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第四章 世界の片隅で生きる者たち
259 蒸気機関列車と壁
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窓の外が真っ黒になったかと思うと、何やら窓が不思議な光を発し始めた。
「なんだ?」
思わず身構えていると、そこには動いていく外の景色が映し出される。
普通に外が見えているようにしか思えないが、違和感があった。
そこで窓を少し開けてみることにする。
「ぬ? この窓どうやって開けるんだ?」
ほとんどの窓は外に持ち上げてつっかえ棒で支える形で開放するものだが、硝子の嵌った窓は開かないことが多い。この窓もその類かと思ったが、稼働する形に見えた。
「お、こうか?」
向こうに押すのではなく、上にまっすぐ持ち上げる形で開くようだ。
少し持ち上げてみる。
「うおっ! ゲホッ!」
「煙が!」
慌てて窓を閉じた。
窓のそとは煙で真っ黒だったのだ。
しかもそれだけではない。煙の向こうには何やら壁のようなものがあった。
「ダスター、顔が真っ黒」
少し笑ったメルリルに言われて顔をこすってみると手が黒く汚れる。
「そんな風にしたら汚れが広がるわ。こっちを向いて」
そう言って、手巾に水差しから水を垂らして濡らすと、俺の顔を丁寧に拭ってくれた。
「すまない」
「その手も出して」
素直に手を出して顔をこすったときについた汚れを拭き取ってもらう。
ううむ、世話を焼かれてしまった。
「それにしても、煙はともかくとして、窓の向こうには壁があったぞ。この窓どうなっているんだ?」
「じゃあこれ、外の景色じゃないってこと?」
「そうなるな」
俺は足元が揺れるなか立ち上がって個室の外へと向かう。
「どこへ行くの?」
「わからないときは聞くのが一番だ」
「ふふ、行ってらっしゃい」
メルリルの笑顔に送り出されて俺はゆっくりと通路を見回した。
まだ朝の早いので、眠っている者が多いのか、列車の通路はシンと静まり返っている。
レールを踏む列車の車輪の音が響いているが、馬車に比べれば揺れも音もはるかに優しいと言えた。
それよりはどこかで大きな金具同士がぶつかっているような金属の響きが耳につく。
通路沿いに進むと扉があり、ノックしても反応がないので開くとそこには渡り板ともう一つ扉があった。
どうやら個室のある車輪の付いた箱をいくつか繋いでいる仕組みのようだ。
扉と扉の間は外になる訳だが、窓を開けたときほど煙は来なかった。
そしてここからだと両側にある壁がよく見える。
「壁もなんか光ってるな」
さらに先にある扉を開けて先に進むと、俺たちのところと同じような個室が両側にある通路に出た。
同じ要領で前へ前へと進んで行くと、今までと違う広々としたホールのような箱に出る。
「いらっしゃいませ。まだ朝食の準備は出来ていませんが、お待ちいただけますか?」
どうやら食堂のようだ。
広いホールには中央に螺旋階段があり、上にも部屋があることが伺える。
「ああ、いや、食事はまだ大丈夫だ。実はこの列車について聞きたいことがあるんだが、詳しい人はいるだろうか?」
「承知いたしました。では案内役をお呼びいたしましょう」
食堂の係らしい男が、片隅にある紐を引っ張る。
すると、しばらくして前方にある扉から少し若い青年がやって来た。
列車関係者の肩章を付けている。
「どうぞそちらのお席をお使いください。何もご用意出来ませんが、お飲み物程度ならお出し出来ますよ。温かいものでよろしいですか?」
「お願いします。おいくらですか?」
「いえ、お飲み物はサービスになりますので」
「ありがとうございます」
食堂の係の人にお礼を言って、案内役という青年に手を挙げて合図をする。
「何か御用ですか?」
「ええっと、座ってもらえるか?」
「申し訳ありません。お席はお客さまのためのものなので、私たちはここでは座ることが出来ないのです」
「それはまた、大変だな」
「いえ、慣れていますから」
