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「で、殿下、恐れながら、僕は本当にエリーゼ様に虐められてはおりません!」
ボーイさんがお太りさんに言ってくれた!
私を庇うボーイさんの必死な顔に
「そっ、そうかそれならいいんだ」
お太りさんも一応納得したみたい。
あー、良かった。
これで冤罪は晴れたね。
でも、このお太りさん、ホントにエリーゼの婚約者なの?
どう見てもイケメンとは言えないこのお太りさんが、めちゃ美人のエリーゼに婚約破棄を突き付けるって意味が分からん。
いや、まぁ人間顔だけじゃないよね。
エリーゼってあんまり性格よさそうじゃなかったし。
うーん、
取り敢えず状況を把握出来なきゃどうしていいか分からない。
確かエリーゼは魔法で記憶を探れって言ってたよね?
でも私、魔法の使い方とか何も分からない。
なんか呪文とか唱えるのかな?
分かんないけど取り敢えず頭の中で叫んでみよう!
(おい!エリーゼの記憶よ出てこい!!)
おお!
エリーゼの記憶が白黒映像にナレーション付きで出て来た!
✴✴✴✴
今日のこの舞踏会は3年間通った貴族学園の卒業パーティー。
場所は王宮内の第二ホール。
そして、今エリーゼに婚約破棄宣言をしている太った男はアーロン・スカイロード18歳。
この国スカイロード王国の第二王子である。
残念なことに周りからは『ハズレの第二王子』と呼ばれている。
エリーゼとアーロンは幼少期からの婚約者だ。
王家と公爵家の間で決められた政略結婚で、結婚式は1年後。
しかしエリーゼは太っていて不細工で出来が悪いくせに、エリーゼが優秀なことに嫉妬する婚約者アーロンのことが大嫌いである。
しかもアーロンはこの半月ほどエリーゼを無視してキャメロンと仲良くしてる。
キャメロンとはアーロンの隣にいるピンクの髪の少女だ。
キャメロンはバセット男爵家の令嬢で、アーロンとエリーゼとは学園の同級生であった。
エリーゼは人目も憚らず他の令嬢と仲良くするアーロンを冷めた目で見ている。
周りからも軽蔑の視線を向けられているのに、それに全く気付かないアーロン。
勉学も魔法もエリーゼより劣り、浮ついた行動をとるアーロンはとても王子としての資質があるとは思えない。
何故こんな男が自分の婚約者なのか、とエリーゼは腹立たしさを隠せない。
しかし、アーロンとエリーゼの婚約は国王からの要請で成されたいわば王命である。
王命を破ることなど出来るはずもない。
エリーゼにとって、アーロンと結婚し夫婦になるなど悪夢にも等しい。
✴✴✴✴✴
ふーん、なるほどね。
こういう経緯があったのかぁ。
てことは、私がエリーゼの代わりにアーロンさんと結婚すればいいの?
いや、でも今アーロンさんは婚約破棄するって言ったよね?
「俺は賢くて美人だからといって生意気なお前が昔から大嫌いだったんだ!」
うわ、こういう処だろうなぁ。
エリーゼがアーロンさんを嫌いな理由。
エリーゼが優秀なのは物凄い努力の賜物なのに。
記憶映像を見ただけで『うへぇ!!』ってなるくらい勉強してた。
それを『生意気』って言われたら、そりゃあエリーゼもはらわた煮えくりかえるわ。
「俺は素直で可愛らしいキャメロンと婚約を結び直す!」
ってか、アーロンさん、エリーゼとの婚約は王命なんでしょ?
自分勝手に婚約者の乗り換えなんて、いくら王子様でもそんなことしていいの?
王様から怒られちゃうよ?
「おい!エリーゼ!!何とか言ったらどうなんだ!!」
アーロンさんが、太い右足で床をダン!と踏みつけた
‥‥‥けど。
アーロンさん、足が震えてるよ?
