2 / 19
ふしぎなせかい
しおりを挟む
「えっーーー!!!」
びっくりしても、逃げられずに光りに包み込まれてしまった。
「んっ……」
気がつくと、まったく見たことがない場所にいた。
なんかボロボロの場所。でもなんか大きな公園にある広場みたいな台が目の前にあった。
とんでもないところに来ちゃったみたい。
どうしよう。これ、おうちに帰れるのかな?
「あなた、なにをしているの?」
「ひゃひ!」
びっくりした!
急に女の人の声が聞こえてきて、私はとびはねていた。
後ろを振り返ると、見たいことのない女の人が立っていた。
自分のせかいにいるようには思えないほどの真っ白なドレスにきれいな緑色の長い髪の人だ。
「えっえっ」
「おどろかしてしまってごめんなさい。あなたのような人をみたのは久しぶりで」
「久しぶり?」
そう言うと、彼女はなつかしむように、うなずいた。
「えぇ。昔はたくさんあなたみたいな人がいてね。楽しい声がたくさんひびいていたの。」
わたしは、たまらずにたずねた。
「ね、なにがあったの?それにここはどこ?」
そう言うと、女の人はボロボロの台の上に座った。
「夢をあたえ、きぼうを与える存在。そんな子達が昔いてね。アイドルみたいな感じかな」
「アイドル……それはしってる。歌っておどる人よね」
「えぇ。そしてここは、子ども達のかがやきが詰まった場所。みんながかがやきを求めてくる場所。でも……」
女の人の顔色は少し暗くなった。
「みんな、アイドルを目指さなくなった。子ども達はアイドルをみることや他のことが楽しいんだって。」
「それは……さみしいね。」
たしかに、私もあまりアイドルをめざす人をみたことない。
だってすごくむずかしそうだもん。
昔はアイドルをテレビでよくみていたりしていたらしいけど。
今はアイドルになれるのはすっごくきびしい世界って感じ。
よくみていたアイドルはきえちゃったし、なんというかなりたいというより空をみるような、あこがれって感じ。
「わたしは、あなたのような人達にもっと歌とダンスにふれてほしい。じぶんを表現してほしいの。じぶんを全てを使って表現してかがやく。それこそエクスメーカー!!」
「え、えくす、めか?」
きいたことないことばに、わたしは首をかしげた。
「表現し、かがやいて、夢をあたえる。というこの場所で使われる意味よ。ね、あなたやってみない?」
女の人はわたしをビシッと指さした。
急になにをいっているのこのひと?
「む、むり!」
「むりじゃないわ。あなたはなにか想いがあるからここにこられたのよ。きっとその想いがかなうきっかけになるわ」
「きっかけ……」
好きなこと、熱中できる私だけのもの。
ねがうだけじゃダメなのは分かる。
やってみたい。
でも、その一歩がすごく怖い。
「じゃまずは、台にあがってみて。あがるだけでいいの。」
女の人は台にのぼると、わたしに手をだした。
「うん」
不安な気持ちのまま、勇気をだして手をつかんでのぼる。
「あなたにとってこれが大きな一歩よ」
「え、のぼっただけだよ?」
「それでもあなたの意志でここにのぼったんだから大きな一歩よ。」
そうなのかな。でも、なんかうれしいかも。
わたしは台の上でまわりをみた。
昔はここで歌ったり、おどったりしていたなんて。
「なんか元気がでてくる」
だれもいないのに。なにか力がみなぎってくるような。
「そうね。ここにはたくさんのかがやきがあったから、そのかがやきがあなたの背中をおしているのかもね」
「そっか」
この場所、最初はボロボロとしか思わなかったけど、ここから見ていると、すごくいい場所に感じてきた。
「ね、なにかうたってみる?」
な、なにいっているの!?
