170 / 448
15話・見えない攻撃の正体
しおりを挟む
何か嫌な予感がし、咄嗟にその場を飛び退く。
飛び退いたと同時に、俺が先程までいた場所に何かが通りすぎ、横の壁に斬り込みのようなものが出来ていた。
目の前の少女から攻撃されたと思うのだが、攻撃方法が分からない。
「どういうつもりだ?」
答えるか分からないが、一応そう聞きつつ、少女の動きを観察する。
少女は、少し目を見開くだけで、今度も何も答えない。
「だんまりか…」
まぁ、分かっていた事なのでそれはいい。
男ならボコった後、何故襲ってきたのか話させるのだが、女性でしかもあの見た目なので、証跡な所ボコるのは少し気が進まない。無難に、眠らせた後、マレンさんにでも聞けばいいか。
そう考えている間に、少女は持っていた紙袋を地面に置き、俺の方へ向き直ったその瞬間、空気が変わった。
「まじかよ…」
今までに感じた事のない殺気を、目の前の少女から感じる。
早めに、眠らせないと周りに何かしら迷惑がかかると思いすぐに行動に移ろうとするが、その前に、少女が両手を振るってきた。それと同時に、睡眠の霧に何かがぶつかった感じがし、目を細めると、無数の極細の糸のようなものが見えた。その先を追ってみるとその糸は、少女の手から延びている物だと分かり、先程の見えなかった攻撃もこれかと納得した。
◆
飲み食いしながら、お昼の食材を買って回っている間に、マレンの近くで人の反応を感じた。一瞬、マレンに危害を加える者かとも思ってが、マレンからの救援の念話は無いし、マレンの影に潜ませている蜘蛛が殺られた感じもないので、食材の調達を続けた。
食材を買え終えた後、気持ち急いで帰っている時に、マレンの近くにいた人の反応が家を出たのを感じた。それだけなら、いつものように只の客か何かだと思ったが、その人の反応は、家の近くで立ち止まりそのまま動かなくなった。以前に、マレンを捕らえようとした奴らの行動に似ていたので、今度もそれかと、気配を消しながら、その人の元へと向かう。
向かった先で、案の定誰かと連絡を取り合っている様子の人を見つけた。一応、私の勘違いかもしれないので、その人の前に出て、確認してみる。
確認して、自ら連絡とっていた事を話したので、バラバラ確定だ。一瞬で終わらせようといつものように、極細の糸を振るったが、躱された。
まさか躱されるとは思わなかったので、少し驚く。
このまま逃げられると、後々面倒な事になりそうなので、少し本気を出そうと持っていた食材入りの紙袋を地面に置き、目の前の人めがけて、今度は躱されないように四方八方から糸を巡らせた。完全に、人をバラしたと思ったのだが、何かに阻まれてしまった。
私は、またしても驚きながらも攻撃を繰り返すが、やはり何かに阻まれてしまう。私は、全力を出そうと元の姿に戻ろうとした所で、思いとどまる。
飛び退いたと同時に、俺が先程までいた場所に何かが通りすぎ、横の壁に斬り込みのようなものが出来ていた。
目の前の少女から攻撃されたと思うのだが、攻撃方法が分からない。
「どういうつもりだ?」
答えるか分からないが、一応そう聞きつつ、少女の動きを観察する。
少女は、少し目を見開くだけで、今度も何も答えない。
「だんまりか…」
まぁ、分かっていた事なのでそれはいい。
男ならボコった後、何故襲ってきたのか話させるのだが、女性でしかもあの見た目なので、証跡な所ボコるのは少し気が進まない。無難に、眠らせた後、マレンさんにでも聞けばいいか。
そう考えている間に、少女は持っていた紙袋を地面に置き、俺の方へ向き直ったその瞬間、空気が変わった。
「まじかよ…」
今までに感じた事のない殺気を、目の前の少女から感じる。
早めに、眠らせないと周りに何かしら迷惑がかかると思いすぐに行動に移ろうとするが、その前に、少女が両手を振るってきた。それと同時に、睡眠の霧に何かがぶつかった感じがし、目を細めると、無数の極細の糸のようなものが見えた。その先を追ってみるとその糸は、少女の手から延びている物だと分かり、先程の見えなかった攻撃もこれかと納得した。
◆
飲み食いしながら、お昼の食材を買って回っている間に、マレンの近くで人の反応を感じた。一瞬、マレンに危害を加える者かとも思ってが、マレンからの救援の念話は無いし、マレンの影に潜ませている蜘蛛が殺られた感じもないので、食材の調達を続けた。
食材を買え終えた後、気持ち急いで帰っている時に、マレンの近くにいた人の反応が家を出たのを感じた。それだけなら、いつものように只の客か何かだと思ったが、その人の反応は、家の近くで立ち止まりそのまま動かなくなった。以前に、マレンを捕らえようとした奴らの行動に似ていたので、今度もそれかと、気配を消しながら、その人の元へと向かう。
向かった先で、案の定誰かと連絡を取り合っている様子の人を見つけた。一応、私の勘違いかもしれないので、その人の前に出て、確認してみる。
確認して、自ら連絡とっていた事を話したので、バラバラ確定だ。一瞬で終わらせようといつものように、極細の糸を振るったが、躱された。
まさか躱されるとは思わなかったので、少し驚く。
このまま逃げられると、後々面倒な事になりそうなので、少し本気を出そうと持っていた食材入りの紙袋を地面に置き、目の前の人めがけて、今度は躱されないように四方八方から糸を巡らせた。完全に、人をバラしたと思ったのだが、何かに阻まれてしまった。
私は、またしても驚きながらも攻撃を繰り返すが、やはり何かに阻まれてしまう。私は、全力を出そうと元の姿に戻ろうとした所で、思いとどまる。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
924
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる