番外編 ダークサイド

rosebeer

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迂回

【 8 】 依存性

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24時間もの長い軟禁から解放され、


24時間もの長い間 、


眠る事すら許されなかったアタシは、



コンビニ で 買ってきた、


缶ビールを6本飲み、


シンジが買ってくれた、

1カートンの煙草の存在を忘れ、
買ってきてしまった煙草を、

一箱近くたて続けに吸い続け 、


カップラーメンを一口すすり、


箸を 置いた 。



床に座りながら 、

両手を後ろに置いて体重をかける。


ゆっくり… と、部屋を見渡した 。



殺風景な 、空っぽな 部屋 。



1時間かからず荷造りをして、

すぐにでも引っ越せるような……、


空気が止まっているような、

空っぽ 、スカスカ な 部屋 。



確かに 、人が生活をしている様な、

余韻みたいなものを感じない 。



" 隠れ家 " と呼ぶには、相応しい。


すぐに、捨てられる 、


愛着の欠片も見当たらない部屋 。




       
       今のアタシに 、相応しい 。





バッグから、

アタシは白い錠剤を取り出す 。



頭や体は疲れきっているのに 、


警戒心が張り詰めていて、


眠れそうにない …… 。



この部屋のどこかで 、


シンジ に 見られているような 、


そんな視線を感じてしまう 。


落ち着いて、眠れる訳が ない 。




今夜 、チバちゃんの店に行き 、

また 、アコギな商売をして 、




      シド が 作ってしまった穴を 、


      
        アタシが 埋めなくちゃ… 。











その前に 、眠らなくちゃ …… 。









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