煉獄の十字架

月影砂門

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第九話〜それぞれの日常

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 前世の夢を見た。悲惨な孤独の人生だった。寂しさに押しつぶされそうになりながら、それでも強く生き続けた悲劇の王。若くして家族を失いながら、若い王は誰かを守るために強くなったのだ。
 

 「本当に……寂しいものだな」
 

 額に手を当て、高い天井を仰いだ。しっとりとしかしどこか沈んだ声音で呟くのは、青みがかった銀髪に碧眼の中性的な風貌の青年、光蓮砂迦だ。
 

 「どうした?砂迦」
 
 「兄上……いつからそこに」
 
 「其方が起きるのが遅いから、様子を見てきてくれ、と多聞に言われたのだ」
 

 自分の主ではないにせよ、王を寝坊を起こさせに行かせるとは。砂迦のことをよく知る弟子の一人である多聞のことだ。なにか考えがあるのだろう、と砂迦は肯いた。
 

 「其方が人の気配に気づけなかった上に、心の声を漏らすくらいだ。何かあったのだろう」
 

 馬鹿なフリをして、兄妹のことをよく見ているこの男に隠し事はできないだろう。他の誰かを騙せても、きっと紫がかった銀髪にアメジスト色の瞳を持つ兄、光蓮砂楽は騙せないだろう。
 

 「兄上……」
 
 「なんだ」
 
 「兄上は……いなくならないよな?」
 

 いつもの凛としたものとは違う、悲しそうな泣きそうな声音。砂楽に背を向けながら、身体を起こすことなく、そう言った。砂楽はそんな弟を見守る事しか出来なかった。この兄妹で、一番何かを抱える弟を。
 

 「いなくならない。死んでも其方の傍にいる。独りにはしないよ、砂迦」
 

 前世の夢を見ると、少しだけ弱さを見せる弟。その弟の頭を優しく撫でる。親が子を慰めるように。
 

 「砂遠には見せられないな……こんな姿」
 
 「見せた方が喜ぶぞ」
 
 「喜ぶ?」
 
 「砂迦の背中を追いかけて強くなろうとする砂遠にとっては、悩み事も打ち明けてもらえないことがもどかしいらしい。本人が言っていた」
 

 何があっても妹だけには弱さを見せなかったのだ。
 

 「少し、考える」
 
 「そうしてやれ。私もそうしてほしい」
 

 優しい兄の声と言葉に、泣きそうになりながらも、ベッドから起き上がった。その顔は確かに泣きそうだったが、いつもの凛とした砂迦ではあったので、砂楽はホッとして、朝食だと誘って部屋を出た。
 

 「世話をかけたようだな」
 

 砂迦は、フッと微笑んだ。優しい兄にはいつも助けられてきた。砂迦は、ベッドから立つと、砂楽のあとを追った。

 
 朝食を終え、砂迦が向かった先は地下の牢獄だった。牢獄とはいっても蜘蛛の巣が張っているような牢ではない。ベージュを貴重とした大理石が敷き詰められた床に、白い壁。一定の間隔にランプが付いていた。
 

 「おはよう」
 
 「砂迦さま、おはよう」
 

 声をかけていくのは、囚人たちだ。罪を犯しながらも、この城で改心するために働いているのだ。
 

 「明日はシマとラムが卒業だな」
 

 囚人の名前も一人ひとり覚え、彼らの趣味なども普段朝の会話から得たものだ。
 

 「ほら掃除するぞ」
 
 「はーい」


 牢獄をすべて開け放ち、砂迦は囚人たちがそれぞれの部屋をどのように分担させるかは、彼らに決めさせる。外に出た時に、社会とのギャップに置いていかれないように。囚人たちは砂迦だけでなく防人とも普通に接することができるようになっていた。そうするようになったのは、砂迦が両方を改心させたからだ。
 

 「砂迦さま、砂楽さまが呼んでおりますが」
 
 「わかった。ちゃんと掃除するのだぞ」
 

 本来言うことを聞かないような囚人たちを、砂迦は完全に手懐けていた。これには、城にいる人間も呆然とするしかない。
 砂迦が戻ると、王室の椅子に座る砂楽がいた。
 

 「兄上、用事は?」
 
 「招待状が来ておる」
 
 「私宛に?直接渡してこればいいのに」
 
 「相手は影ノ国の裁判長だぞ」
 
 「ヴァルか」
 

 砂迦は、砂楽から手紙を受け取ると、その場で読んだ。そして読みながら少しだけ表情を綻ばせた。久しぶりの友人との会食。しかも相手は王室に仕える裁判長だ。砂迦と同じく法の番人である。
 

 「楽しみだ」
 
 「会食に、砂遠たちも連れていってみるといい」
 
 「何故?」
 
 「お兄様の友人にお会いしてみたいものですね、と我らが可愛い妹が言っていた」
 

 そう言われては断れない。妹、子ども(特に弟子の三つ子と空間系男子の双子)に言われると、二つ返事ではい、と言ってしまいそうになるのだ。というか、言う。
 

 「合わせてみるか」
 
 ──2──
 
 一方アルバ国では、灯夜と夜刀は、二人で悩んでいた。あんなに仲のいい二人が、朝から顔を合わせないのだ。挨拶を一度しただけで終わり、すぐに目を逸らす。
 ……何があったんだ!?
 黒と毛先が赤に染まった髪に、真紅の瞳の中性的な顔立ちをした少年、世羅修鬼と、金色の緩くウェーブがかかった金髪に翡翠色の瞳の美少女が、朝から横に並んでいるにも関わらず会話一つしないのだ。
 

 「喧嘩したのか?」
 
 「どっちもそんなタイプじゃねぇだろ」
 
 「だよなぁ」
 

 後方にいる二人は、小声で言った。
 

 「お互いに話を聞き合えばいい」
 
 「それいいな」
 

 灯夜と夜刀は、二人の言い分を聞こう作戦に出た。こんな二人が話さなくなるなど、何かあるに決まっている。しかし、真実は驚くべきものだった。
 

 「な、なぁ姫さん」
 
 「何でしょう」
 
 「修鬼と何かあったのか?」
 
 「いいえ、何も」


 ……嘘つけ!どう考えてもあっただろ!
 灯夜は心のなかで盛大に突っ込んだ。あからさまにお互いに避けているあたり、お互いに気に入らないところでもあったのだろうと考える。
 

 「ただ……」
 
 「ただ?」
 
 「レイナさん、いたじゃないですか?」
 
 「あぁ」
 
 「修鬼さんの前世阿修羅さんと、お付き合いしていたようなのです」
 

 間近な友人の、しかも前世の阿修羅と、レイナが付き合っていた事を知ったうえに、修鬼までその夢を見てしまったと知って、恥ずかしくなったということらしい。
 

 「修鬼、お前ら何があったんだよ」
 
 「いやぁ~ちょっとね~今日の夢がねぇ」
 

 結果、二人の理由は同じだった。夢で付き合っていたことを知り、更には同じタイミングであったことまで知ってしまったのだ。それが恥ずかしくて仕方がなかったのだ。
 

 「で、落ち着いたか、二人とも」
 
 「うん」
 
 「そんなの、恥ずかしいに決まってるじゃないですか」
 

 心配していた灯夜と夜刀を他所に、砂遠はとうとう開き直った。それに対し、修鬼はキョトンとした顔をしながら頷いていた。
 

 「せっかく仲間になったんだしよ、ちょっとはトワイライト三兄弟について知りてぇな」
 

 突然夜刀が言い出した。
 

 「嫌いなもの無さそうだよな」
 
 「わたしは辛いものが嫌いです」
 

 何となくイメージができた。辛いものを食べて若干涙目になっている砂遠が目に浮かんだ。戦争を省いた時、何が嫌いなのか。
 

 「砂楽お兄様は、闇です」
 
 「へぇー、意外だね。闇でも包み込もうとしそうなのに」
 
 「それは砂迦様の方だぜ」
 
 「あぁ、そんな感じするね。嫌いな人いなさそう」
 

 優しく気丈な砂迦には、そんな嫌いな人などいないだろう、そう思った。しかし、そう言えば砂遠と灯夜の顔が曇ったのだ。どうやら、嫌いな人はいるようだ。どんな聖人のような人でも、いることはいるのだ。少しだけ身近に感じた。
 

 「いるんだ」
 
 「お母様です」
 

 ……母親。超ワケありそうじゃん!
 

