上 下
297 / 302
最終章 狂酔編

第296話 決着

しおりを挟む
 ついにカケラがドクター・シータの体を吹き飛ばした。
 全身から放出される紅いオーラは炎よりも苛烈かれつで、氷よりも冷酷で、雷よりも刺激が強い。
 肉厚極太ゆえにドクター・シータの核は崩壊を免れたが、もはや彼は肉片一つも動かせないだろう。
 ロイン大将もモック工場長もサンディアも手を地に着いて息を切らしている。

 カケラのほうも肩で息をしているが、その紅い眼光が捕らえたのはドクター・シータの核だった。
 トドメを刺す気かもしれない。

「させないよ」

 コータがドクター・シータの核を自分の手元に瞬間移動させた。カケラの視線がコータに向くと、コータは慌ててドクター・シータの核を持ったまま自身も瞬間移動して身を隠した。

「みんな続けぇええ! エストとエアの邪魔をさせるなぁああああ!」

 ダースがカケラに行動の隙を与えまいと、怒涛どとうの攻撃を仕掛ける。
 影から槍状の触手を無数に出現させ、それをいっせいに絶え間なくカケラへと突っ込ませる。カケラはそれをことごとく手刀で消し去る。
 いちおうはカケラをその場に釘付けにしているが、このままの状況が続けばカケラは回復してその場を脱するだろう。

 そこへ新たな追撃が入る。レイジーによる光線攻撃だ。
 五本の指から散弾のように大量の光線を連続して放つ。
 さすがのカケラも二本の手では闇と光の同時攻撃には対応しきれない様子で、ブラックボックスな部分がある闇を優先して消し、光線のほうは直撃を甘んじて受ける。
 しかし頑強なカケラの体はそれを耐えている。

「イル、やるよ!」

「うん、ハーティ!」

 ハーティとイルが並んでカケラに両手をかざす。
 螺旋らせん状にうずまくイルの風にハーティの熱が込められていく。
 そして、進路にあるものを焼き尽くさんばかりの熱風がカケラの方へと飛んでいく。

烈風熱波れっぷうねっぱ!」

 ハーティとイルの合体奥義が炸裂し、カケラが熱風を嫌って目を閉じた。
 その瞬間、ダースの黒い槍がカケラの手刀をかいくぐり、その体に触れた。
 黒い槍はカケラの体を通り抜けて、そのまま下方へと飛んでいくと、地上にある彼女の影に突き立った。

影縫かげぬい!」

 カケラの影に闇の槍を突き刺すことで、カケラをその場から動けなくする魔法だ。
 しかし、カケラも影の魔法を使えるらしく、自分の影の手が黒い闇槍を掴み、自身の影から引き抜こうとしている。

「くっ、強い……」

「ダースさん、手伝います!」

 コータがドクター・シータの核をどこかへ隠して戻ってきた。
 位置の魔法でダースの闇槍をその場所に固定する。
 二人がかりの意志がカケラの力に拮抗きっこうしている。

「いまよ!」

 ミューイが叫び、メルブランがそれに呼応する。

「チェーンソードとチャクラムに付与。《絶対命中》、《絶対切断》、《絶対耐久》」

 メルブランの二つのチャクラムがカケラの左右の腹部に命中し裂傷を作る。そして、カケラよりも上空から一直線に伸ばしたチェーンソードがカケラの胸を貫いた。
 だがカケラは胸のチェーンソードを乱暴に引き抜くと、傷の部分を赤い霧にして体をふさいだ。

 怒りの視線がメルブランへと向けられ、両目から赤くまばゆい光線が放たれた。
 それはわずかに逸れ、メルブランの頭上を通りすぎた。

「いまの声はおまえか、ミューイ・シミアン」

 ミューイはカケラの声でメルブランが上方にかわすという情報を届けたのだ。
 カケラは時間操作能力が使えないから、以前みたいに未来の自分の声を聞けないはずなのだが、その声が自分の声だったことと、何度もダメージを負って冷静さや集中力が少し欠けてきていることも手伝って、つい声に反応して対象の上を狙ってしまった。

 次はミューイとメルブランに確実に攻撃を当ててくるだろうから、そうさせないためにも攻撃を絶やしてはならない。
 ミューイがさらにカケラの両耳で爆音を響かせ集中力をぎ、さらにレイジーが溜めていた極太ビームを撃ち込む。
 カケラはムニキス効果を付与した手のひらでビームを受けとめるが、ビームはなかなか消えない。レイジーも全集中力を使ってビームを生み出しつづけているのだ。
 見た目としてはカケラがレイジーのビームを単に受けとめているように見えるが、実際にはビームの発生と消滅が同時に長時間起こりつづけており、レイジーの消耗はとてつもないものとなっている。

「行きますよ、二人とも」

「はい!」

「はいっ!」

 リーンの呼びかけにルーレとリーズが答える。
 まずルーレが巨大な氷を生成し、リーンがムニキスでそれを無数に斬りつけて粉砕する。そしてリーズが育てた暴風でそれらをとカケラへと飛ばす。
 ハーティとイルの熱風とレイジーのビームが切れた直後に、リッヒ家三人の合体技である氷の嵐がカケラを直撃する。

