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三、知恵と勇気の王国
1,アルバトロスの警鐘(2)
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ミラーはノートブックを開き、万年筆で速記を始めた。
綴りを誤らぬよう、復唱する。
「レイフというのは、ロフケシア王立図書館のレイフ・ヴィータサロ館長ですね。その教え子は女性ですよね? 名はなんというのです?」
「悪いが、それは言えん。それがあの娘との約束でな」
「そんな得体のしれない女と二人っきりにするだなんて――!」
「気になるか? お前にはラインがいるじゃろうに」
「じょ、冗談はよしてください!」
少女が頬を膨らませると、セルゲイは不敵ににやりとしてみせた。
「なに、信用に値する、利発ないい娘だ。お前によく似ているよ」
ミラーの鼻が不満に鳴る。
不審だわ。
少女は空欄を作って下線を引くと咳払いをした。
「しかし、顧問とは、よいアイデアと思います。副館長のクルーセル氏の噂は私も聞いています。成人する前からロフケシア王室が出資するほどの頭脳明晰さで、ゆくゆくは王立図書館を任されることが決まっていると。彼を若様の――いえ、〈傀儡の少年王〉の頭脳にできれば、リンデン卿も多くは言えますまい。〈リッコ事件〉の真相も暴いていただけることでしょう。ですが、道中で誘拐に――〈神隠し〉に遭ってしまわれたらどうすれば。若様に何かがあっても私たちには何も――」
「最後まで話を聞かんか。スキュラからはキャスを警護につけた」
「キャス……?」
秘書がペンを止めるのを待っていたように、少年のテノールがスムーズに割り込んだ。
「ケイシィ・ドーガス」
ミラーははっとした。
それは彼女にレイピアを教えてくれた男と同じ名だった。
港町スキュラに根を下ろしているのも、相違がない。
思わず顔があがり、ラインと視線がかち合う。
少年騎士はいつもの飄々とした態度で紅茶を飲んだ。
セルゲイに鼻を向けると、彼の左目がぱちりとウインクをくれた。
そうなのですね。
少女は確信に小さく息を飲んだ。
「ああ、ミラーは知らないよね。ガルネク卿の前に副団長をやっていた人だよ。若いのになんでもできて、すごい強かった」
「年下のライン殿が言うセリフではありませんね」
口を辛くする反面、ミラーは感心していた。
刀の使い手として名高く〈鬼神〉の異名を持つアルライン・アルバトロスから評価の言葉が出るとは。
でも。
少女は少し気落ちした。
マスターにそんな過去がおありだなんて、初耳だったわ。
視界の端で、シアがおずおずと紅茶とお茶菓子を楽しんでいるのに誘われ、秘書もカップに口をつけた。
ちょうどぬるくなっていて飲みやすかった。ミラーは潤した口を開いた。
「マスター……ドーガス氏が若様の護衛をしてくださるなら、ひとまずは安心です」
ミラーは、宮仕えになってからの三年間、一度も会っていない師のことをそっと思った。
彼女が十三歳になるまで彼と過ごした一年半は、学ぶことが多くとても濃密だった。
マスターが口を利いてくださらなければ、今、私はここにいないんだわ。
師の穏やかな微笑みが蘇り、彼女の心を温かく包み込む。
今度、お手紙を書かなくちゃ。
「書いといてくれ。契約期間は、グレイのスキュラ到着から始まってヴィーサウデンでの滞在、聖都ピュハルタを経由してケルツェル城に到着するまでじゃ。臨時とはいえ手当てを用意せにゃならんからな」
騎士団長は笑う。
だがミラーは釣られなかった。
ペン先が止まる。
「閣下。〈処女の月〉十五日付で若様の身柄は聖都ピュハルタに移されます。今日は〈処女の月〉十一日。若様がお戻りになるまではずっとシアを影武者にしたままなのですね?」
「左様」
「わかりました。私たちは聖都ピュハルタで若様をお出迎えしましょう。ドーガス氏とはどこで待ち合わせればよいですか」
「ピュハルタの居住区の東に、〈桃色の芍薬〉亭という宿屋がある。あそこの娘が菓子作りの名人でな。儂やキャスとは顔見知りじゃ。キャスが到着した日にチェッカーボードケーキが納品されるように手配してある」
「なるほど。チェッカーボードケーキですか」
少女は思わず生唾を飲み込んだ。
それは、白や赤、黒など三色のスポンジを並べて組み合わせ、クリーム色のマジパンで回りを包んだお菓子だった。
