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1章 第4部 契約内容
48話 リルの気がかり
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「とくに以上はなさそうだな。この調子だと、今日は無駄足だったか」
時刻は夕暮れ時。あれからクレハはしばらく買い物などでオフを過ごしたあと、会談があったためそのまま現地に。陣たちはクレハの護衛ということで、会談場所のビル近くで待機していた。さすがに星葬機構関係の会談のため、神代側の陣は入れなかったという。
今はリルと一緒にあたりを警戒している状況。灯里はというとじっとしているのが我慢ならなかったのか、近くをぶらぶらしてヒマを持て余していた。
「ところでリル。今回の件、レーヴェンガルトが関わってる可能性が大だが、計画に変更はないか?」
ビル周辺は特に変わったところがなく、人々が仲良くおしゃべりしていたり、帰宅しようとしていたりなど行きかっているだけ。まさに平和そのもの。なのでヒマつぶしもかねて、リルに気になっていたことをたずねてみた。
「そうだね。よくない展開なのは間違いないんだけど、灯里に事態の重さをわからせるにはもってこいかな」
リルは表情を曇らせるも、続行の意思をみせる。
「確かに、今後レーヴェンガルトに襲われるかもしれないなんて、やばいどころの話じゃないしな。説得がより楽になりそうで、なによりだ」
危険な状況だが、その分事の重大さのインパクトにはもってこいだろう。レーヴェンガルトといえば、星の祝祭後から世界で暗躍し続け、パラダイスロストを引き起こした危険きわまりない一族。そんな彼らと今後リル・フォルトナーの擬似恒星がらみで狙われるかもしれないとなれば、誰だって恐怖を覚えるというものだ。
「――うん、だから気がかりなのは……」
「気がかりなのは?」
「ジンくん、ごめんね……」
ふとリルが目をふせ、申しわけなさそうに謝ってきた。
「なんだ? 急に?」
「先に謝っておこうと思って。キミを巻き込み、厄介ごとを押し付けてしまったことに対して」
どうやらリルは今の状況に陣を巻き込んでしまったことに、負い目を感じているようだ。
サイファス・フォルトナーの擬似恒星を持つ創星術師との戦い。しかもその裏にはレーヴェンガルトが関わっている。確かに状況を見れば、なかなかハードな依頼といっていいかもしれない。
「何事かと思ったらそんなことか。いらん心配だ。これはオレが望んでやってることだぞ」
「ジンくんがよくても、わたしには少なからず罪悪感があるんだよ。アカリの件で、危険な目に合わせてしまうから。ただでさえ厄介な相手にアカリを守りながらなんて、いくらジンくんでもキツイでしょ?」
「ははは、その程度の修羅場、もう数えきれないほど経験してるさ。お守りの一人や二人、どうってことないぜ。まったく、ガキが余計な心配しなくていいんだよ」
なにやら負い目を感じているリルの髪を、くしゃくしゃなでながら笑い飛ばしてやる。
厳しい戦いになるかもしれないが、その分の報酬は破格。ちゃんとリスクに見合っているため、なんの不満もない。それに対象を護衛しながらの戦闘など、これまで何度も経験しているのだ。現地入りした奈月の護衛はもちろん、星魔教の保護下にある創星術師を星葬機構側から逃がしたりなど、もはやわりと頻繁といっていい。よってそこまでキツイ依頼内容でもなかった。
「むー、子供じゃないもん!」
「ははは、そうだっけか?」
するとほおを膨らませ、むくれるリル。
そんなどこかほほえましいやり取りをしていると、リルが悲しげな瞳で伝えてきた。
「――取り引きのこともそうだけど、なによりジンくんをこの先魔道の道へ堕とすことになるのが心苦しいんだよ。もしわたしと関係を持たなければ、キミはこの先まだ普通に生きられたかもしれない。でもわたしの手を取った以上、ジンくんに待ってるのは……」
もしこのままうまくいけば、陣は待ち焦がれていた星の輝きを手に入れ念願の創星術師となるだろう。そうなればこれまで通り、普通の魔法使いとしてやっていくことは叶わない。創星術師として、魔道の求道に明け暮れることになるはず。その先になにが待っているかはわからない。だがきっと規格外の力を手に入れたことにより、怒涛の人生を歩むことは間違いなかった。