「そうか」
まるで貴族の使用人のようだが、考えてみればこんな高い乗り物に乗るのは貴族が多いのだろうから、そういう作法とかは貴族の流儀に則っているのだろう。
「聞きたいのは、この列車の窓と外の壁についてなんだが」
「なるほど、初めての方はみなさまそこが気になるようです。それでは説明させていただきますね。あ、お飲みものが来たようなので、どうぞお飲みになりながらお聞きになってください」
「わかった」
俺がうなずくと、すっと目前にカップが置かれた。
これはまた、上品なカップだな。
香りは甘い。
色は白っぽいところを見ると、大公国で飲んだ乳茶のようなものか。
味は大公国の乳茶よりも少し苦味があり、やわらかで深い香りを感じた。
俺は大公国の乳茶よりもこっちのほうが好きかな。
「この列車の窓に使われているのは、幻影イカという海の魔物の、透明な内殻と言われる殻から切り出された素材です。この魔物には外の景色に擬態するという能力があるのですが、それは皮膚組織が見たものをこの内殻部分に映し出すというもので、その特性を研究した結果作られたのがこの窓なのです。壁の表面に組み込まれた魔物の組織と窓とが連動して、外の景色を映し出すという仕組みです」
「なるほど。しかし、なんでわざわざそんなことをしたんだ? 煙が酷くでも壁をなくして外を直接見えるようにしたほうが簡単だし、手間がいらないだろうに」
「それは前提条件が逆なのです」
「ほう?」
「あの壁は列車の安全な運行のために作られたもので、魔物を寄せ付けない作用があります」
「本当か! それは凄い仕組みじゃないか。ぜひ詳しく教えて欲しい」
驚きの情報に俺の興味はさらに高まった。
魔物を寄せ付けない壁があればどれほど多くの集落が助かるかわからない。
「それほど難しいものではありません。と言っても、最近になって発見されるまでは誰も気づかなかったのですから、やはり画期的な仕組みと言っていいでしょうね。実はあの壁にはドラゴンの排泄物が混ぜ込んであるのです」
「そうか! なるほど、聞いてみればどうして今まで誰も思いつかなかったのか不思議なぐらいだな。ああいや、そもそもドラゴンの排泄物を集めるのは命がけだ、ドラゴンの素材ならともかく排泄物をわざわざ集めようなんて思うはずもないか。この国はその辺りをどう解決したんだ?」
「実は、我が国にはドラゴンを研究している専門の学者がいるのですが、この方が、ドラゴンは住居と排泄場を分けていることを突き止めたのです。そして、排泄場はたびたび移動するということがわかりました。素材として利用するのは古く、もはや使われていないドラゴンの排泄場のものです」
「おお……」
俺はあまりの情報に胸が熱くなるのを禁じ得なかった。
これは簡単に公開するよりも金を取って公開するべき情報なのに、この国では普通に知られているらしいことも驚きだ。
というか、この情報がなぜほかの国に出回らなかったのかと訝しく思ったのだが、すぐにその答えに辿り着いた。
この国は西部諸国との国交を断絶している。
入国出来るのは移住する者だけだ。
外に情報が出るルートがないのだ。
いや、一つだけあるにはある。
大聖堂の表敬訪問だ。
だが、祝福や説教のためだけに訪れる大聖堂の使者は、こういった技術に興味がなかったのだろう。
「なんてこった。ああ、ありがとう、これはお礼だ、取っておいてくれ」
俺は案内の青年と食堂の係にそれぞれ銀貨二枚を渡した。
「お客さまこれは多すぎます」
青年と係の男性が少し困ったように銀貨を見つめる。
「いや、それだけの価値がある話をしてもらった。本当は足りないぐらいだが、あまりもらいすぎると困るのだろう? このぐらいなら気前のいい貴族や商人なら振る舞うこともあるはずだ」
二人は少し笑い、「ありがとうございます」と礼を言って銀貨を受け取った。
すごい情報だが、ここから外にこの情報を届ける手段がない。
残念ながら報告は東国に行って帰ってからのことになるな。
今この情報を最も欲しているのは大森林に出来た迷宮を見張るための駐留地だろう。
