離縁前提で嫁いだのにいつの間にか旦那様に愛されていました

Karamimi

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番外編1

旦那様の誕生日パーティーを開きます~その2~

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翌朝、ゆっくりと目を開ける。でも…いつもいるはずの旦那様の姿がない。旦那様ったらどこに行ったのかしら?

そのまま部屋から出ると、モカラが待っていた。

「ローラ様、おはようございます。随分長い時間眠られていたのですね」

「おはよう、モカラ。旦那様はどこかしら?朝の稽古?」

「アーサー様は既に騎士団に向かわれました。昨日はローラ様に無理をさせてしまったから、起きるまでそっとしておいてあげて欲しいとの事でした」

「まあ、旦那様はもうお仕事に。やだ、私ったら。モカラ、今は何時?」

「はい、午後1時過ぎでございます」

午後1時ですって。私ったら昼過ぎまで眠っていたの?いくら昨日は朝方まで愛し合っていたからと言っても、こんなに大寝坊するだなんて恥ずかしいわ。

「ごめんなさい、モカラ。私ったら随分と寝坊したのね。急いで着替えるから、手伝ってくれるかしら?」

「はい、もちろんです。すぐに昼食も準備させていただきます」

モカラに手伝ってもらい、着替えを済ませると、急いで食堂へと向かい1人でお昼ご飯を食べた。食後はいつもの様にぬいぐるみ作りをする。

そういえば旦那様のお誕生日の祝い、どうしようかしら?

私は今までぬいぐるみ作りに夢中で、家族の誕生日プレゼントは全てメイドに頼んでいた。でも、旦那様のプレゼントは、私自身で選びたい…

男の人は何を貰うと嬉しいのかしら?お兄様に相談…いいや、あの人はセンスが悪いものね。やっぱりレオナルド様?それともアルフィーお義兄様?

ダメだ、一度気になり出すと、ぬいぐるみ作りが手に付かない。確か今日は旦那様は重要な会議があるから、帰りが遅くなると言っていた。

という事は、きっと副団長のレオナルド様も帰りが遅いだろう。となると…やっぱりアルフィーお義兄様ね。よし!

「モカラ、今からちょっと出かけてくるわね」

「今からですか?」

時計を確認するモカラ。そういえば昔、勝手に夕方出かけて旦那様に怒られたのだった。

「大丈夫よ、モカラ。来週旦那様の誕生日でしょう。それでちょっとアルフィーお義兄様に、プレゼントについて相談してくるだけだから。旦那様が帰ってくるまでには戻るつもりよ」

「そういう事ですか。わかりましたわ。すぐに馬車を手配させていただきます」

すぐにモカラが馬車を手配してくれた。さらに急だったにも関わらず、お姉様の子供たちにと、お土産のお菓子まで持たせてくれた。さすがモカラ、仕事が早い。早速馬車に乗り込み、お姉様の家に向かった。

「あら、ローラ。あなたが我が家を訪ねてくるなんて珍しいわね。一体どうしたの?まさか、アーサー様と喧嘩をしたとか?」

心配そうに私の元に飛んできたのは、お姉様だ。もう、お姉様ったら、失礼ね。

「喧嘩などしておりませんわ。それより、アルフィーお義兄様はいらっしゃる?ちょっと相談があって」

「まあ、アルフィーに?すぐに呼んでくるから、客間でお茶でもしましょう」

お姉様に連れられ、客間に向かうと

「あっ、ローラおねえちゃんだ!」

「ねえたんだ」

私の元に嬉しそうに飛んできたのは、リアムと妹のリラだ。二人をギューッと抱きしめる。あぁ、やっぱり私の甥と姪は可愛い。そうだわ。

「リアム、リラ。久しぶりね。はい、これ。お土産よ」

「わぁ、ありがとう、ローラおねえちゃん。おいしそうなおかしだ」

「おかしぃ」

「よかったわね、リアム、リラ。でももうすぐ晩御飯の時間だから、後で食べましょう。ローラ、気を遣わせてごめんね。公爵家のお菓子は美味しいと評判だから、きっとあの子たち、大喜びで食べるわよ」

「それは良かったですわ。急遽モカラと料理長が準備してくれましたの。お姉様も後で食べて下さいね」

廊下で話をしていると、向こうからアルフィーお義兄様がやって来た。

「やあ、ローラちゃん。いらっしゃい。リアム、リラ。何を貰ったんだ?」


「ちちうえ、ローラおねえちゃんから、おかしをもらいました」

「わざわざお菓子を持ってきてくれたのかい?ありがとう、ローラちゃん。それにしても、リアムとリラはローラちゃんが大好きなんだな。アーサーが来ると、すぐに隠れてしまうのに」

「だって、アーサーはいつもおこっていてこわいもん」

「こわい」

「確かにあいつはいつも怖い顔をしているもんな」

そう言って笑っているアルフィーお義兄様。

「お義兄様、旦那様はよくこちらにやってくるのですか?」

「ああ、しょっちゅう来るぞ。あいつ、ローラちゃんと何かあると、すぐにメーラを頼りに来るんだ。本当に迷惑な奴なんだ、あいつは」

心底迷惑そうにため息を付くアルフィーお義兄様。

「あの、旦那様がご迷惑をお掛けしてごめんなさい」

旦那様が迷惑を掛けたのだ、ここは謝っておかないと。て、私も今日アルフィーお義兄様を頼って来たのよね…どうしよう、なんだか言いずらいわ…

「ローラちゃんが謝る事じゃないよ。本当にあいつは女々しい奴だからな。それより、こんなところで立ち話もなんだ。ゆっくり話をしよう」

アルフィーお義兄様に連れられ、客間にやって来た。どうしよう…相談してもいいかしら?

「それで、今日はどうしたんだい?ローラちゃんが訪ねてくるなんて、珍しいからね。もしかして、アーサーの事かい?」

「はい…あの…その…実は来週旦那様のお誕生日なのですが、何をプレゼントすればいいのか分からなくて。私、ずっとぬいぐるみばかり作っていましたので。それでアルフィーお義兄様に相談に来たのです」

意を決してアルフィーお義兄様に伝えた。

「なるほど。ローラちゃんはアーサーの事を大切に思ってくれているんだね。ありがとう。きっとアーサーの奴、ローラちゃんからのプレゼントなら何でも喜ぶと思うよ」

にっこり笑ってそう答えたアルフィーお義兄様。何でも喜ぶと言われても…それじゃあ相談に来た意味がないのだが…

「もう、あなたったら。それじゃあローラが何を贈ればいいか迷ってしまいますわ」

すかさずお姉様が伝えてくれた。

「ごめんごめん。そうだな…」

顎に手を当てて考え込むアルフィーお義兄様。私の為に、なんだか申し訳ない。

「アーサーは騎士団長で次期公爵だ。書類仕事も多いだろう。その点を考えると、万年筆なんていいんじゃないかな?」

「万年筆、いいじゃない。確か名前や日付を入れてくれるお店があったわ」

万年筆か…確かに旦那様は、よく万年筆を使っている。それに、名前や日付を入れられるのも素敵ね。

「お義兄様、お姉様、ありがとうございます。万年筆にしますわ」

「それなら、明日一緒に買いに行きましょう。たまにはいいでしょう?」

「お姉様が付いて来てくださるなら、心強いですわ。ありがとうございます」

久しぶりにお姉様とのお出かけ。なんだか楽しみになってきたわ。
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