「――はぁ……、それこそいらん心配だ。たとえその先に破滅しか待っていなかったとしても、オレにとっては本望だ。この飢えた生から、少しでも脱却できるのならな……」
自身の渇きを告白しながら、まだ見ぬ結末に希望を抱く。
「というかリルのくせに生意気だぞ。なに上から目線でモノをかたってるんだ?」
そしてリルのほおを両手で引っ張り、文句を。
すると彼女は涙目になって、腕をブンブン振りながら必死に抗議してきた。
「――痛い、痛いよー!? 人がせっかく心配してあげてるのに、ひどくないかなー!?」
「それが生意気というんだ。ほれ、わかったら変な考えは捨てろ。お前はだまってオレを魔道の道へ導けばいんだよ」
「――うぅ、女の子に手を上げるの、どうかと思わないのかな……?」
解放されたリルはほおをさすりながら、恨みがましい視線を向けてくる。
「ガキのしつけだ。うじうじ考えて、気を病んでるのがわるいだろ。ほら、いつもみたいに能天気に笑っとけ」
リルの頭にポンポン手を置き、言い聞かせる。
「――うぅ、ジンくんってひどいのか、本当は優しいのかわからなくなってくるんだよ」
「いや、リルはオレの所有物になるんだろ? ならどう扱ってもいいはずだが?」
「うわーん、ただの人でなしだー!?」
なにやら頭を悩ませていたリルであったが、陣の一言に考えを改め嘆きだす。
「ねえ、リル、あそこにいるのって!?」
そんなやり取りをしていると、灯里があわてた様子で陣たちの方へに。
「え? ほんとだ。ジンくん! あそこにいるんだよ!」
灯里が指さした近くのビルの屋上を見て、リルがさけぶ。
どうやら昨日取り逃がしたターゲットが、あの場所にいるらしい。
(――どうして灯里が先に? いや、それよりも)
リルより先に、灯里が気付いたことに疑問を浮かべる。
しかし今はそれどころではないので、後回しに。
「やっぱりクレハ狙いだったのか? よし、このまま追い詰めるぞ」
陣たちは例の創星術師がいるであろうビルの屋上に、向かうのであった。
時刻は夕暮れ時。あれからクレハはしばらく買い物などでオフを過ごしたあと、会談があったためそのまま現地に。陣たちはクレハの護衛ということで、会談場所のビル近くで待機していた。さすがに星葬機構関係の会談のため、神代側の陣は入れなかったという。
今はリルと一緒にあたりを警戒している状況。灯里はというとじっとしているのが我慢ならなかったのか、近くをぶらぶらしてヒマを持て余していた。
「ところでリル。今回の件、レーヴェンガルトが関わってる可能性が大だが、計画に変更はないか?」
ビル周辺は特に変わったところがなく、人々が仲良くおしゃべりしていたり、帰宅しようとしていたりなど行きかっているだけ。まさに平和そのもの。なのでヒマつぶしもかねて、リルに気になっていたことをたずねてみた。
「そうだね。よくない展開なのは間違いないんだけど、灯里に事態の重さをわからせるにはもってこいかな」
リルは表情を曇らせるも、続行の意思をみせる。
「確かに、今後レーヴェンガルトに襲われるかもしれないなんて、やばいどころの話じゃないしな。説得がより楽になりそうで、なによりだ」
危険な状況だが、その分事の重大さのインパクトにはもってこいだろう。レーヴェンガルトといえば、星の祝祭後から世界で暗躍し続け、パラダイスロストを引き起こした危険きわまりない一族。そんな彼らと今後リル・フォルトナーの擬似恒星がらみで狙われるかもしれないとなれば、誰だって恐怖を覚えるというものだ。
「――うん、だから気がかりなのは……」
「気がかりなのは?」
「ジンくん、ごめんね……」
ふとリルが目をふせ、申しわけなさそうに謝ってきた。
「なんだ? 急に?」
「先に謝っておこうと思って。キミを巻き込み、厄介ごとを押し付けてしまったことに対して」
どうやらリルは今の状況に陣を巻き込んでしまったことに、負い目を感じているようだ。