ほかにも、開拓村などの安全を守りやすくなるはずだ。
俺は逸る心を落ち着かせながら、乳茶を口にしたのだった。
「なんだ?」
思わず身構えていると、そこには動いていく外の景色が映し出される。
普通に外が見えているようにしか思えないが、違和感があった。
そこで窓を少し開けてみることにする。
「ぬ? この窓どうやって開けるんだ?」
ほとんどの窓は外に持ち上げてつっかえ棒で支える形で開放するものだが、硝子の嵌った窓は開かないことが多い。この窓もその類かと思ったが、稼働する形に見えた。
「お、こうか?」
向こうに押すのではなく、上にまっすぐ持ち上げる形で開くようだ。
少し持ち上げてみる。
「うおっ! ゲホッ!」
「煙が!」
慌てて窓を閉じた。
窓のそとは煙で真っ黒だったのだ。
しかもそれだけではない。煙の向こうには何やら壁のようなものがあった。
「ダスター、顔が真っ黒」
少し笑ったメルリルに言われて顔をこすってみると手が黒く汚れる。
「そんな風にしたら汚れが広がるわ。こっちを向いて」
そう言って、手巾に水差しから水を垂らして濡らすと、俺の顔を丁寧に拭ってくれた。
「すまない」
「その手も出して」
素直に手を出して顔をこすったときについた汚れを拭き取ってもらう。
ううむ、世話を焼かれてしまった。
「それにしても、煙はともかくとして、窓の向こうには壁があったぞ。この窓どうなっているんだ?」
「じゃあこれ、外の景色じゃないってこと?」
「そうなるな」
俺は足元が揺れるなか立ち上がって個室の外へと向かう。
「どこへ行くの?」
「わからないときは聞くのが一番だ」
「ふふ、行ってらっしゃい」
メルリルの笑顔に送り出されて俺はゆっくりと通路を見回した。
まだ朝の早いので、眠っている者が多いのか、列車の通路はシンと静まり返っている。
レールを踏む列車の車輪の音が響いているが、馬車に比べれば揺れも音もはるかに優しいと言えた。
それよりはどこかで大きな金具同士がぶつかっているような金属の響きが耳につく。
通路沿いに進むと扉があり、ノックしても反応がないので開くとそこには渡り板ともう一つ扉があった。
どうやら個室のある車輪の付いた箱をいくつか繋いでいる仕組みのようだ。
扉と扉の間は外になる訳だが、窓を開けたときほど煙は来なかった。
そしてここからだと両側にある壁がよく見える。
「壁もなんか光ってるな」
さらに先にある扉を開けて先に進むと、俺たちのところと同じような個室が両側にある通路に出た。
同じ要領で前へ前へと進んで行くと、今までと違う広々としたホールのような箱に出る。
「いらっしゃいませ。まだ朝食の準備は出来ていませんが、お待ちいただけますか?」
どうやら食堂のようだ。
広いホールには中央に螺旋階段があり、上にも部屋があることが伺える。
「ああ、いや、食事はまだ大丈夫だ。実はこの列車について聞きたいことがあるんだが、詳しい人はいるだろうか?」
「承知いたしました。では案内役をお呼びいたしましょう」
食堂の係らしい男が、片隅にある紐を引っ張る。
すると、しばらくして前方にある扉から少し若い青年がやって来た。
列車関係者の肩章を付けている。
「どうぞそちらのお席をお使いください。何もご用意出来ませんが、お飲み物程度ならお出し出来ますよ。温かいものでよろしいですか?」
「お願いします。おいくらですか?」
「いえ、お飲み物はサービスになりますので」
「ありがとうございます」
食堂の係の人にお礼を言って、案内役という青年に手を挙げて合図をする。
「何か御用ですか?」
「ええっと、座ってもらえるか?」
「申し訳ありません。お席はお客さまのためのものなので、私たちはここでは座ることが出来ないのです」
「それはまた、大変だな」
「いえ、慣れていますから」
「そうか」
まるで貴族の使用人のようだが、考えてみればこんな高い乗り物に乗るのは貴族が多いのだろうから、そういう作法とかは貴族の流儀に則っているのだろう。
「聞きたいのは、この列車の窓と外の壁についてなんだが」
「なるほど、初めての方はみなさまそこが気になるようです。それでは説明させていただきますね。あ、お飲みものが来たようなので、どうぞお飲みになりながらお聞きになってください」
「わかった」
俺がうなずくと、すっと目前にカップが置かれた。
これはまた、上品なカップだな。
香りは甘い。
色は白っぽいところを見ると、大公国で飲んだ乳茶のようなものか。
味は大公国の乳茶よりも少し苦味があり、やわらかで深い香りを感じた。
俺は大公国の乳茶よりもこっちのほうが好きかな。
「この列車の窓に使われているのは、幻影イカという海の魔物の、透明な内殻と言われる殻から切り出された素材です。この魔物には外の景色に擬態するという能力があるのですが、それは皮膚組織が見たものをこの内殻部分に映し出すというもので、その特性を研究した結果作られたのがこの窓なのです。壁の表面に組み込まれた魔物の組織と窓とが連動して、外の景色を映し出すという仕組みです」
「なるほど。しかし、なんでわざわざそんなことをしたんだ? 煙が酷くでも壁をなくして外を直接見えるようにしたほうが簡単だし、手間がいらないだろうに」
「それは前提条件が逆なのです」
「ほう?」
「あの壁は列車の安全な運行のために作られたもので、魔物を寄せ付けない作用があります」
「本当か! それは凄い仕組みじゃないか。ぜひ詳しく教えて欲しい」
驚きの情報に俺の興味はさらに高まった。
魔物を寄せ付けない壁があればどれほど多くの集落が助かるかわからない。
「それほど難しいものではありません。と言っても、最近になって発見されるまでは誰も気づかなかったのですから、やはり画期的な仕組みと言っていいでしょうね。実はあの壁にはドラゴンの排泄物が混ぜ込んであるのです」
「そうか! なるほど、聞いてみればどうして今まで誰も思いつかなかったのか不思議なぐらいだな。ああいや、そもそもドラゴンの排泄物を集めるのは命がけだ、ドラゴンの素材ならともかく排泄物をわざわざ集めようなんて思うはずもないか。この国はその辺りをどう解決したんだ?」
「実は、我が国にはドラゴンを研究している専門の学者がいるのですが、この方が、ドラゴンは住居と排泄場を分けていることを突き止めたのです。そして、排泄場はたびたび移動するということがわかりました。素材として利用するのは古く、もはや使われていないドラゴンの排泄場のものです」
「おお……」
俺はあまりの情報に胸が熱くなるのを禁じ得なかった。
これは簡単に公開するよりも金を取って公開するべき情報なのに、この国では普通に知られているらしいことも驚きだ。
というか、この情報がなぜほかの国に出回らなかったのかと訝しく思ったのだが、すぐにその答えに辿り着いた。
この国は西部諸国との国交を断絶している。
入国出来るのは移住する者だけだ。
外に情報が出るルートがないのだ。
いや、一つだけあるにはある。
大聖堂の表敬訪問だ。
だが、祝福や説教のためだけに訪れる大聖堂の使者は、こういった技術に興味がなかったのだろう。
「なんてこった。ああ、ありがとう、これはお礼だ、取っておいてくれ」
俺は案内の青年と食堂の係にそれぞれ銀貨二枚を渡した。
「お客さまこれは多すぎます」
青年と係の男性が少し困ったように銀貨を見つめる。
「いや、それだけの価値がある話をしてもらった。本当は足りないぐらいだが、あまりもらいすぎると困るのだろう? このぐらいなら気前のいい貴族や商人なら振る舞うこともあるはずだ」
二人は少し笑い、「ありがとうございます」と礼を言って銀貨を受け取った。
すごい情報だが、ここから外にこの情報を届ける手段がない。
残念ながら報告は東国に行って帰ってからのことになるな。
今この情報を最も欲しているのは大森林に出来た迷宮を見張るための駐留地だろう。
ほかにも、開拓村などの安全を守りやすくなるはずだ。
俺は逸る心を落ち着かせながら、乳茶を口にしたのだった。
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