スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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16話・試験 1

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 俺は、受け取った用紙に、必要事項を書いていく。

「書けました」

 俺は、書き終えた用紙を手渡す。

「確認しますね… はい、大丈夫です。では、今担当の方を呼びますね。 スタッフさ~ん!!」

 スタッフって、そのまんまだな…
 すると、酒場の方から、前世で言う所のヤーさんのような風貌のはげた男がやって来る。

「まだ、飯を食ってるんだけどなぁ… んで、お前が今回の試験者か?」

「はい…」

「何だか、ナヨナヨしてるガキだな… まぁいい、先に、奥の訓練所で待ってろ。俺は、飯を食べた後行くよ!!」

「…分かりました」

 俺は、言われた通り、奥の訓練所へむかった。





 待つ事10分
 やっと、はげた男がやって来た。

「遅れて、悪いな。それじゃあ、試験を始める前に、お前の名前でも聞こうか?」

「セウンです…」

「セウンか。俺の名は、スタッフだ。それでセウンは、何の武器を使うんだ?」

「一応、片手剣です…」

「片手剣か…」

 そう言ってから、スタッフさんは、端の方にいき、置いてある木剣を2本取ったから戻ってくる。

「ほらよ」

 木剣を投げてくる。それを、掴む。
 見た目はあれだが、悪い奴じゃなさそうだな。やっぱり見た目に騙されたらいけないよな。

「なら、早速始めるぞ? 武器を構えろ?」

「その前に、1つ聞いていいですか?」

「ん、何だ?」

「この試験は、どうしたら合格になるですか?」

「そう言えば、言ってなかったな。なに簡単な事だ。試験管の俺に、セウンお前の腕を認めさせればいい。まぁ、簡単に言えば、俺に1発でも当てれば合格だな!!」

「分かりました。なら、お願いします!!」

「それじゃあ、行くぞ!!」

 俺が構えると同時に、スタッフさんは、迫ってきて、怒涛の攻撃を繰り返す。今は、何とか捌けている… いや、俺が捌けるくらいの攻撃を仕掛けていると言った方が正しいか…

「おらおら、どうした。攻撃してこないと合格にならねぇぞ!!」

 確かに、その通りだな…
 俺は、構えをとき、スタッフさんの攻撃を生身で受け止める。

「!?」

 スタッフの木剣は、俺の体に触れる前に、減速していき、俺に触れる事なく、止まった。
 俺は、その隙を見逃さずに、戸惑っているスタッフに木剣を振る。

「うおっ、危ねぇ!!」

 スタッフは、何なく、それを躱す。
 やはり、かなりの実力者みたいだな。

「おいおい、何だよ今の…」

「ノーコメントです」

「だよなぁ… 冒険者がそう易々と手の内をあかす訳ねぇか… もう、今ので合格にしてやってもいい気もするが、久々に骨がありそうだから、本気で行くぞ!!」

 スタッフが俺の前から消えた。と思うと同時に、後ろの方で、何かを振る音がした。振り返ると、木剣を俺の右肩に振り下ろした状態で、驚愕の顔のまま固まっているスタッフさんがいた。スタッフさんは、俺が反撃する前に、すぐにバックステップで後ろへ下がった。
 
「おいおい、これもダメかよ。結構ガチの攻撃だっんだがなぁ…」

 どう見ても、スタッフさんは、記憶の中にあるあいつらよりも強いな。

「この模擬戦って、スキルの使用ってありですかね?」

「ん、あぁ、そいつは構わねぇが、あんまりハデな奴だと、流石に困るぞ?」

「大丈夫です。たぶん、一瞬で終わりますから?」

「ほう…」

 スタッフの目付きが更に鋭くなる。

「それじゃあ、いきますよ」

「来てみろ!!」

眠れスリープ

 1番初めに覚えた、眠れスリープを使う。

「なっ…」

 バタンッ
 スタッフは、そのまま前のめりに、倒れる。
 近づい見ると、

「Zzz…」

 寝息を立てて、完全に寝てる。
 一応、寝ているスタッフのクビに木剣を当てておく。

「これで、合格だな。それじゃあ、起こすか」

 体を揺すり、スタッフさんを起こす。
 少しして、目を覚ました。

「うぅ… 俺はいったい何を…」

 体を起こし、辺りをキョロキョロし、俺の所で視線が止まる。

「そういえば、お前の試験中だったな… って事は、俺は負けたのか…」

「そうなりますね」

「はぁ… マジかぁ…」

「それで、結果はどうですか?」

「そんなの決まってるだろ!! 当然、文句無しの合格だ!!」

「よしっ!!」

 これで、あとクエストを達成するだけになった。
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