サイファス・フォルトナーの擬似恒星を持つ創星術師との戦い。しかもその裏にはレーヴェンガルトが関わっている。確かに状況を見れば、なかなかハードな依頼といっていいかもしれない。
「何事かと思ったらそんなことか。いらん心配だ。これはオレが望んでやってることだぞ」
「ジンくんがよくても、わたしには少なからず罪悪感があるんだよ。アカリの件で、危険な目に合わせてしまうから。ただでさえ厄介な相手にアカリを守りながらなんて、いくらジンくんでもキツイでしょ?」
「ははは、その程度の修羅場、もう数えきれないほど経験してるさ。お守りの一人や二人、どうってことないぜ。まったく、ガキが余計な心配しなくていいんだよ」
なにやら負い目を感じているリルの髪を、くしゃくしゃなでながら笑い飛ばしてやる。
厳しい戦いになるかもしれないが、その分の報酬は破格。ちゃんとリスクに見合っているため、なんの不満もない。それに対象を護衛しながらの戦闘など、これまで何度も経験しているのだ。現地入りした奈月の護衛はもちろん、星魔教の保護下にある創星術師を星葬機構側から逃がしたりなど、もはやわりと頻繁といっていい。よってそこまでキツイ依頼内容でもなかった。
「むー、子供じゃないもん!」
「ははは、そうだっけか?」
するとほおを膨らませ、むくれるリル。
そんなどこかほほえましいやり取りをしていると、リルが悲しげな瞳で伝えてきた。
「――取り引きのこともそうだけど、なによりジンくんをこの先魔道の道へ堕とすことになるのが心苦しいんだよ。もしわたしと関係を持たなければ、キミはこの先まだ普通に生きられたかもしれない。でもわたしの手を取った以上、ジンくんに待ってるのは……」
もしこのままうまくいけば、陣は待ち焦がれていた星の輝きを手に入れ念願の創星術師となるだろう。そうなればこれまで通り、普通の魔法使いとしてやっていくことは叶わない。創星術師として、魔道の求道に明け暮れることになるはず。その先になにが待っているかはわからない。だがきっと規格外の力を手に入れたことにより、怒涛の人生を歩むことは間違いなかった。
「――はぁ……、それこそいらん心配だ。たとえその先に破滅しか待っていなかったとしても、オレにとっては本望だ。この飢えた生から、少しでも脱却できるのならな……」
自身の渇きを告白しながら、まだ見ぬ結末に希望を抱く。
「というかリルのくせに生意気だぞ。なに上から目線でモノをかたってるんだ?」
そしてリルのほおを両手で引っ張り、文句を。
すると彼女は涙目になって、腕をブンブン振りながら必死に抗議してきた。
「――痛い、痛いよー!? 人がせっかく心配してあげてるのに、ひどくないかなー!?」
「それが生意気というんだ。ほれ、わかったら変な考えは捨てろ。お前はだまってオレを魔道の道へ導けばいんだよ」
「――うぅ、女の子に手を上げるの、どうかと思わないのかな……?」
解放されたリルはほおをさすりながら、恨みがましい視線を向けてくる。
「ガキのしつけだ。うじうじ考えて、気を病んでるのがわるいだろ。ほら、いつもみたいに能天気に笑っとけ」
リルの頭にポンポン手を置き、言い聞かせる。
「――うぅ、ジンくんってひどいのか、本当は優しいのかわからなくなってくるんだよ」
「いや、リルはオレの所有物になるんだろ? ならどう扱ってもいいはずだが?」
「うわーん、ただの人でなしだー!?」
なにやら頭を悩ませていたリルであったが、陣の一言に考えを改め嘆きだす。
「ねえ、リル、あそこにいるのって!?」
そんなやり取りをしていると、灯里があわてた様子で陣たちの方へに。
「え? ほんとだ。ジンくん! あそこにいるんだよ!」
灯里が指さした近くのビルの屋上を見て、リルがさけぶ。
どうやら昨日取り逃がしたターゲットが、あの場所にいるらしい。
(――どうして灯里が先に? いや、それよりも)
リルより先に、灯里が気付いたことに疑問を浮かべる。
しかし今はそれどころではないので、後回しに。
「やっぱりクレハ狙いだったのか? よし、このまま追い詰めるぞ」
陣たちは例の創星術師がいるであろうビルの屋上に、向かうのであった。
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