男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

文字の大きさ
54 / 72

夜まで長いな

しおりを挟む
「あっふんっはぁんぁんふぁはぁん」

先輩とのキス止めれない。
凛が…凛が来ちゃう。

「あんっ」

唇が離れてしまった。

「あぁん、もっとして」

「弟が来るぞ」

「………欲しいよ」

先輩より俺のがエッチなのかも。

「夜、声我慢しろよ」

意味を理解すれば、顔が熱くなる。
今日するって事だよね。
どうしよう、凛や母さんにバレないようにしなきゃっ。

「芯はエロい事考えてると直ぐ顔に出るな」  

慌てて頭を振った。
違う、エロい事なんて考えてない。
ただ、する時は声我慢出来るかなって心配になっただけ。

チュッ

啄むようなキスをされ離れたと同時に凛が部屋に来た。

「もうすぐご飯だって、永瀬先輩は嫌いなものある?」

「いや特には、ないな」

嘘つき、匂いのキツイの駄目なくせに。
パクチーとか嫌いでしょっ知ってるんだから。
俺も苦手だけど。

「よかったぁ…ん?兄ちゃん顔赤いけど暑い?」

「えっ、あっ大丈夫だよ。アハハハ」

「一人で興奮してたからな」

「なっ」

凛に変なこと言わないで先輩のバカっ。
睨み付けるも全く反省してない。

「ごはんよー」

母さんに呼ばれ三人でリビングに。

「いらっしゃーい」

「お邪魔してます」

「フフ、さっ座ってぇ」

「お母さん、お父さんは?」

「今日は遅いみたいなの」

「兄ちゃん残念だね、先輩紹介出来なくて」

「えっあっうん、そうだね」

凛その言い方はなんだか…。
もしや凛気付いているの?
そんなわけないよね?

「さぁ食べましょう」

「「「いただきます」」」

「…ます」

あー先輩可愛い、ちょっと照れてる。
先輩の新たな一面だ。

「ふぅん」

「?母さん何?」

「何でもないわぁ」

母さんがなんだか気になったけど…まぁいっか。

「芯は来年には先輩みたいに大きくなるのかしら?」

「なっ」

ん゛ー、父さんは大きいのに俺は…。
去年から身長が止まった気がしないでもない。
もうちょっとで百七十センチ、四捨五入すれば百七十。

「俺はおっきくなるよぉ」

天使。
天使はそのままでも良いんだよ、むしろおっきくならないで欲しい。
今のサイズがベストだよ。

「そうねぇ、凛はもう少し大きくなった方が良いわね」

「先輩は何センチなの?」

「百八十三くらいか」

「うわぁ、おっきい」

「そうねぇ」

「父さんと同じくらい?」

「お父さんは百八十五よ。お父さんが一番大きいんだから、お父さんが一番よ」

「わかったよ、母さんの父さん自慢」

その後も賑やかに食事が終わった。
その間は夜の事を考えずにすんだ。
食事の後は部屋でまったりした。
勿論凛を入れて三人で。

「兄ちゃんと先輩はどうやって知り合ったの?」

「?」

ヤバい、考えてなかった。
素直に答えらんないよ。
襲われそうになった所助けてくれた、なんて。
来年にはうちを受験するのに余計な不安を与えたくなかった。
なんて言おう。

「昼休みに芯に膝枕してもらって寝てたな」

「えっ」 

そんなこと言っちゃうの?
確かにそうなんだけど。

「俺も兄ちゃんの膝枕スキー」

あぁ、凛に邪な考えはないから平気だよね。
兄ちゃんは高校入って直ぐに淫らな考えに染まっちゃいました。
凛だけはそうならないでね。





しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。

天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!? 学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。 ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。 智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。 「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」 無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。 住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

処理中です...