89 / 1,398
435.寒くない
しおりを挟む
透明なテーブルがこたつの横にあれば、それは寒々とした印象を与える。気温が低く抑えられていれば尚更だ。
この部屋がそんな気温なのは、魔王が足下だけのじんわりとした暖かさを楽しむためである。その魔力で暑さ寒さなどどうにでもできる魔王とは言え、さすがに真夏のような暖かさの中にこたつは興醒めだと考えるのだ。
「マホ、思っていたのですが、寒くないのですか?」
ヒーラーにとってこたつの置かれたこの居間は普通に服を着ていても少し寒い。これは魔法使いも同じ筈だったのに今はどうだと考えるのだ。
因みにヒーラーの部屋はヒーラーにとって快適な気温になっている。
「そう言われれば、寒くないわね」
「そうなんですね……」
魔法使いは「化粧箱(呪い付き)」を使って以降、あらゆる耐性が上がっている。多少の暑さ勿論、寒さにもだ。
だが、寒くないと言われても寒々とした印象が消えないヒーラーだ。
「俺も寒くないぞ」
「うむ」
「だな」
剣士、槍士、ハンターも寒くないと言う。
「そうでしょうね……」
ヒーラーは見るからに暑苦しそうな男達には無表情で応えた。
尤も、オリエもバナナで釘が打てるような気温でも全裸で平気なので、この居間を寒く感じるのはヒーラーだけだったりする。
この部屋がそんな気温なのは、魔王が足下だけのじんわりとした暖かさを楽しむためである。その魔力で暑さ寒さなどどうにでもできる魔王とは言え、さすがに真夏のような暖かさの中にこたつは興醒めだと考えるのだ。
「マホ、思っていたのですが、寒くないのですか?」
ヒーラーにとってこたつの置かれたこの居間は普通に服を着ていても少し寒い。これは魔法使いも同じ筈だったのに今はどうだと考えるのだ。
因みにヒーラーの部屋はヒーラーにとって快適な気温になっている。
「そう言われれば、寒くないわね」
「そうなんですね……」
魔法使いは「化粧箱(呪い付き)」を使って以降、あらゆる耐性が上がっている。多少の暑さ勿論、寒さにもだ。
だが、寒くないと言われても寒々とした印象が消えないヒーラーだ。
「俺も寒くないぞ」
「うむ」
「だな」
剣士、槍士、ハンターも寒くないと言う。
「そうでしょうね……」
ヒーラーは見るからに暑苦しそうな男達には無表情で応えた。
尤も、オリエもバナナで釘が打てるような気温でも全裸で平気なので、この居間を寒く感じるのはヒーラーだけだったりする。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
39
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる