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第四章 世界の片隅で生きる者たち
302 ドラゴンの守る場所
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「な、なんだこの男は? 師匠!」
いきなり森人の男にガシッと肩を掴まれて勇者は俺に助けを求めた。
本来なら簡単に振り払える相手だが、いかにもか弱そうな外見のため、力を込めて突き飛ばしたり出来なかったと見える。
「さっきも言っただろう。偉大なドラゴン研究者のエリエル氏だ」
「そんな! 偉大なんておこがましいですよ。偉大というならドラゴンと盟約を交わしたダスターさんこそが偉大でしょう! ぼ、僕もドラゴンと盟約を交わしてはいますが、盟約の徴をいただけるような正式なものではないのですよ。なんとも情けないものです」
ん? 今聞き逃がせないことを言わなかったか?
エリエル氏、ドラゴンと盟約を交わしているのかよ!
道理でドラゴンの生態にやたら詳しいと思ったよ。
しかしまぁよく盟約を交わせたな、どこからどう見ても強そうには思えないし、どうやったんだろう?
「あなた。いい加減お客さまを座らせてあげて。せっかく訪ねて来てくださったのに、立ちっぱなしじゃ気の毒じゃないの」
「お、お、申し訳ない我が愛しい人よ! ささ、いろいろ置いてあって具合が悪いかもしれないが、めいめいお好みの場所に座り給え」
奥方のパスダ女史にたしなめられてようやく客をもてなすつもりになったらしいエリエル氏は、俺たちに座るように促して来た。
しかし、うん。
確かにいろいろ置いてあるな。
でも椅子は置いてないぞ。
どこに座ったらいいんだ?
「どうぞその辺の毛皮とか丸太とか骨とかに座ってちょうだい。今日は金鈴花がたくさん咲いたからこごりにしてみたの。お茶は庭にある白樺を使ったから全部自家製なのよ」
「おおおお! 感動だよ、我が愛しい人! 君の手作りのお菓子やお茶が楽しめるなんて、この世界をしろしめす神と、偉大なるドラゴンに感謝の言葉を述べよう。神よ、ドラゴンよ、我が幸いを喜びたまえ。この世に愛しき妻を生み出してくださってありがとうございます!」
なにやらお茶一つで盛り上がっているエリエル氏は放置しておいて、俺たちはどこに座るかお互いに目線を交わして確認した。
その結果、巨大な魔物の骨らしいものには俺と勇者が、まっ白で透明感がある丸太のようなものにはメルリルとモンクと聖女が、そして最後に適当に積まれている毛皮の一枚を借りて床に敷き、その上に聖騎士が座る。
やがて、ワゴンでお菓子とお茶が運ばれて来る。
庭にある白樺というのはもしかして住宅地で異彩を放っているこの庭の白い樹のことだろうか?
初めて飲む白樺茶とやらは、色味は淡い茶色で、胸がすっとするような香りがした。少し口にするとほんのりと甘い。
「美味しい……」
メルリルが気に入ったらしく目を輝かせている。
……後で少し分けてもらえないかな。
「このお菓子も美味しいです」
聖女は、透明ななかに金色の小さな花を散らした不思議なやわらかな菓子を口にしてほんわりと笑う。
俺も一口食べてみた。
うん。香りが凄いな。甘すぎないさっぱりした味わいがいい。
この白樺茶というのにぴったりだ。
エリエル氏が妙に静かなのでどうしたのかと思ったら、すごくにこにこしながらお茶をお菓子を味わっていた。幸せそうでなによりだ。
「突然訪ねて来たのにご馳走していただいて申し訳ない」
「まぁ、全然いいのよ。こないだは私たちの調査に付き合ってもらったし。このぐらい大したことではないわ。ああ、それと、頼まれていたものは教会に届けておいたから安心して」
「助かります」
どうやら魔物避けの技術書は教会に届いたらしい。
一つ肩の荷が下りた気分だ。
「それで今日はどうしたの?」
「これなんですが」
そう言って、俺は亡命者の書いた本をパスダ女史に渡した。
「このなかに記述がある黒い巨大な魔物というのが黒のドラゴンではないかと思いまして。専門家のお二人にご意見を伺おうとご迷惑を顧みず訪問した次第です」
俺の言葉にパスダ女史は本をパラパラとめくり眉をひそめる。
そうだよな、あんまり気持ちのいい内容ではない。
しまったな、内容の警告をしておくべきだった。
「どれ、僕が読むよ」
パスダ女史が本の内容に戸惑ったのを感じたのか、横からエリエル氏が本を手にする。
「あ……」
「ふむふむ、……ええっと、ああ、ここだね。うん。確かにドラゴンのようだ。気づいたかい? 彼が魔物に立ち向かってから荒野で我に返るまで夜の描写がない。もし気絶していたとしても普通の魔物が昼も夜もどこにも降りずに飛べるはずがない。もし地に降り立っていたらいくらなんでも彼も気づくだろう。そして東国からこの帝国の東の門までの距離を一日もかけずに飛行出来るのはドラゴン以外にはいない。よって、この魔物はドラゴンに違いない」
パスダ女史が呆けたように本の行方を目で追っているうちに、エリエル氏はさっさと本を読み進めた。
そして的確にそれがドラゴンであるという根拠を挙げた。
「やはりそうですか」
「うん。それで君は何を僕たちに聞きたいの?」
「実は俺たちは東方の国に行きたいのですが、その本を読んで船で訪れるのは危険なのではないかと判断しました」
「まぁまともな人間ならそう判断するだろうね」
エリエル氏は手にした本を俺に戻す。
パスダ女史は困ったようにその本を見つめていたが、あえて読みたいとは言わなかった。
「そこで、ドラゴンが東方に行き来しているとするなら、ドラゴンの営巣地を回り込んで東方へと至るルートがあるのではと思いました。ドラゴンの営巣地の周辺には魔物も少なく、ドラゴンがよく訪れる場所には、その……人間もあえて近づかないでしょう。他人に見つからずに東方へと辿り着けるのではないかと思ったのです」
俺が言葉を濁したのは、あえて近づいた証拠がこの本に書かれているからだ。
ドラゴンの飛行ルートの先には魔人の収容所とやらがある。
そこの人間は魔人とドラゴンを使って何かをしようとしていると考えることが出来るだろう。
「無茶な話だね。そもそも我が国の近くにあるドラゴン営巣地は、回り込むことは出来ないよ」
「回り込めない?」
「そう。見分け山の東にドラゴン営巣地はあるのだけど、その逆端は海だ。見分け山側から回り込めばとんでもない遠回りだし、何よりも厳しい道のりすぎる。到着するまで何年もかかることになるよ。海は船がないと回り込めない。そして当然ドラゴンの営巣地は通れない」
「やはり無理ですか?」
「当然だよ。君がドラゴンの盟約者であろうとも、ここのドラゴンたちにとっては見知らぬ人間にすぎない。逆に考えてごらんよ。大切な人がいる家のなかに余所者が踏み込んで来ようとしたら、君はそれを許すかい?」
「叩き出しますね」
俺は間髪入れずに答えた。
エリエル氏はニヤリと笑う。
「まさにそれだ」
うぬう、いきなり行き詰まってしまったぞ。
いや、この人、無茶とは言ったが無理とは言わなかった。
この人は俺の考えていることぐらいわかっているはずだ。
何か、きっとまだあるのだ。
いきなり森人の男にガシッと肩を掴まれて勇者は俺に助けを求めた。
本来なら簡単に振り払える相手だが、いかにもか弱そうな外見のため、力を込めて突き飛ばしたり出来なかったと見える。
「さっきも言っただろう。偉大なドラゴン研究者のエリエル氏だ」
「そんな! 偉大なんておこがましいですよ。偉大というならドラゴンと盟約を交わしたダスターさんこそが偉大でしょう! ぼ、僕もドラゴンと盟約を交わしてはいますが、盟約の徴をいただけるような正式なものではないのですよ。なんとも情けないものです」
ん? 今聞き逃がせないことを言わなかったか?
エリエル氏、ドラゴンと盟約を交わしているのかよ!
道理でドラゴンの生態にやたら詳しいと思ったよ。
しかしまぁよく盟約を交わせたな、どこからどう見ても強そうには思えないし、どうやったんだろう?
「あなた。いい加減お客さまを座らせてあげて。せっかく訪ねて来てくださったのに、立ちっぱなしじゃ気の毒じゃないの」
「お、お、申し訳ない我が愛しい人よ! ささ、いろいろ置いてあって具合が悪いかもしれないが、めいめいお好みの場所に座り給え」
奥方のパスダ女史にたしなめられてようやく客をもてなすつもりになったらしいエリエル氏は、俺たちに座るように促して来た。
しかし、うん。
確かにいろいろ置いてあるな。
でも椅子は置いてないぞ。
どこに座ったらいいんだ?
「どうぞその辺の毛皮とか丸太とか骨とかに座ってちょうだい。今日は金鈴花がたくさん咲いたからこごりにしてみたの。お茶は庭にある白樺を使ったから全部自家製なのよ」
「おおおお! 感動だよ、我が愛しい人! 君の手作りのお菓子やお茶が楽しめるなんて、この世界をしろしめす神と、偉大なるドラゴンに感謝の言葉を述べよう。神よ、ドラゴンよ、我が幸いを喜びたまえ。この世に愛しき妻を生み出してくださってありがとうございます!」
なにやらお茶一つで盛り上がっているエリエル氏は放置しておいて、俺たちはどこに座るかお互いに目線を交わして確認した。
その結果、巨大な魔物の骨らしいものには俺と勇者が、まっ白で透明感がある丸太のようなものにはメルリルとモンクと聖女が、そして最後に適当に積まれている毛皮の一枚を借りて床に敷き、その上に聖騎士が座る。
やがて、ワゴンでお菓子とお茶が運ばれて来る。
庭にある白樺というのはもしかして住宅地で異彩を放っているこの庭の白い樹のことだろうか?
初めて飲む白樺茶とやらは、色味は淡い茶色で、胸がすっとするような香りがした。少し口にするとほんのりと甘い。
「美味しい……」
メルリルが気に入ったらしく目を輝かせている。
……後で少し分けてもらえないかな。
「このお菓子も美味しいです」
聖女は、透明ななかに金色の小さな花を散らした不思議なやわらかな菓子を口にしてほんわりと笑う。
俺も一口食べてみた。
うん。香りが凄いな。甘すぎないさっぱりした味わいがいい。
この白樺茶というのにぴったりだ。
エリエル氏が妙に静かなのでどうしたのかと思ったら、すごくにこにこしながらお茶をお菓子を味わっていた。幸せそうでなによりだ。
「突然訪ねて来たのにご馳走していただいて申し訳ない」
「まぁ、全然いいのよ。こないだは私たちの調査に付き合ってもらったし。このぐらい大したことではないわ。ああ、それと、頼まれていたものは教会に届けておいたから安心して」
「助かります」
どうやら魔物避けの技術書は教会に届いたらしい。
一つ肩の荷が下りた気分だ。
「それで今日はどうしたの?」
「これなんですが」
そう言って、俺は亡命者の書いた本をパスダ女史に渡した。
「このなかに記述がある黒い巨大な魔物というのが黒のドラゴンではないかと思いまして。専門家のお二人にご意見を伺おうとご迷惑を顧みず訪問した次第です」
俺の言葉にパスダ女史は本をパラパラとめくり眉をひそめる。
そうだよな、あんまり気持ちのいい内容ではない。
しまったな、内容の警告をしておくべきだった。
「どれ、僕が読むよ」
パスダ女史が本の内容に戸惑ったのを感じたのか、横からエリエル氏が本を手にする。
「あ……」
「ふむふむ、……ええっと、ああ、ここだね。うん。確かにドラゴンのようだ。気づいたかい? 彼が魔物に立ち向かってから荒野で我に返るまで夜の描写がない。もし気絶していたとしても普通の魔物が昼も夜もどこにも降りずに飛べるはずがない。もし地に降り立っていたらいくらなんでも彼も気づくだろう。そして東国からこの帝国の東の門までの距離を一日もかけずに飛行出来るのはドラゴン以外にはいない。よって、この魔物はドラゴンに違いない」
パスダ女史が呆けたように本の行方を目で追っているうちに、エリエル氏はさっさと本を読み進めた。
そして的確にそれがドラゴンであるという根拠を挙げた。
「やはりそうですか」
「うん。それで君は何を僕たちに聞きたいの?」
「実は俺たちは東方の国に行きたいのですが、その本を読んで船で訪れるのは危険なのではないかと判断しました」
「まぁまともな人間ならそう判断するだろうね」
エリエル氏は手にした本を俺に戻す。
パスダ女史は困ったようにその本を見つめていたが、あえて読みたいとは言わなかった。
「そこで、ドラゴンが東方に行き来しているとするなら、ドラゴンの営巣地を回り込んで東方へと至るルートがあるのではと思いました。ドラゴンの営巣地の周辺には魔物も少なく、ドラゴンがよく訪れる場所には、その……人間もあえて近づかないでしょう。他人に見つからずに東方へと辿り着けるのではないかと思ったのです」
俺が言葉を濁したのは、あえて近づいた証拠がこの本に書かれているからだ。
ドラゴンの飛行ルートの先には魔人の収容所とやらがある。
そこの人間は魔人とドラゴンを使って何かをしようとしていると考えることが出来るだろう。
「無茶な話だね。そもそも我が国の近くにあるドラゴン営巣地は、回り込むことは出来ないよ」
「回り込めない?」
「そう。見分け山の東にドラゴン営巣地はあるのだけど、その逆端は海だ。見分け山側から回り込めばとんでもない遠回りだし、何よりも厳しい道のりすぎる。到着するまで何年もかかることになるよ。海は船がないと回り込めない。そして当然ドラゴンの営巣地は通れない」
「やはり無理ですか?」
「当然だよ。君がドラゴンの盟約者であろうとも、ここのドラゴンたちにとっては見知らぬ人間にすぎない。逆に考えてごらんよ。大切な人がいる家のなかに余所者が踏み込んで来ようとしたら、君はそれを許すかい?」
「叩き出しますね」
俺は間髪入れずに答えた。
エリエル氏はニヤリと笑う。
「まさにそれだ」
うぬう、いきなり行き詰まってしまったぞ。
いや、この人、無茶とは言ったが無理とは言わなかった。
この人は俺の考えていることぐらいわかっているはずだ。
何か、きっとまだあるのだ。
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