魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１４１７．帰宅

「ただいま」
「お姉ちゃん!?　わ！　お姉ちゃんだ！」

　妹が脊髄反射のようにオリエに抱き付いた。
　随分前から全裸同然だったオリエの姿に今更何か思うところは無い。
　むしろ姉の生のおっぱいに顔を埋められるのは妹の特権だ。

「姉ちゃん……」

　オリエの弟はそんな妹を羨ましそうに見る。
　しかし直ぐに視線はおっぱいの頂点を彷徨った。
　頂が在れば目が往くものだ。
　オリエも弟の視線に感付くが、何も思うものはない。
　最奥で受ける剣士達の視線はもっとねちっこく、第３階層を歩こうものなら粘り着くような視線を受ける。
　昔からそうなので、もう慣れっこなのだ。
　ただ姉の裸に欲情する弟の行く末は少々心配になる。
　生暖かい視線を向けると、弟はバツが悪そうに顔を背けた。
　家族だけあって２人ともオリエを神聖視する様子は欠片も無いのがオリエにはむしろ心強かった。