【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒

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一章 純愛…ルート

二回目

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あの人が来る。

そう思うと緊張して普段の行動が分からなくなる。
一度してしまっているとは言え、気が付いたらそうなっていたのでそれまでに何があったのか、どういう流れなのか僕には知識が一切ない。
どうすれば良いのか分からず、まずはお風呂だと思って身体を念入りに洗っている。
全身、隅々洗い残しがないように気合いをいれた。
お風呂から出てゆったりめの服に着替え、彼が来るのをソワソワしながら待つしか出来なかった。
本当に来てくれるかな?

コンコンコン

来たっ、彼…だよね?
扉を開け確認すれば彼がいた。

「ど、どうぞ」

彼を部屋へ招き入れた。
彼も制服から楽な服装に着替えていた。
彼は躊躇うこと無くベッド付近まで歩いていき、服を脱ぎ出している。
彼が脱いでいく後ろ姿から視線を外すことが出来ず、そこにはムードというものはなく義務的なものだった。
上半身が露になりズボンに手がかかった時に振り向かれた。

「しないのかよ?」

少し離れた場所で彼の露になっていく身体を見つめてしまっていた。

「ぇっあっします。」

慌てて僕もベッドの側まで移動した。
今まで読んだ本では相手に脱がして貰う描写があり僕もそれを想像してたけど、現実は違った。
相手に迷惑にならないよう、いそいそと脱いだ。
裸になることは緊張するけどエッチなものはなく、まるで身体検査のようだった。
お互いが裸になり僕がベッドに横たわれば彼もベッドに乗り上げる。
恥ずかしさから太ももで僕のものを隠そうとするも足首を捕まれ彼の体が割り込まれ閉じることが出来なくなる。
自身の現状や彼の表情から逃れるために顔を背け手で出来るだけ僕の顔が見えないように覆った。

「んぁあんんっ」

予告無くお尻の中に暖かい風が流れ驚きと共にエッチな声を上げてしまった。
慌てて口元を押さえたが出遅れていたのは分かっている。

「…尻に洗浄魔法やっただけだ。」

…そうなんだ。
そんなのあるなんて知らなくて、こんなことで声を出すなんて変に思われたかも。
恥ずかしくて顔が熱くなる。

「ぁりがとっ」

魔法で綺麗にしてくれたんだ。
魔法ってそんなことも出来るんだね。
洗うだけじゃダメだったのか…。
ありがたいが、恥ずかしすぎる。
彼はなにも言わず、ずっと見てくる。
え?なに?僕が何かしなきゃいけないのかな?
この後どうすれば良いんだろう?彼が何を求めているのか全く分からない。
どうしよう…。
何もしないでいると彼が手を伸ばしベッドサイドの棚にある小瓶を手に取った。
僕よりもこの部屋を知り、使い方も知っているみたい。
小瓶の液体を僕のお尻の…に塗り込む。
今回は声を我慢できた…出来た…けど、ダメかもっ。
お尻に指が入ってくる。

「んっんっんんんっんんんんっんんっ」

声を出さないように必死に抑えるが、中にも液体が塗り込まれ口元を押さえている指の隙間から吐息が漏れていく。

「あっんんっはっんあぁんはぁんんぁあん」

指が増やされると声も我慢できなくなる。
片方の手はシーツを握りしめ耐えるが、二本の指が僕の中でバラバラに蠢けばもう何が起きているのか頭が理解出来くなった。

「あああぁぁぁんんんん」

な、なに?そこっだめ。
声我慢できない。
気持ち悪いって思われちゃう。
我慢しなきゃ…我慢…しないといけないのに…。
僕の思いとは裏腹に指が増やされていく。

「んっふぅんんふっふんんっん゛ん゛ん゛」

ダメ我慢できない。
これ…どうしたら良いのっ?