ローズウォーターの高貴な香りがする赤いスポンジとバニラオイルとアーモンドオイルのうっとりする甘い香りがしみ込んだ白いスポンジ、それからチョコレートを練り込んだ香ばしい黒いスポンジ。
それらの隙間を酸っぱいアプリコットジャムが埋め、外のマジパンの甘さを緩和する。
それひと切れで目も腹も満たせる、とてつもないお菓子だった。
「変なの。芍薬の花は小指よりずっと大きいのに」
「そうやって、話の腰を折らないでください」
我に返ったミラーはラインをひと睨みし、少女には微笑みを見せた。
「それまで、頑張ってくださいね、シア」
影武者の娘は精一杯という風に一つ頷いた。
「でも、姫様たち、わかっちゃいそうだよね」
ラインの指摘はもっともだった。
〈ヴァニアスの神子〉リシュナ・ティリア姫ほどの力の持ち主ならば、シアの魔法を見抜くのは造作もないことのように思えた。
「そのあたりは、うまくやりましょう。それから、閣下にもう一つお尋ねしたいのですが」
「なんじゃ? 今夜なら空いておるぞ」
「えっ。ずるい。じゃあ僕も」
「おお! ついにお前もそっちに興味を持ったか!」
「シアのことです!」
ミラーはいつも話の腰を折る男と、意味もろくにわからず乗っかる少年を再び睨む。
何度も言わせないで。
前者はおどけた顔で怯み、後者は反省の色なく、ともに黙った。
熱くなった頬を無視して再び口を開く。
「この子も保護した……そうですよね?」
「じゃあ、シアも誘拐されたのかい? それとも〈駄作〉ってこと?」
ある単語を聞いて、少女が体ごとびくついた。
やっぱり、そうなのね。
ミラーは苦々しく瞬き、宝石のような色の髪をもつ娘へそっと寄り添った。
顔がにわかに青ざめ、握る手が震えている。手だけではない。メイドのお仕着せを纏う全身がそうだった。
「ミラー、大丈夫かい? 顔が青いよ」
「ええ、ええ……」
国王の側近が注視したセルゲイの顔は、いつの間にか厳しく引き締められていた。
普段はのらりくらりとつかみどころがないのが嘘のように、瞳に鋭い光を宿している。
それこそが、守護神の顔だった。
「ああ。しかも、当たりだ」
バスバリトンのおどけた調子が一瞬にして引き締まる。
「しょっ引いた奴隷商人を問いただした。やはり貴奴に繋がっておったよ」
「リンデン卿に……!」
老騎士は、ラインに右の腕を突き出した。
義理の息子は養父の籠手を外した。
セルゲイは前腕当てに巻き付かれたハンカチを解かせると、テーブルの上に置くよう指示した。
白く薄汚れたハンカチは大判で、スカーフと大差ないものだった。
その端には、紅白の薔薇の上に青い薔薇が乗った三角形を基調とした奇妙な紋章が刺繍されていた。
初めて見るような、そうでないような、不思議な感覚に襲われ、ミラーは思惟に傾げた。
「薔薇……? 〈ヴァニアスの薔薇〉とは違いますね。似ていますけれど――」
「これは〈三本の薔薇〉。魔術結社の象徴だ。覚えておけ。奴隷商人が身に着けていた」
そう言うと、セルゲイは再びラインにスカーフを結びなおさせた。
「これは、考古学の〈薔薇研究〉と呼ばれる分野で研究されているものだった。しかし近頃はなぜか、エフゲニー・リンデンに忠誠を誓う者が持っている。見極めよ。王宮だけでなく、我が騎士団にも通じている者がおるやもしれぬ。〈薔薇の騎士〉には気をつけよ」
それはとても静かな警鐘だった。
「だから、なのですね。だから、我々にもおっしゃられなかったのですね」
セルゲイは顎を引いた。
「ミラー、そのノートは決して手放してくれるな。なんなら、浴室にも持ち込め。この意味がわかるな?」
秘書の娘は重々しく頷いた。
〈三本の薔薇(トリプルローズ〉を所有する人間――リンデン伯爵とともにグラジルアスに仇なす〈薔薇の騎士〉に、本物の少年王の所在を明かしてはならない。
ミラーは閉じたノートブックをぎゅっと抱きしめた。
「はい。命に代えても」
「その〈薔薇の騎士〉を見つけたとき、切り捨てちゃダメなんだよね、やっぱり?」
少年騎士ラインがむうっと唇を尖らせた。
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セルゲイ・アルバトロスはその後、別行動を取ると言い出した。
リンデン伯爵領グラスリンデンに戻る宰相に付き添うのだという。
出発は三日後、ミラーたちより早い〈処女の月〉十四日だという。
「貴奴が政治を掌握してから、初めて行く。途中、リッコでアナたちの魂を慰めてもやれたらな。〈天秤の月〉の満月が上るころまでには戻ろう。それまで、手紙は開けてくれるなよ」
