悪役令嬢は躊躇する
鮮やかな赤毛と緑の瞳を持つ公爵令嬢のローズは悪役令嬢であるらしい。
いずれことごとく妹の邪魔をした挙げ句、婚約者の第三王子から婚約解消されると言う。
本人や妹に自覚はないが、公爵家で家令見習いとして働いている少年がそう主張しているのだ。
彼の言うことには彼はなんと異世界からの転生者であり、この世界は乙女ゲームというものとそっくりなのだそうだ。
ローズはこの少年をとても不憫に思っていた。
頭はいいのにバカなんだなと。
だけどなんと妹はこのバカのこと好きらしい。
悪役令嬢ローズはそのせいでバカをバカと言うのに躊躇するのである。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも載せています。
いずれことごとく妹の邪魔をした挙げ句、婚約者の第三王子から婚約解消されると言う。
本人や妹に自覚はないが、公爵家で家令見習いとして働いている少年がそう主張しているのだ。
彼の言うことには彼はなんと異世界からの転生者であり、この世界は乙女ゲームというものとそっくりなのだそうだ。
ローズはこの少年をとても不憫に思っていた。
頭はいいのにバカなんだなと。
だけどなんと妹はこのバカのこと好きらしい。
悪役令嬢ローズはそのせいでバカをバカと言うのに躊躇するのである。
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