 「砂迦お兄様に、お母様の話は聞かないでくださいね」
 
 「聴けるわけねぇ」
 

 聞いたとしても何も無かったと言って笑って返され、こちらが逆に気を使う結果になりそうだ。それは避けたい。
 

 「あら、砂迦お兄様からLIMEが来ています」
 
 「LIMEしてるんだ……」
 

 王族がもっと身近になってしまった。LINEという連絡ツールは、万国どころか身分共通なのだ。それは知らなかった。
 

 「今晩、友人に会うのだが、一緒に来ないか?だそうです。行きたいです!」
 
 「へぇ、珍しいな。砂迦さまが会食に誘うなんて」
 

 砂遠を会食に誘うことはまず無かったという。ようやく認められたのか、と砂遠は大喜びだった。この瞬間、天使が舞い降りたうえに、クラス中に花が咲き乱れた。
 

 「修鬼さんたちもイイと書いてあります。行きましょう、ね?」
 

 純粋無垢極まりない瞳で見られ、修鬼は断るに断れなかった。しかも、これが無意識ときた。これほど厄介なことは無い。そりゃ阿修羅もレイナを好きになるのかな、と修鬼は冷静に思い至った。
 ……え、ちょっと待てよ。ないないない。
 一瞬でも砂遠のことが好きかもしれない、と思ってしまった自分を断固否定した。当然心のなかは混沌としていた。砂迦に見られたら即アウトの状態だった。
 

 「うん、いこう」
 
 「やった!灯夜、良かったですね」
  
 「そうだな」
 

 この先は何を言っても喜んでくれそうな勢いの笑顔の眩しさだった。こんな近くに太陽があったとは。
 

 「明日学校どうすんの?」
 
 「公欠にしてもらえばいいじゃないですか」
 
 「嫌だよ!俺無遅刻無欠席」
 
 「姫君の願いだろ?どんな行事よりも優先すべきだな、修鬼」
 
 「先生」
 

 休んだやつに席はない宣言をする玲寧に、修鬼は唖然とした。まさか、あの担任から会食のために公欠してもいいと許可されるとは思わなかったのだ。
 

 「お姫様の強大さを知った気がする」
 

 唯一の貿易国トワイライト王国の姫君なのだ。断る訳にはいかない、というのが普通の考えだ。しかし修鬼が優先すべきなのは、無遅刻無欠席だ。公欠となるならば、喜んで行かせてもらおう。驚きはしたが、心のなかで感謝し、行くことにした。砂遠は、また喜んで笑った。
 ……ヤバイな。揺らぎそうだよ
 決して人を愛さない。今もこれからも。子孫には不幸な目に遭って欲しくない。それならば作らなければいい。だから誰も愛さない。
 

 「砂迦さんの友達だもんなぁ。物凄い人格者なんだろうね」
 
 「よく知りませんけど。影ノ国の最高司法裁判所裁判長だそうです」
 

 裁判官繋がりか。メンタルを要求される裁判官の長だ。並大抵の裁判官の倍のメンタルが必要だ。友人まで大物だった。国の裁判さえ行おうと思えば出来るわけだ。
 

 「会食を兼ねて会議も行うそうですから」
 
 「砂遠ちゃんはともかく、俺いいの?」
 
 「いいんだぜ」
 

 国外の人間が突然来て、会議にまで参加するなんて、そんな恐ろしいことは無い。
 

 「夜刀さんも」
 
 「え、マジで!?何食べようかなぁ」
 

 食べ物目当てに会食に参加する者がどこにいるというのか。その会食で、とんでもないものを目にすることになることを、修鬼たちはまだ知らずにいた。
 
 ──3──

 
 「閉廷する」
 

 凛とした中性的な声が広い裁判所に響いた。この裁判所において、誰よりも年若く見える青年が裁判官の真ん中にいた。彼が裁判長である。それを当然国民が認めているので、反発されることは無い。今回の裁判もここにいる人間の同意により、閉廷された。再審されることは無い、と思いたい。
 

