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4章 第4部 それぞれの想い
187話 立ちふさがる敵
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レイジとカノンはあれからリネットに言われた、高層ビルへとたどり着いていた。
ところどころツタに浸食され、かたむきかけた廃墟のビル。しかも真横にある大きな湖に沈みかけているという、かなりヤバ目な建物であった。そんなビルの屋上を目指して階段を上り、ようやく屋上の扉を開ける。
すると屋上には二人の人影が。
「透だって?」
「ルナもどうしてこんなところに?」
そこにいたのは如月透とルナ・サージェンフォード。本来ならエデン財団上層部の人間がいるはずなのだが、周りを見渡してもほかには誰も見当たらない。
「カノン、レイジさん。どういう経緯で来られたかはわかりませんが、彼らを追わすわけにはいきません」
「わるいけど、ここで足止めさせてもらうよ」
ルナはエストックを。透はダガーを取り出し、レイジたちの行く手を阻んでくる。
「チッ、一足先に逃げられたか!?」
「レージくん、どうするのかな?」
「まだ遠くには逃げていないはずだ。透たちをなんとか突破して、追いかけるしかない!」
ここに来るまで、このビルから出ていく人影は見えなかった。なので上層部の人間は、レイジたちがビルに侵入してから避難したことになる。ならばまだこの近くにいるはず。追いかければまだ間に合うかもしれない。
しかし。
「レイジくん、そうはさせないよ」
「クッ!?」
カノンとどうするか話し合っていると、ダガーの一閃(いっせん)が。
その不意打ちの斬撃を、ギリギリ刀で受け止める。なんと透は即座に間合いを詰め、レイジに斬りかかってきたのだ。結果、刀とダガーでつばぜり合う状況に。
「レージくん!?」
「ルナ! 今だ!」
「ハイ!」
透がレイジを押さえているうちに、ルナが風のアビリティを起動。大気に乗っての高速移動で突撃し、カノンに斬撃を。
「きゃっ!?」
カノンはなんとか剣でしのぐ。
しかし大気に乗ることでさらに加速した勢いまでは殺しきれず、そのまま吹き飛ばされ屋上から投げ出されてしまった。
「透、あとは頼みました」
そしてカノンに追撃をかけようと、ルナも屋上から飛び降りる。
「カノン!?」
「レイジくん、カノンさんの心配をしているひまはないよ。キミの相手はボクだ!」
今すぐにでもカノンの安否を確かめたいが、透がそうさせてくれない。つばぜり合いの状況から、ダガーを押しつけそのまま斬り込もうと。
カノンのことは心配だが、彼女は相当強いらしい。なのでこれぐらいでやられはしないはず。よってここは目前の脅威に専念するべきだろう。でなければその隙を付け込まれ、やられるのはレイジなのだから。
「いい加減に!」
レイジはせまりくるダガーを、力任せに押し切り振り払った。
透はその反動を利用し、後方へと下がる。そしてダガーを突き付け、宣戦布告を。
「レイジくん、前の続きといこう。今回はあの時のように逃がしはしないよ」
「なら、無理にでも押し通らせてもらう! カノンの理想のためにも、このチャンスを逃すわけにはいかない!」
その宣言にレイジも応える。
ここで透にかまっているひまはないのだ。今は冬華の条件をクリアするためにも、上層部の人間を追わなければ。
ところどころツタに浸食され、かたむきかけた廃墟のビル。しかも真横にある大きな湖に沈みかけているという、かなりヤバ目な建物であった。そんなビルの屋上を目指して階段を上り、ようやく屋上の扉を開ける。
すると屋上には二人の人影が。
「透だって?」
「ルナもどうしてこんなところに?」
そこにいたのは如月透とルナ・サージェンフォード。本来ならエデン財団上層部の人間がいるはずなのだが、周りを見渡してもほかには誰も見当たらない。
「カノン、レイジさん。どういう経緯で来られたかはわかりませんが、彼らを追わすわけにはいきません」
「わるいけど、ここで足止めさせてもらうよ」
ルナはエストックを。透はダガーを取り出し、レイジたちの行く手を阻んでくる。
「チッ、一足先に逃げられたか!?」
「レージくん、どうするのかな?」
「まだ遠くには逃げていないはずだ。透たちをなんとか突破して、追いかけるしかない!」
ここに来るまで、このビルから出ていく人影は見えなかった。なので上層部の人間は、レイジたちがビルに侵入してから避難したことになる。ならばまだこの近くにいるはず。追いかければまだ間に合うかもしれない。
しかし。
「レイジくん、そうはさせないよ」
「クッ!?」
カノンとどうするか話し合っていると、ダガーの一閃(いっせん)が。
その不意打ちの斬撃を、ギリギリ刀で受け止める。なんと透は即座に間合いを詰め、レイジに斬りかかってきたのだ。結果、刀とダガーでつばぜり合う状況に。
「レージくん!?」
「ルナ! 今だ!」
「ハイ!」
透がレイジを押さえているうちに、ルナが風のアビリティを起動。大気に乗っての高速移動で突撃し、カノンに斬撃を。
「きゃっ!?」
カノンはなんとか剣でしのぐ。
しかし大気に乗ることでさらに加速した勢いまでは殺しきれず、そのまま吹き飛ばされ屋上から投げ出されてしまった。
「透、あとは頼みました」
そしてカノンに追撃をかけようと、ルナも屋上から飛び降りる。
「カノン!?」
「レイジくん、カノンさんの心配をしているひまはないよ。キミの相手はボクだ!」
今すぐにでもカノンの安否を確かめたいが、透がそうさせてくれない。つばぜり合いの状況から、ダガーを押しつけそのまま斬り込もうと。
カノンのことは心配だが、彼女は相当強いらしい。なのでこれぐらいでやられはしないはず。よってここは目前の脅威に専念するべきだろう。でなければその隙を付け込まれ、やられるのはレイジなのだから。
「いい加減に!」
レイジはせまりくるダガーを、力任せに押し切り振り払った。
透はその反動を利用し、後方へと下がる。そしてダガーを突き付け、宣戦布告を。
「レイジくん、前の続きといこう。今回はあの時のように逃がしはしないよ」
「なら、無理にでも押し通らせてもらう! カノンの理想のためにも、このチャンスを逃すわけにはいかない!」
その宣言にレイジも応える。
ここで透にかまっているひまはないのだ。今は冬華の条件をクリアするためにも、上層部の人間を追わなければ。
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