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926.待っておくれよ
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ゴリゴリ女は怒り散らした。
「あたしが化粧でどうにかなると思ってるのかい!? それでどうにかなるなら苦労しないよ!」
「名前が『化粧箱』なだけで化粧じゃないよ」
「化粧なのに化粧じゃないなんてからかってんのかい!?」
「……だったら好きにするといいよ。嫌がる相手に教えるようなことじゃないから」
オリエはもうゴリゴリ女を振り返らなかった。
すると途端に不安になるのがゴリゴリ女だ。
「ま、待っておくれよ。ほんとに美人になれるのかい?」
「聞きたくないんでしょ?」
「わ、悪かったよ! この通りだ! だから教えておくれよ!」
ゴリゴリ女は土下座した。
オリエは溜め息を吐く。
「冒険者ギルドの交換リストに『化粧箱』ってあるでしょ? それは手足の長さも顔の形も色も全部変えられるんだよ」
「は? そんなことがあり得るのかい?」
「魔王の創った魔法の道具だからね。何でも有りだよ。ただね、きっと呪い付きのものしか買えないと思うから一生裸で暮らす覚悟が持てないなら止めた方がいいかな」
「裸って、あんたみたいにかい?」
「あたしは着てないだけだけど、化粧箱の呪いは着れないから全然別だよ」
ゴリゴリ女は衝撃を受けた顔をした。
好んで裸で暮らす女が居るとは思わなかったらしい。
「あたしが化粧でどうにかなると思ってるのかい!? それでどうにかなるなら苦労しないよ!」
「名前が『化粧箱』なだけで化粧じゃないよ」
「化粧なのに化粧じゃないなんてからかってんのかい!?」
「……だったら好きにするといいよ。嫌がる相手に教えるようなことじゃないから」
オリエはもうゴリゴリ女を振り返らなかった。
すると途端に不安になるのがゴリゴリ女だ。
「ま、待っておくれよ。ほんとに美人になれるのかい?」
「聞きたくないんでしょ?」
「わ、悪かったよ! この通りだ! だから教えておくれよ!」
ゴリゴリ女は土下座した。
オリエは溜め息を吐く。
「冒険者ギルドの交換リストに『化粧箱』ってあるでしょ? それは手足の長さも顔の形も色も全部変えられるんだよ」
「は? そんなことがあり得るのかい?」
「魔王の創った魔法の道具だからね。何でも有りだよ。ただね、きっと呪い付きのものしか買えないと思うから一生裸で暮らす覚悟が持てないなら止めた方がいいかな」
「裸って、あんたみたいにかい?」
「あたしは着てないだけだけど、化粧箱の呪いは着れないから全然別だよ」
ゴリゴリ女は衝撃を受けた顔をした。
好んで裸で暮らす女が居るとは思わなかったらしい。
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