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15話・凍結
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俺の順番がやって来た。
「ようこそ冒険者ギルドへ。私は受付嬢のリセと申します。今日はどのような、ご用件でしょうか?」
「あ、俺は、セウンって言います。それで、少し聞きたい事があるのですが、大丈夫ですか?」
「セウン様ですね。聞きたい事ですか? 私が、答えられる範囲なら、お答え出来ますが、どのような事でしょうか?」
僕はギルドカードを取り出し、カウンターの上に置いた。
「このギルドカードに魔力を流したんですけど、何も写し出されないんですよね。何故だか、理由分かりますか?」
「少し、失礼しますね」
リセさんは、ギルドカードを手に取る。
少しした後、ギルドカードをカウンターの上に置く。
「理由分かりましたか?」
「はい。このギルドカードは、凍結してますね」
凍結? そのまんまの意味じゃないよな?
「…凍結ですか? どう言う意味でしょうか?」
「凍結… つまり、このカードは既に使えなくなっています。より、正確に言うなら、4年前くらいから、凍結して、使えなくなっていますね」
カードが使えない?
「…どうしてか、聞いてもいいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。特定の場合を除き、凍結される理由は2種類あります。1つ目が、一定期間クエストを受けなければ、凍結が適応されます。ですが、申告などがありましたら、凍結が適応する事はありません。2つ目は、ギルドのルールなどを破ったりした場合、一時的に凍結が適応される場合があります。今回の場合は、申告なしで、一定期間… つまり1年以上クエストを受けていないので、凍結が適用されていますね」
クエストを受けていない?
俺の記憶では、ちゃんとあいつらと受けている筈なんだけどな…
「一応、パーティーメンバーとクエストを受けていると思うのですが?」
「それは、おかしいですね。それなら、凍結される事はないと思うのですが…」
リセさんは、困り顔を浮かべる。
だよな。いくらあいつらでもクエストを偽るわけ… いや待てよ…
「もしかしてですけど、クエストを受ける時に、ギルドカードを使ったりしますか?」
「はい。クエストを受ける前に、ギルドカードをお預かりして、クエストの受付をしますね」
「…クエスト受付時に、ギルドカードを出さない場合はどうなりますか?」
「常駐クエストや特定のクエストを除き、受付時に、ギルドカードの提出がない場合は、クエストを受ける事は、出来ません。ただ、先程も言った通り、常駐クエストや特定のクエストなら、その素材の納品時と同時にクエスト達成扱いになる場合もありますので、その場合は、達成時にギルドカードをお預かりしますので、結局、ギルドカードの提出がない限り、クエストを受けた事になりませんね」
思った通りだ。だからあいつら、クエストを受ける時も、達成の報告をする時も俺を連れていかなかったんだな。
そう考えると、あいつらに軽く殺意が沸いてくるが、今はそれ所ではない。
「その凍結を解除する方法ってありますか?」
「はい、あります。凍結を解除するには、冒険者ギルドが定める2つの試験を受けて頂く事になりますね。本来は、凍結後、1年間はその試験を受ける事は出来ませんが、凍結から既に4年近くたっているので、今回は、問題なく試験を受ける事が出来ますね」
「ならその試験を受けたいのですが、その試験とはどのようなもの何ですか?」
「試験の内容は、担当の方との模擬戦と簡単なクエストの2つになります」
「その試験って今日受けれたりしますか?」
「はい。大丈夫ですよ。この後、すぐにでも受けられますか?」
「なら、お願いしてもいいですか?」
「分かりました。では、こちらの用紙に必要事項をお書き下さい」
「分かりました」
俺は、受け取った用紙に、必要事項を書いていく。
「ようこそ冒険者ギルドへ。私は受付嬢のリセと申します。今日はどのような、ご用件でしょうか?」
「あ、俺は、セウンって言います。それで、少し聞きたい事があるのですが、大丈夫ですか?」
「セウン様ですね。聞きたい事ですか? 私が、答えられる範囲なら、お答え出来ますが、どのような事でしょうか?」
僕はギルドカードを取り出し、カウンターの上に置いた。
「このギルドカードに魔力を流したんですけど、何も写し出されないんですよね。何故だか、理由分かりますか?」
「少し、失礼しますね」
リセさんは、ギルドカードを手に取る。
少しした後、ギルドカードをカウンターの上に置く。
「理由分かりましたか?」
「はい。このギルドカードは、凍結してますね」
凍結? そのまんまの意味じゃないよな?
「…凍結ですか? どう言う意味でしょうか?」
「凍結… つまり、このカードは既に使えなくなっています。より、正確に言うなら、4年前くらいから、凍結して、使えなくなっていますね」
カードが使えない?
「…どうしてか、聞いてもいいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。特定の場合を除き、凍結される理由は2種類あります。1つ目が、一定期間クエストを受けなければ、凍結が適応されます。ですが、申告などがありましたら、凍結が適応する事はありません。2つ目は、ギルドのルールなどを破ったりした場合、一時的に凍結が適応される場合があります。今回の場合は、申告なしで、一定期間… つまり1年以上クエストを受けていないので、凍結が適用されていますね」
クエストを受けていない?
俺の記憶では、ちゃんとあいつらと受けている筈なんだけどな…
「一応、パーティーメンバーとクエストを受けていると思うのですが?」
「それは、おかしいですね。それなら、凍結される事はないと思うのですが…」
リセさんは、困り顔を浮かべる。
だよな。いくらあいつらでもクエストを偽るわけ… いや待てよ…
「もしかしてですけど、クエストを受ける時に、ギルドカードを使ったりしますか?」
「はい。クエストを受ける前に、ギルドカードをお預かりして、クエストの受付をしますね」
「…クエスト受付時に、ギルドカードを出さない場合はどうなりますか?」
「常駐クエストや特定のクエストを除き、受付時に、ギルドカードの提出がない場合は、クエストを受ける事は、出来ません。ただ、先程も言った通り、常駐クエストや特定のクエストなら、その素材の納品時と同時にクエスト達成扱いになる場合もありますので、その場合は、達成時にギルドカードをお預かりしますので、結局、ギルドカードの提出がない限り、クエストを受けた事になりませんね」
思った通りだ。だからあいつら、クエストを受ける時も、達成の報告をする時も俺を連れていかなかったんだな。
そう考えると、あいつらに軽く殺意が沸いてくるが、今はそれ所ではない。
「その凍結を解除する方法ってありますか?」
「はい、あります。凍結を解除するには、冒険者ギルドが定める2つの試験を受けて頂く事になりますね。本来は、凍結後、1年間はその試験を受ける事は出来ませんが、凍結から既に4年近くたっているので、今回は、問題なく試験を受ける事が出来ますね」
「ならその試験を受けたいのですが、その試験とはどのようなもの何ですか?」
「試験の内容は、担当の方との模擬戦と簡単なクエストの2つになります」
「その試験って今日受けれたりしますか?」
「はい。大丈夫ですよ。この後、すぐにでも受けられますか?」
「なら、お願いしてもいいですか?」
「分かりました。では、こちらの用紙に必要事項をお書き下さい」
「分かりました」
俺は、受け取った用紙に、必要事項を書いていく。
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