197 / 885
第四章 世界の片隅で生きる者たち
302 ドラゴンの守る場所
しおりを挟む
「な、なんだこの男は? 師匠!」
いきなり森人の男にガシッと肩を掴まれて勇者は俺に助けを求めた。
本来なら簡単に振り払える相手だが、いかにもか弱そうな外見のため、力を込めて突き飛ばしたり出来なかったと見える。
「さっきも言っただろう。偉大なドラゴン研究者のエリエル氏だ」
「そんな! 偉大なんておこがましいですよ。偉大というならドラゴンと盟約を交わしたダスターさんこそが偉大でしょう! ぼ、僕もドラゴンと盟約を交わしてはいますが、盟約の徴をいただけるような正式なものではないのですよ。なんとも情けないものです」
ん? 今聞き逃がせないことを言わなかったか?
エリエル氏、ドラゴンと盟約を交わしているのかよ!
道理でドラゴンの生態にやたら詳しいと思ったよ。
しかしまぁよく盟約を交わせたな、どこからどう見ても強そうには思えないし、どうやったんだろう?
「あなた。いい加減お客さまを座らせてあげて。せっかく訪ねて来てくださったのに、立ちっぱなしじゃ気の毒じゃないの」
「お、お、申し訳ない我が愛しい人よ! ささ、いろいろ置いてあって具合が悪いかもしれないが、めいめいお好みの場所に座り給え」
奥方のパスダ女史にたしなめられてようやく客をもてなすつもりになったらしいエリエル氏は、俺たちに座るように促して来た。
しかし、うん。
確かにいろいろ置いてあるな。
でも椅子は置いてないぞ。
どこに座ったらいいんだ?
「どうぞその辺の毛皮とか丸太とか骨とかに座ってちょうだい。今日は金鈴花がたくさん咲いたからこごりにしてみたの。お茶は庭にある白樺を使ったから全部自家製なのよ」
「おおおお! 感動だよ、我が愛しい人! 君の手作りのお菓子やお茶が楽しめるなんて、この世界をしろしめす神と、偉大なるドラゴンに感謝の言葉を述べよう。神よ、ドラゴンよ、我が幸いを喜びたまえ。この世に愛しき妻を生み出してくださってありがとうございます!」
なにやらお茶一つで盛り上がっているエリエル氏は放置しておいて、俺たちはどこに座るかお互いに目線を交わして確認した。
その結果、巨大な魔物の骨らしいものには俺と勇者が、まっ白で透明感がある丸太のようなものにはメルリルとモンクと聖女が、そして最後に適当に積まれている毛皮の一枚を借りて床に敷き、その上に聖騎士が座る。
やがて、ワゴンでお菓子とお茶が運ばれて来る。
庭にある白樺というのはもしかして住宅地で異彩を放っているこの庭の白い樹のことだろうか?
初めて飲む白樺茶とやらは、色味は淡い茶色で、胸がすっとするような香りがした。少し口にするとほんのりと甘い。
「美味しい……」
メルリルが気に入ったらしく目を輝かせている。
……後で少し分けてもらえないかな。
「このお菓子も美味しいです」
聖女は、透明ななかに金色の小さな花を散らした不思議なやわらかな菓子を口にしてほんわりと笑う。
俺も一口食べてみた。
うん。香りが凄いな。甘すぎないさっぱりした味わいがいい。
この白樺茶というのにぴったりだ。
エリエル氏が妙に静かなのでどうしたのかと思ったら、すごくにこにこしながらお茶をお菓子を味わっていた。幸せそうでなによりだ。
「突然訪ねて来たのにご馳走していただいて申し訳ない」
「まぁ、全然いいのよ。こないだは私たちの調査に付き合ってもらったし。このぐらい大したことではないわ。ああ、それと、頼まれていたものは教会に届けておいたから安心して」
「助かります」
どうやら魔物避けの技術書は教会に届いたらしい。
一つ肩の荷が下りた気分だ。
「それで今日はどうしたの?」
「これなんですが」
そう言って、俺は亡命者の書いた本をパスダ女史に渡した。
「このなかに記述がある黒い巨大な魔物というのが黒のドラゴンではないかと思いまして。専門家のお二人にご意見を伺おうとご迷惑を顧みず訪問した次第です」
俺の言葉にパスダ女史は本をパラパラとめくり眉をひそめる。
そうだよな、あんまり気持ちのいい内容ではない。
しまったな、内容の警告をしておくべきだった。
「どれ、僕が読むよ」
パスダ女史が本の内容に戸惑ったのを感じたのか、横からエリエル氏が本を手にする。
「あ……」
「ふむふむ、……ええっと、ああ、ここだね。うん。確かにドラゴンのようだ。気づいたかい? 彼が魔物に立ち向かってから荒野で我に返るまで夜の描写がない。もし気絶していたとしても普通の魔物が昼も夜もどこにも降りずに飛べるはずがない。もし地に降り立っていたらいくらなんでも彼も気づくだろう。そして東国からこの帝国の東の門までの距離を一日もかけずに飛行出来るのはドラゴン以外にはいない。よって、この魔物はドラゴンに違いない」
