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閑話・マレン(過去編) 8
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私は、ゴブリンから逃げ、逃げた先にあった大きな洞窟に逃げ込んでいた。逃げる最中荷物を捨ててきたので、手元には、ナイフしか残っていなかった。
それよりも今は、少しでも回復に努める為、入り口から見えない場所で、壁を背に座り込んで息を整える。
整えている間も、外の音を気にしておくのを忘れない。
どのくらい時間がたったのか分からないが、特にゴブリンらしき鳴き声は聞こえてこない。
「はぁ… どうやら、ちゃんとゴブリンを撒けたみたいね…」
それならと、回復に努める為、私は、体を横にする。
横になると、すぐに瞼が重たくなってきた。私はそれに、負けないように抗うが、疲労や極度の緊張もあったせいか、私の瞼は次第に閉じていった。
◆
ツンツン
「ん…」
頬に、何かがあたる感触がある。
ツンツン
また、頬に何かがあたる感触がする。
「お母さん… まだ、早いよ…」
私は、頬をつついているであろうお母さんに、そう言ってから寝返りを打つと、
「痛っ!!」
体に鈍い痛みが走る。
痛みのせいで、軽く目が覚めた私は、うっすら目を開けてみるが、真っ暗だった。
目の前へと、ゆっくりと手を伸ばすと、すぐに硬く、ざらざとした感触があった。
なんでって思いながらも、徐々に意識がはっきりしてきて、今自分が置かれている状況を思い出した。
私はすぐに、痛む体に鞭打って、体を起こし、薄暗い洞窟内を確認する。
近くしか見えないが、見渡した範囲に、ゴブリンらしき姿はなさそうだ。
「良かった…」
安堵すると同時に、少しおかしな事に気付く。
今周りを見渡した際、何かあったような…
私は、もう一度周りを見渡すと、先ほどまで私がむいていた方向に、うっすらと金色におびてある何があった。
私は、その金色の物体が続く先へと、ゆっくりと顔を上げると、大きくて真っ赤な2つの何かが、そこにあった。
それだけでなく、暗闇に目がなれたのか、その金色の全貌を目の当たりにした。
◆
いつもの静かな場所で、眠っていると私の張ってある糸内に、何かが侵入した気配がする。
他の奴みたいに、自分の縄張りを主張するつもりもないが、近くで騒がれるのも煩わしいので、少し面倒臭く感じながらも、体を起こし、その方向へとむかう。
そこにいたのは、複数のゴブリンだった。ゴブリンたちは、私の姿を見るなり、一目散に逃げていく。
ゴブリンは、食糧にする価値もないので、その姿をバラバラにしておく。
私が寝ている洞窟周辺を見て周り、出会うゴブリンたち全てをバラバラにしてから、私は、いつもの洞窟へと戻っていった。
それよりも今は、少しでも回復に努める為、入り口から見えない場所で、壁を背に座り込んで息を整える。
整えている間も、外の音を気にしておくのを忘れない。
どのくらい時間がたったのか分からないが、特にゴブリンらしき鳴き声は聞こえてこない。
「はぁ… どうやら、ちゃんとゴブリンを撒けたみたいね…」
それならと、回復に努める為、私は、体を横にする。
横になると、すぐに瞼が重たくなってきた。私はそれに、負けないように抗うが、疲労や極度の緊張もあったせいか、私の瞼は次第に閉じていった。
◆
ツンツン
「ん…」
頬に、何かがあたる感触がある。
ツンツン
また、頬に何かがあたる感触がする。
「お母さん… まだ、早いよ…」
私は、頬をつついているであろうお母さんに、そう言ってから寝返りを打つと、
「痛っ!!」
体に鈍い痛みが走る。
痛みのせいで、軽く目が覚めた私は、うっすら目を開けてみるが、真っ暗だった。
目の前へと、ゆっくりと手を伸ばすと、すぐに硬く、ざらざとした感触があった。
なんでって思いながらも、徐々に意識がはっきりしてきて、今自分が置かれている状況を思い出した。
私はすぐに、痛む体に鞭打って、体を起こし、薄暗い洞窟内を確認する。
近くしか見えないが、見渡した範囲に、ゴブリンらしき姿はなさそうだ。
「良かった…」
安堵すると同時に、少しおかしな事に気付く。
今周りを見渡した際、何かあったような…
私は、もう一度周りを見渡すと、先ほどまで私がむいていた方向に、うっすらと金色におびてある何があった。
私は、その金色の物体が続く先へと、ゆっくりと顔を上げると、大きくて真っ赤な2つの何かが、そこにあった。
それだけでなく、暗闇に目がなれたのか、その金色の全貌を目の当たりにした。
◆
いつもの静かな場所で、眠っていると私の張ってある糸内に、何かが侵入した気配がする。
他の奴みたいに、自分の縄張りを主張するつもりもないが、近くで騒がれるのも煩わしいので、少し面倒臭く感じながらも、体を起こし、その方向へとむかう。
そこにいたのは、複数のゴブリンだった。ゴブリンたちは、私の姿を見るなり、一目散に逃げていく。
ゴブリンは、食糧にする価値もないので、その姿をバラバラにしておく。
私が寝ている洞窟周辺を見て周り、出会うゴブリンたち全てをバラバラにしてから、私は、いつもの洞窟へと戻っていった。
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