男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

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どうしても好き

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先輩が居なくなっても立ち尽くしていた。

「ヴっ…ヴヴっ……ヴ……ヴヴヴ」

完全に拒絶されてしまった。
もうこれで先輩とは本当にサヨナラなんだ。

「…ヴっ…ひっく……ひっ…」





「また泣いてんのかよ」

制服のままの先輩が立っていた。

「あ…あ…あ」

来てくれるとは思わず言葉が出てこない。

「いつまでもそこで泣かれんのは迷惑」

「ご、ごめんなさい」

確かに住人の方にも先輩にも迷惑が。

「来いよ」

「…はい」

触れられる距離なのに遠くに感じた。
先輩から拒絶の空気を感じる。

「風呂入れよ、わかんだろ?」

「……はい」

何度か来たことあるのに、前とは違い冷たさを感じる。

脱衣所でブレザーを脱ぎワイシャツを脱いだ。
悲しみの余り脱いだワイシャツを顔に当て声を押し殺して泣いた。

突然扉が開いた。

そこに立っているのはもちろん先輩で感情が読み取れない。
今先輩は怒っているの?
先輩との距離が縮まる。
怖くて顔を反らした。
シャツを奪われ驚いていると、先輩の顔が近くにあり顎を取られキスされていた。
頭が働かず目を瞑ることもできず、ずっと先輩と目があっていた。
深くなるキスに必死に答える。
見つめあっていることが恥ずかしくなりゆっくり瞼を閉じた。
唇が離れる頃には息が上がっていた。

「お前さー俺といてもそうやって泣いてばかりだろ」

「それでも俺は先輩と一緒にいたいんです」

「それで他の男な慰めてもらうの?」

「もうしません」

「ふーん。早く風呂入れよ、俺もまだなんだよ」

「あっ、ごめんなさい。俺あとでも…」

「良いから入れよ、脱がすぞ」

「え…」

「早くしろ」

「あ…はい」

先輩の前で裸になるのは未だに恥ずかしいが急いで浴室に入った。
暖かいシャワーを当てると再び扉が開く。
振り返ると裸の先輩が。
お風呂場だから裸なのは当然だが。
何で?

「待つの面倒。一緒に入った方が早い」

「えっあっはい、そうですね」

先輩の邪魔にならないよう扉付近の壁に逃げた。
シャワーを浴びる先輩の背中を見ていた。

「何してんの?」

先輩がシャワーを止め振り返る。

「洗って欲しいの?」

「あっいえ」

「来いよ」

手を取られ引き寄せられる。
先輩と向き合う形で頭を洗われる。

「あの、やっぱり自分で…出来ます……あの、先輩?」

先輩は辞めることなく俺を洗い続ける。
頭が終わると身体を洗われ始めた。
何も言えず先輩に従った。
その合間も何度かキスをした。
身体中を触られながらのキスは感じすぎてダメ。
一度先輩に抜いてもらってしまった。
お風呂場でのそういう行為は良くない。
息遣いに喘ぎ声、俺のを扱く音全てが風呂場全体に反響する。
口を押さえようとすると直ぐ先輩の唇で塞がれてしまう。
それでも些細な喘ぎ声を逃さす反響する。
全身を洗い終える頃には呼吸が乱れ立っているのもやっとの状態に。

「湯船に浸かってろ」

言われるがまま湯船にはいる。

端っこに座り先輩が洗っているのを眺めていた。
先輩って肩甲骨の辺りに黒子があるんだ。
何故先輩と一緒にお風呂に入っているのかわからない。
どうしてこうなったんだろう。
さっきまでマンションの外で先輩に拒絶されて、脱衣所では追い払われて、そしたらお風呂を一緒に入ってる。
どういうこと?

「入るぞ」

「はい」

浴槽内で邪魔にならないよう横向きで体育座りで小さく座った。
先輩はお構いなしに足を伸ばしてくる。

「こっち来いよ」

来いよと言われてもどこに?
伸ばされた先輩の手を取ると引っ張られ、先輩の膝の上に横座りするような体制になってしまった。

「寒いだろ」

ギュッと抱き締められ湯の中に沈む。
先輩との距離が近い。
俺からでもキスが出来そうな距離。
しても良いのかな?
こんな至近距離で好きな人と目があったら誰でもキスしたくなっちゃうはず。
キスしたいな。

無意識に先輩の唇を指でなぞっていた。
 
「あっ」

指が食べられた。
先輩の舌が俺の指を愛撫する。

「やぁっ」

恥ずかしいから?指なのにゾクゾクした。
先輩に変に思われたかもと先輩を見つめるとキスされた。
激しくなる。
離れたくない。
膝立ちになり先輩を股がった。
先輩を見下ろす体勢になり首に手を回し貪り合う。
先輩とのキス好き。

「あっんん…ん」

先輩の指が俺の中に入ってくると唇が離れる。
一本二本三本と増やされ、開かれていく。

「お湯…お湯が入って…せんぱ…ん」

懇願しようも喘ぎ声に変わり風呂場に響き渡る。
腰骨を掴まれ浮力で簡単に持ち上がり、先輩の上に下ろされゆっくり入ってくる。
先輩が動く度にお湯がバシャバシャと揺れる。

「ひゃっ…あっぁああっあーはぁはぁはぁ」

仰け反る身体で先輩のを中で弾けるのを感じ、俺もイッてしまった。
力が抜け先輩に凭れかかってしまった。
呼吸が整うまで先輩は俺を抱き締めてくれていた。
その間も先輩とは繋がったまま。

ヤバい。
風呂場でこんなコト。
ダメ絶対。
逆上せる。

「先輩、もう…ノボセちゃう」

「んー」

先輩との繋がりが解かれ抱えられたまま浴槽から出た。
少し低めの温度のシャワーを当てられ、先程まで先輩がいた場所を探られる。

「せっ先輩、もう…」

逆上せた身体に二回目は無理と懇願する。
少し涙目で見上げるとチュッと軽くキスされた。

「中のを掻き出すだけだ」

ゴムをしていないことに初めて気がついた。
今までは先輩がちゃんとゴムをしてくれていたのでこんなこと考えなかったけど、今は…。
勢いでお風呂場でしてしまった。
先輩のがお腹にあると思うと嬉しいとほんのり思った。
出すのが勿体ないとか、恥ずかしいという気持ちは合ったが先輩にくっついていられる方がもっと嬉しかった。

「んん…ん……んん…」

先輩の指の動きがイヤらしく、声を押さえても風呂場中に響き渡る。
くっついていられて嬉しいと言った数分前の自分が憎い。
中のを掻き出しているだけ掻き出しているだけと自分に言い聞かせても、ちゃんと感じてしまう。
だって先輩の指だし、そういうことした後だし、仕方がないと思う。
俺のアレが反応してるのバレちゃう。
アレを隠そう手を伸ばすも先に先輩の手が俺のを扱く。
前と後ろ両方の刺激ですぐにイッてしまい、足から力が抜け座り込みそうになるのを先輩が抱き止めてくれた。

全身を流され脱衣所へ。
タオルで軽く拭き、腰にタオルを巻いた状態で腕を引かれる。

「えっあの先輩?」

「ん」

「服を…」

「いらねぇーだろ、どうせまた脱ぐんだから」

先輩の部屋に着きベッドへ。
そしてすぐタオルを奪われ裸にされ、また抱かれた。
何度も何度も。
最後の方は覚えてない。
気が付けば気絶していた。

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