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ホールを出て広い回廊を歩きながら
「お、俺の部屋でもいいだろうか?」
アーロンさんが私に尋ねた。
「未婚の男女が二人きりになることは許されないんだ。休憩室でも必ずドアは開けておかなければならない。それだと話が出来ないだろう?だから‥‥」
エリーゼの記憶を探ってみると、確かにその通りだ。
おまけに必ず従者が見張ってる。
「そうですわね。アーロン様の部屋でお話ししましょう」
了承の返事をすると、アーロンさんはキョロキョロと辺りを見回して誰もいないことを確認すると、私の肩を遠慮がちに寄せて指を弾いた。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
アーロンさんの指パッチンの一瞬後、私たちは豪華絢爛な部屋の中にいた。
「うわ!すごーい!瞬間移動の魔法!?さすが王子様だね!!」
「は?」
「え?」
「な、何だその話し方は‥‥」
え?話し方?
あれ?そういえば今、エリーゼ語に変換されなかった?
「あ、え、えーと、とにかく説明するからさ」
や、やっぱり変換されてない!
な、何でだろ?
エリーゼモード、降りてこい!
「えー、コホン。とにかく説明をさせて頂きますわ」
よし、エリーゼモード、何とかイケた。
それにしてもアーロンさんの部屋、凄い広い。
私のマンションの部屋の5倍以上はあるんじゃない?
王子様の部屋だもんね、当然か。
エリーゼの部屋もこんなに豪華なのかな。
エリーゼの記憶を引っ張り出すと、ここよりは少し狭いけど、それでも物凄い豪華な部屋だ。
私になったエリーゼ、あの狭いマンションで生活できるのかなぁ。
そんなことを考えながら部屋を見回す私にアーロンさんがソファを勧めてくれる。
「取り敢えず座って話そう」
頷いて大っきなソファに座ると、めっちゃフカフカ!!
勤め先のキャバクラのソファなんか比べものにならないよ!
だけどドレスが窮屈すぎてせっかくのソファの座り心地が台無しだ。
ぴっちりしたドレスの中はコルセットでギュウギュウに締め付けられてる。
座ると肋骨に食い込んでめちゃ痛いし、昨日から何にも食べてないのか胃の辺りが気持ち悪い。
「あの、アーロン様、このドレス脱いでもよろしいかしら?」
「は?っななななななななな何を言ってるんだ!駄目に決まってるだろう!!!」
「えー?だって苦しいんだもん。息がし辛くて気分悪いんだよね。ねえ、アーロン様の服貸して?ゆったりしたヤツ」
「おおお俺の服?俺の服を着るのか?」
「ダメ?」
「だだ駄目ではないが‥‥‥って!お前のその話し方は何なんだ!お前はいったい何なんだ!」
「あれ?またエリーゼ語に変換されてない!何でだろ、意味分かんない」
「意味が分からないのは俺の方だ!本当にお前は何者なんだ!何故エリーゼの体に入り込んでいる!!」
「んー、ちゃんと説明するからさ、取り敢えず服貸して?あ、ついでにアーロン様も着替えちゃいなよ。タキシード窮屈でしょ?」
「いや、しかし‥‥って違う!だからお前はいった‥‥」
「大丈夫大丈夫。私は帰る前にまたドレスに着替えればいいだけだもん。このドレス、シンプルだから脱ぎ着しやすそうだし。ほら、脇ファスナーだから余裕だよ!」
そう言って左腕を上げて見せると、アーロンさんは真っ赤になって慌てて両手で顔を覆った。
純情ボーイ、可愛いな!
「お、俺の部屋でもいいだろうか?」
アーロンさんが私に尋ねた。
「未婚の男女が二人きりになることは許されないんだ。休憩室でも必ずドアは開けておかなければならない。それだと話が出来ないだろう?だから‥‥」
エリーゼの記憶を探ってみると、確かにその通りだ。
おまけに必ず従者が見張ってる。
「そうですわね。アーロン様の部屋でお話ししましょう」
了承の返事をすると、アーロンさんはキョロキョロと辺りを見回して誰もいないことを確認すると、私の肩を遠慮がちに寄せて指を弾いた。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
アーロンさんの指パッチンの一瞬後、私たちは豪華絢爛な部屋の中にいた。
「うわ!すごーい!瞬間移動の魔法!?さすが王子様だね!!」
「は?」
「え?」
「な、何だその話し方は‥‥」
え?話し方?
あれ?そういえば今、エリーゼ語に変換されなかった?
「あ、え、えーと、とにかく説明するからさ」
や、やっぱり変換されてない!
な、何でだろ?
エリーゼモード、降りてこい!
「えー、コホン。とにかく説明をさせて頂きますわ」
よし、エリーゼモード、何とかイケた。
それにしてもアーロンさんの部屋、凄い広い。
私のマンションの部屋の5倍以上はあるんじゃない?
王子様の部屋だもんね、当然か。
エリーゼの部屋もこんなに豪華なのかな。
エリーゼの記憶を引っ張り出すと、ここよりは少し狭いけど、それでも物凄い豪華な部屋だ。
私になったエリーゼ、あの狭いマンションで生活できるのかなぁ。
そんなことを考えながら部屋を見回す私にアーロンさんがソファを勧めてくれる。
「取り敢えず座って話そう」
頷いて大っきなソファに座ると、めっちゃフカフカ!!
勤め先のキャバクラのソファなんか比べものにならないよ!
だけどドレスが窮屈すぎてせっかくのソファの座り心地が台無しだ。
ぴっちりしたドレスの中はコルセットでギュウギュウに締め付けられてる。
座ると肋骨に食い込んでめちゃ痛いし、昨日から何にも食べてないのか胃の辺りが気持ち悪い。
「あの、アーロン様、このドレス脱いでもよろしいかしら?」
「は?っななななななななな何を言ってるんだ!駄目に決まってるだろう!!!」
「えー?だって苦しいんだもん。息がし辛くて気分悪いんだよね。ねえ、アーロン様の服貸して?ゆったりしたヤツ」
「おおお俺の服?俺の服を着るのか?」
「ダメ?」
「だだ駄目ではないが‥‥‥って!お前のその話し方は何なんだ!お前はいったい何なんだ!」
「あれ?またエリーゼ語に変換されてない!何でだろ、意味分かんない」
「意味が分からないのは俺の方だ!本当にお前は何者なんだ!何故エリーゼの体に入り込んでいる!!」
「んー、ちゃんと説明するからさ、取り敢えず服貸して?あ、ついでにアーロン様も着替えちゃいなよ。タキシード窮屈でしょ?」
「いや、しかし‥‥って違う!だからお前はいった‥‥」
「大丈夫大丈夫。私は帰る前にまたドレスに着替えればいいだけだもん。このドレス、シンプルだから脱ぎ着しやすそうだし。ほら、脇ファスナーだから余裕だよ!」
そう言って左腕を上げて見せると、アーロンさんは真っ赤になって慌てて両手で顔を覆った。
純情ボーイ、可愛いな!
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