捕らわれた小夏~試し読み~

枝浬菰文庫

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第1幕

はじまりの挨拶

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世の中には関わってはいけない人間がいる。


22歳になった頃普段と変わらない生活を送っていたのにあの男が家に来てから俺の生活は一変した。



睡眠薬で眠らせれ薄暗い倉庫に手足を拘束されていた。

目を開けるとスタンドライトが目にあたり眩しい……。

きっと俺は今から殺されるんだと覚悟した。


サングラスをかけ黒スーツを身に纏った男が数人いた。


耳を澄ますと誰かの叫び声…これは喘ぎ声が聞こえた、それも男の声だ。

まさかな…。

おらおらとなにかを叩く音、これは肌か…。

まさか俺もこの後こうなるのだろうか。
ゾっとする。

「小夏様お待たせいたしました」
と男が声をかけてきた。

俺とあまり身長が変わらない他の人と比べ背が低い、こいつがボスなのか。

無言でそちらを向くと

「小夏様おめでとうございます、あなたは権利を買われました」

権利?

分からないというように首を傾げる。


「あなたのお父様があなたを買い、使ってほしいと」

ん? 待て俺は身寄りがないんだが、こいつらはなにか勘違いをしているのか?


それに俺は誰かに買われたのか?


「あまり理解が追いついていないようですね、人身○買という言葉は分かりますか?」

ゾクっと血の気が引くのを感じた。
「状況の理解ができましたか?」

ちらっと男の方を睨みつけるように見た。


「おやおや、怖いですね、私たちはあなたの見張り役です。この後お屋敷にご案内いたします。その前に」
というとさきほど声が上がった方向に歩いていき、ライトがあてられた。



囚われた男は手錠の後で肌がすれ痛そうにして男性器を咥えこんでいた。

「ぐっ」こんなの見たくないと目を背けるとさきほどの男がこちらに来て顔を固定された。

「あっあっ助け…」

「この子はすでに用済みです、契約は5年ですので代替わりと思ってください。」

契約が終われば死ぬということか?

「だが、この子は多くの情報を知りすぎた」
犯してる男とは違う黒服が来て口に黒くて硬い物をおしあてていた。

は? それは…。

ドンと音がすると頭が吹っ飛び血が吹き出した。

ガクガクと震える。
目の前で映画のようなワンシーンを繰り広げられ頭がおかしくなりそうだ。


「ちなみにこの子は裏切り行為もあったのでこの結末になりました」

裏切り?  ぼやーとした、もうここに意識を留めておくのが困難なような表情で男の話を聞く。

「彼は主に逆らい敵対勢力に情報を売ったのです」

「はぁはぁ…」
にやっと男は笑い頬に触れ

「契約期間中裏切らなければいいのですよ」

「はぁはぁ…」
意識が遠のく…。

がくりと気絶した。
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