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第9話
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俺はそう思いながらミズハを起こしに行くことにした。するとユリアナさんは俺についてきた。
「あの……、なんでついてくるんですか?」
「だって……、京太さんが普段どんな生活をしているのか見ておきたいんです。京太さんの身に危険が迫ったときに、すぐに助けることができますから」
「な、なるほど……」
そう言われるとここで追い返すわけにもいかないな……。とりあえず部屋まで案内するか……。俺はそう考えて彼女を部屋に招き入れた。
「ここが俺の家です。ちょっと前からミズハと一緒に暮らしています」
「へぇ~、ここでお二人が暮らしてるんですね……。とても綺麗です。ところで、ミズハちゃんはまだ寝ているのですか?」
「はい……。そうですね。昨日たくさん魔法を使っていたので疲れているんでしょうね」
「わかりました……。では、起こしてきましょうか?」
「そうですか……。では、お願いします」
ミズハを起こすのはユリアナさんに任せることにした。俺とユリアナさんは一緒に寝室に移動し、ベッドに近づいた。そこには気持ちよさそうに眠るミズハの姿があった。ミズハはすやすやと眠っていて起きる気配はない。
ユリアナさんはそんな彼女の耳元で囁いた。
「おはようございます……。起きてください……」
するとミズハは身を捩った。それと同時に大きな放屁の音が響き渡った。
ブゥーッ!!
あまりの音の大きさに俺は驚いてしまった。
うわっ!びっくりした!こんなに大きい音が出るなんて……。昨日ニンニクを食べ過ぎたせいだろうか?それにしても凄いな……
俺が呆気に取られていると、ユリアナさんはクスリと笑っていた。
「あらら……。これはすごい匂いですね……。昨日はニンニク料理でも食べたのでしょうか?」
「えっと……、はい……」
「そうだったんですね。それでは仕方がありませんね。では、もう一度……」
ユリアナさんはミズハの肩を掴んで揺らし始めた。するとミズハは身を捩りながら再び大きな放屁をした。
ブッフォォオオオッ!!!
今度は先程よりも大きな音だ。その悪臭に耐えきれず、俺は鼻を摘んだ。
くっせぇ……、これマジやばいって……
俺が顔をしかめていると、ユリアナは平然とした様子でミズハに声をかけていた。
「ふふっ……。なかなか良い匂いです……」
いや、全然良くないですよ……。俺は心の中で突っ込んだ。
それからしばらくユリアナさんはミズハを揺すり続けた。しかし、一向に目を覚まさないので、彼女はミズハの頬を引っ張ったりつねったりしていた。その度にミズハの尻からは、ぶびっ、ぷぴっ、という下品な音が鳴り響いていた。
それでも彼女は起きなかったので、ユリアナさんは最終手段に出た。彼女はミズハの鼻の穴の中に指を入れると、そのまま上下左右に動かし始めたのだ。
ぐちゅっ、ぬちゃっ、ずぼっ、じゅぽっ……
そんないやらしい水音を鳴らしながら、彼女の指は激しく動いた。すると、その刺激によってようやく目覚めたのか、ミズハは大きな声を上げた。
「んあっ!? ああっ!? ああああああ!!」
その直後、ユリアナさんはパッと手を離した。ミズハの顔を見ると、涙目になっていた。
「ふぅ……。やっと起きましたか……。おはようございます」
「ユリアナ様……?あれ? どうしてユリアナ様がここにいるのですか?」
「あなたが起きるのを待っていたんですよ」
「そうなんですか……。すみません……。私ったら寝坊しちゃいました……」
ミズハは申し訳なさそうな表情を浮かべていた。それに対して、ユリアナさんは笑顔で応えた。
「いいのよ。それより、今日から魔物たちの町を作るのでしょう?頑張ってね」
「はい!頑張ります!」
「ふふっ……。それじゃあ、私はそろそろ行くわね。また後で会いましょう」
「はい!わかりました!」
ミズハは元気よく返事をすると同時にベッドから飛び降りると、ユリアナさんに向かって飛びついた。そして二人は抱き合った。
「ユリアナ様!大好きです!」
「はいはい……。わかったから……。それじゃあ、私は教会に戻りますね」