「あっんん゛ん゛ん゛ん゛」

お尻の方だけじゃなく前も握られ二つ同時の刺激に呆気なくイってしまった。
扱くというよりも、本当に握られただけ。
それだけでイクなんて恥ずかしすぎる。

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

初めて他人の手でイかされる経験をした。
こんなに気持ちいいことがあるなんて僕は今まで知らなかった。
僕だけ気持ちよくなってしまい申し訳なく彼をチラッと確認すれば確りと目があった。

「ぁっぁっあっ」

彼は驚いているような顔をしている。
やっぱり気持ち悪いって思われたのかも。
ど、ど、どぅしよぅ。
彼の視線が怖く、瞼を閉じて拒絶されないことを祈った。

「あぁん」

指が引き抜かれてしまった。
…気持ち悪がられた…。
これで終わり…なのかな…。

「入れるぞ。」

拒絶ではない彼の言葉を聞き、薄目を開ければ視線が合った。
僕が小さく頷くと、ピタッと彼のがお尻に当たりゆっくり僕の中に入り込もうとする。

「力抜けって。」

僕は気付かぬうちに力を込めていたみたい。
だけど「力を抜けっ」って、どう抜けば良いのかわかんない。

「あっ、わ、わかんなっぃよ…。」

素直に伝えれば、前を扱かれ始めた。

「やっんっんあぁんんっん」

握られていたのがいつの間にか暖かい何がに包まれた。
まさかと確認すれば僕のものは彼の口の中に消えてる。

「あっあっだ、ダメ、そんなのダメっだよ」

「んぁ?何がだよ」
 
「ぁっぁああっき、汚…っよぉ」

「洗浄魔法やったろ?」

「………」

そうじゃなくて…気持ちの問題で…。

「他の奴ともしたろ?」

知らない…シャルマンは知ってるかもしれないけど、僕はしたことない。
初めての僕には刺激が強すぎる。
彼の唇が僕のに触れながら喋るのでさえ快感として受け取ってしまう。

「あっんっん、で、でもっんっやっぁんんふぅっんっ」

「イヤなのか?」

焦りと快感、そして恐怖の入り混じった声で彼に抗議してしまう。
僕の意思を確認するため、口を離し確りと見つめてくる。
ここでイヤって言ったら本当に止めちゃうのかな?
止めて欲しくない…でも「もっとして、続けて」なんて言えない。
どうしたら…。

「…続けるぞ。」

「…んっ」

そんな近くで見て欲しくないけど、さっきの気持ちいいのまたして欲しくて欲望に負けて頷いてしまった。
彼が沈んで僕のを飲み込んでいく。

「ぁっんっんっぁぁああんっふぅっくぅんん」

口に含まれた途端に先程の快感が蘇る。
あまりの快感に太ももで彼の頭を挟んでいた。

「ぁぁぁぁあああああっっっんっへぇ?」

もうイッちゃっうと感じた時にギュッと根本を塞き止められ、彼を挟んでいた太ももが緩む。

「やっなんでぇんんあっっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

抗議の声をあげようとした瞬間、中に…彼のが中に入ってくると同時に僕を塞いでいた手が離された。
彼のを入れた途端に刺激に弱い僕は呆気なくイってしまった。
僕はなんて快楽に弱いんだ…。

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

僕だけ二回もイカされてしまった。

「んっあっんっんっふぅんんくぅっん」

彼は僕の息が整うのを待ってから動き出した。
彼の動きに応じて声が勝手に漏れてしまい、口元を手で覆っても耐えられなくなってきたので指を噛んで声を我慢する。

「んっんっんっん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん」

彼の打ち付けが激しくなり僕も再び限界に近くなっていた。

「んっはっんっんんん゛あっやぁんもっいっイッちゃうぅんん゛ん゛ん゛」

我慢なんてする暇もなくイってしまった。
ただ先程とは違うのが、意識を保っていられなくなる。
遠のく意識の端で僕の中に熱いものが弾けたのを感じ、彼が僕の中でイってくれたことが分かり、嬉しいと感じながら意識を手放した。
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