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王女と結婚するために必要なもの
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城の王女は誰もが認める絶世の美女だ。
美女が大好きな俺は早速城に乗り込み結婚を申し込んだ。
「お断りしますわ」
「この顔に不服がおありで?」
小さな頃から現在までモテまくってた俺は正直自分の顔面に自信があった。
「そのようなことはないですが」
「ああ、俺の経済力を心配しておいでなんですね」
「そこは問題ではありません」
「心配無用ですよ。お金ならあります。証拠としてここへ持ってきましょう」
俺の家は代々富豪として有名だった。
しかしその有名さから家へ侵入する強盗があとを絶たないので俺は自分の金は山に埋めて隠すことにしたのだ。
俺は親から贈与されていた100万ルピーを山の頂上から回収した。
その帰り、神のいたずらなのかまさかの盗賊団に遭遇し俺は一文無しになった。
絶望した俺は流れるように教会に立ち寄った。
「何かお悩みですか」
声をかけてきた牧師は白い杖を持っており、目と目が合わなかった。どうやら盲目のようだ。
「…お金が必要なんです」
「理由は聞きません。あなたが本当に必要なものを手に入れることができるのなら、街の人から頂いた寄付金をお貸ししましょう」
俺は牧師の言葉に目を潤わせて何度も感謝を伝え、100万ルピーを持ってもう一度城へ向かった。
城の外ではなにやらカーニバルが開催されていた。
俺はすぐそばにいた男に状況を聞いた。
「おい、これはなんの騒ぎだ?」
「ああ、王女様がついに結婚するらしいぜ」
「な…?」
「なんでも、お相手は街の牧師だそうだ。しかも盲目の牧師だってよ。その牧師は本当に神のような綺麗な心の持ち主だと評判みたいだぜ。そこに王女様が惚れこんだってわけだ。世の中金じゃねえこともあるんだな」
ー完ー
美女が大好きな俺は早速城に乗り込み結婚を申し込んだ。
「お断りしますわ」
「この顔に不服がおありで?」
小さな頃から現在までモテまくってた俺は正直自分の顔面に自信があった。
「そのようなことはないですが」
「ああ、俺の経済力を心配しておいでなんですね」
「そこは問題ではありません」
「心配無用ですよ。お金ならあります。証拠としてここへ持ってきましょう」
俺の家は代々富豪として有名だった。
しかしその有名さから家へ侵入する強盗があとを絶たないので俺は自分の金は山に埋めて隠すことにしたのだ。
俺は親から贈与されていた100万ルピーを山の頂上から回収した。
その帰り、神のいたずらなのかまさかの盗賊団に遭遇し俺は一文無しになった。
絶望した俺は流れるように教会に立ち寄った。
「何かお悩みですか」
声をかけてきた牧師は白い杖を持っており、目と目が合わなかった。どうやら盲目のようだ。
「…お金が必要なんです」
「理由は聞きません。あなたが本当に必要なものを手に入れることができるのなら、街の人から頂いた寄付金をお貸ししましょう」
俺は牧師の言葉に目を潤わせて何度も感謝を伝え、100万ルピーを持ってもう一度城へ向かった。
城の外ではなにやらカーニバルが開催されていた。
俺はすぐそばにいた男に状況を聞いた。
「おい、これはなんの騒ぎだ?」
「ああ、王女様がついに結婚するらしいぜ」
「な…?」
「なんでも、お相手は街の牧師だそうだ。しかも盲目の牧師だってよ。その牧師は本当に神のような綺麗な心の持ち主だと評判みたいだぜ。そこに王女様が惚れこんだってわけだ。世の中金じゃねえこともあるんだな」
ー完ー
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