彼はくしゃりとした笑顔とともに、手紙をまた一通残していった。
「馬鹿王子に――いや、陛下に、この国をよろしくと伝えてくれ」
綴りを誤らぬよう、復唱する。
「レイフというのは、ロフケシア王立図書館のレイフ・ヴィータサロ館長ですね。その教え子は女性ですよね? 名はなんというのです?」
「悪いが、それは言えん。それがあの娘との約束でな」
「そんな得体のしれない女と二人っきりにするだなんて――!」
「気になるか? お前にはラインがいるじゃろうに」
「じょ、冗談はよしてください!」
少女が頬を膨らませると、セルゲイは不敵ににやりとしてみせた。
「なに、信用に値する、利発ないい娘だ。お前によく似ているよ」
ミラーの鼻が不満に鳴る。
不審だわ。
少女は空欄を作って下線を引くと咳払いをした。
「しかし、顧問とは、よいアイデアと思います。副館長のクルーセル氏の噂は私も聞いています。成人する前からロフケシア王室が出資するほどの頭脳明晰さで、ゆくゆくは王立図書館を任されることが決まっていると。彼を若様の――いえ、〈傀儡の少年王〉の頭脳にできれば、リンデン卿も多くは言えますまい。〈リッコ事件〉の真相も暴いていただけることでしょう。ですが、道中で誘拐に――〈神隠し〉に遭ってしまわれたらどうすれば。若様に何かがあっても私たちには何も――」
「最後まで話を聞かんか。スキュラからはキャスを警護につけた」
「キャス……?」
秘書がペンを止めるのを待っていたように、少年のテノールがスムーズに割り込んだ。
「ケイシィ・ドーガス」
ミラーははっとした。
それは彼女にレイピアを教えてくれた男と同じ名だった。
港町スキュラに根を下ろしているのも、相違がない。
思わず顔があがり、ラインと視線がかち合う。
少年騎士はいつもの飄々とした態度で紅茶を飲んだ。
セルゲイに鼻を向けると、彼の左目がぱちりとウインクをくれた。
そうなのですね。
少女は確信に小さく息を飲んだ。
「ああ、ミラーは知らないよね。ガルネク卿の前に副団長をやっていた人だよ。若いのになんでもできて、すごい強かった」
「年下のライン殿が言うセリフではありませんね」
口を辛くする反面、ミラーは感心していた。
刀の使い手として名高く〈鬼神〉の異名を持つアルライン・アルバトロスから評価の言葉が出るとは。
でも。
少女は少し気落ちした。
マスターにそんな過去がおありだなんて、初耳だったわ。
視界の端で、シアがおずおずと紅茶とお茶菓子を楽しんでいるのに誘われ、秘書もカップに口をつけた。
ちょうどぬるくなっていて飲みやすかった。ミラーは潤した口を開いた。
「マスター……ドーガス氏が若様の護衛をしてくださるなら、ひとまずは安心です」
ミラーは、宮仕えになってからの三年間、一度も会っていない師のことをそっと思った。
彼女が十三歳になるまで彼と過ごした一年半は、学ぶことが多くとても濃密だった。
マスターが口を利いてくださらなければ、今、私はここにいないんだわ。
師の穏やかな微笑みが蘇り、彼女の心を温かく包み込む。
今度、お手紙を書かなくちゃ。
「書いといてくれ。契約期間は、グレイのスキュラ到着から始まってヴィーサウデンでの滞在、聖都ピュハルタを経由してケルツェル城に到着するまでじゃ。臨時とはいえ手当てを用意せにゃならんからな」
騎士団長は笑う。
だがミラーは釣られなかった。
ペン先が止まる。
「閣下。〈処女の月〉十五日付で若様の身柄は聖都ピュハルタに移されます。今日は〈処女の月〉十一日。若様がお戻りになるまではずっとシアを影武者にしたままなのですね?」
「左様」
「わかりました。私たちは聖都ピュハルタで若様をお出迎えしましょう。ドーガス氏とはどこで待ち合わせればよいですか」
「ピュハルタの居住区の東に、〈桃色の芍薬〉亭という宿屋がある。あそこの娘が菓子作りの名人でな。儂やキャスとは顔見知りじゃ。キャスが到着した日にチェッカーボードケーキが納品されるように手配してある」
「なるほど。チェッカーボードケーキですか」
少女は思わず生唾を飲み込んだ。
それは、白や赤、黒など三色のスポンジを並べて組み合わせ、クリーム色のマジパンで回りを包んだお菓子だった。
ローズウォーターの高貴な香りがする赤いスポンジとバニラオイルとアーモンドオイルのうっとりする甘い香りがしみ込んだ白いスポンジ、それからチョコレートを練り込んだ香ばしい黒いスポンジ。
それらの隙間を酸っぱいアプリコットジャムが埋め、外のマジパンの甘さを緩和する。
