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992.泣いた
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ヒーラーの肉体はマッチョとまでは行かないが、鍛えられて引き締まっている。
そんな逞しい肉体に春めいたワンピースの清楚さはそぐわない。
清楚なワンピースが似合うのは線の細い乙女だろう。
ところが本人はまだ乙女のつもりだ。気合を入れるとついつい乙女チックな品物を選んでしまうのだ。
「うおおーん!」
ヒーラーは泣いた。
「何、獣みたいに泣いてるのよ?」
魔法使いは冷めた目で突っ込んだ。
「だって、だって……」
ヒーラーはこれぞと思った服を「似合わない」と言われた悲しさを切々と訴えた。
すると魔法使いの目がますます冷めた。
「鏡を見なさい。あんたは清楚から程遠いわよ」
「きゅう……」
ヒーラーは奇妙な声を上げて気を失った。
そんな逞しい肉体に春めいたワンピースの清楚さはそぐわない。
清楚なワンピースが似合うのは線の細い乙女だろう。
ところが本人はまだ乙女のつもりだ。気合を入れるとついつい乙女チックな品物を選んでしまうのだ。
「うおおーん!」
ヒーラーは泣いた。
「何、獣みたいに泣いてるのよ?」
魔法使いは冷めた目で突っ込んだ。
「だって、だって……」
ヒーラーはこれぞと思った服を「似合わない」と言われた悲しさを切々と訴えた。
すると魔法使いの目がますます冷めた。
「鏡を見なさい。あんたは清楚から程遠いわよ」
「きゅう……」
ヒーラーは奇妙な声を上げて気を失った。
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