てか、始めから体も声もブルブル震えてる。
ロイヤルブルーの目はキョドキョド泳いでるし、滝のような脂汗でギトギトの前髪がおでこに貼りついてる。
なんか今にも過呼吸起こして倒れそうだけど、大丈夫?
ボーイさんがお太りさんに言ってくれた!
私を庇うボーイさんの必死な顔に
「そっ、そうかそれならいいんだ」
お太りさんも一応納得したみたい。
あー、良かった。
これで冤罪は晴れたね。
でも、このお太りさん、ホントにエリーゼの婚約者なの?
どう見てもイケメンとは言えないこのお太りさんが、めちゃ美人のエリーゼに婚約破棄を突き付けるって意味が分からん。
いや、まぁ人間顔だけじゃないよね。
エリーゼってあんまり性格よさそうじゃなかったし。
うーん、
取り敢えず状況を把握出来なきゃどうしていいか分からない。
確かエリーゼは魔法で記憶を探れって言ってたよね?
でも私、魔法の使い方とか何も分からない。
なんか呪文とか唱えるのかな?
分かんないけど取り敢えず頭の中で叫んでみよう!
(おい!エリーゼの記憶よ出てこい!!)
おお!
エリーゼの記憶が白黒映像にナレーション付きで出て来た!
✴✴✴✴
今日のこの舞踏会は3年間通った貴族学園の卒業パーティー。
場所は王宮内の第二ホール。
そして、今エリーゼに婚約破棄宣言をしている太った男はアーロン・スカイロード18歳。
この国スカイロード王国の第二王子である。
残念なことに周りからは『ハズレの第二王子』と呼ばれている。
エリーゼとアーロンは幼少期からの婚約者だ。
王家と公爵家の間で決められた政略結婚で、結婚式は1年後。
しかしエリーゼは太っていて不細工で出来が悪いくせに、エリーゼが優秀なことに嫉妬する婚約者アーロンのことが大嫌いである。
しかもアーロンはこの半月ほどエリーゼを無視してキャメロンと仲良くしてる。
キャメロンとはアーロンの隣にいるピンクの髪の少女だ。
キャメロンはバセット男爵家の令嬢で、アーロンとエリーゼとは学園の同級生であった。
エリーゼは人目も憚らず他の令嬢と仲良くするアーロンを冷めた目で見ている。
周りからも軽蔑の視線を向けられているのに、それに全く気付かないアーロン。
勉学も魔法もエリーゼより劣り、浮ついた行動をとるアーロンはとても王子としての資質があるとは思えない。
何故こんな男が自分の婚約者なのか、とエリーゼは腹立たしさを隠せない。
しかし、アーロンとエリーゼの婚約は国王からの要請で成されたいわば王命である。
王命を破ることなど出来るはずもない。
エリーゼにとって、アーロンと結婚し夫婦になるなど悪夢にも等しい。
✴✴✴✴✴
ふーん、なるほどね。
こういう経緯があったのかぁ。
てことは、私がエリーゼの代わりにアーロンさんと結婚すればいいの?
いや、でも今アーロンさんは婚約破棄するって言ったよね?
「俺は賢くて美人だからといって生意気なお前が昔から大嫌いだったんだ!」
うわ、こういう処だろうなぁ。
エリーゼがアーロンさんを嫌いな理由。
エリーゼが優秀なのは物凄い努力の賜物なのに。
記憶映像を見ただけで『うへぇ!!』ってなるくらい勉強してた。
それを『生意気』って言われたら、そりゃあエリーゼもはらわた煮えくりかえるわ。
「俺は素直で可愛らしいキャメロンと婚約を結び直す!」
ってか、アーロンさん、エリーゼとの婚約は王命なんでしょ?
自分勝手に婚約者の乗り換えなんて、いくら王子様でもそんなことしていいの?
王様から怒られちゃうよ?
「おい!エリーゼ!!何とか言ったらどうなんだ!!」
アーロンさんが、太い右足で床をダン!と踏みつけた
‥‥‥けど。
アーロンさん、足が震えてるよ?
てか、始めから体も声もブルブル震えてる。
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