくりこないのですよ。やはり一番使いやすいのは長槍ですね。馬上からなら一択です。地に足をつけた戦いなら短槍がいいですね。盾を使いながらでも動きやすいという利点もありますし、守りの戦いなら好きな得物です」
「さすがというか、戦いの専門家という感じだな。俺はどうも対人がネックでな。まぁ魔物を相手にしている冒険者はだいたいそうなんだが、魔物相手に武器や装備を調整しているからな」
「逆に私は対人のほうが得意ですね。人の悪意を相手にするには勇者も聖女さまも純粋に過ぎますから。ここに私がいる意味もあるのだと思っています」
「頼もしいな。それに魔物との戦いだって頼りになるし。勇者パーティの常識担当でもある。正直クルスがいてくれなかったら俺はこいつらを旅に出した連中に文句を言って、大聖堂に押し込めて飾っておくように言っただろうな」
俺がそう言うと、聖騎士は笑い声を上げた。
こいつがこんな風に笑うのは珍しいな。
「過分な評価をありがとうございます。しかしそれはダスター殿こそが果たされていることではないですか。ダスター殿が我らを救い、導いてくださったおかげでここまで来れたのです。私は旅の始めのうちは、命を賭して勇者をお守りするという気持ちで必死でしたが、今は少しこの旅を楽しんでいますよ」
なるほどな。
俺の評価が高すぎる気はするが、肩の力が抜けて来て、余裕が出来たということだろう。
いいことだ。
余裕のない奴は思わぬミスを犯してそれに気づかないことがある。
ある程度心に余裕があるのは大切だ。
さて、休憩を終えた俺たちは、そこからさらに先に進み、ぞっとするような竪穴を下り、やっと這って進める狭い通路を通った。
「もうちょっとマシな道はないのか?」
一番体力があるはずの勇者が不平を鳴らした。
口に出したのは勇者だけだが、全員が疑問と不安により余計な気疲れをしているようだった。
そこで俺は全員に聞かせるように丁寧に説明することにした。
「一見きつい道ばっかりだが、昔の冒険者殿の地図にある安全性の高い場所を選んでいるんだ。もちろん三百年も昔だからだいぶ違う部分もあるが、危険のチェックが入っているほかの通路を確認してみたところ、書かれている以上にヤバいところもかなりあった。書き込み自体は今のところ大きく外してない。迷宮で最も危険で神経を使うのは初探索のときだ。全てを手探りで踏破していく必要があるからおそろしいほどの注意力を必要とするし時間がかかる。もしこの地図がなかったら、俺たちは入り口付近で堂々巡りをしていてもおかしくないんだ」
俺の言葉に、勇者は納得したようにうなずいた。
「なるほど。そう言われると、道にケチをつけるのは悪い気がするな」
「キツイ道なのは間違いないがな。魔物が生息しない場所だとどうしてもそういう道を選ぶことになるってことだ」
「道理に適ってるね。私だってこんな場所に住もうとは思わないさ」
勇者と俺の言葉に、モンクが同意する。
現在いるのは天井と地面の間の空間が俺たちの頭よりも少し余裕がある程度の場所だ。
空気はちゃんとあるのだが、気分的に息苦しい。
「ここを抜けたら広場だ。テスタ流に言うと、魔物が棲みたい場所だな。気をつけろよ」
俺の言葉に、全員がため息を吐いた音が、見事に重なって聞こえたのだった。
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