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一章 純愛…ルート

起きちゃダメだよ

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目覚めれば身体がボロボロで、身体中が痛いし声も出ない。

ライアン様はまだ眠ってた。
…眠ってるんだよね?
確認するように顎にキスを贈った。

「まだ起きちゃダメだよ?」

おまじないのように軽くチュッとキスをした。
裸で眠るライアン様の身体にキスを贈った。
首に肩、鎖骨に胸。
分厚い胸板が興奮させる。
つい数時間前までしてたのに…してたからかな、すぐエッチな気分になっちゃう。
興奮してはぁはぁと息を荒くしながら眠るライアン様の身体を唇と舌で味わった。

「ひゃっ」

もっと下に行こうか悩みライアン様が目覚めていないか確認した時、抱きしめられた。

「昨日、足りなかったか?」

起きてた…。

「えっ…そんな事はっ…んふっ…」

朝にしては濃厚なキスで挨拶をした。

「身体平気か?」

「…ぅん……う゛っ…」

「ぅん」と言ったものの「身体平気か?」で自分の身体が今日は本当にボロボロなのに気づいた。
言われなかったら気付かなかったかもしれないが…今日のはちょっと立ち上がるのも一苦労かも…。

「まずは、風呂か?」

「…ぅん。」

ゆっくり手で身体を支えながら起きた。

「ひゃっ」

床に足をつけ立ち上がろうとした瞬間崩れ落ちた。
足に全く力が入らなくて、それに…お尻から何かが流れた。

「大丈夫か?」

お姫様だっこされながら心配してくれるライアン様を困惑の表情で見つめた。

だって、多分だけど…お尻の…。

いつもそんなこと無いのに…。
ライアン様は何事もないようにお風呂場へ歩いていく。

「どうした?」

ライアン様はいつも優しいから行為の後の洗浄をしてくれていた。
本来は自分で始末しなきゃいけないのをすぐに眠ってしまっていた僕の代わりにライアン様がしてくれていたのを再度気付いた。
昨日はライアン様も一緒に眠ってしまったんだ…それすらもちょっと嬉しかったりする。

「んんん」

お風呂場に付き、自分の足で立つだけで股関節に違和感があり太ももにも伝う感触があった。
浴槽に湯を溜めている間、ライアン様にお尻を見せないように背中からシャワー浴び、洗い流していく。
前から抱きしめられお尻を揉まれる、なんかいつもとは違う触り方な気がする。

「やぁんっ」

お尻を割られ予告無く指が入ってくる。

「ちゃんと洗わないとな。」

恥ずかしくて隠してたのに知ってたんだ…。
お尻を洗われるのって恥ずかしい。

「じ、自分で…する…から…。」

ライアン様の手をお尻から遠ざけようとしても、力では敵わなかった。

「シャル…俺の事スキだろ?なら、俺のスキにさせろ?」

シャルって呼ばれた事が嬉しかった。
昨日も呼ばれた?ような気がするけど、昨日はそれどころじゃなかったから…。
距離がまた縮まったように感じる。
えへへ、嬉し…えっ…あれ?あっ…僕、昨日…ライアン様に告白しなかった?
好きって…ライアン様好きって…言っちゃったよね…?

ん?返事ってもらえたのかな?

僕はライアン様の事スキだから抵抗は止めたけど…ライアン様の気持ちって…。
僕達って今、どんな関係なの?
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