「それはやだ。はずかしい。」
「だいじょうぶよ。わたしだけしかいないもの」
う、歌うってちょっとむずかしい。
はずかしいし。
「ちょっとだけでいいわ。あなたのこえを聞いてみたいの」
ちょっとだけっていわれても。
「あなたは、なにかねがったからここにいるはずよ。少しだけでもやってみない?」
わたしがねがったこと。
かがやきたい。
じぶんの大切なことをみつけたい。
「ハミングでいいわ。こうやってね。るーーって口を閉じて音を出してみるの」
「……」
なにもしない。できないわたしのままじゃだめ。
一歩ふみださなきゃ。
「わかった。……っ、――… ――!」
なにごともやって。みなきゃ。
うまく歌えない
でも、今、わたしはちょうせんをしているんだ。
すごく良い気分。
「――…」
パチパチパチ
「すごいわ。うまくいったわね」
「で、でも……下手くそだったよ」
「そんなことないわ。しっかりと頑張って声をだした。下手とか上手いとか関係ない。挑戦したことが大事なの」
そういうと、彼女はグッジョブというジェスチャーをした。
「ナイストライ!」
「――!」
なにいわれるかと思っていたけど。
こうやってほめてくれるなんて。
なんだろう、この安心する感じ。
「ありがとう」
「ふふっ、どういたしまして。どう、これで一歩すすめる感じは分かったかしら?」
「えっ」
そういうと、彼女はほほえんだ。
「わたしの役目はアイドルにさせるだけじゃない。こうやって挑戦したい子のせなかを押すのもわたしの役目なの」
「うん、なんか、がんばろうって思えた。」
「それはよかったわ。ね、もしよかったらアイドル。いいえ、エクスメーカーになってみない。」
え、わたしがエクスメーカーに!?
「あなたのそのゆうきをみんなにみせてあげるの」
「そ、それは」
歌って、おどるんだよね。
みんなの前でなんてはずかしい。
でも……この人と一緒にもっと色んなことにやってみたい。
「……やってみようかな」
「ほんと!」
女の人は嬉しそうにわたしの手を握った。
「あっ、わたしの名前はツイ!」
「わたしはハイドレンジア。レシアでいいわ。よろしくね、ツイ」
「うん!!」
「あなたならできるわ。あっ、もうこんな時間……そろそろツイは帰らないとね」
こうして、わたしはおおきな約束をして帰り方を教えてもらった。
花の道を歩いていくと、光りにつつまれて。
あれ。
気づくと、いつもの帰り道だった。
もう少しで日が暗くなりそう。
カーカー
カラスも鳴いているし、もう帰らないと。
疲れたけど、わたしだけのすごいものに出会えたのがうれしかった。
びっくりしても、逃げられずに光りに包み込まれてしまった。
「んっ……」
気がつくと、まったく見たことがない場所にいた。
なんかボロボロの場所。でもなんか大きな公園にある広場みたいな台が目の前にあった。
とんでもないところに来ちゃったみたい。
どうしよう。これ、おうちに帰れるのかな?
「あなた、なにをしているの?」
「ひゃひ!」
びっくりした!
急に女の人の声が聞こえてきて、私はとびはねていた。
後ろを振り返ると、見たいことのない女の人が立っていた。
自分のせかいにいるようには思えないほどの真っ白なドレスにきれいな緑色の長い髪の人だ。
「えっえっ」
「おどろかしてしまってごめんなさい。あなたのような人をみたのは久しぶりで」
「久しぶり?」
そう言うと、彼女はなつかしむように、うなずいた。
「えぇ。昔はたくさんあなたみたいな人がいてね。楽しい声がたくさんひびいていたの。」
わたしは、たまらずにたずねた。
「ね、なにがあったの?それにここはどこ?」
そう言うと、女の人はボロボロの台の上に座った。
「夢をあたえ、きぼうを与える存在。そんな子達が昔いてね。アイドルみたいな感じかな」
「アイドル……それはしってる。歌っておどる人よね」
「えぇ。そしてここは、子ども達のかがやきが詰まった場所。みんながかがやきを求めてくる場所。でも……」
女の人の顔色は少し暗くなった。
「みんな、アイドルを目指さなくなった。子ども達はアイドルをみることや他のことが楽しいんだって。」
「それは……さみしいね。」
たしかに、私もあまりアイドルをめざす人をみたことない。
だってすごくむずかしそうだもん。
昔はアイドルをテレビでよくみていたりしていたらしいけど。
今はアイドルになれるのはすっごくきびしい世界って感じ。
よくみていたアイドルはきえちゃったし、なんというかなりたいというより空をみるような、あこがれって感じ。
「わたしは、あなたのような人達にもっと歌とダンスにふれてほしい。じぶんを表現してほしいの。じぶんを全てを使って表現してかがやく。それこそエクスメーカー!!」
「え、えくす、めか?」
きいたことないことばに、わたしは首をかしげた。
「表現し、かがやいて、夢をあたえる。というこの場所で使われる意味よ。ね、あなたやってみない?」
女の人はわたしをビシッと指さした。
急になにをいっているのこのひと?
