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あと1日
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次の日。
今日は土曜日だから朝から練習ができるね!
「朝から練習?」
「うん、ダンスをもっとしたいの!!」
「そう行ってらっしゃい」
お母さんは笑顔で見送ってくれた。
「ツイ!来たわね」
レシアの世界に行くと、ステージだけじゃなく周りも雲が浮かんでいたり、動物が飛んだりしている。
「動物の妖精も手伝ってくれているの」
「色んな妖精さんがいるんだね。」
「えぇ、みんな楽しみにしているのよ。あなたのパフォーマンスをね」
そんなこと言われたら、がんばらなきゃって思える。
そういえば出会いに感謝っていう言葉を使うなら。
このみんなにも感謝だね。
よし!みんなに最高のパフォーマンスをみせるんだ。そして、この想いを伝えるんだ。
「ねぇ、ツイ。これをみて。」
そういうと、後ろから羽が生えた人がはずかしそうに何かを持っていた。
「これ……がんばってね」
「これ?」
受け取って、広げてみるときれいでかわいいドレスが入っていた。
「かわいい。」
「あの、わたし達が作ったの。あなたをみてつくろうって。着てみて」
後ろの妖精さんも嬉しそうに飛んでいる。
わたしのためのドレス。
宝石みたいな石がちりばめられていて、青と白の混じった夜空みたいなドレス。
「これどうやってきたらいいんだろ?」
「手伝ってあげるわ」
レシアはそのドレスを本に入れるようにすると吸い込まれていく。
「えっ!」
「大丈夫。こうやって」
レシアと一緒に、本を開くと1枚のカードがあった。そして、手を添えると私はドレスをまとっていた。
こうやるんだ。
「本当は専用のゲートを創りたいんだけど時間がなくて……しばらくはこれかしらね。サイズはどう?」
わたしは少し動いてみた。うん、サイズぴったりだ!
飛ぶたびに宝石がゆれて、キラキラしたかがやきが落ちていく。
「ありがとう。このドレス大好き」
「よかった……」
そう言うと、彼女はニコッと笑い光りになった。
「えっ、この光っているみんなが作ったの」
「うん」
「ツイ、がんばれ」
「彼女達は恥ずかしがりやなの。姿を変えることはできるんだけど、あまり見せてくれないのよ。」
そういうと、光りはレシアの後ろに隠れた。
「ありがとう、あしたがんばるね」
このドレスと一緒に最後のレッスンを始めた。特別な服でおどるといつもより特別に感じる。
色んな人の想いがこの世界にはあって、妖精達が私を応援してくれている。
この想い無駄にしたくない。明日絶対に成功させるんだ。
『楽しんでいきましょう。緊張しないで、その雰囲気を感じて笑顔を伝えるの』
『うん。楽しむ。』
わたしとレシアは笑い合って眠った。
きっと明日はいいステージになる。
今日は土曜日だから朝から練習ができるね!
「朝から練習?」
「うん、ダンスをもっとしたいの!!」
「そう行ってらっしゃい」
お母さんは笑顔で見送ってくれた。
「ツイ!来たわね」
レシアの世界に行くと、ステージだけじゃなく周りも雲が浮かんでいたり、動物が飛んだりしている。
「動物の妖精も手伝ってくれているの」
「色んな妖精さんがいるんだね。」
「えぇ、みんな楽しみにしているのよ。あなたのパフォーマンスをね」
そんなこと言われたら、がんばらなきゃって思える。
そういえば出会いに感謝っていう言葉を使うなら。
このみんなにも感謝だね。
よし!みんなに最高のパフォーマンスをみせるんだ。そして、この想いを伝えるんだ。
「ねぇ、ツイ。これをみて。」
そういうと、後ろから羽が生えた人がはずかしそうに何かを持っていた。
「これ……がんばってね」
「これ?」
受け取って、広げてみるときれいでかわいいドレスが入っていた。
「かわいい。」
「あの、わたし達が作ったの。あなたをみてつくろうって。着てみて」
後ろの妖精さんも嬉しそうに飛んでいる。
わたしのためのドレス。
宝石みたいな石がちりばめられていて、青と白の混じった夜空みたいなドレス。
「これどうやってきたらいいんだろ?」
「手伝ってあげるわ」
レシアはそのドレスを本に入れるようにすると吸い込まれていく。
「えっ!」
「大丈夫。こうやって」
レシアと一緒に、本を開くと1枚のカードがあった。そして、手を添えると私はドレスをまとっていた。
こうやるんだ。
「本当は専用のゲートを創りたいんだけど時間がなくて……しばらくはこれかしらね。サイズはどう?」
わたしは少し動いてみた。うん、サイズぴったりだ!
飛ぶたびに宝石がゆれて、キラキラしたかがやきが落ちていく。
「ありがとう。このドレス大好き」
「よかった……」
そう言うと、彼女はニコッと笑い光りになった。
「えっ、この光っているみんなが作ったの」
「うん」
「ツイ、がんばれ」
「彼女達は恥ずかしがりやなの。姿を変えることはできるんだけど、あまり見せてくれないのよ。」
そういうと、光りはレシアの後ろに隠れた。
「ありがとう、あしたがんばるね」
このドレスと一緒に最後のレッスンを始めた。特別な服でおどるといつもより特別に感じる。
色んな人の想いがこの世界にはあって、妖精達が私を応援してくれている。
この想い無駄にしたくない。明日絶対に成功させるんだ。
『楽しんでいきましょう。緊張しないで、その雰囲気を感じて笑顔を伝えるの』
『うん。楽しむ。』
わたしとレシアは笑い合って眠った。
きっと明日はいいステージになる。
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