「はい……。気をつけてください」
こうしてユリアナさんは去っていった。
「あの……、なんでついてくるんですか?」
「だって……、京太さんが普段どんな生活をしているのか見ておきたいんです。京太さんの身に危険が迫ったときに、すぐに助けることができますから」
「な、なるほど……」
そう言われるとここで追い返すわけにもいかないな……。とりあえず部屋まで案内するか……。俺はそう考えて彼女を部屋に招き入れた。
「ここが俺の家です。ちょっと前からミズハと一緒に暮らしています」
「へぇ~、ここでお二人が暮らしてるんですね……。とても綺麗です。ところで、ミズハちゃんはまだ寝ているのですか?」
「はい……。そうですね。昨日たくさん魔法を使っていたので疲れているんでしょうね」
「わかりました……。では、起こしてきましょうか?」
「そうですか……。では、お願いします」
ミズハを起こすのはユリアナさんに任せることにした。俺とユリアナさんは一緒に寝室に移動し、ベッドに近づいた。そこには気持ちよさそうに眠るミズハの姿があった。ミズハはすやすやと眠っていて起きる気配はない。
ユリアナさんはそんな彼女の耳元で囁いた。
「おはようございます……。起きてください……」
するとミズハは身を捩った。それと同時に大きな放屁の音が響き渡った。
ブゥーッ!!
あまりの音の大きさに俺は驚いてしまった。
うわっ!びっくりした!こんなに大きい音が出るなんて……。昨日ニンニクを食べ過ぎたせいだろうか?それにしても凄いな……
俺が呆気に取られていると、ユリアナさんはクスリと笑っていた。
「あらら……。これはすごい匂いですね……。昨日はニンニク料理でも食べたのでしょうか?」
「えっと……、はい……」
「そうだったんですね。それでは仕方がありませんね。では、もう一度……」
ユリアナさんはミズハの肩を掴んで揺らし始めた。するとミズハは身を捩りながら再び大きな放屁をした。
ブッフォォオオオッ!!!
今度は先程よりも大きな音だ。その悪臭に耐えきれず、俺は鼻を摘んだ。
くっせぇ……、これマジやばいって……
俺が顔をしかめていると、ユリアナは平然とした様子でミズハに声をかけていた。
「ふふっ……。なかなか良い匂いです……」
いや、全然良くないですよ……。俺は心の中で突っ込んだ。
それからしばらくユリアナさんはミズハを揺すり続けた。しかし、一向に目を覚まさないので、彼女はミズハの頬を引っ張ったりつねったりしていた。その度にミズハの尻からは、ぶびっ、ぷぴっ、という下品な音が鳴り響いていた。
それでも彼女は起きなかったので、ユリアナさんは最終手段に出た。彼女はミズハの鼻の穴の中に指を入れると、そのまま上下左右に動かし始めたのだ。
ぐちゅっ、ぬちゃっ、ずぼっ、じゅぽっ……
そんないやらしい水音を鳴らしながら、彼女の指は激しく動いた。すると、その刺激によってようやく目覚めたのか、ミズハは大きな声を上げた。
「んあっ!? ああっ!? ああああああ!!」
その直後、ユリアナさんはパッと手を離した。ミズハの顔を見ると、涙目になっていた。
「ふぅ……。やっと起きましたか……。おはようございます」
「ユリアナ様……?あれ? どうしてユリアナ様がここにいるのですか?」
「あなたが起きるのを待っていたんですよ」
「そうなんですか……。すみません……。私ったら寝坊しちゃいました……」
ミズハは申し訳なさそうな表情を浮かべていた。それに対して、ユリアナさんは笑顔で応えた。
「いいのよ。それより、今日から魔物たちの町を作るのでしょう?頑張ってね」
「はい!頑張ります!」
「ふふっ……。それじゃあ、私はそろそろ行くわね。また後で会いましょう」
「はい!わかりました!」
ミズハは元気よく返事をすると同時にベッドから飛び降りると、ユリアナさんに向かって飛びついた。そして二人は抱き合った。
「ユリアナ様!大好きです!」
「はいはい……。わかったから……。それじゃあ、私は教会に戻りますね」
「はい……。気をつけてください」
こうしてユリアナさんは去っていった。
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