魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１３０６．いつかの

１３０６．いつかの１１３０６．いつかの１３０６．いつかの３０６．いつかの　女猟師はクリーチャーの悍ましさに萎縮してしまい、いよいよ逃げられなくなった。
　全裸になって以降、通常の魔物相手にも似たような状況に陥ったことはあったが、その時は萎縮せずに魔物をちまちまと攻撃して倒すことに成功した。
　だがクリーチャー相手ではいつかの記憶も頭を過ぎり、手が凍ったように動かない。
　諦めてしまえば楽になるかとも考えるが、クリーチャーにどう扱われるに考えを及ばせれば否定せざるを得なかった。
　一思いに殺してくれることはなく、ひたすら凌辱の限りを尽くされるだろう。
　その凌辱に耐えられる自信は無い。
　このまま耐えるしかない。それがいつまで続くのか。
　ところが絶望的な気分に陥ったところでまた、クリーチャーの触手が力無く落ちた。

「大丈夫？」

　声のした方へと目を向ければオリエが立っていた。