パスダ女史が呆けたように本の行方を目で追っているうちに、エリエル氏はさっさと本を読み進めた。
そして的確にそれがドラゴンであるという根拠を挙げた。
「やはりそうですか」
「うん。それで君は何を僕たちに聞きたいの?」
「実は俺たちは東方の国に行きたいのですが、その本を読んで船で訪れるのは危険なのではないかと判断しました」
「まぁまともな人間ならそう判断するだろうね」
エリエル氏は手にした本を俺に戻す。
パスダ女史は困ったようにその本を見つめていたが、あえて読みたいとは言わなかった。
「そこで、ドラゴンが東方に行き来しているとするなら、ドラゴンの営巣地を回り込んで東方へと至るルートがあるのではと思いました。ドラゴンの営巣地の周辺には魔物も少なく、ドラゴンがよく訪れる場所には、その……人間もあえて近づかないでしょう。他人に見つからずに東方へと辿り着けるのではないかと思ったのです」
俺が言葉を濁したのは、あえて近づいた証拠がこの本に書かれているからだ。
ドラゴンの飛行ルートの先には魔人の収容所とやらがある。
そこの人間は魔人とドラゴンを使って何かをしようとしていると考えることが出来るだろう。
「無茶な話だね。そもそも我が国の近くにあるドラゴン営巣地は、回り込むことは出来ないよ」
「回り込めない?」
「そう。見分け山の東にドラゴン営巣地はあるのだけど、その逆端は海だ。見分け山側から回り込めばとんでもない遠回りだし、何よりも厳しい道のりすぎる。到着するまで何年もかかることになるよ。海は船がないと回り込めない。そして当然ドラゴンの営巣地は通れない」
「やはり無理ですか?」
「当然だよ。君がドラゴンの盟約者であろうとも、ここのドラゴンたちにとっては見知らぬ人間にすぎない。逆に考えてごらんよ。大切な人がいる家のなかに余所者が踏み込んで来ようとしたら、君はそれを許すかい?」
「叩き出しますね」
俺は間髪入れずに答えた。
エリエル氏はニヤリと笑う。
「まさにそれだ」
うぬう、いきなり行き詰まってしまったぞ。
いや、この人、無茶とは言ったが無理とは言わなかった。
この人は俺の考えていることぐらいわかっているはずだ。
何か、きっとまだあるのだ。
いきなり森人の男にガシッと肩を掴まれて勇者は俺に助けを求めた。
本来なら簡単に振り払える相手だが、いかにもか弱そうな外見のため、力を込めて突き飛ばしたり出来なかったと見える。
「さっきも言っただろう。偉大なドラゴン研究者のエリエル氏だ」
「そんな! 偉大なんておこがましいですよ。偉大というならドラゴンと盟約を交わしたダスターさんこそが偉大でしょう! ぼ、僕もドラゴンと盟約を交わしてはいますが、盟約の徴をいただけるような正式なものではないのですよ。なんとも情けないものです」
ん? 今聞き逃がせないことを言わなかったか?
エリエル氏、ドラゴンと盟約を交わしているのかよ!
道理でドラゴンの生態にやたら詳しいと思ったよ。
しかしまぁよく盟約を交わせたな、どこからどう見ても強そうには思えないし、どうやったんだろう?
「あなた。いい加減お客さまを座らせてあげて。せっかく訪ねて来てくださったのに、立ちっぱなしじゃ気の毒じゃないの」
「お、お、申し訳ない我が愛しい人よ! ささ、いろいろ置いてあって具合が悪いかもしれないが、めいめいお好みの場所に座り給え」
奥方のパスダ女史にたしなめられてようやく客をもてなすつもりになったらしいエリエル氏は、俺たちに座るように促して来た。
しかし、うん。
確かにいろいろ置いてあるな。
でも椅子は置いてないぞ。
どこに座ったらいいんだ?
「どうぞその辺の毛皮とか丸太とか骨とかに座ってちょうだい。今日は金鈴花がたくさん咲いたからこごりにしてみたの。お茶は庭にある白樺を使ったから全部自家製なのよ」
「おおおお! 感動だよ、我が愛しい人! 君の手作りのお菓子やお茶が楽しめるなんて、この世界をしろしめす神と、偉大なるドラゴンに感謝の言葉を述べよう。神よ、ドラゴンよ、我が幸いを喜びたまえ。この世に愛しき妻を生み出してくださってありがとうございます!」
なにやらお茶一つで盛り上がっているエリエル氏は放置しておいて、俺たちはどこに座るかお互いに目線を交わして確認した。
その結果、巨大な魔物の骨らしいものには俺と勇者が、まっ白で透明感がある丸太のようなものにはメルリルとモンクと聖女が、そして最後に適当に積まれている毛皮の一枚を借りて床に敷き、その上に聖騎士が座る。
やがて、ワゴンでお菓子とお茶が運ばれて来る。
庭にある白樺というのはもしかして住宅地で異彩を放っているこの庭の白い樹のことだろうか?