「む、むり!」
「むりじゃないわ。あなたはなにか想いがあるからここにこられたのよ。きっとその想いがかなうきっかけになるわ」
「きっかけ……」
好きなこと、熱中できる私だけのもの。
ねがうだけじゃダメなのは分かる。
やってみたい。
でも、その一歩がすごく怖い。
「じゃまずは、台にあがってみて。あがるだけでいいの。」
女の人は台にのぼると、わたしに手をだした。
「うん」
不安な気持ちのまま、勇気をだして手をつかんでのぼる。
「あなたにとってこれが大きな一歩よ」
「え、のぼっただけだよ?」
「それでもあなたの意志でここにのぼったんだから大きな一歩よ。」
そうなのかな。でも、なんかうれしいかも。
わたしは台の上でまわりをみた。
昔はここで歌ったり、おどったりしていたなんて。
「なんか元気がでてくる」
だれもいないのに。なにか力がみなぎってくるような。
「そうね。ここにはたくさんのかがやきがあったから、そのかがやきがあなたの背中をおしているのかもね」
「そっか」
この場所、最初はボロボロとしか思わなかったけど、ここから見ていると、すごくいい場所に感じてきた。
「ね、なにかうたってみる?」
な、なにいっているの!?
「それはやだ。はずかしい。」
「だいじょうぶよ。わたしだけしかいないもの」
う、歌うってちょっとむずかしい。
はずかしいし。
「ちょっとだけでいいわ。あなたのこえを聞いてみたいの」
ちょっとだけっていわれても。
「あなたは、なにかねがったからここにいるはずよ。少しだけでもやってみない?」
わたしがねがったこと。
かがやきたい。
じぶんの大切なことをみつけたい。
「ハミングでいいわ。こうやってね。るーーって口を閉じて音を出してみるの」
「……」
なにもしない。できないわたしのままじゃだめ。
一歩ふみださなきゃ。
「わかった。……っ、――… ――!」
なにごともやって。みなきゃ。
うまく歌えない
でも、今、わたしはちょうせんをしているんだ。
すごく良い気分。
「――…」
パチパチパチ
「すごいわ。うまくいったわね」
「で、でも……下手くそだったよ」
「そんなことないわ。しっかりと頑張って声をだした。下手とか上手いとか関係ない。挑戦したことが大事なの」
そういうと、彼女はグッジョブというジェスチャーをした。
「ナイストライ!」
「――!」
なにいわれるかと思っていたけど。
こうやってほめてくれるなんて。
なんだろう、この安心する感じ。
「ありがとう」
「ふふっ、どういたしまして。どう、これで一歩すすめる感じは分かったかしら?」
「えっ」
そういうと、彼女はほほえんだ。
「わたしの役目はアイドルにさせるだけじゃない。こうやって挑戦したい子のせなかを押すのもわたしの役目なの」
「うん、なんか、がんばろうって思えた。」
「それはよかったわ。ね、もしよかったらアイドル。いいえ、エクスメーカーになってみない。」
え、わたしがエクスメーカーに!?
「あなたのそのゆうきをみんなにみせてあげるの」
「そ、それは」
歌って、おどるんだよね。
みんなの前でなんてはずかしい。
でも……この人と一緒にもっと色んなことにやってみたい。
「……やってみようかな」
「ほんと!」
女の人は嬉しそうにわたしの手を握った。
「あっ、わたしの名前はツイ!」
「わたしはハイドレンジア。レシアでいいわ。よろしくね、ツイ」
「うん!!」
「あなたならできるわ。あっ、もうこんな時間……そろそろツイは帰らないとね」
こうして、わたしはおおきな約束をして帰り方を教えてもらった。
花の道を歩いていくと、光りにつつまれて。
あれ。
気づくと、いつもの帰り道だった。
もう少しで日が暗くなりそう。
カーカー
カラスも鳴いているし、もう帰らないと。
疲れたけど、わたしだけのすごいものに出会えたのがうれしかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる