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第四章 世界の片隅で生きる者たち
249 歓待
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その城は言うなれば異様だった。
普通、城を建てる場合には正確なサイズに切り出した石を使う。
場合によっては正確なサイズでないものを天才的な建築家が組み合わせて建ててしまう場合もあるが、ともあれ出来るだけがっしりとした石で造り上げるのが普通だ。
しかしこの城は、まるで巨大な石をくり抜いて部屋を作ったものを組み合わせたような形をしていた。
そのため通常の城という認識からすれば、城らしくない姿になっている。
ただし、その大きさと威圧感はほかの城と遜色ないものがあった。
「変わった城だな」
俺としては何気なく呟いただけだったが、どうやら出迎えの使用人に聞かれていたらしい。
「はい。お館さまは新しいものがお好きで、こちらのお屋敷も新建材なるものを東の国々から取り寄せて造らせたものなのです。我が国でもほかにはない唯一の城です」
説明する言葉はどこか誇らしげだった。
ほかにはないということが自慢なのだろう。
「それはすごいな」
確かにすごいことなので、俺も素直にそう答える。
ただ、見た目からすると、この城は美しくはなかった。
なんと言えばいいのだろう、表現しにくい形だ。
「色はなんとかならなかったのか?」
勇者がぼそりと言った。
そうだ、この城を特に異様なものにしているのはその色だろう。
普通の城は白や黒などくっきりとした色使いをしているものだが、この白はボケた灰色というか、海辺の砂のような色だ。
「この無骨さがよいのだそうです。もっともお祭りのときなどは色とりどりの布で飾られるので印象も変わりますが」
「派手なものよりはいいかもな」
勇者も別に毒舌を発揮するつもりはなかったのか、納得したようにうなずいた。
なかに入ってしまうと、外見ほど変わった造りではなかった。
基本的な屋敷の造りというものはそうは変わらないものだ。
利便性というものがあるからな。
だがその後、待機室で出た飲み物はまた独特だった。
茶色く濁った温かいスープのようなもので、少し苦味がある。
「薬湯かな?」
まさかこんなあからさまに勇者を毒殺などしないだろうが、念の為、みんなに少し待ってもらって俺が一口飲んでみた。
香りはやわらかいのだが、味は苦い、舌にざらりとした粉っぽい感触が残る。
飲んだ感じだと薬っぽいという感想だ。
もしかすると、疲れを取る薬湯を振る舞ってくれたのかもしれない。
しばし待ったが舌がしびれることもなかったので「大丈夫だろう」と言ったが、念の為、聖女には飲まないように言った。
ほかが全員倒れても、聖女が無事ならすぐに復活出来るからな。
「苦いなら飲まないから」
聖女としてもあえて飲みたいとは思わなかったらしい。
メルリルは一口飲んで眉をしかめてそれ以上口をつけようとしなかった。
テスタは「泥水みたい」と言いながらも飲んでいた。
泥水を飲んだことがあるのかと聞いてみたい。
ちなみに俺はある。
勇者と聖騎士は顔をしかめることもなく優雅な所作で飲んでみせた。
メインの客である勇者が、振る舞いの茶を飲まない訳にはいかないからだ。
「あれだな、ここの領主は新しいものを片っ端から試したいタイプの奴だ。たまにいるんだ」
勇者が何かしみじみと言った。
「そういう奴に限って他人に振る舞って感想を聞きたがるんだよな」
そういう相手との付き合いがあったのだろうか、苦々し気に言いながらも、苦くて飲みにくいその薬湯のようなものを飲み干してしまった。
「新しいもの好きか」
この街は大きな門を持つ西側との交流地であると共に、東からの交易船が入港する港町でもある。
また、大聖堂からの定期船も訪れるらしい。
言うなれば大陸全土の文化が全て集まる場所と言ってもいいだろう。
変わったものに触れている内にそれに傾倒してしまったということなのかもしれない。
「謁見の準備が整いましたが、此度は謁見の間ではなく、歓待の間にて歓談という形にしたいとのことですが、それでよろしいでしょうか?」
立派な衣装を纏った、壮年の男性が申し訳なさそうにそう尋ねた。
ん? 謁見と歓談というのは何が違うんだ? 判断するのは勇者だからまぁいいんだが。
「それはプライベートな形で記録は残さないということか?」
「はっ、いえ、会話の内容は記録させます。必要な書類の作成もすぐに行えるように書記官は待機しております」
「それならいい。ご領主殿に付き合おう」
「ありがとうございます」
使用人の男性が出ていくと、勇者が大きくため息をついた。
「どういうことだ?」
「簡単に言うと、型通りのやり取りではなく、普通に会話をしながら要求を聞くということだ。これをやられると時間がかかる。ここの領主は暇なのか?」
勇者がうんざりしたように言った。
「信心深くて新しいもの好きということなら、勇者の存在はここの領主にとってほかの予定を全て後回しにするぐらい大切ということなんじゃないか?」
「簡単に言うと、憧れの人がやってきたからいっぱいお話しをしたいということだね」
俺の言葉に被せるようにテスタが少し笑いながら言った。
ぶっちゃければそういうことだな。
「俺はおっさんなんかとながなが話したくない」
勇者はそう言ってからハッとしたように俺を見て、「師匠は別だぞ」と、言わんでいいことを付け足した。
はいはい、どうせ俺はおっさんですよ。
やがて案内された部屋にいた相手を見て、さすがに勇者が気の毒に思った。
見た目は立派な壮年の男なのだが、顔が菓子を前にした子どものようになっていたのだ。
これは長くなる。
言われなくてもそう感じたのだった。
普通、城を建てる場合には正確なサイズに切り出した石を使う。
場合によっては正確なサイズでないものを天才的な建築家が組み合わせて建ててしまう場合もあるが、ともあれ出来るだけがっしりとした石で造り上げるのが普通だ。
しかしこの城は、まるで巨大な石をくり抜いて部屋を作ったものを組み合わせたような形をしていた。
そのため通常の城という認識からすれば、城らしくない姿になっている。
ただし、その大きさと威圧感はほかの城と遜色ないものがあった。
「変わった城だな」
俺としては何気なく呟いただけだったが、どうやら出迎えの使用人に聞かれていたらしい。
「はい。お館さまは新しいものがお好きで、こちらのお屋敷も新建材なるものを東の国々から取り寄せて造らせたものなのです。我が国でもほかにはない唯一の城です」
説明する言葉はどこか誇らしげだった。
ほかにはないということが自慢なのだろう。
「それはすごいな」
確かにすごいことなので、俺も素直にそう答える。
ただ、見た目からすると、この城は美しくはなかった。
なんと言えばいいのだろう、表現しにくい形だ。
「色はなんとかならなかったのか?」
勇者がぼそりと言った。
そうだ、この城を特に異様なものにしているのはその色だろう。
普通の城は白や黒などくっきりとした色使いをしているものだが、この白はボケた灰色というか、海辺の砂のような色だ。
「この無骨さがよいのだそうです。もっともお祭りのときなどは色とりどりの布で飾られるので印象も変わりますが」
「派手なものよりはいいかもな」
勇者も別に毒舌を発揮するつもりはなかったのか、納得したようにうなずいた。
なかに入ってしまうと、外見ほど変わった造りではなかった。
基本的な屋敷の造りというものはそうは変わらないものだ。
利便性というものがあるからな。
だがその後、待機室で出た飲み物はまた独特だった。
茶色く濁った温かいスープのようなもので、少し苦味がある。
「薬湯かな?」
まさかこんなあからさまに勇者を毒殺などしないだろうが、念の為、みんなに少し待ってもらって俺が一口飲んでみた。
香りはやわらかいのだが、味は苦い、舌にざらりとした粉っぽい感触が残る。
飲んだ感じだと薬っぽいという感想だ。
もしかすると、疲れを取る薬湯を振る舞ってくれたのかもしれない。
しばし待ったが舌がしびれることもなかったので「大丈夫だろう」と言ったが、念の為、聖女には飲まないように言った。
ほかが全員倒れても、聖女が無事ならすぐに復活出来るからな。
「苦いなら飲まないから」
聖女としてもあえて飲みたいとは思わなかったらしい。
メルリルは一口飲んで眉をしかめてそれ以上口をつけようとしなかった。
テスタは「泥水みたい」と言いながらも飲んでいた。
泥水を飲んだことがあるのかと聞いてみたい。
ちなみに俺はある。
勇者と聖騎士は顔をしかめることもなく優雅な所作で飲んでみせた。
メインの客である勇者が、振る舞いの茶を飲まない訳にはいかないからだ。
「あれだな、ここの領主は新しいものを片っ端から試したいタイプの奴だ。たまにいるんだ」
勇者が何かしみじみと言った。
「そういう奴に限って他人に振る舞って感想を聞きたがるんだよな」
そういう相手との付き合いがあったのだろうか、苦々し気に言いながらも、苦くて飲みにくいその薬湯のようなものを飲み干してしまった。
「新しいもの好きか」
この街は大きな門を持つ西側との交流地であると共に、東からの交易船が入港する港町でもある。
また、大聖堂からの定期船も訪れるらしい。
言うなれば大陸全土の文化が全て集まる場所と言ってもいいだろう。
変わったものに触れている内にそれに傾倒してしまったということなのかもしれない。
「謁見の準備が整いましたが、此度は謁見の間ではなく、歓待の間にて歓談という形にしたいとのことですが、それでよろしいでしょうか?」
立派な衣装を纏った、壮年の男性が申し訳なさそうにそう尋ねた。
ん? 謁見と歓談というのは何が違うんだ? 判断するのは勇者だからまぁいいんだが。
「それはプライベートな形で記録は残さないということか?」
「はっ、いえ、会話の内容は記録させます。必要な書類の作成もすぐに行えるように書記官は待機しております」
「それならいい。ご領主殿に付き合おう」
「ありがとうございます」
使用人の男性が出ていくと、勇者が大きくため息をついた。
「どういうことだ?」
「簡単に言うと、型通りのやり取りではなく、普通に会話をしながら要求を聞くということだ。これをやられると時間がかかる。ここの領主は暇なのか?」
勇者がうんざりしたように言った。
「信心深くて新しいもの好きということなら、勇者の存在はここの領主にとってほかの予定を全て後回しにするぐらい大切ということなんじゃないか?」
「簡単に言うと、憧れの人がやってきたからいっぱいお話しをしたいということだね」
俺の言葉に被せるようにテスタが少し笑いながら言った。
ぶっちゃければそういうことだな。
「俺はおっさんなんかとながなが話したくない」
勇者はそう言ってからハッとしたように俺を見て、「師匠は別だぞ」と、言わんでいいことを付け足した。
はいはい、どうせ俺はおっさんですよ。
やがて案内された部屋にいた相手を見て、さすがに勇者が気の毒に思った。
見た目は立派な壮年の男なのだが、顔が菓子を前にした子どものようになっていたのだ。
これは長くなる。
言われなくてもそう感じたのだった。
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