短編集

枝浬菰

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メイド喫茶にようこそ

ウソ、ヤバ……

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特に写真の時
「準備が整いましたのでこちらに移動していただいてもいいですか?」
と写真を撮る台に案内し一緒に立つとベタベタの手でメイド服に触ってきた。

「撮りますよ」
キモ男はセクハラおやじでもある、接客を終え今日を終える。

ゴミ出しを任され、外の路地に捨てに行くと
「やぁ姉ちゃん、まだクリーニング代もらってないんだけど」
と例の男たちが来た。

まじか…どうしよ、店長帰っちゃったしな、いろいろ考えてる間に
後ろにまわりこんだ男が俺の口元にハンカチをあてた、グラッと視界が歪む

「大丈夫、大丈夫ちょっと痺れるだけだから」
と腕を掴まれさらに暗い路地に引きづりこまれる。
カチャカチャと音がして男性の性器が目の前に出された。

「俺興奮してきた」

「早く俺もやりたいんだよ」
ともしかして俺ピンチ?と冷静に考えてしまった。

「口開けろ」

首を振り嫌がると鼻を掴まれ無理やり口を開けさせられた、少し開いた口にそれが入ってきた嗚咽が込み上げ頭をしっかりと支えられる腰を振りガンガンに入れてくる。

「うっおぇ…」

弱弱しく歯を動かしそれを噛んだ、
そしたら口の中からだし男は俺の髪を掴み顔を殴った。
「ゴホゴホっ」

「こんのクソアマが!」
「おい、大丈夫か?」
「いってぇーまじ殺してやる」

殴られて倒れた腹を問答無用に蹴ってくる

「うっ」

腹を抱えながら咳き込み逃げる隙を伺う
「くそ、めちゃくちゃにしてやる」

男が俺に跨り服を脱がせようとする、抵抗するが他の男に押さえつけられどうにも逃げられないでいると
「おい! 何やってるんだそんなところで!」
と複数の声が聞こえ、足音が聞こえた。

「やっべぇ、逃げんぞ」

俺は最後の力を振り絞り1人の男の足を掴んだ。

「なんだこいつ離しやがれ」
と足で頭を蹴ってくる、すごく痛いけど逃がしたらなんかあとで後悔すると思い必死にしがみついた。

あーあ口の中血の味するよ、もうやだな。

「おい、大丈夫か?」

来てくれたのは警察だった、通報を受けたようで助かった

「男を取り押さえて」
「はい」
「えっ! 裕ちゃん大丈夫?」
と警察の人が覗き込む

「え?」

顔をあげようとするが痛みで視界が歪みそのまま気を失った。

次に気づいたのは畳の上だった
「ん?」

「あ! 起きた裕ちゃん大丈夫かな?」
この声はもしかしてとぼやけている顔を見るとやはり安積様だった。

「あれ? 私…」
「手当はしてあげたんだけど…あっ! ちゃんと女性の方が手当したからね」

「あ…はい」
「ここは?」

「ここは交番だよ病院に連れて行こうと思ったんだけどバックに病院NGのシールが貼ってあったからとりあえずここに連れてきたんだ」
「病院NG?」

これは!! 姉ちゃんがふざけて前に貼ったやつ剥がすの忘れてた。
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