初めて飲む白樺茶とやらは、色味は淡い茶色で、胸がすっとするような香りがした。少し口にするとほんのりと甘い。
「美味しい……」
メルリルが気に入ったらしく目を輝かせている。
……後で少し分けてもらえないかな。
「このお菓子も美味しいです」
聖女は、透明ななかに金色の小さな花を散らした不思議なやわらかな菓子を口にしてほんわりと笑う。
俺も一口食べてみた。
うん。香りが凄いな。甘すぎないさっぱりした味わいがいい。
この白樺茶というのにぴったりだ。
エリエル氏が妙に静かなのでどうしたのかと思ったら、すごくにこにこしながらお茶をお菓子を味わっていた。幸せそうでなによりだ。
「突然訪ねて来たのにご馳走していただいて申し訳ない」
「まぁ、全然いいのよ。こないだは私たちの調査に付き合ってもらったし。このぐらい大したことではないわ。ああ、それと、頼まれていたものは教会に届けておいたから安心して」
「助かります」
どうやら魔物避けの技術書は教会に届いたらしい。
一つ肩の荷が下りた気分だ。
「それで今日はどうしたの?」
「これなんですが」
そう言って、俺は亡命者の書いた本をパスダ女史に渡した。
「このなかに記述がある黒い巨大な魔物というのが黒のドラゴンではないかと思いまして。専門家のお二人にご意見を伺おうとご迷惑を顧みず訪問した次第です」
俺の言葉にパスダ女史は本をパラパラとめくり眉をひそめる。
そうだよな、あんまり気持ちのいい内容ではない。
しまったな、内容の警告をしておくべきだった。
「どれ、僕が読むよ」
パスダ女史が本の内容に戸惑ったのを感じたのか、横からエリエル氏が本を手にする。
「あ……」
「ふむふむ、……ええっと、ああ、ここだね。うん。確かにドラゴンのようだ。気づいたかい? 彼が魔物に立ち向かってから荒野で我に返るまで夜の描写がない。もし気絶していたとしても普通の魔物が昼も夜もどこにも降りずに飛べるはずがない。もし地に降り立っていたらいくらなんでも彼も気づくだろう。そして東国からこの帝国の東の門までの距離を一日もかけずに飛行出来るのはドラゴン以外にはいない。よって、この魔物はドラゴンに違いない」
パスダ女史が呆けたように本の行方を目で追っているうちに、エリエル氏はさっさと本を読み進めた。
そして的確にそれがドラゴンであるという根拠を挙げた。
「やはりそうですか」
「うん。それで君は何を僕たちに聞きたいの?」
「実は俺たちは東方の国に行きたいのですが、その本を読んで船で訪れるのは危険なのではないかと判断しました」
「まぁまともな人間ならそう判断するだろうね」
エリエル氏は手にした本を俺に戻す。
パスダ女史は困ったようにその本を見つめていたが、あえて読みたいとは言わなかった。
「そこで、ドラゴンが東方に行き来しているとするなら、ドラゴンの営巣地を回り込んで東方へと至るルートがあるのではと思いました。ドラゴンの営巣地の周辺には魔物も少なく、ドラゴンがよく訪れる場所には、その……人間もあえて近づかないでしょう。他人に見つからずに東方へと辿り着けるのではないかと思ったのです」
俺が言葉を濁したのは、あえて近づいた証拠がこの本に書かれているからだ。
ドラゴンの飛行ルートの先には魔人の収容所とやらがある。
そこの人間は魔人とドラゴンを使って何かをしようとしていると考えることが出来るだろう。
「無茶な話だね。そもそも我が国の近くにあるドラゴン営巣地は、回り込むことは出来ないよ」
「回り込めない?」
「そう。見分け山の東にドラゴン営巣地はあるのだけど、その逆端は海だ。見分け山側から回り込めばとんでもない遠回りだし、何よりも厳しい道のりすぎる。到着するまで何年もかかることになるよ。海は船がないと回り込めない。そして当然ドラゴンの営巣地は通れない」
「やはり無理ですか?」
「当然だよ。君がドラゴンの盟約者であろうとも、ここのドラゴンたちにとっては見知らぬ人間にすぎない。逆に考えてごらんよ。大切な人がいる家のなかに余所者が踏み込んで来ようとしたら、君はそれを許すかい?」
「叩き出しますね」
俺は間髪入れずに答えた。
エリエル氏はニヤリと笑う。
「まさにそれだ」
うぬう、いきなり行き詰まってしまったぞ。
いや、この人、無茶とは言ったが無理とは言わなかった。
この人は俺の考えていることぐらいわかっているはずだ。
何か、きっとまだあるのだ。
11
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。