 「お疲れ様です、砂迦さま」
 
 「多聞。出迎えご苦労」
 
 「ご縁談のお話が来ておりますが?」
 
 「断っておけ。それより、今日はこれから会食までなにか予定は?」
 
 「昨日の兵たちのデータ処理ですね」
 
 「了解。律を呼んでおいてくれ」
 
 「かしこまりました」
 
 
 砂迦が外に出ると、砂遠たちが来ていた。学校が終わってすぐに来たという。
 

 「堅いものではないから、安心してくれ」
 
 「はい」
 

 砂迦の友人について非常に気になり始めていた修鬼と、ずっと昔から気になっていた砂遠と灯夜だ。四人の心のなかが手に取るようにわかり苦笑した。
 

 「なんて名前なんですか」
 
 「ヴァルア=シードレットだ。幼馴染みなんだ」
 
 「うそ、そんなこと聞いてませんよ」
 
 「兄上にも、私の過去まで教えていないから」
 

 大切で、誰よりも溺愛する家族にまで隠し事があるのだ。それだけ辛いことでもあったのだろうか。少なくとも、他人である修鬼には聞けなかった。
 

 「ヴァルアさんの方がお兄様のことをよく知っているなんてことはありませんよね?」
 
 「甘えたくないのでな」
 
 「甘えることにはならないと思うんですけど……」
 

 ヴァルアという男を信用しているということはわかる。旅をしている間の砂迦のことを、誰より良く知っているのだとしたら。砂遠は少しだけ嫉妬した。知らない間の砂迦の姿を見ているものが、家族ではなく幼馴染みと弟子たちだけだとは思いたくなかった。ワガママだと分かっていても。
 砂迦がデータ処理を終え、修鬼たちは、影ノ国を訪れた。修鬼や夜刀にとっては初めて訪れる国だ。トワイライトと同じく、とても栄えた美しい国だった。裁判長である男がこれから待っているから、失礼のないようにと、修鬼と夜刀も正装を着せられた。
 

 「ここだ」
 

 砂迦曰く、影ノ国最高級ホテルのスイートルームと宴会場を貸切にしたらしい。流石は政治家、と修鬼はようやく身分の高い者らしい行動にホッとした。貸切にしたのは、ヴァルアという男の方で、スイートルームを砂遠たち四人と弟子の二人を含めて七部屋取ったらしい。
 

 「ん?七部屋?」
 
 「私はヴァルと同じ部屋だ」
 
 「え!?」
 

 修鬼と灯夜、夜刀は、その言葉に邪な考えしか思い浮かばなかった。天然で純粋の塊である砂遠は、仲がよろしいのですね、と喜んでいた。砂遠の天然が羨ましいと感じた瞬間だった。
 

 「多聞さん、いつもなの?」
 
 「はい」
 
 「普通なの?」
 
 「はい」
 

 ……なんで普通に二人で部屋とってんの!?
 

 「いっそみんな二人で良くないですか?」
 
 「二人部屋一部屋しか取れなかったのだ。あちらのお偉い方もいるからな」
 

 これでキングサイズのシングルだなどと言われれば、もう修鬼はそれ以外のことは考えられなくなる。また謎が深まった瞬間だった。
 
 
 修鬼たちは、目的地であるホテルに到着した。修鬼、灯夜、夜刀の三人は胸が落ち着かなかった。砂迦に生まれた新たな疑惑を追求せねばならないのだ。そう思っているのは三人だけなのだが。
 

 「お待ちしておりました、シャカ=トワイライトさまでございますね?」
 
 「あぁ」
 
 「こちらになります」
 

 ホテルの最上階にある宴会場に案内された。大きいのだろう、と思ったらそこまで広くなかった。人数分くらいの部屋だった。
 

 「久しいな、ヴァル」
 
 「あぁ、久しぶりだな、砂迦」
 

 そこにいたのは、深海色のくせっ毛のセミロングに、オレンジ色の瞳の青年だった。およそ、砂迦と同い年くらいだろうか。彼がヴァルア。また整った顔立ちと、男らしい身体付きをしていた。修鬼からすれば、羨ましい限りだった。
 

 「さ、始めようか」
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