それひと切れで目も腹も満たせる、とてつもないお菓子だった。
「変なの。芍薬の花は小指よりずっと大きいのに」
「そうやって、話の腰を折らないでください」
我に返ったミラーはラインをひと睨みし、少女には微笑みを見せた。
「それまで、頑張ってくださいね、シア」
影武者の娘は精一杯という風に一つ頷いた。
「でも、姫様たち、わかっちゃいそうだよね」
ラインの指摘はもっともだった。
〈ヴァニアスの神子〉リシュナ・ティリア姫ほどの力の持ち主ならば、シアの魔法を見抜くのは造作もないことのように思えた。
「そのあたりは、うまくやりましょう。それから、閣下にもう一つお尋ねしたいのですが」
「なんじゃ? 今夜なら空いておるぞ」
「えっ。ずるい。じゃあ僕も」
「おお! ついにお前もそっちに興味を持ったか!」
「シアのことです!」
ミラーはいつも話の腰を折る男と、意味もろくにわからず乗っかる少年を再び睨む。
何度も言わせないで。
前者はおどけた顔で怯み、後者は反省の色なく、ともに黙った。
熱くなった頬を無視して再び口を開く。
「この子も保護した……そうですよね?」
「じゃあ、シアも誘拐されたのかい? それとも〈駄作〉ってこと?」
ある単語を聞いて、少女が体ごとびくついた。
やっぱり、そうなのね。
ミラーは苦々しく瞬き、宝石のような色の髪をもつ娘へそっと寄り添った。
顔がにわかに青ざめ、握る手が震えている。手だけではない。メイドのお仕着せを纏う全身がそうだった。
「ミラー、大丈夫かい? 顔が青いよ」
「ええ、ええ……」
国王の側近が注視したセルゲイの顔は、いつの間にか厳しく引き締められていた。
普段はのらりくらりとつかみどころがないのが嘘のように、瞳に鋭い光を宿している。
それこそが、守護神の顔だった。
「ああ。しかも、当たりだ」
バスバリトンのおどけた調子が一瞬にして引き締まる。
「しょっ引いた奴隷商人を問いただした。やはり貴奴に繋がっておったよ」
「リンデン卿に……!」
老騎士は、ラインに右の腕を突き出した。
義理の息子は養父の籠手を外した。
セルゲイは前腕当てに巻き付かれたハンカチを解かせると、テーブルの上に置くよう指示した。
白く薄汚れたハンカチは大判で、スカーフと大差ないものだった。
その端には、紅白の薔薇の上に青い薔薇が乗った三角形を基調とした奇妙な紋章が刺繍されていた。
初めて見るような、そうでないような、不思議な感覚に襲われ、ミラーは思惟に傾げた。
「薔薇……? 〈ヴァニアスの薔薇〉とは違いますね。似ていますけれど――」
「これは〈三本の薔薇〉。魔術結社の象徴だ。覚えておけ。奴隷商人が身に着けていた」
そう言うと、セルゲイは再びラインにスカーフを結びなおさせた。
「これは、考古学の〈薔薇研究〉と呼ばれる分野で研究されているものだった。しかし近頃はなぜか、エフゲニー・リンデンに忠誠を誓う者が持っている。見極めよ。王宮だけでなく、我が騎士団にも通じている者がおるやもしれぬ。〈薔薇の騎士〉には気をつけよ」
それはとても静かな警鐘だった。
「だから、なのですね。だから、我々にもおっしゃられなかったのですね」
セルゲイは顎を引いた。
「ミラー、そのノートは決して手放してくれるな。なんなら、浴室にも持ち込め。この意味がわかるな?」
秘書の娘は重々しく頷いた。
〈三本の薔薇(トリプルローズ〉を所有する人間――リンデン伯爵とともにグラジルアスに仇なす〈薔薇の騎士〉に、本物の少年王の所在を明かしてはならない。
ミラーは閉じたノートブックをぎゅっと抱きしめた。
「はい。命に代えても」
「その〈薔薇の騎士〉を見つけたとき、切り捨てちゃダメなんだよね、やっぱり?」
少年騎士ラインがむうっと唇を尖らせた。
-------------------------------
セルゲイ・アルバトロスはその後、別行動を取ると言い出した。
リンデン伯爵領グラスリンデンに戻る宰相に付き添うのだという。
出発は三日後、ミラーたちより早い〈処女の月〉十四日だという。
「貴奴が政治を掌握してから、初めて行く。途中、リッコでアナたちの魂を慰めてもやれたらな。〈天秤の月〉の満月が上るころまでには戻ろう。それまで、手紙は開けてくれるなよ」
彼はくしゃりとした笑顔とともに、手紙をまた一通残していった。
「馬鹿王子に――いや、陛下に、この国をよろしくと伝えてくれ」
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