魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１４５４．もっと種類を

「え、えーと、皆さんの衣裳は今更どうこう言いませんが、ゴーレムの衣裳はもっと種類を用意しましょう」

　ヒーラーはこめかみを若干引き攣らせながら言った。
　その妙な気迫にモトバや魔法使いは勿論、オリエも気圧される。

「ここは任せた方がいいんじゃない？」
「そ、そうね」

　オリエの提案に魔法使いも同意した。
　そうしてヒーラーが早速用意した衣裳はＴシャツ、ミニスカートにハイソックスを穿き、手にはポンポン。
　他には動物を象った全身タイツもあれば、普段着風のシャツとズボンもあれば、男物スーツもある。

「異世界じゃ色々使うのね」
「こ、これはわたしが考えて揃えたものです！」
「真似しただけでしょ。目が泳いでるわよ？」
「！」

　ヒーラーはますます目を泳がせた。