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4/6話 脱がされたあとは……
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訓練場に朝日が差し込む中、団員たちは武具の手入れや筋力トレーニングに励んでいた。
鍛え上げられた身体が汗に光り、金属の音がリズムよく響く。
「うおーっ、今日も全力で筋肉仕上げていくぞーっ!」
「おっしゃー!」
そんな熱気の中、軽やかな足音とともに、今日も彼女はやって来た。
「おはよー! はい、差し入れ!」
ミレイア・グランシェリが笑顔で差し出したのは、香り高いスープの鍋。
「今日は特製プロテインスープだよー! 筋肉のためなら手間は惜しまないのが信条!」
「姉御ありがてぇ!」
「胃袋まで鍛えられてる気がする!」
団員たちはスプーンを手に歓喜し、ひと口ごとに感謝を捧げていた。
そんな中、ミレイアは鍛錬中の若手団員に目を留めた。
「おっ、いい僧帽筋してるじゃん~。角度が美しいね」
「マジすか!? 姉御に褒められるとか一生の自慢ッス!」
団員が歓喜に沸くそのすぐ近く、片手懸垂をしていたレオンの手が、ぴたりと止まる。
(……角度……? 僧帽筋の角度だと……?)
彼は無言のまま自重スクワットへと移行し、次にバーベルを両肩に担ぎ上げる。
その後も、訓練メニューを黙々と倍加していく。
「団長、なんか今日のメニューえぐくないっすか!?」
「甲冑のままでそれは無理っす!」
団員たちの悲鳴をよそに、レオンはバーベルを掲げたまま唸るように言う。
「……トレーニングは……裏切らない」
しかしその直後、事件は起こった。
「団長!? ……甲冑が、脱げない……!?」
「え、え、これギャグ? ガチのやつ??」
パンプアップしすぎた筋肉により、レオンの甲冑がきつくなりすぎて外れなくなってしまったのだ。
「……詰まった……だと……?」
そこへ、颯爽と現れるミレイア。
「よーし、仕方ない。私が脱がせてやろうじゃないか」
ニヤリと笑い、くいっと袖をまくる。
「……さあ、筋肉、見せてもらおうか♪」
レオンは慌てて後退しながら叫ぶ。
「や、やめろ、やめろミレイア! 俺を脱がすな、それ以上近寄るな……理性が持たん……!」
団員たちは一斉に耳をふさぎながら呟いた。
「これは見なかったことにしよう……」
「団長……ご武運を……」
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ミレイア・グランシェリが笑顔で差し出したのは、香り高いスープの鍋。
「今日は特製プロテインスープだよー! 筋肉のためなら手間は惜しまないのが信条!」
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(……角度……? 僧帽筋の角度だと……?)
彼は無言のまま自重スクワットへと移行し、次にバーベルを両肩に担ぎ上げる。
その後も、訓練メニューを黙々と倍加していく。
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「甲冑のままでそれは無理っす!」
団員たちの悲鳴をよそに、レオンはバーベルを掲げたまま唸るように言う。
「……トレーニングは……裏切らない」
しかしその直後、事件は起こった。
「団長!? ……甲冑が、脱げない……!?」
「え、え、これギャグ? ガチのやつ??」
パンプアップしすぎた筋肉により、レオンの甲冑がきつくなりすぎて外れなくなってしまったのだ。
「……詰まった……だと……?」
そこへ、颯爽と現れるミレイア。
「よーし、仕方ない。私が脱がせてやろうじゃないか」
ニヤリと笑い、くいっと袖をまくる。
「……さあ、筋肉、見せてもらおうか♪」
レオンは慌てて後退しながら叫ぶ。
「や、やめろ、やめろミレイア! 俺を脱がすな、それ以上近寄るな……理性が持たん……!」
団員たちは一斉に耳をふさぎながら呟いた。
「これは見なかったことにしよう……」
「団長……ご武運を……」
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