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行方不明
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店の入り口には門番のように兵士が立っていた。
兵士がこんなところにいるなんてただ事ではない。何か問題があったのだと、ライラは確信した。
「――っ何があったの⁉」
ライラは兵士に駆け寄って強い口調で声をかけた。
兵士はライラの勢いに驚いて目を丸くしている。
すぐに質問に答えない兵士に苛ついて、ライラは胸倉を掴んで至近距離から睨みつけた。
「何があったのかって聞いているの⁉ 早く答えて!」
「まあまあ、落ち着いて下さいライラ殿。この方は私の知り合いで、この店の関係者だ。何があったのか教えてもらえるか?」
後ろからついてきていたエリクがライラをなだめながら、兵士に慌てて声をかける。兵士はエリクに気がつくと、勢いよく敬礼をしてから気まずそうに口を開いた。
「……それが、どうも夫婦の揉め事のようでして。私たちにはどうすることもできず困っているのです」
兵士がちらりと店内を見る。ライラは兵士の視線を追って店内の様子を覗き込んだ。
そこでは、ルーディが大声を上げて別の兵士に詰め寄っているところだった。
「だーかーらー、もう少し捜索に協力して欲しいって言ってんの!」
「ですから、まずはしっかりと奥様と話し合いをしていただいてからですね……」
「したってのよ! こっちでできることはもうしたから、アンタらに手伝って欲しいのさ」
「そうは言われましてもね。そこはきちんと確認していただいてからでないと……」
「ああ、もう! だから何度もいっているじゃないか。いなかったから探してくれって頼んでいるのさ‼」
ルーディと兵士は互いに同じ言葉を繰り返している。話がまったく先に進まない。
ライラはまたエリクと顔を見合せてから、入り口に立っている兵士の許可を得て店内に入った。
「ただいまルーディ。何があったの?」
ライラは顔を真っ赤にしているルーディに話しかける。
彼女は兵士に対して向けていた力強い視線を、そのままこちらに向けてきた。
「ちょっと聞いておくれよ! 軍人さんらがまったく動いてくれないんだ‼」
「お願いしますー。助けてくださいぃー!」
ルーディはライラの両腕を掴んで大声で訴えてきた。
それと同時に、それまでルーディに詰め寄られていた兵士はエリクに泣きついた。
それを見たルーディは目を大きく見開いて、ライラの顔を覗き込みながらエリクを指さした。
「アンタの彼氏は軍人さんなの?」
「ええ、彼は軍人さんよ。だけど彼氏ではな」
ライラはまたかと呆れながらエリクとの関係について否定しようとする。そのライラの言葉を遮って、ルーディが必死の形相で叫んだ。
「軍人の彼氏に頼んでくれよ。アヤを探して欲しいって!」
兵士がこんなところにいるなんてただ事ではない。何か問題があったのだと、ライラは確信した。
「――っ何があったの⁉」
ライラは兵士に駆け寄って強い口調で声をかけた。
兵士はライラの勢いに驚いて目を丸くしている。
すぐに質問に答えない兵士に苛ついて、ライラは胸倉を掴んで至近距離から睨みつけた。
「何があったのかって聞いているの⁉ 早く答えて!」
「まあまあ、落ち着いて下さいライラ殿。この方は私の知り合いで、この店の関係者だ。何があったのか教えてもらえるか?」
後ろからついてきていたエリクがライラをなだめながら、兵士に慌てて声をかける。兵士はエリクに気がつくと、勢いよく敬礼をしてから気まずそうに口を開いた。
「……それが、どうも夫婦の揉め事のようでして。私たちにはどうすることもできず困っているのです」
兵士がちらりと店内を見る。ライラは兵士の視線を追って店内の様子を覗き込んだ。
そこでは、ルーディが大声を上げて別の兵士に詰め寄っているところだった。
「だーかーらー、もう少し捜索に協力して欲しいって言ってんの!」
「ですから、まずはしっかりと奥様と話し合いをしていただいてからですね……」
「したってのよ! こっちでできることはもうしたから、アンタらに手伝って欲しいのさ」
「そうは言われましてもね。そこはきちんと確認していただいてからでないと……」
「ああ、もう! だから何度もいっているじゃないか。いなかったから探してくれって頼んでいるのさ‼」
ルーディと兵士は互いに同じ言葉を繰り返している。話がまったく先に進まない。
ライラはまたエリクと顔を見合せてから、入り口に立っている兵士の許可を得て店内に入った。
「ただいまルーディ。何があったの?」
ライラは顔を真っ赤にしているルーディに話しかける。
彼女は兵士に対して向けていた力強い視線を、そのままこちらに向けてきた。
「ちょっと聞いておくれよ! 軍人さんらがまったく動いてくれないんだ‼」
「お願いしますー。助けてくださいぃー!」
ルーディはライラの両腕を掴んで大声で訴えてきた。
それと同時に、それまでルーディに詰め寄られていた兵士はエリクに泣きついた。
それを見たルーディは目を大きく見開いて、ライラの顔を覗き込みながらエリクを指さした。
「アンタの彼氏は軍人さんなの?」
「ええ、彼は軍人さんよ。だけど彼氏ではな」
ライラはまたかと呆れながらエリクとの関係について否定しようとする。そのライラの言葉を遮って、ルーディが必死の形相で叫んだ。
「軍人の彼氏に頼んでくれよ。アヤを探して欲しいって!」
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