 カケラのムニキスは、風は消せても風に乗った氷は消せない。ムニキスは魔法のリンクを切る効果なので、発生してしまった氷はあくまで物体として存在しているからだ。
 いくつもの尖った氷がカケラに直撃する。カケラの体は硬いが、不快感とダメージは多少なりともあるはずだ。

 リッヒ家三人の攻撃はまだ終わらない。
 氷の嵐が終わらぬうちに、ルーレが小さい山ほどありそうな超巨大な氷の剣を創造し、それを持ったリーンがリーズの風に乗ってカケラへと突っ込む。
 そしてカケラの頭上へと思いきり巨剣を振り下ろした。

氷嵐一渾ひょうらんいっこん!」

 リッヒ家合体奥義の巨剣をカケラは拳をぶつけて粉みじんに粉砕した。
 が、その中にあった神器・ムニキスをリーンが超振動させてそのまま振り下ろし、カケラの脳天へと直撃させる。
 しかも肉薄しての攻撃なので、白いオーラも同時にカケラへと直撃しており、カケラは頭から股下までを完全に切り裂かれ真っ二つとなった。

 いや、斬られるよりも先に体を半分に割るように霧化していた。
 だが白いオーラが近くにあるせいで、二つの体をくっつけるのに時間がかかっている。

 リーンはさらに追撃を加えようとカケラを見上げた。
 カケラもまた攻撃的な視線でリーンを見下ろしていた。
 二人の視線が一瞬かち合ったが、リーンはカケラの狂気の圧に呑まれてそのまま落下してしまう。
 リーンをリーズの風が受けとめ、自分たちの元へと運ぶ。

 カケラがどうにか体を修復した瞬間には次の攻撃がきていた。
 今度は水の攻撃だった。
 ダースの作ったワープホールから出現した水は巨大な龍の形をしていた。
 水が龍の形をすること自体に大きな意味はないが、盲目のゲンが気合を込めている表れだ。それが大口を開けてカケラへと突っ込む。
 カケラはその迫力に気圧されることはなかったが、場所を固定され体の修復に精神力や体力も削がれていてムニキスを発動させることができなかった。

 カケラは完全に水に包まれた。
 カケラは呼吸を必要としないが、巨大な水に圧縮の力が加わり、カケラを強く締めつける。
 そして、その水にはもう一つの意味があった。

「それじゃあ、行くよ!」

 キーラのその言葉はカケラへ向けられたものではない。俺とエアに向けられたものだ。「時間稼ぎは次が最後だから、早く準備完了させてよね」という意味だ。

 キーラもずっと溜めていた。
 ほぼ俺やエアと同じタイミングで溜めはじめ、それをここで放つのだ。

崩天ほうてん雷槌らいつい・ヘブンズブレイクサンダー!」

 極大の閃光が天より放たれ、空気を絶縁破壊するすさまじい音が鳴り響く。
 超極太の雷がカケラに落ちている。落ちつづけている。
 そして、カケラを包む水はカケラの体内へも浸入し、カケラの体の内外からカケラを全力で感電させる。

 キーラの最大の電気魔法。
 以前、俺もキーラと戦ってこの技を受けたが、あのときよりも威力が増している。そして盲目のゲンによるサポートで技はさらに強化されている。
 なんならこの攻撃でやられてくれてもいいのに、とさえ思える威力だ。

 しかし、カケラはそれでも耐えている。
 人間は感電したら体を自分の意思で動かすことはできないが、カケラは顔を苦痛にゆがめながらも手を動かすことで影を操作し、自分を拘束している闇の槍を引き抜こうとあがいている。

 完全にカケラを押さえ込んでいるが、キーラの表情からしてこの状況は長くは続かない。
 だが、ついに、ようやく、俺とエアも準備が整った。

 カケラも俺たちの準備が整ったことを悟ったらしく、さすがにマズイと思ったか、最後のあがきを見せた。

「はぁあああああっ!!」

 カケラの全身からすさまじい量の紅いオーラが噴出した。
 理屈なんか無視したそれは、その存在の圧力だけで彼女を包む水も電気も消し飛ばした。
 しかし遠方にある影に刺さる闇槍だけはまだ顕在だ。気合を振り絞り両手の影で槍を掴み、どうにか影から引き離す。
 それでもダースが健闘して闇槍が影に刺さろうと動きつづけるので、そうさせまいとするカケラの両手を塞ぎつづける。

 そんなカケラも顔には不安げな色を見せており、その視線は俺に向けられていた。

「馬鹿な……。なんだその白いオーラは!」

 俺とエアの頭上には巨大な白い塊ができていた。巨大で高密度な回転する空気玉。
 空気の塊が白いのは、世界中を覆っていた勇気の白いオーラをその一点に集めた結果だ。
 そして、ここにいる俺たち全員の白いオーラをもそこへ集束させている。

 この白いオーラが確かに勇気の白いオーラだとカケラにも認識させるために、俺はカケラに丁寧に説明してやる。

「もう一度教えてやろうか。オーラには魔法も物質も干渉できないが、概念として勇気に満ちたこの雰囲気、つまり概念的な意味での空気を概念化魔法でひっぱってくれば、白いオーラも間接的についてくるんだ。全世界から集めるのにだいぶ苦労したぜ!」

 これから攻撃に移る。
 頭上に浮かぶ巨大な回転空気玉を、俺とエアは二人の正面にくるように移動させ、そしてそれをどんどん小さく圧縮し、オーラを濃縮していく。
 最終的にバスケットボール大ほどの大きさまで小さくなった。

 カケラはまだその場を動けないようだ。
 そしてついにその場から動くことをあきらめて、正面から俺たちの攻撃を受けとめる方針に切り替えたらしい。

「いくぞ、エア!」

「うん、エスト!」

 いまだ感覚共鳴でつながっている俺たちに、息を合わせるかけ声は必要ない。しかし声を出すことで気合を込める。
 そして二人の声が同時にそれを叫ぶ。

「最終合体奥義、ワールド・エア・シュート・ウィズ・ブレイブ!!」

 白く輝く玉からすさまじい高密度エネルギービームが発射された。重要なのは白いオーラのほうなので、空気は絶対化していない。
 白いオーラで白く染まった空気がエアに直撃する。

 カケラは両手を前にかざし、それを受けとめている。
 もはやそこにはムニキスの力はない。しかも彼女はさっき大量の紅いオーラを放ったばかりだ。カケラからは紅いオーラすら出ていない。
 あとはカケラの残りの精神力と体力を勇気の白いオーラで削りきれるかどうかだ。

「うおぉおおおおおおおおおっ!」

「はぁああああああああああっ!」

「ぐぬぅあああああああああっ!」

 俺、エア、カケラが三者三様に気合を込めて叫ぶ。

 白いオーラを直接ぶち当てているのに、ここまで耐えられるとは想定外だ。
 だが、負ける気はしない。
 いまのこの攻撃は、俺とエアだけではない。ここにいる全員がつなぎ、ここにいる全員と世界中の勇気が込められた一撃なのだ。
 たった一人の頭のおかしい奴に負けてたまるか。

「いぎぃいいいいいああああああああ!」

「ああああああああっ」

「おうりゃああああっ」

 そして、空気とともに白いオーラが爆散した。
 もはやこれ以上はないという攻撃にカケラは耐えたのか。
 爆散する白いオーラの隙間から……赤が見えた。

 カケラはまだいる。
 頭はうな垂れて両腕もダランと垂れているが、彼女はいまだそこに顕在している。
 カケラがゆっくりと顔を上げながら、力なくも確かに微笑を浮かべた。
 勝利を確信して舌なめずりするかのように。

 しかし、カケラの顔は刹那のうちに強張こわばった。

 まだ俺の攻撃は終わっていなかった。

 俺はエアを残し、一人カケラへと突っ込んでいく。
 右手の拳を構え、そこに先ほど爆散した白いオーラを再び集め、凝縮していく。

「おい、カケラ! 世界中からありったけ集めたおまえの苦手なものを思いっきりぶち込んでやるぜ。これは世界でいちばんゲスい攻撃だ。くらえ、ゲス・パンチ!!」

 余すことなく白いオーラを集めて拳に宿らせた俺は、白く輝くそれを思いっきりカケラの腹に打ち込んだ。

「うおぉらああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 カケラは声もなく、腹を中心に崩壊するように消えていき、最後には完全に消滅した。

 消える途中、カケラの意識が切れてセクレの支配も解けたのが分かった。
 だから超絶必殺技 《勝利への道程ベスト・クライマックス》も同時発動していた。
 これで完全勝利だ。

「決着!!」

 最後に思いきり叫ぶ。
 これまでにも何度かこうして勝利宣言をしたことはあったが、今回ばかりはただのキメ台詞ぜりふではない。これは概念化魔法でもある。

 概念化魔法 《決着》。
 これは勝利を確定させる空気、つまり雰囲気を作るということ。
 これにより、実はカケラが生きていましたとか、復活してまた敵対しますとか、そういう余地をいっさい生じさせないための魔法だ。

 しかしそれを認識しているのは俺だけで十分だ。
 いまはもう感覚共鳴も切れ、この場にいる全員が俺の勝利宣言に酔いしれるように歓声をあげている。

 俺たちは本当に紅い狂気・カケラに勝利したのだ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

邪神降臨~言い伝えの最凶の邪神が現れたので世界は終わり。え、その邪神俺なの…?~

きょろ
ファンタジー
村が魔物に襲われ、戦闘力“1”の主人公は最下級のゴブリンに殴られ死亡した。 しかし、地獄で最強の「氣」をマスターした彼は、地獄より現世へと復活。 地獄での十万年の修行は現世での僅か十秒程度。 晴れて伝説の“最凶の邪神”として復活した主人公は、唯一無二の「氣」の力で世界を収める――。

処理中です...