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965.どうってことない
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娼婦は動画の売り上げに目を瞠った。
「これなら直ぐに一生分稼げちまうぜ!」
娼婦は先細りの商売だ。生涯プランは若い内に稼いで別の商売を始めること。
だがアラサーの娼婦は既に下り坂だ。早く稼がなければならなかった。
とは言え動画の撮影は肉体的に娼婦より辛かった。一度に複数の男を相手にしなくてはならないのに、それでは身が保たない。
尤も、これは娼婦の思い込みだ。
本当は複数を相手にしなくて良い道もあるが、モトバ基準で行われた最初の撮影で擦り込まれたのであった。
そんな思い込みも手伝ってモトバに薦められた『化粧箱(呪い付き)』に思いを寄せる。
呪いは気になる。だが……。
「どうせ裸同然なんだから裸になったって構うもんか」
娼婦は男を誘うため、日頃から肌の殆どを晒している。
だから服を着られなくなってもどうってことないと考えた。
「これなら直ぐに一生分稼げちまうぜ!」
娼婦は先細りの商売だ。生涯プランは若い内に稼いで別の商売を始めること。
だがアラサーの娼婦は既に下り坂だ。早く稼がなければならなかった。
とは言え動画の撮影は肉体的に娼婦より辛かった。一度に複数の男を相手にしなくてはならないのに、それでは身が保たない。
尤も、これは娼婦の思い込みだ。
本当は複数を相手にしなくて良い道もあるが、モトバ基準で行われた最初の撮影で擦り込まれたのであった。
そんな思い込みも手伝ってモトバに薦められた『化粧箱(呪い付き)』に思いを寄せる。
呪いは気になる。だが……。
「どうせ裸同然なんだから裸になったって構うもんか」
娼婦は男を誘うため、日頃から肌の殆どを晒している。
だから服を着られなくなってもどうってことないと考えた。
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