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第四章 世界の片隅で生きる者たち
250 渡航手続き
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「おお、勇者さま、聖女さま、よくぞ我が領においでくださいました」
領主は勇者の前に進み出ると、片膝を突いて胸に両手を当て、うやうやしく礼をした。
大聖堂でよく見る祈りのポーズだ。
大丈夫か? 勇者は神の御子とか言われているけど、神さまじゃねぇぞ?
「やめろ、鬱陶しい」
ばっさりと拒絶する勇者。
慈悲の欠片もない態度だ。
その後ろで聖女さまがやや怯えている。
最近だいぶ人馴れしたと思っていたんだが、平気なのは身内だけだったか。
「勇者さま、ご不快に思われましたら申し訳なく……」
「いいから本題に入れ。俺たちも暇じゃない」
これはあれだな、話を早く切り上げるためにわざと普段よりも冷たく振る舞っているんだな。
いつもはここまで厳しくないし。
部屋に控えている従者の人たちがどうしたらいいかわからずにオロオロしている。
主人をバカにされて腹は立つが、相手は勇者なので強く出れないといったところか。
「失礼をいたしました。お忙しい勇者さま方のお時間を頂いおるのですから、儀礼的なことは省くべきということですな。そのようなことも思い至らず汗顔の至りです」
「……」
領主さま、かなり前向きな性格のようだ。
あれだけ言われてもまだウキウキしているのが見て取れる。
勇者が真顔になっているぞ。
「ファルフォさま、勇者さま方は魔物の荒野を踏破して西門から街に入られたのです。お疲れなのでしょう。まずはお座りになっていただいては?」
あ、たまらず家令のような人が助言した。
その言葉に領主さまは大きくうなずく。
「これは私としたことが配慮が足りませんでした。どうぞ、みなさまお座りになってください」
これまでの一連のやりとりは扉を開けて一歩入ったところで展開されていた。
確かに客を招いた側としては失礼だよな。
それだけこの領主さまが勇者に夢中ということかもしれないが。
部屋は広々として豪華だった。
いろいろと何に使うのかわからないものが置いてある。
金属で作った自立する杖のようなものは、先端に花の蕾のような硝子細工がついているし、天井には金と銀で作られたらしい飾りから水晶の房のようなものが垂れているものが吊り下げられている。
あれ落ちたら危なくないか?
部屋の中央には、宿にもあったようなふかふかの椅子があった。ここのは背の低い長椅子の形で一度に三人座れるようになっているようだ。
美しく彫刻を刻まれたテーブルを挟んでその長椅子が二つ。
テーブルの長辺に向いて三人ずつ座る形式だ。
俺たちは勇者、聖騎士、俺と、聖女、モンク、メルリルという基本の形で座る。
テーブルの短い辺の部分に一人用の椅子が置いてあり、そこに遠慮しいしい領主さまが座った。
なんで自分の居城で遠慮しているんだ? この人。
「改めまして、私がこの領を収めております、ファルフォ・藍・ディディルと申します」
「今更名乗る必要もないだろうが、アルフレッド・セ・ピア・アカガネだ。それと俺の連れだ」
勇者は全員に挨拶をさせるつもりがないことを示すように、自分のみの挨拶と、仲間の紹介をさらっと行う。
「は、承知しております。我が領地においでいただき真に光栄の極み」
「それはさっき聞いた。話を進めろ」
イライラしてるな。
まだ話は始まったばかりだぞ、もうちょっと我慢しろ。
勇者と、ハラハラと見守る俺たちに、すっとお茶が配られた。
今度は白っぽいお茶だ。これは確か乳茶だったな。
そして領主の元にも茶器が配られる。
「それでは、勇者さまからのご要望をお聞きします。どうぞおっしゃってください」
勇者が俺に目配せをした。
そこで勇者に代わり俺が要望を説明する。
「それでは、私が代わりに説明させていただきます。俺たちは大聖堂の使者として西の国々に行かなければなりません。こちらの港からは唯一西国へ船が出ているとお聞きしたのですが、それを利用させていただけないでしょうか?」
「実は……」
俺の言葉を聞いていた領主さまがひどく申し訳なさそうな顔で謝罪した。
「船には皇帝陛下の許可を示す渡航許可証を持つ者しか乗せられないのです。それで、一度皇帝陛下か、交易係の責任者に会っていただかないと、許可証の発行が出来ません」
うわあ、面倒くさいな。
だが、ある意味仕方ないとも思う。
船による西国との貿易は、おそらくこの国の最大の強みだ。
やすやすと外国人に許可を出したくはないだろう。
「その、交易係の方とお会いするにはどうしたら?」
「どちらにせよ帝都に行っていただかなければなりません」
おおう。
「面倒だな。領主殿の許可では駄目なのか」
勇者がたまらず口を出す。
「決まりを破ると私も裁かれてしまうのです。申し訳ありませんが、帝国法は庶民よりも貴族に対して厳しく適用されるようになっております」
「そうか。ならすぐにでも出立したい。紹介状を頂けないか?」
「お待ちください」
性急な勇者に、領主さまが、待ったをかけた。
「書類の申請はとても手間のかかるものです。普通に行かれては許可が出るまでまず半年はかかるでしょう」
うわぁ、いや、うん、調査許可証とか収得するときにたまにあるな、一年後に出来たりするのが。
「俺をバカにしているのか?」
「勇者さま」
イライラが最高潮に達したらしい勇者を俺は慌てて抑えた。
そうして改めて領主さまに向き直る。
「普通にと言われましたが、普通ではない方法もあるということですか?」
領主さまはあれだけ勇者に凄まれたのに未だにニコニコしている。
この人もある意味すごい人だな。
「はい。先程も申しましたが、役人を通す方法のほかに、もう一つ、皇帝陛下に直にお目通りしてお頼みする方法があります。かなり昔ですが、大聖堂の教主のお一人が、布教のために西国にお渡りになられたことがあるのです。そのときは皇帝陛下にお目通りして、直に許可証を発行していただいたとのことです」
皇帝陛下とか面倒すぎる。
それに地図で調べたが、帝都はここからかなり距離があるぞ。馬でも往復何日かかるやら。
「それしかないのか?」
勇者が苦苦しげに聞く。
「は、我が力及ばず申し訳ありません。準備などのバックアップは私のほうで責任を持って行わせていただきます」
うーん、大変だが、条件は悪くない。
実際、話としては仕方のないことのように思えるしな。
俺は勇者を見てうなずいた。
「わかった。領主殿にお任せしよう」
「望外の喜びです! つきましては、領主殿などというよそよそしい呼び方ではなく、どうぞファルフォと親しくお呼びいただけるとよりありがたく……」
あ、用件が終わったと思ったら、たちまち勇者に変なお願いを始めたぞ。
勇者のまなじりがキリキリ上がっているのだが、見えていないんだろうな。
「おお、そうだ。勇者さま方には黒茶はお口に合わなかったご様子ですが、こちらはどうですかな? 西国には季節の花を砂糖漬けにして菓子に使う文化がありましてな……」
あ、なんか菓子を持ってこさせた。
引き止める気満々だな。
俺は爆発寸前で思いとどまっている大人になった勇者と、子どもに還ったような領主さまを眺めながら、少し現実逃避を始めていた。
領主は勇者の前に進み出ると、片膝を突いて胸に両手を当て、うやうやしく礼をした。
大聖堂でよく見る祈りのポーズだ。
大丈夫か? 勇者は神の御子とか言われているけど、神さまじゃねぇぞ?
「やめろ、鬱陶しい」
ばっさりと拒絶する勇者。
慈悲の欠片もない態度だ。
その後ろで聖女さまがやや怯えている。
最近だいぶ人馴れしたと思っていたんだが、平気なのは身内だけだったか。
「勇者さま、ご不快に思われましたら申し訳なく……」
「いいから本題に入れ。俺たちも暇じゃない」
これはあれだな、話を早く切り上げるためにわざと普段よりも冷たく振る舞っているんだな。
いつもはここまで厳しくないし。
部屋に控えている従者の人たちがどうしたらいいかわからずにオロオロしている。
主人をバカにされて腹は立つが、相手は勇者なので強く出れないといったところか。
「失礼をいたしました。お忙しい勇者さま方のお時間を頂いおるのですから、儀礼的なことは省くべきということですな。そのようなことも思い至らず汗顔の至りです」
「……」
領主さま、かなり前向きな性格のようだ。
あれだけ言われてもまだウキウキしているのが見て取れる。
勇者が真顔になっているぞ。
「ファルフォさま、勇者さま方は魔物の荒野を踏破して西門から街に入られたのです。お疲れなのでしょう。まずはお座りになっていただいては?」
あ、たまらず家令のような人が助言した。
その言葉に領主さまは大きくうなずく。
「これは私としたことが配慮が足りませんでした。どうぞ、みなさまお座りになってください」
これまでの一連のやりとりは扉を開けて一歩入ったところで展開されていた。
確かに客を招いた側としては失礼だよな。
それだけこの領主さまが勇者に夢中ということかもしれないが。
部屋は広々として豪華だった。
いろいろと何に使うのかわからないものが置いてある。
金属で作った自立する杖のようなものは、先端に花の蕾のような硝子細工がついているし、天井には金と銀で作られたらしい飾りから水晶の房のようなものが垂れているものが吊り下げられている。
あれ落ちたら危なくないか?
部屋の中央には、宿にもあったようなふかふかの椅子があった。ここのは背の低い長椅子の形で一度に三人座れるようになっているようだ。
美しく彫刻を刻まれたテーブルを挟んでその長椅子が二つ。
テーブルの長辺に向いて三人ずつ座る形式だ。
俺たちは勇者、聖騎士、俺と、聖女、モンク、メルリルという基本の形で座る。
テーブルの短い辺の部分に一人用の椅子が置いてあり、そこに遠慮しいしい領主さまが座った。
なんで自分の居城で遠慮しているんだ? この人。
「改めまして、私がこの領を収めております、ファルフォ・藍・ディディルと申します」
「今更名乗る必要もないだろうが、アルフレッド・セ・ピア・アカガネだ。それと俺の連れだ」
勇者は全員に挨拶をさせるつもりがないことを示すように、自分のみの挨拶と、仲間の紹介をさらっと行う。
「は、承知しております。我が領地においでいただき真に光栄の極み」
「それはさっき聞いた。話を進めろ」
イライラしてるな。
まだ話は始まったばかりだぞ、もうちょっと我慢しろ。
勇者と、ハラハラと見守る俺たちに、すっとお茶が配られた。
今度は白っぽいお茶だ。これは確か乳茶だったな。
そして領主の元にも茶器が配られる。
「それでは、勇者さまからのご要望をお聞きします。どうぞおっしゃってください」
勇者が俺に目配せをした。
そこで勇者に代わり俺が要望を説明する。
「それでは、私が代わりに説明させていただきます。俺たちは大聖堂の使者として西の国々に行かなければなりません。こちらの港からは唯一西国へ船が出ているとお聞きしたのですが、それを利用させていただけないでしょうか?」
「実は……」
俺の言葉を聞いていた領主さまがひどく申し訳なさそうな顔で謝罪した。
「船には皇帝陛下の許可を示す渡航許可証を持つ者しか乗せられないのです。それで、一度皇帝陛下か、交易係の責任者に会っていただかないと、許可証の発行が出来ません」
うわあ、面倒くさいな。
だが、ある意味仕方ないとも思う。
船による西国との貿易は、おそらくこの国の最大の強みだ。
やすやすと外国人に許可を出したくはないだろう。
「その、交易係の方とお会いするにはどうしたら?」
「どちらにせよ帝都に行っていただかなければなりません」
おおう。
「面倒だな。領主殿の許可では駄目なのか」
勇者がたまらず口を出す。
「決まりを破ると私も裁かれてしまうのです。申し訳ありませんが、帝国法は庶民よりも貴族に対して厳しく適用されるようになっております」
「そうか。ならすぐにでも出立したい。紹介状を頂けないか?」
「お待ちください」
性急な勇者に、領主さまが、待ったをかけた。
「書類の申請はとても手間のかかるものです。普通に行かれては許可が出るまでまず半年はかかるでしょう」
うわぁ、いや、うん、調査許可証とか収得するときにたまにあるな、一年後に出来たりするのが。
「俺をバカにしているのか?」
「勇者さま」
イライラが最高潮に達したらしい勇者を俺は慌てて抑えた。
そうして改めて領主さまに向き直る。
「普通にと言われましたが、普通ではない方法もあるということですか?」
領主さまはあれだけ勇者に凄まれたのに未だにニコニコしている。
この人もある意味すごい人だな。
「はい。先程も申しましたが、役人を通す方法のほかに、もう一つ、皇帝陛下に直にお目通りしてお頼みする方法があります。かなり昔ですが、大聖堂の教主のお一人が、布教のために西国にお渡りになられたことがあるのです。そのときは皇帝陛下にお目通りして、直に許可証を発行していただいたとのことです」
皇帝陛下とか面倒すぎる。
それに地図で調べたが、帝都はここからかなり距離があるぞ。馬でも往復何日かかるやら。
「それしかないのか?」
勇者が苦苦しげに聞く。
「は、我が力及ばず申し訳ありません。準備などのバックアップは私のほうで責任を持って行わせていただきます」
うーん、大変だが、条件は悪くない。
実際、話としては仕方のないことのように思えるしな。
俺は勇者を見てうなずいた。
「わかった。領主殿にお任せしよう」
「望外の喜びです! つきましては、領主殿などというよそよそしい呼び方ではなく、どうぞファルフォと親しくお呼びいただけるとよりありがたく……」
あ、用件が終わったと思ったら、たちまち勇者に変なお願いを始めたぞ。
勇者のまなじりがキリキリ上がっているのだが、見えていないんだろうな。
「おお、そうだ。勇者さま方には黒茶はお口に合わなかったご様子ですが、こちらはどうですかな? 西国には季節の花を砂糖漬けにして菓子に使う文化がありましてな……」
あ、なんか菓子を持ってこさせた。
引き止める気満々だな。
俺は爆発寸前で思いとどまっている大人になった勇者と、子どもに還ったような領主さまを眺めながら、少し現実逃避を始めていた。
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